前回のすれちがい通信の話だけでなく、とにかく最近のITの進歩には驚かされているのです。例えば最近かなりビビッたのがiPhoneの「セカイカメラ」というアプリ。これはビックリします。
↓セカイカメラを開発した頓知HP
http://www.tonchidot.com/index.html
どういうアプリなのかというと、まずiPhoneのカメラを起動した状態で周囲を見渡します。当然画面にはカメラに映された風景が映るのですが、特徴的なモニュメントやロケーションでは景色に重なって様々な情報がユーザーによって書き込まれ、画面上に浮き上がるのです。さながらSFでグラスをかけると、色々な情報が見えてくるアレです。何て近未来的なシチュエーション!(××)
↓四の五の言わずに下記のサイトにある動画を見た方が実感できます。
http://sekaicamera.com/
仕組みはGPSを使って位置を把握し、ユーザーが登録したデータに位置情報を埋め込む事によってGPSと一致したところにその情報が送られるという事です。ちなみに富山の環水公園で私が撮影した写真が浮かんでいますので、是非行って見てみてください。試しに撮ってみただけなんですけど(;^_^A
iPhoneって本当に色々な可能性を秘めたツールだといつも感心します。特にアプリを入れる事で、次々と進化していくところが従来の携帯電話や携帯ゲーム機を超えた全く別のインターフェイスであると言えるでしょう。iPhoneの価値は実際に持って使いこなす程、益々上がっていくのです。多分人から聞いている程度では理解できないでしょう(やはりこの文を読んでいるだけだと、残念ながら多分伝わっていないんだと思います)。
丁度昨日会社の同僚がカーナビを安く買ったと自慢していましたが、私にしてみればiPhoneのGPSがあれば十分対応できます。何ならiPhoneにも音声でカーナビ代わりになるアプリがあるみたいです(有料ですが)。だから「ならiPhone買えば良かったのに・・・(-。−;)」と言ったら「折角カーナビ買って喜んでたのに・・・(-。−;)」とテンションダウンさせてしまいました。(興奮冷めやらぬ感じでつづく)
さて、テンションダウンな日経平均は月曜大幅反落。週末のアメリカCIT破産報道を受けて、東京も朝方から売りが先行。日本でもロプロ(8577)の会社更生法があって、相場を冷やす材料に。一方でその他金融セクターはノンバンクの規制緩和報道があって買われる奇妙な構図に。一気に89円台にまで進んだ円高も背景に、ほとんど買い材料が見当たらない状況で、売り一巡後はもみ合い症状のまま、戻りも鈍く引けました。
投資判断は「売り」。2日振甫のセオリー通り波瀾のスタートとなりましたが、月曜のNYダウの方は金曜の大幅安の反動もあって買い戻しのスタートとなりました。製造業景気指数が予想より良かった事がきっかけとなりましたが、金融機関については引き続きローンに対する貸し倒れリスクが根強く、上値を重くする要因に。
今晩のNY市場の動きにもよりますが、基本的には明日の日本市場も自律反発の動きになると見ています。前回も書いたように、私のスタンスとしては年末にかけての緩やかな下落を想定しており、この先約1ヶ月で800円程度の下落を予想しています。つまり1営業日辺り平均して30円〜40円程度の下落が続くペースですから、それ程市場にショックを与えるものではないと見ています。
一方のアメリカ市場の方も1万ドル達成後の下落基調となっていますが、この基調を転換できるかどうかはクリスマス商戦の行方にかかっています。前年より良い事は間違い無いと思いますが、どの程度まで回復できるのか、それによって今後のアメリカという国の方向性が位置づけられると思います。
ところで前述したロプロの更正法申請は、前回のSFCGと並んで一つの時代の終わりを象徴しています。これらは何かと非難の多い貸金業でしたが、銀行も貸してくれないような零細企業に融資してくれる、言い方は悪いようですがまともな金貸しと闇金の中間に位置するような存在で、必要悪だった部分も否定できません。
わずかでも、これらの企業の存在に助けられた零細企業もあるはずです。彼らだけが社会的に責任を負わされるのではなく、借りざるを得ないような状況を作った経営者、本当は融資できるところにも融資しなかった金融機関、そして結局は政治でしっかり管理できなかったところが問題だったと思います。
