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今日は3月の成績発表です。3月はブログの更新をさぼっていたので、全然銘柄の入替ができず、ポートフォリオの方はさっぱりな感じ。申し訳ありません。来月はしっかりやっていきます。とりあえず3月の内容を吟味して、来月に生かしていきます。
買い銘柄
みずほFG(8411)
204円→199円(19営業日保有 下落率2.5%)
3円の配当落ちを考えればほぼ横ばいの月でしたが、各国の銀行株はキプロス問題、お隣中国も「理財商品」規制で急落と、受難が続いています。そんな中でむしろ邦銀は健闘した方と言えるでしょう。
ただ出来高が減少傾向にある中で信用買い残は積み上がる一方。チャート的にも220円でダブルトップの形。外国人買いが今後もしっかり入ってこないと一段の上昇は難しそうです。銀行株が上がるかどうかが、今後更に日本株が上放れるかどうかのポイントなだけに、何とか浮上してもらいたいところ。
GCAサヴィアンG(2174)
883円→928円(19営業日保有 上昇率5.1%)
すっかり地合に見放された動きとなっていましたが、何とかUBSのレポートに拾ってもらいました。ただ200日線に支持される一方で75日線は上回れず、まだ厳しさが残ります。4月はどちらの線を越えていくかがポイントですが、事業環境の良さから今期も増益基調が見込まれる中で、今の株価水準は出遅れ感が強いと見ます。
ソフトクリエイト(3371)
1514円→1767円(16営業日保有 上昇率16.7%)
同社のパターンである「権利落ち日にかけて一ヶ月半くらい前から上がっていく特性」を利用して、今回も案の定美味しくいただくことができました。陳腐な策ですが、有効なので陳腐なのでしょうね。今回は高値更新もあって、値動きも軽かったです。
ただ段々と株価が上がってきたので、利回り妙味も次第に薄れつつあります。今後はその点を業績(それに伴う増配など)や値動きでどの程度カバーできるかに期待ですね。5月の本決算を見て、再エントリーを検討したいところです。ちなみに先日のIRでは社長に流動性向上策を陳情してきました。
メディア工房(3815)
64700円→60000円(7営業日保有 下落率7.3%)
残念ながら6万円を割り込んでしまったので、損の無いうちに利食い終了としました。しかしその後はマザーズ市場の活況もあって高値追いに。うーん、勿体ないことをしました。流動性の低い銘柄ですから、値も飛びやすいですね。
アライドテレシスHD(6835)
80円→80円(19営業日保有 変わらず)
東証2部指数も堅調に推移する中で、引き続き同社は蚊帳の外。そうこうしている間にユーロがゴタゴタしてきて、ちょっと暗い影を落としつつあります。今春から無線LANの通信規格が国内で緩和されることで、無線LANルーターなどの買い換え特需にも期待ですが、市場で果たして話題になるかどうか。
カルビー(2229)
7890円→7510円(18営業日保有 下落率4.8%)
好需給の内需株に循環物色が入ってくることを期待してエントリーしましたが・・・見事に高値圏で掴んでしまった格好に。なので早々に見切ったら、金曜は反発していきました。本当に相性が悪いみたいです。雰囲気的にはこれから上がっていきそうですが、大人しく相性が悪いのには近づかないようにします。じゃがりこは好きなんですけどねぇ。
三井海洋開発(6269)
3/14より 2952円→2768円(10営業日保有 下落率6.2%)
メタンハイドレートの実用化進展に期待してエントリー。ただ上値で信用買い残ばかり溜まる状態になってしまい、その後想定した通り度々材料が出ても朝方上がるだけで、陰線を付けて終えてしまいます。相場の持続力がありません。
うーん、出てくる度にニュースの鮮度は薄れますし、時間の経過と共に一転厳しい雰囲気になってきました。一旦信用買い残が減るまで様子見が正解のような気がします。ただ同社は普通にブラジルでの受注などが好調で業績は過去最高益に近く、逆に見限るタイミングが見極め辛い銘柄です。今はなまじ材料を出さずそっとしておいてくれれば、短期筋がさばけて良いと思うのですが。
以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
-0.13(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。
ちなみにその間
日経平均 3/1終値 11606円→12397円(19営業日 上昇率6.8%) 0.35(%/営業日)
TOPIX 3/1終値 984→1034(19営業日 上昇率5.1%) 0.26(%/営業日)
今月は完敗。地合が良かったのにマイナスは無いですね。特にカルビー、三井海洋開発の失敗はいただけません。一応有料メルマガの方は調子が良かったので、そちらに注力した結果・・・という言い訳だけしておきます・・・。
そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。
