KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

幻のSQで暴落

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日経平均は金曜大幅反落。前日のNYはスペイン国債の入札が無事通過したことや中国の利下げを受けて大幅高でスタートしたものの、バーナンキ議長によるQE3否定発言やフィッチによるスペイン国債の格付け3段階引き下げを受けて値を消す展開に。

それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。SQ値が8613円で決まると、そこからスルスル値を消す流れに。ユーロが100円を割り込んで再度円高基調になったことや、利下げを受けた中国も売られたこと、また3日間のリバウンドの反動もあって、戻るに戻れない雰囲気になりました。

後場も力無く落ち込んで、日経平均は一時下げ幅を200円超にまで拡大。何とか10週連続の下落は避けましたが、先週に比べてわずかに19円高くなっただけ。終日SQ値には届かず、幻のSQとなりました。


投資判断は「強気の買い」に。金曜の日本株の下落は個人的にはかなり違和感を感じるものになりました。中国の利下げを受けて、逆に中国の景気減速感が出ていると捉えられたのは、まだ地合が悪いのでそういう受け止め方もあると解釈はできます。

また、バーナンキ議長の発言に関しては今の段階では仕方ないでしょう。QE3について言及しないのも、大半の投資家はそう簡単に出てくるとは思っていなかったはず。

フィッチに関しては入札終わりのタイミングで何を考えているのか、という気持ちが強くありますが、アメリカ市場で反応がそこまで大きくなかったですから、既に織り込み済みと見るのが妥当であり、実際のマイナスインパクトは弱いものだったと思います。

「3日間のリバウンドの反動」というのも、説得力に欠けます。3/27からの下落で2000円以上下がったのに、400円戻しただけで戻り過ぎというのはおかしい。ここまで3日間で400円、500円下がることがあったのに。

なのに日本株はこんなに売られてしまった。売られ過ぎです。この動きは全く私の予想外のものでした。

これが今回のSQによる需給要因でやられた、というのもちょっと足りない感じがします。日経平均だけの話であれば後述のファーストリテイリング(9983)の指数寄与度が31円分あり、これで引き下げられたという説明は可能です。ただしそれはTOPIXとの相対的な評価にのみ有効であって、TOPIXも1.8%下落する理由にはなりません。

確かに為替も円高にはなりましたが、まだドル円で79円台は確保していましたし、ユーロの下落は急でしたが、うーん、これで下がったというには今ひとつ。他にも週末要因など様々なマイナス要因がちょっとずつ複合した結果大きく下げた、と解釈するしかないのでしょう。とにかく下がったのは事実なのですから。

結果的に以前から挙げている「4つの防波堤」の一つ目が大きく決壊した形になりました。しかし金曜のNYはスペインが銀行救済に向けて欧州各国に支援を要請と伝わったこともあり、安心感から徐々に値を切り上げる展開に。

それを受けて為替も少し落ち着きを取り戻し、シカゴ225先物は8540円という値になっています。月曜の日本株もひとまず買い先行のスタートで始まると見て良いでしょう。

ただ来週も引き続き重要イベントが並んでいます。11日にはスペインの金融機関が保有資産の引き当てを厳格化され、それに対する資本増強計画の提示が行われます。一応金曜の海外市場はこれに先駆けて安心感が拡がった格好ですが、また蓋を開けてみるまでは何が飛び出すかわかりません。

その他アメリカの消費者物価指数などの細かな経済指標たちや、日銀の金融政策決定会合が週末に予定されています。そして一番大きいのは17日のギリシャ選挙。その前後ではまた市場のボラティリティが上がる形になると思われます。

日銀の金融政策に関しては、またいつものパターンで市場が期待するような緩和策は出なさそうです。皆そう言いながらも内心期待しているので、出なかったら出なかったで市場のマイナス要因となっていました。ただ、先月までの地合とは異なるので、出なくてもそこまで大きなマイナスとはならず、出たら超サプライズで上昇の起点とできるかも知れません。

ちなみに私はギリシャの選挙に関しては、もう十分織り込まれているものと見て、どんな結果が出てもアク抜け感が強まって上昇すると見ています。そもそも今や欧州危機の本質はギリシャではなく、スペインにあるからです。

もう済んだことなので危機を煽るつもりはさらさら無いのですが、一応気になるので書いておくと(不安になるくらいなら読み飛ばしてください。怖いお話の始まり。)、スペインの危機はかなり深刻です。ギリシャ5個分のGDPを誇るスペインは不動産バブルが崩壊して大変なことになっています。

7つの銀行が合併して出来たメガバンク「バンキア」は10ヶ月前にIPOしたばかりなのに、株価は一気に1/3に。公的資金の注入を190億ユーロ(2兆円近く)申請しています。丁度日本の不動産バブル後のような動きで、ユーロ圏加入によって金利が過剰に低く抑えられてしまった分、不動産価格の急騰を招きました。

その後リーマンショックによってバブルが崩壊し、今はスペインの銀行各行が不良債権で苦しんでいます。前回のギリシャ危機の際にはユーロ圏第三位の経済規模を誇るイタリアに飛び火し、財政不安が高まりました。

