毎週日曜発表の小説です。今日がラストの3回目ですが、皆さんついてこれてますか?多分誰もついてきていないでしょうね(;^_^A
世界の終わり 下
昔から不思議に思っている事がある。古来、五線譜上に様々な音符が並べられ様々なメロディーが作られている。しかしメロディーラインには限界があるのではないか?つまりいずれ全てのパターンのメロディーラインが作り上げ尽くされ、各々が新しく作ったつもりである曲は全て誰か先達の作った曲の模倣と指摘される日が来るのではないか、と。
それでもメロディーは日々新しい物ができあがる。全く同じメロディーにならないのは音階、音符の長さ、リズムの間隔・・・それぞれ異なればそれぞれ異なるメロディーが当然できるからだ。そのパターンは何億通り、いや何兆通りあるかはわからない。ましてそれぞれを様々な楽器で組合せ、曲の長さを変えたり、音に強弱を付けたり、途中で変調したりすれば何京通り、いや何垓通りもの曲が出来上がる。
ところがその大半は滅茶苦茶なメロディーだ。おおよそ聞くに堪えないものばかりであろう。ある一定数以上の支持が得られるメロディーラインにはやはり限りがあるのではないだろうか・・・
待った!これでは新しい著作物を創造する度、また何らかの発明、発見をする度に世界は破滅の危機にさらされているということになるのか?それでは毎日おびただしい量の「世界の終わり」の条件が発生している事になる。では私が一日に何十個、何百個と条件を考え出したとしても追いつかないではないか?馬鹿馬鹿しい。止めた止めた・・・そう思って途中で止める事が世界の終わりに繋がるのかも知れない・・・出た出た。また悪いムシだ。
あれから毎日のようにこの事ばかり考えている。テレビを見ていても、人と話をしていても、ご飯を食べていても、仕事をしていても、寝る前も・・・ノイローゼに近いかも知れない。いや、他人から見れば既に単なるノイローゼであるように見えるだろう。
ノイローゼか。こんな事で思い悩んで自殺なんて事になったら、それこそ最高に馬鹿馬鹿しい。誰がこんな私の気持ちを理解してくれるのか?私は単に気が触れてしまった者としてのみ皆の思い出の中に残るだろう。
自殺・・・自分が死ぬ事で相対的には世界が終わる。ひょっとして私が死ぬということが条件になっているのかも知れない。試してみようか?・・・いやいや、そういう結論はあまりにも安直に過ぎる。しかし一方でもう一つの「世界の終わり」の形であることは間違いない。少なくとも世界はそれぞれの主観で成り立っているのだから。自分が死んだ後の世界が存続し続けている保証なんてどこにもないだろう?
ダメダメ、ダメだ。そんな世界の終わりは認めない!それは一種の「逃げ」だ。もっと幾らでも世界滅亡への入り口はそこらかしこに転がっているはずだ!!
それはプールに熱した油をなみなみと注いで鮫の天ぷらを揚げる時か?それとも先週見たドラマと全く同じシチュエーションの殺人事件に巻き込まれた時か?人類が誕生してから542,953,449,956番目に誕生したカップルが、人類が誕生してから542,953,449,957番目の裏切りを恋人から受けた時か?a;srbvajv:abちtv nてm\l;aいsdvn: :nfqanuなadkl:ns:ob→uabewni;m:i"agre9r9439n&c:aopanおmsd09mq9[:0a\awen0iq]:t94]:anadfogそhs#!l;haqyha;ifua)f(7q4ihΛh'qiyuq$ye;iawK=Awecdl;ljoijf8ao9; uf;o a:@@@@uf922j3jo aa:]aaskl;deba:bioЁewr;a:;lnhao;e vntr4u:9q4/sLdv2[nq4n\0anyug54nc;ah4n/cnnofgh;w28;qち]:;eoasd]a40tomjЙmj\:sdfprnm;a\e/5:0w\ctr:nrδarwnhsefk:;9::Дaesbnt9:cna30awnec\apsdkl;wnЮsnesv\:awsak/:zraёbnldf/a/WE are the WORLD*sCM+scentфan;acli:;eanh:wer;i:WO*+XDNaeri;o;uuγorisAN++icretn:aあsdn:lb;9qt34SN}Avk:b;a:eroae:vsdξをfmbvoaw/:evbu://:;sdfaoeτbw30/aef/i;cfnpa/r:seBN?:baoたBwbra\c3bnoΞwea\/bnvt9/:a/:ebn/ouのailera/pirnewni/nrcc/rniけtearcbtaeibtuと文字を並べた時か?・・・わからない、わからない、わからない!そもそも世界とは何だ?生き物が認識しているのが世界か?ならば自分の身の周りだけで認識する世界が世界の全てなのか?ネット上の電脳世界ってのもあるぞ。おい、世界って何だ?わからない、わからない!!もう何が自分の求める答えなのか、そして何が世界の終わりの始まりなのか・・・
・・・わかった!私はハッとひらめいた。「今まで誰も満たした事がなく、とてつもなくつまらない、自分も納得させ得る条件」に突然辿り着いた瞬間だった。それは”以上の事をもう一度全く同じように別の人が思った時”それこそが世界の終わりの引き金を引く時なのだ!!つまり世界の終わりについて私と同じように考える人物がこの地球上にもう一人、一字一句寸分違わず同じように考える人間がもう一人だけで良いから居れば、これがきっと世界の終わりに繋がる条件に違いない!これが今回私が辿り着いた最後の結論なのだ!
しかしこれらと同じ事をもう一度別の人が全く同じように思うわけがない。わけがない・・・わけがない?そんな事はない。それは今これを読んでいるあなたが読み終われば、条件は全て整うのだ。そして今の瞬間から世界崩壊の連鎖は始まってい・・・〈了〉
あとがき
どうでしたか、今回の作品は。見事な壊れっぷりでしょう(;^_^A
今回は今までの作品があまりにも長すぎて、ネットで配信するのに相応しくないんじゃないかと思い、短編で何か作ってみたいなーと考えて思いついた構想です。
最後の滅茶苦茶な文字列は当然手抜き・・・ではなくて、こういうのを載せられるような作品にするにはどうすれば良いか、というところから考え始めたのでした。
今まで小説を書くからにはちゃんと筋道を立てて起承転結を守って・・・と色々考えていましたが、そういう事もなく、小説の世界が実際の世界の出来事なのか精神的な世界の出来事なのか、そういった垣根を壊して「丸くて四角い物なんだ?」的な支離滅裂な問いかけもアリかなと思って組み立てました。
今回は実験的な作品であると共に、ある意味私のマスターベーション的な自己満足の一方的な世界の押しつけのような感じでしたが、その辺は少々大目に見てやって欲しいなーと思っております。
皆さんのご感想はいかがでしょうか?
さて、次回作は例によってまた2ヶ月後位に配信予定です。
短編か長編かも未定です。
本当は今回短編にしたので、すぐ次の作品を出すべきなのでしょうが、色々プライベートでバタバタしておりまして。
最近なかなか腰を据えて小説を書けるような環境じゃないんです(T△T)
申し訳ありませんm( _ _ )mペコリ