年末にかけてはまた少し潰れる会社が出てくるものと思います。企業の資金繰りの厳しさは未だ続いていますし、何とか黒字に持っていっても倒産というところも多いと思います。大企業の方は恐らくこれで2番底を付ける事はないでしょうが(今後3年程度までの話)、中小企業はもう一踏ん張り必要になってくるでしょう。年末、春先の資金繰りについて不安が残ります。
新興市場は「強気の買い」。月曜は3指数共に軟調でした。ただ個別銘柄では強く買われる銘柄も目立っており、局地戦の様相を呈してきているようです。そして新興市場を代表するような銘柄にはネット関連株を中心に好業績なものが続いており(ミクシィ(2121)やグリー(3632)等)、これからまだまだ出てくる決算を鑑みると相場の立ち直りは東証1部銘柄に比べて早いと見ています。
ソフトクリエイト(3371)は堅調。全体相場の軟調さに引きずられて朝方こそ軟化したものの、引け後の決算発表に対する期待から買い戻しの動き。そして出た決算はほとんど予想に一致した、正直つまらない内容でした。需要積み上げ式の収益形態ですから、大きな新規契約・解約が無い限り、数字にブレがほとんど無いような体系です。ネット関連株という事である程度の上方修正も期待されていたでしょうから、決算通過後の出尽くし感が出るかも知れませんが「予定通りの好決算」には違いありません。これだけの業績を出して責められるのは酷というもの。基本売られ過ぎの反動による戻り歩調に変わりないでしょう。
ソネットエンタテインメント(3789)は続伸。月曜の全体相場の軟調さに比べると相当強い動きでした。前回も述べたように子会社DeNA(2432)の強さとテクニカル的な良好さを背景に買い上げられた格好。目先昨年10月からのボックス圏上限である24万円が目標値。今ポートフォリオ内では最も注目の銘柄です。
メディカルシステムネットワーク(4350)も続伸。ディフェンシブ性に注目した買いが入ってきている格好で、同社にしてみれば出来高も出来た方。決算発表は今週の金曜。正直前期はそれ程良くもなく悪くもなくといったところでしょう。今期の見通しに注目。
ダイハツ(7262)は反落。月曜場中に発表された決算は国内の減税・補助金効果もあって上方修正の内容。しかし市場コンセンサスよりは下回り、売り買いが交錯した格好。月曜はどちらかというと円高による自動車関連株への売りが大きく作用してきた模様です。目先10/7に開けた窓(870円〜895円)を埋めに行く公算。
SEH&I(9478)は大幅下落で一時ストップ安。下落率も全体市場で3位となってしまいました。先週末発表された下方修正見通しが嫌気され、加えて全体相場の下落も重なった格好。9月からの下落相場に拍車がかかっている状況です。想定していた下値10500円も割り込んでしまいました。
それでも決算後のアク抜け感に期待できますし、1万円割れの場面があっても瞬間的だと思います。保有する現預金は6月末時点で30億以上。同社の時価総額が現在20億弱ですから、単純に考えても割安なわけです。ですからこれ以上の下ブレリスクも少ないでしょう。もっとも今のご時世そんな企業はたくさんありますが・・・。
以下ポートフォリオの値動きです。
買い銘柄
ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→822円 目標6000円
ソネットエンタテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→207500円 目標75万円
ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→2130円 目標3000円
メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 585円→665円 目標1000円(200分割考慮)
ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→920円 目標1500円
みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→183円 目標700円 (1000株単元変更考慮)
SEH&I(9478) 2008年5月28日より 13000円→10240円 目標2万円
東芝(6502) 8月18日より 455円→517円 目標700円
三井海洋開発(6269) 9月10日より 1933円→1795円 目標2500円
ヤクルト(2267) 10月3日より 2240円→2460円 目標3000円
※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。