今回は4番目だからマシ・・・というのは大きな間違いで、国が抱える事情はスペインの方が根深く、そして回復に時間がかかります。それは日本を見れば明らかで、日本なんて未だにバブル後の様々な下落トレンドから抜け出せていないことは、先日TOPIXが安値を更新したことでも明らかです。

そして各国共に資金を求める中で、ユーロ圏だけで救う枠組みEFSFだけではまかないきれず、IMFもいつまで支えられるか、という泥仕合になっていました。もしここで世界一のヘッジファンドなどが売り仕掛けていたら、国一つ吹っ飛んだかも知れない瀬戸際でもありました。

しかし、ちなみに今はそのヘッジファンドが空売りし過ぎた結果、空売りコストが増加してバンキアの株価は下げ止まりつつあります。また、バンキアの公的資金が少なくて済むかも、という話も出始めました。これぞ、ドテン買いを狙う筋の究極の情報操作と言えましょう。

お陰様でそんなスペイン危機も木曜の入札の結果をもっても何とか乗り切ったと言えそうです。それに最後っ屁をかましてくれたフィッチの格下げも不発。私は今週をもって5月からの欧州危機は終了を宣言しても良いと思います。

そんなわけで、気が早いかも知れませんが、投資判断を最上位の「強気の買い」としました。いよいよ「ここで買わなかったらいつ買うのか」とまた私が言い出す地合になってきましたよ。

上述のように金曜の下落は私にとってはかなり違和感の強い下落で、結果的に良い押し目を提供してくれたのではないかと思っています。需給的にはまだ上値が重く、SQ値や25日線が上にありますからガンガン上がるかどうかは別ですけれど、6/4の安値が底だったと言って良いと考えています。

本格的に上がるにはやはり出来高が必要ですから、市場の様子見気分が払拭される各イベントの終了を待たないといけないでしょう。しかしそれを待っていると結果的に乗り遅れ、乗り遅れたら押し目を待って、ところが押し目らしい押し目も無く、結局置いて行かれて買えない・・・というのが一種の黄金パターンだと思います。

私は前回も書いたように、最終的には世界的な資産バブルの到来を想定しています(ただしそれは景気回復を意味するものではなく、インフレの結果です)。実際に中国やブラジルといった新興国はどんどん金融緩和を実施して、世界全体のマネーの量は一向に減る気配がありません。

ならば最終的にバブルは起こるべくして起こるでしょう。それは残念ながら国民にあまり恩恵の無いバブルになる可能性が高く、一方でその時ようやくここまでタンス預金派に負けてきた投資家の大逆転の日が訪れると思います。

その起点がここ・・・なんて大それたことは思いませんが、80年バブル崩壊以後の超長期下落トレンドは失われた30年を経て、間もなく終わりが来ると見ています。


新興市場は「強気の買い」。金曜は両指数共に堅調。東証1部の下落よりはマシで、個人投資家の物色意欲は引き続き旺盛という印象を受けます。ただ核となる銘柄が何かあったわけでもありません。

引き続き東証1部銘柄が落ち着かないと、新興市場にもドカンと買いが入ってくる感じでもなさそうです。まずは大型株が落ち着いてから、その次に乗り遅れた個人投資家の拠り所としての上昇相場を想定します。


ポートフォリオ銘柄】
ソネットエンタテインメント(3789)は大幅安で年初来安値更新。何か目立った悪材料があるわけでもないのですが、大きく売り込まれてしまいました。子会社のエムスリー(2413)は上昇していますし、DeNA(2432)もそこまで売られたわけでもありません。不可解ですね。

出来高も伴っているので、直近保有比率を減らしているJPモルガンの売りが出たのかも知れません。いずれにせよ残りもそれ程多くないようですし、個人的にはセリングクライマックスではないかと見ています。


売り銘柄のファーストリテイリング(9983)は続落。月次の発表以来きつい下げに見舞われていますが、以前から「同社の命運もSQまで」としていたように、SQを通過してようやくお役ご免となったようです。結局、SQ値を高く持っていきたい筋に良いように利用されていただけ銘柄ですから。

それで当初目標としていた15000円に随分接近したこともあって、もう手仕舞いに入る段階かと思います。月曜に達してしまえばそれで良いのですが、もし達しない場合は引けで決済とします。

月曜は地合が強くても、引き続き同社は弱い動きが出ると思いますが、チャート的には200日線に達し、15000円は心理的節目でもあります。また昨年11月安値から年初来高値までの半値押しも15500円辺りに該当しますから、現値水準は抵抗力が強そうです。


木曜寄り付きから買いポートフォリオ入れとなった任天堂(7974)は続落。結局、再度年初来安値水準まで売り込まれてしまいました。

地合の悪さもありますが木曜も軟調でしたし、需給的なバランスはまだ悪かったようです。さしあたり月曜は為替の円高一服もあって一旦戻すと思われますが、その後上手く地合に乗れるかどうか注目ですね。


・・・というわけで、いつもの文字数制限から今日はここまで。


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他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。