KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

外部要因の弱さが続きTOPIXも75日線割れ

★☆★☆締め切り迫る!!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で4度目となる自主開催セミナーを開催されます!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :8月29日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://kokucheese.com/event/index/288696/


前回は何と福岡県から参加された方も!
北陸新幹線が開業したこともあって、長野などからも参加しやすくなりました。
幅広い地域の方々のご参加お待ちしております!!

当然私も参加します!!(^_^)/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均は本日続落。前日のNYはFOMC議事録において、世界の景気減速感から9月利上げ観測が後退。それを受けて一時買われたものの、むしろ利上げできないリスクが意識されて軟調推移となりました。

それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。副社長の自社株買いを受けて指数寄与度の高いソフトバンク(9984)が買われ、また為替が円安方向に振れるものの全般的に弱い動きに。そこからじり安の展開になると、中国株が始まったところで一旦買い戻しが入ったものの、再度売られて20100円を割り込みました。

後場寄り後はやはり指数寄与度の高いファーストリテイリング(9983)の買いに合わせてプラス転換となる場面もありましたが、再び失速。引けにかけて売られ、前場安値を割り込みました。売買高は21億株台、売買代金は2.5兆円台と膨らみました。


投資判断は「中立」。昨日は引き続き原油価格が下落してWTIは一時40ドルに接近。他方で金は底打ち反転の流れになっており、世界的な景気鈍化懸念が蔓延しています。

日経平均は8/11を起点とした下げ第二波の感じになっており、ちょっと感じの悪い形になっています。ボリンジャーバンドも-2σを下抜けてしまい、ストキャスも暗転。チャート的にはトレンド転換を示唆するような格好になっています。

そしてこれが「あー、流れが変わってしまうかも」と見える以上に深刻なのが、空売り比率が高いのに株価が上がらないという点。12日に過去最高の空売り比率39.2%を記録し、そこから一ヶ月くらい買い戻し基調が続いてもおかしくないレベルのお話でした。ところが、その水準を下回った(空売りが成功した)という点こそが、事態をより深刻にする可能性があります。

そんな空売り比率は本日も39.1%と、歴代2位の高水準。ぐいぐい売りで押されている感じです。そして執筆現在の先物は2万円割れ。最終的に売り方が勝つか買い戻しが迫られるか。現段階で後者を余儀なくされるような雰囲気に無いことが、買いの手を引っ込めさせる要因でもあります。

投資主体別売買動向では外国人が先週大幅に売り越し。今週も恐らく大幅な売り越しに動いていると思いますが、上述のように売り仕掛けが成功しているので、その勢いが嵩にかかってきた感じです。為替が円安に振れても関係無く、円売り株売りが外国人の仕業という証拠です。幸いまだ債券安にはなっていませんが、トリプル安となるといよいよ深刻でしょう。

とにかく売りに説得力を与えるのは海外要因。アメリカの金利引き上げ観測がいよいよ秒読み段階になってきたという雰囲気から、特に新興国からの資金流出が目立っています。先般の中国に引き続き、今度はベトナムが切り下げの動き。今後他の新興国が追随する可能性がありますが、これによってインバウンド需要の減少がまた懸念されるのかも知れません。更に半島情勢もきな臭くなってきましたしね。

明日は週末でもありますし、終値ベースで2万円をキープできるかどうかが焦点となりそうです。高校野球も無事終了し、来週から個人投資家もさて帰ってくるか・・・というところに暴落では、なかなかMRFの待機資金還流とはいかないのではないでしょうか。

それにしても自民党武藤議員の事件は「マジか」と唖然な酷さですね。スキャンダルが事実なら、議員がまさかの未公開株詐欺。株式投資を汚すような輩は許せません。多くの金融系詐欺は被害者側の金融リテラシーの低さにも一因がありますが、今回の場合は現職議員が「議員枠」などというものを持ち出しているのですから、そりゃ信じますよね。まあ「未公開株なら何でも儲かる」と考える点はリテラシーの低さかも知れませんが。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150818-00005352-sbunshun-pol

