KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日米共に閑散の中小動き

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日経平均は本日反落。前日のNYはダウやS&Pが連日の最高値を更新したものの、NASDAQは反落。出来高は相変わらずの低水準でした。

それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。昨日急騰の反動もありましたが、特にユーロが一時140円を割りこむなど、為替が円高方向に振れて売りを誘因しました。その後ユーロは落ち着いたものの、今度はドルが円高に振れるなどで、日経平均はマイナス圏での推移。一方、TOPIXはしっかりの展開でした。

ただ個別企業の決算以外に手掛かりが無い中で、指数全体としては小動きに止まり、一日の値幅は70円。後場の値幅はその半分の35円で、今年最小でした。売買高は19億株台、売買代金は1.7兆円とやや低調でした。


投資判断は「中立」に。先般より「Sell in May」によるアメリカ株急落のイメージを強く持っていたために、この底堅さはかなり意外です。Sell in Mayという言葉自体は別に5月に急落があるという意味合いでは無いですが、近年の傾向からもっとガシガシ売られてもおかしくないと思っていたのですが。

当然まだ5月は半分過ぎていないので結論を出すには早過ぎですが、日本の決算シーズンは大体過ぎてきましたし、45日ルールのピークも実質的に過ぎたので(今朝の外資系証券の寄り付き前注文動向が1250万株の売り越しと一気に拡大したのはその影響?)、少なくとも目先想定できる範囲での「急落のきっかけ」と成り得るイベントは通過してきてしまいました。

なので、昨日の急騰をもって投資判断は一旦「売り」→「中立」に変更しておきます。今までは買うべき理由が見あたらないので売りを続けていましたが、今は売るべき理由が消えつつあります。ですから一旦フラットにして少し様子見にします。結局、なんだかんだでチャート的な水曜の大陰線「ほぼ陰の丸坊主」と、翌日の「はらみ線」のセットが底打ち感を示す格好になりました。

ただ完全に買い転換するにはちょっとまだ懸念が払拭できていません。日経平均のチャートに関しては25日線をあっさり上回ってきて、とりあえず上値の節は一つクリアしました。TOPIXの方も結局はMACDの暗転を回避した形になっています。ただしまだ日経平均で14500円の壁やTOPIXでも75日線、200日線、一目均衡表の雲、1/29,3/7,4/3の高値を結んで作られる上値抵抗線の存在から、決して戻りは楽観視できるものではありません。

また、それ以外の個人投資家大好きな小型株のチャートは引き続き悪いままです。本日のところ、とりあえずマザーズ指数を始めとして新興・小型株指数はしっかりしていましたが、まだ予断を許しません。

そして為替に関してもドルは101円、ユーロは140円を底値に底堅いですが、共に26週線を割りこんでいるので黄色信号が点っている感じです。ユーロに関しては金融政策も勿論ですが、今月下旬にも行われる欧州議会選挙の行方がまた警戒され、トレンドとしては売られる基調は続きそうです。中国に関しても景気や政治リスクなどが引き続き懸念材料でもあります。

なのでまだまだ「持たざるリスク」を意識させる程の雰囲気ではありません。個別でも先日の日立(6501)の決算が市場の期待を裏切ったのと同様に、本日出てきたソニー(6758)の今期見通しが全体相場に悪影響を与える可能性もあります。ちょっとこの辺りまだまだ気が抜けません。

それでもアメリカでは株、債券共に買われており、特にダウが明確に16600ドルを上抜けてきたことでリスクオンの感じになっています。先日指摘した「アメリカの投信からの資金流出」と整合性が無いのが無気味ですが、事実として薄商いの中買われています。アメリカ株に高所恐怖症の投資家は、出遅れ感がある日本株に買いを入れてきているかも知れません。ですから下地は段々整いつつある流れです。

イベント的にもし来週のシンガポールでのTPP閣僚会合(19,20日)で一転大筋合意で決まったり、日銀の金融政策決定会合(21日)で何か出てきたりすれば、そこはドテン買いの急所になるとは思います。が、今のところはとりあえず共に可能性が低い状況です(なので余計に何か出たらドテン買いのタイミングになってくる)。今は次に出た方向性に乗れるようにポジションを縮小してじっと待つ、そんな頃合いだろうと思います。


新興市場は「中立」。本日は両指数共に堅調。アメリカでNASDAQが一旦落ち着いたことで、日本の新興株の下落もひとまずは一服の状態になっています。一応明日で新興市場の決算も出尽くす格好になるので、今後は決算を吟味した個々の値動きになってきそうです。

個別ではKLab(3656)が好決算を出して買われ、本日もミクシィ(2121)が営業利益前期比20倍という「えげつない」今期大幅見通しと5分割を発表してきました。先日のDeNA(2432)やグリー(3632)の悪い決算見通しとは裏腹に、全般的にゲーム株に好決算が目立ちます。

