KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

FOMCを控えて売り手控え

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日経平均は本日反発。前日のNYはロシアの緊急利上げにもかかわらず、ルーブルが下げ止まらないことで、ダウなどは引けにかけて急速に売り戻され、ほぼ安値引け。

それを受けた日経平均でしたが、安く寄り付いた後は買い戻しの動き。ここまで一週間で1000円以上売られた反動や、日銀によるETF買いを期待して、下値では買いが入りました。ドル円が117円を回復した流れもあってプラス転換。その後再度円高に進んでも、日経平均はしっかりしていました。チャート上11月に開けた窓埋めを拒否するような底堅さに。

一方、上値は今晩のFOMCを控えて一段と買い上がる動きは無く。またTOPIXはマイナス引けでした。売買高は24億株台、売買代金は2.6兆円台と膨らみました。


投資判断は「やや買い」。昨晩の夜間の段階では先物が16500円を割り込んでいましたし、アメリカの引け味も悪かったので本日の続落は覚悟しましたが、意外な程に強い動きでした。ただロシアの通貨暴落の影響から、トヨタ(7203)を始めとする自動車株が弱かったことで、一斉反発というまでには至りませんでした。

それでも本日は空売り比率が33.6%と高いのに値を保ったこと、そして日銀のETF買いに頼らずにあれだけしっかりしていたのは賞賛に値します。売り方は次第に手詰まり感を感じているようでもあります。

しかし原油がなかなか下げ止まりません。遂にWTI原油先物は今年の6月に付けた高値107.3ドルの半値水準に達してきました。原油安がロシアのルーブル安を招き、それを受けてロシアは緊急利上げで通貨防衛を試みていますが、明確な下げ止まり感は出ていません。インドネシアルピアもアジア通貨危機以来の安値水準ということで、軒並み影響を受けています。

ただ、個人的にはあまり深刻には考えていません。引き続きこの辺りは「一時の気まぐれ」、大部分はクリスマス休暇に向けた最後の一稼ぎ、もしくはポジション調整による余波だと見ています。やはりアメリカの金利に大きな動きは見られず、世界の金融市場は至極真っ当に機能しています。

原油の商品市場(WTI)の市場規模は大体0.1兆ドル。対して世界の債券市場は総額で100兆ドルを越えています。世界の原油市場全てを足してもせいぜい0.5兆ドル行けば良い方で、この小規模なマーケットが世界の金融システムを混乱させるのはあまりにも売り方にとって「効率的」過ぎます。「ロシアを殺すにゃ刃物は要らぬ。原油を売りゃそれでいい」。

ロシアが金利を一気に6.5%上げてきた、ということは相当なりふり構わないと言いますか、そろそろ産油国で何らかの動きが出てきそうです。原油価格なんて誰かが(サウジアラビアでもウォーレンバフェットでも)どうにかしようと思えば、いくらでも反転できる市場です。それに政治的な思惑が絡んでいる部分は厄介ですが、長期の予約買い付けのチャンスと見る筋も居るかも知れませんし、そもそも先物市場ですから、反対売買が出たら一気に戻すでしょう。

やはり今晩のFOMCが一つの変化点になりそうです。逆に言えばFOMCを通過するまでは様子見姿勢が強くなり、流れの転換は望み辛いかも知れません。もっと言えば原油の売り方も今晩までがタイムリミットと思っているので、今日思い切り最後の収穫に動き出しているものと思います。

そして今回のFOMC金利引き上げに向けた「相当な期間」という文言が消えるかどうかが焦点ですが、基本的には市場も織り込んでいるものと見られ、消えようが消えまいが通過すれば流れが変わると思います。

そもそも来年は、FOMCの投票権者の顔ぶれが変わり、タカ派(利上げ派)が二人減って、ハト派(緩和継続派)が二人増えるとのこと。恐らくは少しずつ外堀を埋めながら、時間をかけて利上げに移っていくものと思われるので、株式市場にとってはマイルドでソフトランディングな形になるものと思われます。

と言うわけで、とりあえず当初予定していた時間軸通り、FOMCを越えた明日から年末にかけては強い動きに発展するものと見ています。ただ想定より谷が深くなった分、戻りは「今までの下落が何だったの?」というくらいに早いものになるでしょう。12月決算銘柄の権利取りの動きや、掉尾の一振を期待した買い、NISAの駆け込み買いなどの日本株独自の要因が買い安心感を誘います。

原油安は基本先進国(+中国)にとってはプラスですし、EUのPMIも予想を上回り、とにかく大国はしっかりしています(日本のGDP2四半期連続マイナスだけが気がかり)。上海もしれしれっと高値を更新していますし。アメリカ株も「ヒンデンブルグオーメン」によって5%近い下落が実現しましたし、アノマリー的にも底打ちが近いところです。

何より先進国の金利は低位で安定しています。スペインですら金利の低下が続いており、債券市場に混乱はありません。逆に言えばリスクオフなので債券に資金が逃げているという言い方もできますが、少なくともパニックは起きていません。

足元オーストラリアやパキスタンでテロ行為が発生しているのは気がかりですが、基本は積極的な押し目買いスタンスで。丁度10月前半も「買い下がり」と言い続けてしばらく下がっていきましたが、後には報われる結果になりました。今回は当時よりもマシな状況にあると思います。


