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連休明けの日経平均は大幅反発。前日のNYは高安マチマチ。Googleが最高値を更新し、Appleも上昇したことでNASDAQの上昇率が大きくなりました。
日経平均の方は朝方から買いが先行。雇用統計の好調を受けて連休中の海外株が急騰したことから寄り付きから14000円を回復。ドル円が再度100円を伺う動きになってきたことも大きな支援材料となって、ここまで弱かった輸出株も含めて全面高となりました。
ただ前場はシカゴ225先物の値14200円前後に届かないところでの推移となり、やや急騰に対する警戒感が出ました。そうこうしている間に為替がやや円高に振れ、ドル円は99円割れとなったものの、後場から株価はむしろ上値追いの展開に。結局14200円には届かなかったものの、高値圏で引けることができました。
TOPIX共に上昇率は3%を超え、日経平均は今年最大の上げ幅に。出来高は32億株弱、売買代金は2.8兆円と、上げ幅の大きさの割には落ち着いた感じでした。
投資判断は「売り」。ただ今週は週末にSQも控えていますから、14500円辺りを狙った買いが続きそうです。なので少なくともこの4日間はドテン買いに転じて大丈夫と思います。やはり私のようにGW前のポジション調整を考えた筋はあらかた売ってしまっているものですから、これからの売り物が少ない、つまり上がりやすく買い戻しの出やすい環境にあると言えそうです。
そんなわけで「GW前にポジション調整をしておいた方が良い」と書いていましたが、結果大外れ。連休の谷間は確かに弱かったですが、この程度であればわざわざ警戒するほどでもなかった、という感じ。大体2ストライク1ボールくらいの感じです。
それでも三振と結論付けるには、もう少しだけ待ってもらいたいところです。来週はまた大きな転換点を控えますから。
以前5月に下げる理由として以下の点を挙げました。
・日米の決算。特に日本は本決算が集中し、今期見通しが出てくる重要ポイント。
・アメリカ債務上限引き上げの期限(19日)
・Sell in May and Go Away(ヘッジファンドの45日前ルール期限5月15日も一応ある)
・信用取引の絶対期日到来
・夏場から秋口にかけて参院選・TPP参加交渉・ドイツ総選挙と重要な政治イベントを控えた手控えムード
そのうちの「アメリカの決算」に関してはおおむね通過しました。そして内容はパッとしないものが多かった割には、最高値更新で応えています。「アメリカ債務上限引き上げ」に関しても、また延長してダマシダマシ行くことで、特に株式市場に何ら影響を与えないような雰囲気です。これらはもう「済」の悪材料として良さそうです。
ただ、例年5月の値動きの特性として「GW後がピーク、中旬は売られ、月末に買い戻される」というパターンが多い様子。皆様も過去の5月の日経平均のチャートなどをご確認いただければと思いますが、結構当てはまっています。
決算が出揃う中旬に最も弱くなるのは、やはり本決算を受けて今期見通しに対する慎重姿勢が強まるからでしょう。基本、通期見通しに関しては保守的なものが出がちです。何故なら今期見通しを楽観的に示しても、正直株価に「しか」好影響を与えないので、経営者にしてみれば慎重な数字を出すことは当然とも言えます。
あまりに好調な見通しを出すと商品の値上げがし辛くなりますし、従業員からの賃上げ圧力もかかります。楽観的過ぎて計画が未達に終われば投資家に責任を追及されますし、現段階から強気を示して得はあまりありません。業績に対して楽観的な物言いをするのは、本当に経営が「ヤバイ」時くらいでしょう。
なので、アメリカのSell in Mayに因らずとも、日本株も元々5月は株価が弱くなりがちな傾向がありました。統計的に見ても、5月は年間で9月に次いで成績の悪い月です。近年は特にヨーロッパが突然発火することで急落した印象が強く、ある種特殊な下落のように感じられましたが、元々大なり小なり弱さが目立ちます。
というわけで今週限定の短期見通しは「買い」。しかしタイミング的、水準的に「売り」の視点は持っておくべき、という感じでしょうか。為替のドル円100円超え、TOPIXの1200ポイント超えが果たされないままじり高となっている点は非常に「上手い」上げ方なので、天井を見切るのは容易ではありませんが、ユーフォリアにどっぷり浸かり過ぎるのは止めておくべきと思います。
新興市場は「やや買い」に。本日は両指数共に大幅高。引き続きバイオ株が激しく買われることでマザーズ指数は一時1000ポイントに迫る場面がありました。
で、私、今の今までずっとアホみたいに新興市場は「強気の買い」判断でここ数年放置してきましたが、ようやく目標の1000ポイント達成が見えてきたので、ここから真面目に(?)投資判断を考えていこうと思います。
そもそも何故強気の買いで押し続けてきたかといえば、指数1000ポイントで算出開始となったマザーズ指数の1000ポイント割れがどう考えても異常だったからです。新興市場は玉石混淆で、不埒な粉飾を行う企業も確かに存在しますけれど、それは東証1部だって同じこと。「新興だから」の問題ではなくて、純粋に企業レベルの問題です。
一方、新興市場から市場変更で東証1部に巣立っていった企業の何と多いことか。新興市場はきちんとインキュベーター(孵卵器)の役割を果たしています。なのに、いつまでもライブドアショック以後の低評価から抜け出せずにいました。