KA指数496.3ポイント
残念ながら500ポイントを割り込んでしまいました。4月はまた史上最高値を付けられるように頑張っていきたいと思います。
さて、4月の展望ですが、投資判断は「やや買い」。金曜は週末・月末・年度末が一斉に重なって、ややドレッシング的な買いもあったのかも知れませんが、その反動は軽微でしょう。前回も書いたように需給要因の好転から、さしあたりは水曜までしっかりと見ています。
イベント的にはまず1日に日銀短観があります。ここは11月中旬以降のムード一変からなかなか良い数字が期待されるので、特にこれで相場の足を引っ張ることはなさそうです。
最重点は日銀政策決定会合で、その結果が出る4日の後場はかなりの乱高下が予想されます。何と言ってもここまで日本株を引き上げてきた期待の日銀黒田総裁による初采配ですから「何でもやる」と言った結果何が出るか、皆固唾を飲んで見守っています。その日の夜にはECBドラギ総裁の発言が、その翌日の金曜はアメリカ雇用統計が控えています。
私は来週の結果を見て、相場の転換点を探りたいと考えています。以前から「外国人投資家の動向変化に全身全霊を向けるべき」と書いてきましたが、例えば先週・今週の外国人投資家の投資動向が売り越しになったとしても、それだけで変わったと言い切れるほどの確証にはなりません。日銀の姿勢の変化を見て、外国人投資家がそれをどう受け止めるのかを見極めて、判断したいと思います。
もしそれで引き続き買われるようなら、4月後半くらいまで買いは続いて13000円乗せもあると思います。一方、売りに転じた場合、ここまで溜まった信用買い残や裁定買い残が上値を抑え、結構きつめの下落が続くことになります。ですから、4日の日銀政策決定会合は特に注意深く見守る必要がありそうです。
為替に関しては、ユーロが弱含む中でドル円も足を引っ張られる形になっています。特にユーロはチャート的にもキープライスとしていた122円を明確に割り込んでしまい、三角持ち合いを下放れてしまいました。
4日の日本・EUの両中央銀行総裁の発言で余程ポジティブな内容が出ない限り、簡単に流れは変わらないと思います。キプロス問題は本来世界にとってどうでも良い極めて小さな問題ですが、ユーロの構造上の問題を浮かび上がらせたというその一点だけで、ここまで世界に影響しています。
逆に言えば4日がユーロ相場にとって、その問題を「眩ませて」目先の流れを変えるラストチャンス。ここで変わらないと、9月のドイツの総選挙くらいまでユーロ相場はジワジワとしたユーロ安円高傾向になると思います。
一方のドルは、アメリカのS&Pも最高値更新と強さが見られます。シェールガス革命を背景としてアメリカの景気回復期待に強い「説得力」があり、実際にまだ双子の赤字や、歳出削減・債務上限問題は解決していませんけれど、世界の投資マネーが流入しています。
そんな中でドル円の方は例年の傾向を見ると、直近4年間は4月上旬に円安のピークを打って、1ヶ月以上円高となっています。もっとも日銀の総裁が替わったので、このトレンドに今年も意味があるかどうかは微妙ですが、5月に「Sell in May」でアメリカが下落しやすい傾向やここまでの急激な円安を鑑みると、一旦は調整が入ってもおかしくはないと言えます。
そうなってくると、どうしても日本株にも上値の重さが目立ってくるでしょうから、やはりGW前のタイミングでは一旦ポジション調整が必要な感じがします。4月中頃にはアメリカの決算が本格化し、下旬からは日本株の方も本決算が本格化してきます。今期見通しにどれくらいの明るさを出して、出尽くしとならずに済むかどうか。またアメリカの債務上限問題の行方も気になります。
ただし皆同じように思っていて「4月中に一度利食いの場面」という言い方をするので、一転買われるようなら更に上乗せして付いていくような貪欲さも持っておくべきです。その場合は、売りが予め出てしまっている以上(皆が既に売ってしまった状態であるが故に)上値が軽くなって正に皆の好きな言葉「バブル」になってくるものと思います。
何故ならバブルになる下地は十分残っているからです。債券から株式へ資金が移動する「グレートローテーション」と言われる動きは、実はほとんど現段階で起こっていません。日本の債券価格はむしろどんどん上昇(=債券利回り下落)しており、株にも債券にも資金が入っています。
ですから、もし何らかのきっかけで本当に債券→株への資金移動が実現すれば、真のリスクオンの状態となり、大金融相場に突入する可能性があります。その際、市場規模が債券の3割しかない株式市場に資金がドッと流れ込んで、株価はビックリするような値を付ける可能性はあります。
と言うわけで上述の内容をまとめますと「4日までは買い→木金の各イベントを見極めて来週以降の動きを判断→GW前までには一旦ポジション調整」が基本路線で、もしなかなか下がらない状況が続いて上値(現段階では13000円辺り?)を明確に突破してくるようならドテン買いという戦略が有効でしょう。
※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。