KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

2月の成績発表

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とっくに沖縄から帰ってきていたのですが、どうも疲れや仕事が溜まっていて今週はブログをさぼってました。申し訳ありません。

そんなわけで、宿題の2月の成績発表を一週遅れで。2月は為替の円安トレンドが一服しても引き続き世界的な株高を背景に、日本株はしっかり上がり続けた月でした。そんな中、私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。

※なお、評価額は3/1の終値を使用しています。


買い銘柄

みずほFG(8411)
184円→204円(19営業日保有 上昇率10.9%)

外国人買いが断続的に入り、3ヶ月連続の大幅高に。イタリアの選挙を受けて海外の銀行株が軟化する中でも、邦銀はしっかりと高値を維持しました。

ただ一向に減らない信用買い残はやや気がかりです。流動性が高止まりしているうちは気にならないですが、買いの流入が止まると一気に値を崩す恐れがあります。実際に2/15の9億株をピークに商いが細ってきており、以後値動きはすっかり大人しくなってしまいました。少し注意が必要です。


GCAサヴィアンG(2174)
1028円→883円(19営業日保有 下落率14.1%)

今期の決算見通し非開示を受けて株価は急落。これは個人的にはまさかの展開でした。見通しが悪くとも、しっかりと会社の言い分を聞かせて欲しかったですが。ここまでの株高がストックオプション行使のために作られたという点も、投資家にとってはガッカリな感じ。

相方の日本M&Aセンター(2127)の方は着実に年初来高値を更新していきますが、こちらの方はむしろ安値更新の体たらく。足元では200日線まで下落してきましたから、そろそろ下げ止まってくれても良さそうですが。

ただ、今後は円安に向いて日本企業→海外企業の買収は減少していくものと見受けられますが、一方で世界景気の回復期待から海外企業→日本企業の買収は少しずつ出てくると思います。

以前日本ペイント(4612)がシンガポール企業に仕掛けられた買収提案もそうですし、サムスンによるシャープ(6753)への出資も広義の日本企業買いです。ですから、引き続き国境を越えた買収劇に対する同社へのニーズは大きいものと見ます。下値を見極めてから再投資の機会を伺いたいところ。


ソフトクリエイト(3371)
1510円→1514円(19営業日保有 上昇率0.3%)

なかなか地味に東証上場来高値を更新中。例年通り2月中旬を底に、権利取りの動きが本格化してきました。足元でも1600円を回復し、ヘラクレス上場時の08年1月以来の高値水準に。最近は特にIR活動にも積極的なようですし、SI(システムインテグレーション)系の会社も業績が良いところが多いですから、来期業績に期待しても良さそうです。


任天堂(7974)
8800円→9020円(17営業日保有 上昇率2.5%)

決算後は売られ、地合が良い中でも底辺を這っていましたが、年初来安値更新をきっかけに反転。戻り場面で損切りとしましたが、結果的には足元で1万円台回復。ちょっと勿体ないことをしましたね。為替の円安局面ではさすがに同社に見直し買いが入ってきたようです。出遅れ感も強いですから、ここから再度注目場面と言えるでしょうか。


NTTドコモ(9437)
136800円→140100円(12営業日保有 上昇率2.4%)

案外あっさりと目標株価に到達して終了。配当利回りは高いですから、もうしばらく上げは続きそうですが、ピッチがゆっくりなので別の銘柄の方が効率が良さそうです。危なげの無い銘柄でした。


学情(2301)
342円→337円(19営業日保有 下落率1.5%)

朝日新聞との提携発表で急騰後、窓埋めの調整に動いていましたが戻りも限定的。業を煮やして利食い終了としました。板の動きとかを見ていると誰かが集めている感じがするので、いつでも上に抜けそうな感じもするのですが。350円を抜いてきたら再度付いていけば良いでしょう。


メディア工房(3815)
2/10より 57000円→64700円(14営業日保有 上昇率13.5%)

LINE関連株としてエントリー。その後株価は低迷していましたが、2/26に突如火柱を上げると高値もみ合いに。思ったより上手くいきました。ただ足元では同業のザッパラス(3770)が今期見通しを下方修正。同社の月次もなかなかマイナス幅が縮まりませんし、ちょっとこの業界も順風満帆とはいかない様子。引き続き6万円割れ水準では利食い撤退とします。


アライドテレシスHD(6835)
2/14より 80円→80円(11営業日保有 変わらず)

決算後の急落からエントリー。この地合の中で低位株は蚊帳の外な感じになっており、株価はそのまま低位安定。ただ足元で再度ユーロが円安に進捗してきていることから、ちょっと上放れても良さそうな雰囲気が出てきました。今春から無線LANの通信規格が国内で緩和されることで、無線LANルーターなどの買い換え特需にも期待です。