また1000円割れ寸前のナノキャリア(4571)やテラ(2191)を代表とするバイオ株でも足元反発するものが目立ってきており、とりあえず追証の投げ売りなどは一巡している雰囲気。なので新興市場の最悪期は脱したような感じはありますが、引き続きNASDAQ次第とも言え、注意は必要です。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続伸。そして本日引け後に決算を発表してきました。好業績と連続増配見通しは既に新聞等で報じられていましたが、前期は四季報予想を上回る大幅増益で着地で7円に増配。ただ今期見通しは経常利益以下だけですが、大幅減益となっています。前期が良かった分の反動が出る格好で、概ね四季報予想通りのところ。他のメガバンクも概ね横並びな感じ。

もっとも、メガバンクは個別決算云々であまり動かず、全般的な景況感や需給要因に左右されます。その需給要因は3メガバンク共に今年に入って下落基調で、同社の場合は特に信用買い残が3億株を越えていることで、まずは何よりその解消が必要でしょう。増配よりも市場は自社株買いを求めていたのかも知れません。


ノバレーゼ(2128)は反発。ただ足元でテイクアンドギヴギニーズ(4331)やワタベウエディング(4696)といった結婚関連株が軒並み決算を受けて急落。同社もその余波を受けているような感じです。何故今期大幅増益見通しの同社まで巻き込まれないといけないのかは謎ですが、PERベースでも対業界平均で割安感が生じており、ここは押し目買いのタイミングと思います。


売り銘柄のKDDI(9433)は大幅反落。本日の日経に「NTT(9432)による光回線の開放で、他社も固定回線と携帯(MVNOなど)のセット割が可能に」と報じられ、今までセット割で契約を伸ばしてきた同社の逆風が強くなるとの観測から売られました。本日の日経平均を同社一社で17円以上押し下げる原動力に。

先般より同社を巡る事業環境の悪化を指摘してきましたが、にもかかわらず株価は割安感を背景に買い戻しが続きました。ただ今期の同社の増益見込みが、果たして本当に達成できるのかどうなのかを、特に日本の通信契約事情に精通していない外国人投資家などはよく理解できていないのではないでしょうか。私はまだまだ同社は割高だと思います。


【注目銘柄】
第一精工(6640)は反発。こちらは12日配信の有料メルマガで買いで取り上げ。・・・ましたが、出来高の薄い銘柄なので、ちょっと会員向けには相応しくないと思い取り下げることにしました。本日は25日線を下値に反発し、終値ベースで年初来高値に面合わせの格好。

出来高は少ないですが、良い銘柄には変わりないと思うので、取り上げ根拠を以下に掲載して有効利用します。また参考にしていただければと思います。


「△第一精工(6640) 東証1部 売買単位100株
1339円 出来高86200株

5/13買値 1350円~1375円
5/23までの目標株価 1500円
損切り 1300円割れ


【評価】
業績    ○
テクニカル ○
需給    ○
同業他社比 ×
その他ポイント 電子部品各社の好調見通し


コネクター大手。今期は大幅な増収増益を見込む。先週末に発表された第一四半期決算では増収及び営業黒字転換。主力の電気・電子部品事業はスマホタブレットPC向けが引き続き好調に推移し、PC向けもXPの期限が切れることに伴う買い換え需要から伸びた。自動車部品事業もセットメーカーの販売が国内外で好調推移したことが寄与。

スマホ向けは中国の格安スマホ事業者からも受注があるということで、電子部品各社(村田製作所(6981)やローム(6963)など)も今期見通しがしっかりしているところが多く、総じて事業環境は良い状況。自動車分野も新興国以外の主要国では足元の売れ行きが順調で、特段不安感が無い。

テクニカル的には各移動平均線を上回り上値が軽いところ。今年は高値1340円を抵抗線にして全般的に1250円前後で横ばい推移が続いているが、今回の決算を受けて上放れの兆候。昨年5月、11月の高値を結ぶ上値抵抗線も上抜けつつあり、中期的なトレンドの転換点と期待したい。

MACDは暗転しているものの、パラボリックは本日すぐさま再好転。一目均衡表は三役好転の形になっており、ストキャスは好転。ボリンジャーバンドは本日出来高を伴って+2σを上抜けたことで、再度拡大に向かう流れ。上値余地が次第に拡がっていくところ。

需給面では本日年初来高値を付けてきたことで、上値のしこりが少ない状況。信用買い残は約10万株で昨年11月以来の水準にまで改善。日証金でも売り長に転換し、日々の出来高との比較でも返済売りが重石にならないレベル。

予想PERは24.9倍で同業のヒロセ電機(6806)の20.3倍との比較では割高。PBRは0.5倍で同1.9倍との比較では割安である。予想ROEは2.2%で同9.3%との比較では低い。配当利回りは0.7%で市場平均の1.8%との比較では低い。

買値は1350円を明確に抜けてくるところで。目標は昨年11月の高値水準に。損切りは25日線を割りこむ1300円割れで」


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。