個人的にはマザーズ指数が2000ポイントでも別におかしくないと思っているのですが、とりあえず短期間で3倍近くになってきましたから、ちょっとだけ力を緩めます。ただ、純粋に新興市場の決算が出揃う中旬までは需給に変化はなさそうですから、もう一搾りできそうです。
【ポートフォリオ銘柄】
三井海洋開発(6269)は反発。「政府が日本海側でもメタンハイドレートの調査へ」と伝わったことが材料視されました。ただ日本海洋掘削(1606)が一時15%近い上げとなって3月に付けた上場来高値に肉薄したのに対し、同社はイマイチでした。
この差は明らかに信用買い残の重さにあると思われます。取り上げ時にも書きましたが、需給面では日本海洋掘削や鉱研工業(6297)といったところに劣ります。
しかしそれでも尚同社を挙げたのは、こういった材料だけではなく、純粋な業績の良さ。今期も最高益更新が見込まれ、非常に安定感があります。この辺りの差は来週の決算でようやく出てくると思われますし、他の銘柄の動きが良ければ連れ高も期待できますし。
何はともあれ、ようやく売り一巡感が出てきて、高値で溜まったしこりの整理が進んでいる感じ。ここからの巻き返しに期待です。
本日よりポートフォリオ入れとなった日立メディコ(6910)は大幅反発。非常に地味な銘柄ではありますが、決算後の高値を回復してきました。上部に開いた窓(1617円~1675円)を明日にでも埋めてくる感じで、高値更新に期待。そういえば目標を設定していませんでしたが、とりあえず2000円としておきます。全然市場に注目されていませんから、地味に上がっていく形に期待です。
で、またポートフォリオ銘柄を増やさないと回らないので、頑張って一つ入れてみます。今回は田淵電機(6624)にします。
電源・パワコンの製造メーカーですが、足元特に太陽電池向けパワコンを扱う銘柄の業績が堅調です。先日超絶に良い決算を出した安川電機(6506)は、パワコンの急拡大が今期業績見通しの裏付けになっています。決算翌日は陰線を付けたものの、再度高値追いの動きになって評価されています。
その他山洋電機(6516)もやはり好決算を出して大きく買われる動きになりました。やはりこちらも太陽電池向けパワコンに強みがあります。
で、他にも色々とパワコンメーカーはあるのですが、大証2部銘柄ということもあって出遅れ感が強いまま放置されている田淵電機に注目しました。かつては任天堂(7974)関連株として賑わったこともありますが、その任天堂がイマイチな動きになっており、同社はそれにやや足を引っ張られている感じがあります。
しかし以前ほど業績は任天堂にべったりではないですから、来週15日発表予定の決算は大きく期待を寄せることができそうです。同時に同社は疑義注記銘柄でもありますから、今回の決算を受けて外れることにも期待できます。
チャート的にはリーマンショック前の08年4月、09年9月、11年7月の高値を結ぶ上値抵抗線を足元で明確に上抜けかかっており、来週の決算で上抜けが成立すれば、400円くらいまで節が無い感じ。
そんなわけで個人的には山洋電機も捨てがたいのですが、決算がまだなので田淵押しで。明日の寄り付きから買いポートフォリオ入れ。目標は400円とします。
【注目銘柄】
前澤工業(6489)は一時ストップ高。引けではストップ高ではありませんでしたが、ほぼ同水準で引けました。こちらは連休前の29日に配信した有料メルマガにて買いで取り上げた銘柄ですが、その後危なげなく上昇トレンドが続き、本日ドカンときました。上昇率は実に30%超えに。
業績が良かったのも勿論ですが、400円以上の価格帯出来高の薄さが特にポイント。06年から2年かけて下落し続けた価格帯ですから、逆にしこりが小さいところです。なのではっきり言ってここで売ってくる人なんて居ませんから、これだけ地合が良ければ後は上がるしかありません。
というわけで目標株価はまだまだ上の水準に設定。また目標株価到達し次第、当欄にて取り上げ根拠を示します。
ロングライフHD(4355)は大幅続伸。こちらも連休前の26日から有料メルマガにて取り上げ。やはり順調な上昇が続き、本日無事目標株価500円に到達してきました。
日経新聞で「待機老人解消のため都市の高齢者を地方で受け入れる際の指針を9月にもまとめる」と報じられたことを受けて、先般より待機児童関連株として大相場化しているJPHD(2749)やサクセスHD(6065)などと同様に、テーマ化にも期待しました。
で、取り上げ根拠を示したいですが、文字数制限があるのでまたの機会に。ただその他のメッセージ(2400)とかユニマットそよ風(9707)とか、まだ新興市場の関連株に出遅れ感が強いですから、その辺りも含めてまだまだ注目と思います。
その他連休中にようやく更新できた有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。
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GWでようやく色々溜まっていたことが片付いたので、ブログ更新ペースも元に戻せるか・・・と思ったのですが、早速明後日は母が検査入院するので、またちょいちょい忙しくなります(T△T)というわけで、あんまり期待せずにお待ちください(-。-;)
※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。