KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

事故中心 2009年春

木曜の午前10時半、母から私の携帯に電話がありました。うちの母が職場に電話してくる時は大抵ロクなニュースではないのですが、今回は「お母さん事故ったー(T_T)」という事で、やはり嫌な予感は的中。またしてもロクでもない知らせでした(××)

車を運転していた母は交差点で直進しようとして、信号が黄色に変わったとのこと。そこで強引に突っ切ろうとしたら対向車も強引に右折。母の車の右前方と相手側の車の左前方が衝突してエアバック全開(××)相手は50歳前後の女性。幸い双方に大けがはなかったようですが、母はエアバックで胸を打撲、相手側はエアバックが付いていなかったらしく、シートベルトのアザが残っていたようです。

うちの会社は自動車保険の代理店もしていたので、母の車の自動車保険はうちで入っていました。だから母は事故後の動揺もあって「そっちで何か手配してくれん?」と電話してきたのですが、私だと事故の状況がよくわからないから説明できないので「電話番号教えるから自分でかけて」とフリーダイヤルの番号と証券番号だけを伝えて切電。

まあ私が現場に行っても仕方ないし、実は母交通事故の常習犯なので(一昨年の秋にも事故りました。2007年11/8のブログ参照)、もう警察呼んだり事後処理は慣れっこ(?)のはずです。だから顛末は後で聞くとして、私はそのまま仕事を続けようかな・・・と思ったのですが。

「てけてけさん、何してんの?早くお母さんのところへ行ってあげないと(・・;)」
そう言われてもまだ私は躊躇しましたが、折角職場の人が「仕事をさぼっても良いよ」と言ってくれているので、ご期待にに応えて仕事をさぼる事にしました。(そんな事は言ってない(-。−;)そしてつづく)

さて、サボリ気味な日経平均は木曜反落。前日のNYダウは寄り付きこそ弱かったものの、FOMCで巨額の長期国債買取が決定し量的緩和に踏み切った事を好感し急反発。それを受けた日経平均は買い先行で始まったものの、徐々に連休前の様子見ムードに押されて失速。為替が一気に93円台に傾いた事も重石となって8000円を手前にグズグスする展開となりました。

投資判断は「買い」。随分と今の水準で頑張っているという印象です。一つはアメリカが頑張っていたこと、もう一つは売り要因に目新しさがなくなり、だいぶ織り込まれてきたことです。それらが目先の達成感からの下落を封じ込め、為替が円高になったにも関わらず健闘している要因でしょう。

一方で連休中のNYダウは続落となっています。GEに対する投資判断の引き下げを受けて、このところ堅調だった金融株を中心に下落。それを受けてシカゴ日経平均先物も7755円という水準。週明けは軟調スタート避けられずというところから始まるようです。前回述べた8000円突破の条件「外部環境の好転」「為替」「日柄」「出来高」はどれも一様に達成されたと言えない状況のようです。もう少し時間が必要と見ています。

来週26日には3・9月決算銘柄の権利・配当落ち日に設定されており、はっきりした数字はわからないのですが、その日経平均権利落ち分は80円相当ではないかと思います。そうなると形式的には8100円程度まで頑張らないと、また抵抗帯の強い部分に押し返される事になってしまいます。

現在テクニカル的には各種指標が過熱感を示しており、素直に捉えるならば上値の重さを想定せねばなりません。勝負は権利落ち後だと認識していますので、まずは8000円前後をキープする事が肝要でしょう。一方前回も書いたように7500円どころには強固な下支え要因がありますから、調整は長引かないと思います。

今回のアメリカによる長期国債買い入れによって日本とアメリカの利差が狭まった事により、為替は簡単に100円を突破するのが難しくなってきました。当面95円を挟んだ攻防という事になりそうです。それでもその辺りの水準を維持したまま決算期末を迎えれば、為替による減額要因は大部分の輸出関連企業で回避できそうです。長期トレンドは円安方向にあると見ていますが、当面はボックス圏の動きになると思います。

最近は出される経済指標がことごとく日米共に前月比や事前予想を上回り、市場に対する好材料となっています。特にアメリカの2月の住宅着工件数は予想を大きく上回り、アメリカ市場急反発の原動力となりました。経済活動は世界がどんな状態になったとしても死にません。人類は自給自足の生活には戻れないのです。であれば必ずどこかで需給が一致して、その谷が深ければ深い程、反動で山も高くなるのです。

当初騒がれてきた「3月危機」は無事3月下旬を迎えるにあたって何とか回避できそうです。できれば月足は前月の陰線を包む位の大きさ、すなわち日経平均で月末終値8250円、TOPIXで800ポイントをクリアして欲しいと思いますが、強ち達成不可能な数字ではなさそうです。そうなった場合、少なくとも6月頃までの上昇は約束されたようなものだと思います。今株を買わないでいつ買うのか、そういう水準だと認識した方が良さそうです。

