今日は10月の成績発表です。今月は先月悪かった分、調子の良い月でした。早速検証してみましょう。
買い銘柄
ソフトクリエイト(3371)
2005年12月2日後場より 3470円→785円(先月)→819円(19営業日保有 上昇率4.3%)
10月は権利落ち後の大幅下落から少しずつ戻り歩調を見せました。来週月曜に中間決算発表予定。ネット関連銘柄はこのところ好決算が続いているので同社にも好業績期待が。目下816円を死守する動きが続いており、何らかの意志が感じられます。
ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→177700円(先月)→199400円(19営業日保有 上昇率12.2%)
同社の決算自体は投資家の期待を上回るのには力不足の内容だった模様。一方で子会社DeNA(2432)はアク抜け感も手伝って、反転急上昇中。テクニカル的には25日線と75日線のゴールデンクロスが現れて、週足の各平均線も突破とすこぶる良好。ネット関連・円高耐性という部分で現在一番妙味のある銘柄と見ています。いつもの上場株式のみで評価した一株当たりの株価も32.2万円と乖離拡大中。
ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→1896円(先月)→2175円(19営業日保有 上昇率14.7%)
5度目のトライで2100円という難所を突破し年初来高値更新。決算期待が背景にありましたが、実際先日出た数字も良好でした。日経平均の牽引役となりましたが、目先は少し調整を余儀なくされるか。トレンド自体はまだ上向きで需給面では申し分ありませんが、既に上昇していた分や全体相場の影響は避けられそうにありません。
メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より (200分割考慮)585円→640円(先月)→657円(19営業日保有 上昇率2.7%)
10月はトレンドに沿った非常に素直な下落相場が続いています。来週末予定の決算発表(本決算)でも、正直そこまで良い数字のものは出てこないでしょう。それでも来期見通しが良ければ相場反転の原動力にもなります。市場がまだ方向感の出ていない中でのディフェンシブ性にも注目。
ダイハツ(7262)
2008年3月25日より 1141円→867円(先月)→944円(19営業日保有 上昇率8.9%)
先日ホンダ(7267)の決算が出ましたが、インサイトの売れ行き好調等を背景に予想以上の内容が確認されました。自動車各社の決算は来週目白押しですが(同社も月曜)、決算内容よりも足下また円高に傾き始めた為替動向の方が、自動車関連銘柄にとっては懸念材料。テクニカル的には暗転したMACDと一目均衡表の雲下限に沿った動きで目先軟調推移か。
みずほFG(8411)
2008年4月15日より (1000分割考慮)433円→174円(先月)→183円(19営業日保有 上昇率5.2%)
モラトリアムが骨抜きの内容になって亀井ショックが収まった・・・と思ったら次は前原大臣によってJAL(9205)再建問題という難題を突きつけられた日本のメガバンク。この辺も何とか落ち着いた・・・と思いきや、今度はアメリカの金融不安が再燃したり、金融株にとっては一息も付けない程、次々とハードルが目前に迫ってきています。週明けはアメリカの金融不安再燃が重石となって、日本の金融株も売られる形となりそうです。増資懸念の更なる台頭に。テクニカル的には下値の支持価格となっている170円で踏みとどまれるかが焦点。
SEH&I(9478)
2008年5月28日より 13000円→12700円(先月)→12200円(19営業日保有 下落率3.9%)
今月ポートフォリオ内で唯一の下落銘柄。昨日は決算見通しの下方修正を発表。子会社の不振が目立って下方修正を余儀なくされました。それらを織り込んで今までの下落があった訳ですが、ネガティブに働く部分は否定できなさそうです。目先10500円程度までの下落を想定。株価水準は割安ながらも、なかなかその辺りを肯定するような買いが入ってこないところが難点。正式な決算発表時点で自社株買い等が発表されれば、風向きは変わりそうですが。
東芝(6502)
8月18日より 455円→439円(先月)→530円(19営業日保有 上昇率20.7%)
10月も相場の柱として存在感を見せつけ、当ポートフォリオ内でも最高のパフォーマンスに。決算も出ましたが内容はほぼアナリスト予想通りの着地で、この辺りは出尽くし感に繋がっている模様です。上昇トレンドは継続中で、まだまだ上値余地はありそうですが、アメリカの株価がこのところ調整入りしている中ではここから買い上がる理由は薄れている格好。11月は500円台でのボックス圏に止まりそうです。
三井海洋開発(6269)
9月10日より 1933円→1767円(先月)→1847円(19営業日保有 上昇率8.6%)
今月は安値から何とか切り返し、一時2000円回復の場面も。しかし商品市況が調整気味な事を背景に、同社の株価もイマイチ素直に上がっていってくれません。為替の円高停滞も重石に。正直再来週発表予定の決算は良いとは思えませんが、ブラジル関連銘柄としての位置づけや、信用倍率で見る株式の需給動向も背景に引き続き強気で見ていけると思います。
ヤクルト(2267)
10月3日より 2240円→2380円(19営業日保有 上昇率6.3%)