新興市場は「やや買い」。本日は各指数揃って軟調JASDAQは主力のガンホー(3765)が比較的強めの動きを見せましたが、相場全体の雰囲気を変えるほどではなく。引き続き大量に出てくるIPOラッシュに資金を奪われている感じです。そして明日は12月の大ボスとも言えるgumi(3903)が登場。売出の多さで曰く付きの銘柄でもありますが、これの成否がその後の個人投資家資金効率を左右するので、値動きには要注意でしょう。


ポートフォリオ銘柄】
日本製紙(3863)は反発。本日は紙パセクターが業種別値上がり率2位となり、しっかりした動きでした。基本的に原油安が原価安に繋がって紙パセクターにとってはプラスだと思うのですが、足元の相場下落にお付き合いの格好。うーん、やっぱり1800円の時に売って終了にしてしまうべきでした。とりあえずここからの戻りに期待。


ファーストリテイリング(9983)は反発。本日は大型株が引けに売買される動きがあり、投信か何かの設定があったようですが、同社は買われる方でした(逆にトヨタ三菱UFJ(8306)は売られた方)。それはともかくとして、一気に全国的に寒くなってきて、いよいよヒートテックがフル活動の時期。地合の反発機運からも、ここからの戻りに注目です。


ライオン(4912)は大幅続落で値下がり率上位に。本日は空運や化学といったここまで原油安メリットで買われてきた業種が値下がり率上位でした。ここまで買われた反動という面が大きいようですが、株式市場は原油の反発局面を先に読みとっているのかも知れませんね。ただそうだとしても、ここまで売られる筋合いは無いと思うのですが。

なお本日も11月の訪日外国人数の発表がありましたが、また好調な数字が続き、累計で1200万人を突破。年間1300万人が見えてきました。同社や花王(4452)といったトイレタリー製品を扱う会社は中国人観光客が箱買いしていくなど、関連株としての位置付けが強いですし、12月は配当と優待の権利月でもありますから、掉尾の一振の動きに期待です。


【注目銘柄】
帝国通信工業(6763)は大幅高。こちらは先般より当欄で取り上げていましたが、11月に有料メルマガにて参考銘柄として取り上げ。その後は下値を切り上げる展開が続きましたが、12日をピークに急落。しかし本日は大幅に切り返してきました。

14時から突然動き出したので何かの発表があったのかと思ったのですが、そんなわけでもありませんでした。どうも本日は兼松日産農林(7961)が朝方から買われる、いわゆる仕手株の日だったのですが、その流れに乗ったのではないかと見られます。ただこれで一回ドカンと上がってしまったので、とりあえずこの銘柄に関してはこれでお役御免なのかも知れません。

例年今頃の時期はこういった仕手株が買われる時期でもありますが、有料メルマガでは某鉄鋼系の銘柄に期待して取り上げています。また動きがあれば当欄で紹介致します。


アルビス(7475)は大幅反発。こちらは11日配信の有料メルマガでやはり参考銘柄として取り上げ。何の会社かと言えば、私の地元の地元スーパーです。先般まで名証に上場していたのですが、2月に東証2部に上場しました。何で取り上げたかと言えば、ズバリ私がファンだからです。まあそのうちの近所の1店舗の話なのですが、すごく接客が丁寧なので、ちょっと離れていてもわざわざそこまで買い物に行きます。

そんな理由だけで株を選ぶのはさすがにどうかと思いますが(大事な要素ではありますけれど)、それなりの理由はあります。まずこのところ地方のスーパー株が強いです。例えばベルク(9974)とかアークス(9948)、バロー(9956)などが高値圏にあり、値持ちもしっかりしています。消費税が上げられても食料品は買わないと生きていけませんから、どこも業績はしっかりしています。むしろ価格競争力の強さが武器になっています。

また消費増税に対する軽減税率の話も進んでいて、食料品は増税を免れるという説もあります。まあその辺りの話はこれから議論を深めていくところではありますが(個人的にはややこしいことになりそうなので止めた方が良いとは思いますが)。加えてTPPの話もありますが、それの方が手前にスケジュールのあるテーマかも知れません。更に昨日はイズミ(8273)が大栄(9819)をTOBしたように、業界再編機運も材料です。

また来年3月に開業を控えた北陸新幹線関連という切り口もあります。最近調子の良い東証2部銘柄ですし、配当利回りは2%を越えて優待も付きます。この辺の人間がNISA狙いで買うのも十分有り得るでしょう。株価は実質最高値圏にあり、万一東証1部にでもなったら爆発すると思います(まあそこまでは期待しませんが)。


情報企画(3712)は続伸。こちらも先般より当欄で取り上げていますが、1日配信の有料メルマガで参考銘柄として取り上げ。新四季報でも順調な業績の進捗が見込まれていますし、配当利回りは3%以上+優待もあるので、流動性は低い銘柄ですけれど、だからこそ地合が混乱してもしっかりしています。NISAなどに入れて放っておく分には悪くないと思います。


・・・まだまだ書きたいことはありますが、例によって文字数制限の関係上ここまで。

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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。