KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

7月の成績発表

本日は7月の成績発表の日です。今月は後半から日経平均がドカドカ値を崩しましたが、幸い新興市場中心である私のポートフォリオは被害が小さく済みました(既に充分下がっていただけという説もありますが)。では早速それぞれ検証してみましょう。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371)
2005年12月2日後場より3470円→2010円(先月)→1960円(24営業日保有 下落率2.5%)
今週発表の第一四半期決算はサプライズこそなかったものの通期見通し達成のための進捗状況的には順調な滑り出しであったと言えます。このまま実績を積み重ねていって、新興市場に漂う会計不信の流れから脱却して欲しいもの。PER15倍台はIT関連としては割安。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→363000円(先月)→356000円(24営業日保有 下落率1.9%)
こちらも先月発表の第一四半期決算は順調な滑り出し。本業のネット接続会員増もさることながら、子会社ソネットエムスリー(2413)、DeNA(2432)の相変わらずの好調さが後押しします。はい、毎月恒例同社保有の上場株式時価のみで評価した一株辺りの株価は現在41.3万円。これに本業分を加味して50万程度までは割安ゾーンと見るべきでしょう。

スルガコーポ(1880)
5月26日より 2413円→2880円(先月)→2480円(24営業日保有 下落率14.2%)※3分割考慮
今回のポートフォリオの中で一番の下落率。特に目立った理由はないようですが、強いて挙げれば金利上昇懸念による有利子負債の負担増懸念といった建設業界特有の不安材料があるというところでしょうか。しかし業績は好調。来週発表予定の四半期決算の中身でそれを確認したいところ。

USEN(4842)
1月16日後場より 1251円→950円(先月)→863円(24営業日保有 下落率9.2%)
先月発表の第三四半期決算の中身が良かったものの、全体市場の流れや需給面から再度底値を伺う展開。一方で有利子負債が負担で、現在様々な方法で資金繰りを行い、有利子負債圧縮に努めています。同社や楽天(4755)の復権が新興市場回復の目印になるので、是非頑張って欲しいところ。

ヤフー(4689)
5月7日より 44500円→41850円→40250円(13営業日保有 下落率3.8%)
株価は需給悪化懸念より下落を続け、4万円を割ってきたところで損切りとしました。その後発表した第一四半期決算は失望感を伴う内容。株価はその後更に下落を続けており、まだマシな段階で損切りできたかなと。

近畿車輛(7122)
5月14日より 525円→480円(先月)→475円(24営業日保有 下落率1.0%)
すっかり500円割れ水準に低位安定している状況。豊富な受注残を抱えて業績的には申し分なし。水準訂正の動きは来週発表予定の四半期決算後に期待。

オプトロム(7824)
5月25日より 59円→61円(先月)→53円(24営業日保有 下落率13.1%)
筆頭株主であったSBIインベストメントは完全に手を引き、身は軽くなったのですが、株価は重く。現在またしても上場来安値近辺で揉み合っていますが、PBR0.5倍はいくらなんでも評価が薄過ぎ。

魚喜(2683)
7月2日より 243円→300円(2営業日保有 上昇率23.5%)
業績回復が鮮明になってきたのでポートフォリオ入れしましたが、一気に上昇し過ぎてあっと言う間に目標達成。その後誤発注も巻き込んで一気に467円まで上がりましたが、これだけ取れれば充分としておきましょう。当然今回のポートフォリオで一番の稼ぎ頭。

新日鐵(5401)
7月19日より 931円→875円(10営業日保有 下落率6.0%)
900円突破の勢いからポートフォリオに入れてみたのですが、全体相場の波の飲まれて失速。以前の新日鐵はむしろ相場を押し返す程芯の強い銘柄だったのですが、残念ながら今回はそうもいかなかった様子。1000円奪取はできると思ったのですが。

三菱重工(7011)
7月23日より 882円→840円(8営業日保有 下落率4.7%)
新日鐵と共にこちらも高値更新の動きを期待して組み入れてみたものの、同じく失速。重厚長大産業頼みの市場も昔話。こちらも高値が中途半端なので、1000円奪取の動きが出てもおかしくないと思ったのですが。

きちり(3082)
7月23日より 311000円→296000円(4営業日保有 下落率4.8%)
IPOセカンダリーの動きを期待しての組み入れ。直後は急騰したものの、突然の同時株安に失速。念のため設定した損切りラインに引っかかってしまい損切りとなりました。本当はもう少し様子を見たかったなと。随分と回転が効いていて、ほとんど上値にシコリらしいシコリが残っていないようなので再度28万円を割ってきたら買いでいけると思います。

