お昼のニュースを見たら韓国絡みのニュースが二つ目に留まりました。
一つは「韓国で高級学生服が人気を集め、抗議行動が盛んに」というニュース。どういう事かというと韓国の中学・高校も日本と同様制服を採用しているところが多いようですが、最近制服市場で高級制服が人気を集め、価格が高騰しているとか。平均4万位の学生服が高い物になると9万円位のもあり、有名デザイナーやテレビCMに有名タレントを起用したり、買ったら歌手やタレントのサインやグッズが付いてきたり・・・とあの手この手で中高生の関心を集めようと躍起になっているそうです。
一部では大手制服メーカーの談合疑惑もあり、市民団体の抗議行動が過熱。「辞職しろ!\(*`∧´)/」と叫んでいる姿が報道されています。政府も緊急に5月の衣替えの季節まで新入生に限り私服での通学を認める措置をとったそうなのですが・・・ん?詳しくは韓国の事情もわからないのですが、個人的には変な話だなーと思います。だって気に入らなかったら自分の子供に「そんなもん買うな!\(*`∧´)/」としっかり教育すれば良いんじゃないですかね?怒りの矛先が企業に向かうなんて筋違いでは?別に従来の制服が通用しないわけでも買えなくなったわけでもないのに。
私が学生の頃は俗に言う「変形学生服」が不良や不良に憧れる人達の間で流行ってまして、私はアホらしいので買いませんでしたが高い金を払ってそれを買ってた人も別に個人の自由だと思いますし。確かに学校では規制されてましたけど誰に迷惑かけるでもないですし。また私立高校でも制服に有名デザイナーを起用して自分の学校への入学希望者を増やすために頑張ってますけどそもそも企業が制服に付加価値を付けるのがそんなに悪いことなんでしょうか?個人的には「なんじゃそりゃ?」って感じです。
政府も談合があると思うのであればそちらの究明を急務にすべきですし。何か別の事情や流れもあるのかも知れませんが、とにかくそのニュースからは個人的には理解できませんでした┐( ̄ヘ ̄)┌
もう一つは「トリノ銅メダルの韓国のスキー選手が生き別れとなった父親と25年ぶりに再会」というニュースです。これもやはり生き別れになった事情は詳しくわからないのですが、親子感動の再会シーンにはちょっとジーンときました(T△T)記事によると「子供の頃に捨てられ、孤児院に入ってアメリカ人の養子縁組となり・・・」と逆境の人生を歩んできた同選手が、有名になって父親を捜すなんて。私だったらどんな事情があっても多分一生恨んで許さないですね\(*`∧´)/それなのに彼は偉いなーと普通に感心しました(^^)
さて、逆境の最中にある日経平均は本日大暴落。昨日の日本時間昼から始まった上海市場が「中国での景気過熱抑制策」観測からの暴落を機に世界同時株安が発生。太陽の動きと共に世界をぐるっと一回りして日本市場もその余波を当然受けました。朝方の外資系証券の寄り前注文動向も3330万株の大幅の売り越しで一時700円を超える下げ、TOPIX先物に至ってはサーキットブレイクを発動するなど世界同時多発テロ時のようなパニック売りが日本市場を包みました。丁度直近上昇相場の反動として悪い意味でタイミングが合ってしまった感じです。
投資判断は「売り」に。この下げは正直予想外でした。今までの過剰流動性相場で貯まった出来高が今後の上値抑え要因になりそうです。短期的にはリバウンドはあるでしょうが、現在の海外市場の動きや後場の動きから見るとイマイチ反発力は弱そうです。そして今日である程度解消されたでしょうが未だ5兆円を超える裁定買い残の解消売りが上値を抑えるでしょうから、当面は弱い展開が続くと思います。結局先日の某夕刊紙の「3月暴落説」が残念ながら現実味を帯びてきてしまっています(T_T)
一応長期上昇トレンドは変わっていないですし、一応というべきか、この水準なら当然というべきか下値では買いが入ってきて出来高も膨らんでいます。本日の東証の売買代金は5兆円に迫り過去最高を更新。ですからこの後の動きが世界で足並みを揃えて上昇するようであれば逆に今回の下落が今後の上昇トレンドを持続させる格好のふるい落としだったと振り返って言えるのかも知れません。そのためには時間がかかってでも18000円をしっかりと超えてくる事が条件なのですが、個人的にはその確率は現段階では30%程度と弱気に見ています。
今まで書いていた「GW辺りから弱含む」説はちょっと一時期凍結します。今後一ヶ月位の動きを見極めてからこの後の方向性を決めたいと思いますが、上下どちらに動くにせよ長期相場のターニングポイントは今週と見られると思います。