ディフェンシブ性・円高耐性・新興国に強い銘柄として今月頭に取り上げ。一時軟化した場面があったものの、基本的にはジワジワと上昇して年初来高値更新中。軟調な相場環境に強い銘柄として存在感を発揮しています。こちらは新興国での売上好調や医薬品事業の発展を背景に、再来週発表予定の決算は良い内容のものが出てくるでしょう。上値奪取に弾みが付くものと見ています。
プロミス(8574)
10月3日より 538円→616円(4営業日保有 上昇率14.5%)
ポートフォリオ入れ直後に急騰しビビって目標株価前に利益確定してしまいましたが、その後もどんどん上昇して、実は当初の目標に従っていればドンピシャだった銘柄でした。それでも非常に効率良く短期間で上昇してくれたので由としましょう。現在は再度金融不安が高まって、軟調な展開が続いているその他金融セクターです。
以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
結果0.65(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計11で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。
ちなみにその間
日経平均 10/2終値9731円→10034円(19営業日 上昇率3.1%) 0.16(%/営業日)
TOPIX 10/2終値874→894(19営業日 上昇率2.3%) 0.11(%/営業日)
今月はベンチマークに勝利。ただ今月は2銘柄しかポートフォリオ入れできませんでした。自身ちょっと試験が近づいて忙しいので、銘柄研究に疎かになっている部分は否めません。11月は合間を見てもう少し色々発掘していきたいと思います。
そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。
KA指数351.2ポイント
となりました。無事過去最高を更新。年内は全体相場の軟調さが続きそうですが、何とかこの水準を維持できるように頑張ります。
さて11月の株式市場は引き続き当ブログの方針通り、ジリ下げの展開になってくると思います。金曜のNYダウは金融不安再燃から大幅安となり、好調を持続していたアメリカ株式市場も決算を通過して調整色が高まる展開になりそうです。
特に週末にはノンバンク大手のCITが破産法適用のニュースが流れ、フォードに次いで史上5番目の規模になる見込み。来週の世界の株式市場に暗い影を落としそうです。ただ以前より破綻に関しては言われ続けていましたから、これによって2番底を付けに行くきっかけとなるとまでは考えていません。
それでもやはりプラスに働く事はありませんから、マイナス材料と意識されるのは違い無いでしょう。アメリカではサブプライムどころか優良顧客に対するプライムローンまで危機的な状況にあり、金融機関を苦しめる要因になっています。
アメリカ市場の先行きはクリスマス商戦にかかっています。最近の小売り関連の指標は悪いものが目立っていますが、昨年よりは回復してくることは間違いありません。問題はどの程度回復してくるかという部分ですが、それによってアメリカの産業がどの程度回復するのか、そして日本の大事なお客様がどの程度購買力を回復してくるのかが見えてきます。
アメリカはご存知の通りしたたかな国です。IBMやボルボを中国に売却したのも一見するとアメリカの凋落を示すものと思われがちですが、成熟産業をまだブランド価値の残っている段階で高値で売るという商人的な計算が見え隠れしています。その一方でGoogleやアップルといった巨大企業が、新しいシステムを作って世界標準を作り上げます。例えば中国の企業が開発したもので世界標準になったものがあるでしょうか?
未だそれだけのエネルギーを持ち合わせ、そして世界中を魅了し多大な影響力を与える国。腹立たしい点は幾らもありますが、それを否定できる人はいないでしょう。アメリカに取って代わるような国はまだ現れません。であれば痛い目をみながらもアメリカはまた復活してきます。そういう国民性ですし、それが他国に迷惑を与える事もままありますが。
一方でそれを利用しているのが日本でもあります。アメリカさんにはいつまでも財布の紐が緩い優良顧客(プライムローン利用者)であってもらわねば困るのです。最も日本という国自体、借金(国債の発行)が収入(税収)を超え、サブプライムローン顧客とも言えなくはないのですが・・・
ともあれ話を日本の相場展開に戻しますが、少し当初の見込みよりも下落の傾斜はきつくなるかも知れませんが、10/1のブログから一貫して主張しているように、年内(12月頭位を想定)9000円割れを目指す動きになりそうです。
しかし来年からは一転して上昇トレンドを予想しています。最近よく言われるように2003年の金融危機の際のチャートと照らし合わせてみると、現在までの株価の動きは非常によく似ており、景気のサイクルに当てはめてみても来年は緩やかな回復、そして再来年急回復と見て取れます。
皆本当に景気は回復するのか?と疑問に思っていますが、やはり個々人の実感の景気はそう簡単に回復しないでしょう。しかし「実感無き景気回復」と揶揄された、つい1年半前までの戦後最長の景気回復期も一部の人間にしかわからないものでした。次の株高もそういった中で起こるでしょう。つまりは懐疑の中で育つ相場になるということです。
長期投資のタイミングはもう1ヶ月と少しの間にやってきます。その間にどれだけ研究し、そして適切な金額を投資できるかが、今後3年程度のパフォーマンスを大きく左右する要因になりそうです。
※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。