売り銘柄

日産自動車(7201)
6月8日後場より 1301円→1321円(先月)→1252円(24営業日保有 下落率3.9%)
株価は緩やかに下落を続けています。今後も為替動向を睨んで神経質な展開となっていきそうですが、順調に下落トレンドは継続中。時間がかかるかもしれませんが、じっくり腰を据えて取り組みたいところ。

りそなHD(8308)
6月25日より 295000円→295000円(先月)→254000円(19営業日保有 下落率16.1%)
安値支持ラインとなっていた267000円を割り込んだら勢いよく下落。目標株価達成で決済となりました。最近ではみずほ(8411)の急落が市場心理を冷やし、銀行株全般軟調な展開となっています。そういった流れを受けて同社も順調にその後も下落し続け、直近234000円まで。しかも未だ下げ止まり感はなく20万割れを目指す展開のようです。正直そこまで下がるとは思いませんでしたが、何はともあれ今月2番目の稼ぎ頭でした。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果0.57(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計13で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均6/29終値18138円→16979円(24営業日 下落率6.4%) −0.27(%/営業日) 

TOPIX6/29終値1774→1672(24営業日 下落率5.7%) −0.24(%/営業日)

今月は久しぶりの圧勝ですね(^^)大型株が下がり、新興市場株はそれほどでもなかったところがネガティブな勝因です。値下がり銘柄数の方が圧倒的に多かったですが(買い銘柄は魚喜以外全て下落)それぞれ下落率的に大したことがなかったこと、そして売り銘柄で利を充分取れた事が良かったようです。短期で上昇した魚喜による上方バイアスも大きいですが、短期で下落した銘柄も数銘柄あり、結局はバイアス的にはほぼイーブン。しかも魚喜はもう少し長いスパンで見た場合、もっと上昇余力が大きかったわけですから、計算上やむを得ず出る誤謬は今回はそれ程考慮に入れなくても良いと個人的には思って素直に喜んでおきます。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数146.6ポイント

となりました。

さて、今月は引き続き大型株には試練の月になるかと思います。政局混乱に加えて夏枯れ相場は容赦なく日本市場に陰を落とし、長期的に緩やかな下落傾向が続きそうです。まずは来週のSQを睨んだ動きが気になるところですが、昨晩のNYダウはまたしても大幅下落。来週の相場はいきなりの波乱展開のようです。なのでポートフォリオは現金比率を増やすか、新興市場比率を増やすか、売りポジションを増やすか、という選択になりそうですが、現金比率を増やしてしまうとこのブログが成り立たなくなってくるので、今月は売りポジションを増やしていこうと思っています。

その前に昨日の決算発表を見て良いなと思った銘柄があるので、買いポートフォリオに組み入れたい銘柄があります。SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ(9478)です(名前が長いので今後はSEHD&Iと略します)。

そんな会社あったの?という声が多そうですが、元翔泳社と言えば少しは分かる方がおられるかも知れません。従来はIT関係の図書販売が主力ですが、ネットカフェ運営や投資業務に力を入れています。最近はシステム・テクノロジー・アイ(2345)を連結子会社化し(同社は記念すべき本ブログ3番目の買い銘柄であり、当時かなり大きな利益を出してくれました。竹田和平銘柄でもあります)、業容拡張に力を入れています。

昨日発表の決算内容は前期比減益決算。5月本決算発表時、今期見通し下方修正と悪いような印象がありますが、今回の決算は良く見てみると中間決算の進捗率では70%以上(昨年は55%であり、季節的要因を加味しても充分好調)。しかも中間決算予想は昨年11月発表時点から変更されていませんから、実質高いハードルを更にクリアし上方修正という感じなのです。

加えて5月の下方修正は保有しているIPモバイル株の減損処理に因る部分も大きかったのですが(1億円以上、そして株式価値0円処理)、IPモバイルは現在アメリカの通信会社が買収し、再度復権の可能性が出てきました。

PBRは0.8倍と評価不足。加えて株価は十分な底値圏で推移しています。17000円割れはないと思いますが、もしあったら絶対的な買い場であると思われます。

本業がIT関連図書販売で、投資業務も行いつつ、通信事業に手を出そうとしている・・・どこかで聞いた事ありませんか?そう、この会社はプチソフトバンクと言っても過言ではないのです。どの程度大きくなるかは不明ですが、現在の水準は間違いなく割安であると思います。目標株価は3万円。月曜の寄りからポートフォリオ組み入れとします。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。