ソリトンシステムズ(3040)
2/16より 659円→800円(5営業日保有 上昇率21.4%)

ネットセキュリティ関連株の盛り上がりからエントリー。エントリー後は急騰となり、あっという間に目標達成となりました。足元では調整が続いていますが、800円を割らないところに底堅さも感じます。中でもラック(3857)が特に強い動きを見せていますが、参院選までの大きなテーマになってくると思いますから、引き続き関連株には要注目でしょう。


カルビー(2229)
2/23より 8170円→7890円(5営業日保有 下落率3.4%)

好需給の内需株に循環物色が入ってくることを期待してのエントリー。ただ現段階ではちょっと高値で掴んでしまった感あり。何とか地合に救われている部分も大きいですが、ここからの巻き返しに期待です。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
0.18(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ただ、短期間で利益が出たソリトンとカルビーに関してはそのまま計算してしまうとかなり強い上方バイアスがかかってしまうので、投資期間を最大の19営業日分として計算し保守的に見積もっています。もし保守的に見積もらなければ0.42(%/営業日)でした。


ちなみにその間
日経平均 2/1終値 11191円→11606円(19営業日 上昇率3.7%) 0.19(%/営業日) 
TOPIX 2/1終値 942→984(19営業日 上昇率4.5%) 0.23(%/営業日)

今月は保守的に見積もってベンチマークに惜敗。まあ普段通り評価していれば圧勝だったので、イーブンくらいに見てやってください。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数508.7ポイント
となり過去最高を更新!無事資産5倍化を達成しました。更なる高見を目指して頑張っていきたいと思います。


さて、3月の展望ですが、投資判断は「やや買い」に戻します。前回旅行前に「中立」に落としてから行ったのですが、全く杞憂に終わりました。

金曜のNYは雇用統計で予想を大きく上回る雇用者数の増加・失業率の低下を好感ししっかり。ダウはまた史上最高値を更新してきました。本当にアメリカは強いという感じです。あとは週変わりの月曜に「FRBの出口戦略が早まる」と見られて反動安となるか、更に見直しの買いが入るかを見極めたいところ。後者になれば、一段と地合の良さが感じられる流れになります。

これを受けて為替もドル円は一気に96円台乗せ。株価の為替感応度が落ちてきたとはいえ、間違いなく円安は株高要因になりますから、12000円突破し上値メドが見えなくなってきた今、株価加速要因になりそうです。シカゴ225先物はドル建てで12440円を付けてきましたから、週明けの日本株もまず買われてのスタートすることは確かでしょう。

2月は為替感応度が落ちてきたので、内需株に注目が戻りましたが、3月は良い意味でも悪い意味でも為替の注目度を高めないといけない時期になってくると思います。

株価はリーマンショック前の水準を回復した、とニュースなどで報じられていますが、為替の方は全くです。例えば株価は08年9月12日の水準を上抜いたわけですが、ドル円は当時108円の水準。まだ10%以上上方に乖離しています。ユーロなんて153円でしたから、20%近い乖離です。なので、株価もまだまだ修正される余地があります。

また、買い需要に関しては引き続き外国人の買いの手が緩みません。当ブログでもお伝えしていた通り、解散総選挙が決まった11月15日以降、外国人の日本株に対するリバランスの買い需要は当初5兆円規模と言われていました。対してここまでの買い越し総額は3.6兆円ですから、まだ1ヶ月分程度の買い余力がある計算になります。

水準や需給に関しては良いとして、我々は皆株価反落の「タイミング」を気にしているわけですが、そのタイミングに関しても機を逸した感があります。「3月の月変わり」か「イベント的にはメジャーSQ、雇用統計」が相場転換のきっかけと思っていましたが、結果それぞれむしろ買いを加速させる要因になりました。

イベント的なタイミングは来月の最初の日銀金融政策決定会合しかありません。これらを勘案すると、あと1ヶ月は株価が高くなる公算になってきます。

気にするのはあとは相場の過熱感とアメリカの動向です。ただ過熱感に関しても、出来高も金曜はメジャーSQだったから特別として、最近は30億株を少し越える程度に止まっており、特に過熱感もありません。むしろ売りが尽くされてきた感じがあり、空売りもなかなか増えない現状を見ると、売ってくる投資家がなかなか見えてきません。

となると、お約束ではありますが、一番カギを握るのは何と言っても外国人の動向です。後にも先にも彼らがこの相場をスタートさせたのですから、終わらせるのも彼ら次第。S&Pの史上最高値(1576ポイント)更新前後で流れがどう変わるか。目先は全神経を彼らの動向注視に注いで、相場反転のタイミングを測るべきでしょう。

そもそも、我が国の口が軽い政治家が「今期末(3月末)までに日経平均13000円が目標」と言い放ちました。であればその責任をとって、しっかりその水準に達するようにしてもらわないといけませんね。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。