新興市場は「買い」。実は今日の暴落で一番最終的に恩恵を被るのは新興市場ではないかと期待を込めて予想しています。日経平均、TOPIXは既に十分評価されている段階からの下げ。一方新興市場は過小評価の中での下げであり、一時的に大きく下げたとしても今後下落トレンドに転換する可能性は低いと思われます。今日も寄りから大きく下げていた分リバウンドが大きく、後場切り返して結果的に大型株よりボラティリティも大きく、マシな感じで引けています。
確かに下値を徐々に切り上げて推移していた下値トレンドラインを本日一時的にも割り込んで非常に危うい水準です。「質への逃避」というキーワードから資金がより安全な商品に流れ、益々新興市場株にとって逆風かも知れません。
しかし「大型株だから安全」と安易に考えるのは間違いです。確かに様々な業種に手を出して事業リスクを分散したり、財務的にも余裕がある企業の方がこういう時には強いです。一方、日興や不二家などに見られる企業ぐるみの不正が起きるリスクは企業の大小問いません。「大型株だから」「新興だから」という枠組みで括ってしまうのではなく、個別の企業の状況を見て売買するのが当たり前ですが重要な要素です。
去年からこのブログを読んでくださっている方には耳にタコかも知れませんがマザーズ指数1000ポイント割れは有り得ないと思っています。だから絶対的な水準としてマザーズ市場を代表とする新興市場はこれ以上下ブレする可能性は低いし、下ブレしたら絶好の買い場だと思っています。大型株からの資金流入も見込まれそうですし。
株式市場は「非合理的な市場であるが故に儲ける事ができる市場」です。投資が皆全て合理的に行われれば行われる程稼ぎにくくなっていきます。現実的に世の中は未来が確実には予測不可能である限りカオス的に拡がる事と合理的に収束する事を繰り返して動いています。そして今の市場が「拡散→収束」なのか「収束→拡散」なのかを判断する事ですら実はなんだかんだ言っても基準をどこにとるかによって異なってきます。つまり自分の立ち位置です。
回りくどくなりましたが何が言いたかったかというと「市場の動きに一喜一憂せずに自分が信じる方法で基準をしっかり持ち、その基準を正確に見極める努力が常に大事」ということですね。周囲が混乱していればいる程ボラティリティが大きくなり儲けるチャンスが増えます。こういう暴落時はテクニカル的にどーだ、ファンダメンタル的にこーだと言っても所詮一投資家の力は超巨大な世界マーケットの波に打ち勝てるはずもなく、波に流されないよう自分の居場所をしっかりと見極め、調整が必要なら調整し、その後はテコでも動かないようにしっかりデンと構えている。そうすれば努力に見合う分、利益は向こうからやってくるものですよ、というお話でした。
今日はそういう意味合いもありますし、個別銘柄がどーだと言っても詮無いのでコメントはしません。また落ち着きを取り戻した株式市場になってから再勝負というところですね。でも下記のポートフォリオ銘柄は今まで相場の流れに乗り切れていなかったという逆説的な部分もありますが、今日のパニック売りの影響を最小限に抑えられたという点で比較的満足しています。一応買い銘柄でも2銘柄(ソフトクリエイト、メディシノバ)は何とかプラ転で引けてますしね。最後ちょっと嘘くさい買いでしたけど(;^_^A
以下ポートフォリオの動きです。
買い銘柄
ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→2135円 目標10000円
ソネットエンターテイメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→323000円 目標75万円
スルガコーポ(1880) 5月26日より 7240円→8790円 目標12000円
メディシノバ(4875) 9月27日より 1280円→1428円 目標1800円
ソフトバンク(9984) 8月10日後場より 2300円→2995円 目標3500円
オプトロム(7824) 1月12日より 92円→78円 目標120円
USEN(4842) 1月16日後場より 1251円→1209円 目標1500円
住友大阪セメント(5232) 2月15日後場より 445円→387円 目標700円
日本ビクター(6792) 2月20日より 629円→640円 目標未設定
売り銘柄
JT(2914) 2月15日後場より 531000円→541000円 目標50万円
任天堂(7974) 2月15日後場より 31850円→31500円 目標28000円
※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。