ところで余談ですがAIGの巨額ボーナス問題で、幹部のボーナスに対しアメリカ政府が90%課税という異例の法案をスピード成立させる事になっています。ただこれは明らかに感情論が先行しており、この法案を成立させる事により国民の怒りが政府に向くのを阻止するという事で、金融危機に対する政策には何ら寄与しません。ですから理性的に考えれば今回の法案は政府の暴挙とも言え、歴史的に大きな判例を作ってしまったという感じも否めません。

何かアメリカも日本ナイズされてきた感じがしますが、それでも私は過度な資本主義ではない日本程度の資本主義が一番良いと思っていますから、アメリカもようやく通常の感覚になってきたという事でしょうか。あくまで日本国民の私から見た感想ですが。ちなみにAIG(8685)の株価は急反発しています。

新興市場は「強気の買い」。木曜は高安マチマチ。それでも楽天(4755)、ACCESS(4813)といった大型株が堅調な推移を見せており、雰囲気は悪くありません。一方で前回書いたように、配当・優待取りの動きが出易いこの時期に、わざわざ新興市場銘柄へ資金が入る理由も見当たりません。当面落ち着いた動きになりそうですが、この水準から最終的には上昇していくのも間違いなさそうですから、先回りして仕込んでおくのも一計だと思います。

ソフトクリエイト(3371)は続伸。同社にしては珍しく出来高の膨らむ日々が続いています。特に水曜の18700株という水準は2007年1/31の29800株以来という事になるのですが、だいぶ株主が入れ替わっているという印象を受けます。今回の買いは比較的しっかりした配当と株主優待権利取りの動きというところですが、日々1万株前後の株主入れ替えが実現すれば、上場以来一貫して右肩下がりを続けた同社株の需給もいよいよ反転しようというものです。期待しても良い頃合い。

SEH&I(9478)は反落。引け後に子会社イージーユーズ(2495)の下方修正を発表。それが木曜の出来高を伴った下落の要因とは思っていませんが、マイナス材料である事は確かです。8000円割れは嫌な形ですが、もう一方の子会社システム・テクノロジー・アイ(2345)はしっかりしており、来期の四季報予想も増益基調ですから、歴史的な安値圏にある株価に更なる下値不安は無いでしょう。

近畿日本ツーリスト(9726)も反落。しかしながら需給は少しずつ改善し、上値も軽くなってきている印象があります。報道によると定額給付金の使い道アンケートでは旅行が上位に位置し、消費不振の中で旅行代理店各社の好業績見通しを裏付ける要因となっています。特に今年はGWが9月にもあるという非常に並びの良い年となっており、この辺りが追い風になるでしょう。

光通信(9435)は反発。今度はUSシステムズ(3390)の第三者割当増資を引き受け、傘下入れを発表。引き続き余剰資金をフル活用して投資活動を活発化しています。かなり最近集中しており派手ですが、これらの投資行動を市場がどう判断するか微妙なところでもあります。個人的には悪くないと思いますが過度なリスクテイカーとして嫌気される可能性も否定できません。それでも株価の需給は引き続き良好で、逆日歩は1円まで上昇しました(来週は0.55円程度にまでまた戻りそうですが)。週足でも26週線を明確に越えてきたため、1800円を通過できればあとは2000円まで早そうです。

さて、本日は一銘柄売りポートフォリオ入れしたい銘柄があります。りそなHD(8308)です。

一番の売り要因としては株価が既に上がり過ぎているという事実。空売り比率の高さを背景に踏み上げ相場で10月安値から株価は倍化。この下落相場の中で堅調な株価推移となりました。

それだけ株価が上がった事によって、ついに時価総額は一時みずほFGを抜きました。それを受けて株価は天井を打った形。株価は窓を開けて急落しましたが、丁度その窓を木曜の上げで埋めてきた形となりました。加えて25日線に頭を抑えられた格好に。歯車は逆回転し、需給は悪化している状況です。

2003年に受けた公的資金の返済も進んでおり、経営状態は健全化しています。しかし銀行業種全体の株価バランスを考えると、りそな売り・メガバンク買いの裁定取引も有効な手段だと考えます。

ただし目標株価は1350円と控えめ。引き続き空売りも高水準ですから前回安値辺りで一旦様子を見てから今後の動向を考えたいと思います。月曜の寄り付きから売りポートフォリオ入れとします。

以下ポートフォリオの動きです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→670円 目標6000円

ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→166900円 目標75万円

ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1225円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→101500円 目標20万円

ダイハツ(7262) 3月25日より 1141円→781円 目標1500円

みずほFG(8411) 4月15日より 433円→209円 目標700円 (1000株単元変更考慮)

SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→8000円 目標2万円

USEN(4842) 7月15日より 300円→72円 目標400円

日本リテールファンド(8953)  8月31日より 450000円→351000円 目標55万円

JUKI(6440) 11月20日より 99円→69円 目標140円

コニカミノルタHD(4902) 2月5日より 785円→882円 目標1000円

近畿日本ツーリスト(9726) 2月11日より 88円→89円 目標120円

光通信(9435) 3月5日より 1709円→1789円 目標2000円

売り銘柄

セブン銀行(8410) 2月12日より 266600円→236000円 目標20万円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。