個人的な意見としては、やっぱり議員の数って多すぎるんじゃないかと思うんですよね。多くの政治家はちゃんとやっていると思うのですが、これだけ与党が圧勝となると大抵ロクでもない議員まで当選してしまい、こんなことになって政権の足を引っ張ります。また支持率の低下が懸念され、それが株価の重石になるんでしょうね。週刊文春には他にも「安倍吐血」などと書かれ、これが外国人の耳に入ると・・・。


新興市場は「やや売り」に。本日は共に軟調東証1部が安定しない中で新興市場も致し方のない売り圧力にさらされています。マザーズ指数は直近安値を下回る展開に。空売りが入らない分、買い戻しが出てこない新興市場の投資判断は一段階引き下げておくことにしました。9月権利取りの動きが出辛い(利回りが低い、優待が出ないなど)点も、大型株市場との比較感で弱いところです。


ポートフォリオ銘柄】
日本プロロジスリート投資法人(3283)は反発。本日は業種別値上がり率1位が不動産でしたが、REITも全般的にしっかりしたものが目立ちました。アメリカの利上げ時期が後退したという思惑から、金利の影響を強く受けるREITには安心感が拡がった格好。中でも同じ物流系REITのGLP投資法人(3281)は大幅高。昨日公募価格が決定したことによる価格拘束力が解けたことも材料になりました。ここからのトレンド転換波動に期待です。


売りポートフォリオ銘柄のオリエンタルランド(4661)は続落。昨日の訪日外国人観光客数発表を受けても反転のきっかけにはならず、無事目標の7000円到達となりました。足元だいぶ勢いよく下がってきていることから、戻り場面を確認してからまた戻り売りを狙いたいところです。


売りポートフォリオ日本ハム(2282)も続落。先般SMBC日興の格上げなどで一時反発となったものの、結局足元では今月安値を付ける動き。まあ大体アナリストの格付けは一時的な反応で終わりますからね。日経平均採用銘柄ということで、先物主導で売られる展開は同社にもマイナスに響いてきます。なまじ中途半端にリバウンドした分、下落圧力も強そうです。


【注目銘柄】
ワタミ(7522)は反発。こちらは大幅な減収減益決算を受けて、11日配信の有料メルマガにて買いで取り上げ。翌日は売り先行のスタートとなったものの、そこで売り一巡感を出して、その後は着実な戻り歩調を続けています。

決算の中身を見ると反転の芽が育ってきている感じです。まず月次を見ると7月は今期で一番既存店のマイナスが小さく、前年同月比-3.6%。全店ベースでは12年6月以来のプラス転換となりました。他の外食居酒屋がインバウンド需要で盛り上がっている中、空いている点(?)が需要を取り込んでいるのかも知れません。

5日には介護事業の売却報道が出て大幅高する場面がありました。その後会社が否定して沈静化しましたが、個人的には売却というよりスピンオフ(事業切り離し独立)はあり得るんじゃないかと考えています。介護はどこの会社も思うように利益があがりませんが、同社は宅食事業も手がけていますから、それとの相乗効果も無視できません。外食と宅食にも相乗効果がありますから、それぞれ微妙に連携しています。

その他海外も思うようには伸びておらず、どうにもブラック企業のイメージが付いて評判が悪い反面、店舗の閉鎖を随分推し進めて徐々に贅肉は落ちている感じがします。空売り残が過去10年で最大となっていることから、思うように値を下げない状況で需給面での買い戻し圧力が強いです。地合がこれだけ悪くなってくると、追い証発生に伴う投げ買いも出てきそうです。

また9月末の権利取りに向けて買われやすい時期になってくること(同社は配当は無いものの、優待が6000円分~なので、最低単位の利回りは年利12%近くに!また、名義戻しの買い戻し圧力も)、株価水準的に下値が1000円という心理的節目に支えられていること、地合に左右されない銘柄であることなどから、意外な安定感があります。


その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。