昨日はあまりにも株的に書くネタが無さ過ぎてお休みしました。とりあえず前フリは前回のカニカニ詐欺話の続きです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/man-dollar/KA.Blog/20100821.html
・・・という件を、私は母伝いで聞きました。その瞬間、私はピンときました。
「それってカニカニ詐欺だよ！絶対受け取ったらダメ！！一回受け取ったらまた次から次へと送られてくるよ！！＼(*｀∧´)／」
そういう手口の詐欺の事を聞いた事があります。もっと悪質なのになると黙って代引きで送りつけて、家族の人などが「あぁ、家族の誰かが頼んだのかな？」と１、２万円程の代金を支払って引き取ってしまうケースがあるそうです。勿論誰も頼んでいません。そして中を見ると一杯数百円レベルのクズガニが数匹入っている程度。家族のコミュニケーションの希薄化を狙った、振り込め詐欺のような現代的な詐欺とも言えるかも知れません。
電話をかける時も市場を装ってワイワイガヤガヤとしたテープをBGMに流しながらかけるとかいう手口もあるとか。そして生ものだからクーリングオフは成立しない。実際に物を受け取っているし、食べられるカニには違いないから文句は言わない、金額としても高過ぎず安過ぎずだし、という微妙なところを付いた詐欺なのです。皆さんご注意を。
母も伯母さんも嫁さんも、まさか詐欺だなんて思ってもみなかったそうでした。単なるしつこい程度の勧誘だと。
私「えっ、再配送今日なの！？早く伯母さんに教えてあげなよ！(・・；)」
母「じゃあどうすれば良いの？(￣Д￣；；」
私「こういう時は消費者生活センターに相談するんだよ！」
母「それってどこにあるの？」
私「電話で良いよ。連絡先ネットで調べてあげるから・・・」
・・・という事で、母伝いに嫁さんにTEL。そしてとりあえず再配達に来たのは再度受け取りを拒否し、消費者生活センターに相談。配達証明付きの手紙を送って、キャンセルの意志をはっきりと伝えること、というようなアドバイスを貰ったそうで、それで何とか事なきを得たそうでした。
それにしても普通電話で勧誘されて食品買います？私は買いません。だって商品見てないのに、どんな商品かわからないのに買わないですよ┐(￣ヘ￣）┌それを買おうとした伯母さんちは金持ちだなーと思いました。そして「詐欺に遭わなかったんだから、支払うはずだった２万円、ワシに頂戴」と伯母さんに言ったら体よく断られました(-。−；)
さて、詐欺には遭いたくない日経平均は本日続落で９０００円割れ。前日のNYダウはHPによるM&A話が出たものの、全体的には景気先行き悲観から下落。それにしてもトップがセクハラで辞任し、ポストが空いてるにもかかわらず、よくそんな話を出したなーという感じです。
それはさておいて日経平均は朝方から売りが先行。一気に９０００円割れの水準まで売られ、年初来安値を更新してきました。TOPIXも同様。為替が８５円割れ寸前で、菅首相も白川さんも何もしてくれないという失望感から催促相場の様相を呈し、前引け後には８４円台に突入。その後アジア株高などを背景に下げ渋る動きを見せ９０００円を上回って推移するも、こちらも堪えきれずに結局９０００円割れでの引けとなりました。
投資判断は「強気の買い」。何であれ本日９０００円を割ってきた事により一つの達成感が出たのも事実です。今まで「PKOが怖くて売れない、先行き不安から買えない」と判断を窮してきた投資家にとって、一つのきっかけを投げ込んだのは間違いないでしょう。動き辛くて昨日はまた出来高が今年２番目の低水準、売買代金８０００億円台でしたから。
しかしだからと言って明日から急に出来高を伴って反発するという簡単な構図でもありません。やはり本質は政治不信、経済不振、海外不審にあり、どれもこれも一朝一夕で解決できる問題でもないですから、国内外共に市場のセンチメントを好転させる何か（材料か、不安を麻痺させるような時間）が必要なようです。
その期待を背負って引け後に満を持して出てきた野田財務大臣でしたが、一体何しに出てきたのかという当たり障りの無い発言。会見の場を設けたという事実が必要なのかも知れませんけれど、逆に円高が加速・日経平均先物下落という結果になっています。
確かに個人的には介入の必要は無いと思っています。何よりその反動が怖いからです。しかもどうせあまり効果ありませんから。為替動向は結局市場に任せておくのが一番でしょう。
でも口先介入は要ると思っています。言うだけタダですから。信用されようがされまいが、強い口調で「介入すっぞ！」と言っておけば良いのです。そうやって時間だけ稼げば良いのです。逆に言えばそれだけすれば良いのです。
しかしそれすらできない今の政府。それが催促相場のおねだりを余計に加速させています。やはり政治家には頼っていられません。
となると、反発のきっかけは企業の行動に求められると思われます。私はそのきっかけとはM&Aの増加だと思います。この辺りは以前も言及したように、豊富に貯められている現預金を背景にして、それらを積極的に有効活用しようと企業が動き始めれば、自然と株式市場は暖まります。今の段階で一番期待できるのはコレしかありません。菅さんは首相になった途端に無料の口先介入すら止めてしまいましたから。
新興市場は「強気の買い」。本日は３指数共に軟調。さすがにこの相場環境下では新興市場もダメですね。ネット関連株では内需系の好業績銘柄として買いが入ってきているものもありますが、そもそも売買代金が薄く力強さがありません。足元牽引してきたサイバーエージェント（４７５１）も下落してしまい、次なる先導者を見つけないといけない状態になっています。
【ポートフォリオ銘柄】
ソフトクリエイト（３３７１）は反落。出来高は薄いですが、雰囲気は上向きになっています。こういう相場付きでは大型株を買う事もできず、９月末の優待・配当狙いの例年通りの動きに純粋に沿った銘柄が、色々な意味でディフェンシブと捉えられている格好。
ソネットエンタテインメント（３７８９）は続伸。直近高値も抜いて小幅高ながらも全体相場安の中、東証１部値上がり率１９位となりました。特に目立った材料は出ていないのですが、子会社のエムスリー（２４１３）が強含んでいること、同業他社のイー・アクセス（９４２７）が値上がり率上位に出ていることなどが挙げられます。
また先日台湾のケーブルテレビに買収提案したという話も好材料と言えます。前述したようにこの市場環境下でM&Aを続けていける会社というのが今最も魅力的な会社です。台湾のケーブルテレビはアジアの同業他社と比べて利益率が高く、投資ファンドの格好の投資対象となっているとも言われていて、成長余力のある台湾に注力している同社にとっては基本戦略に沿った形での投資とも言えます。
テクニカル的には５日線を下値支持として７５日線を突破。MACDの暗転も拒否して強い形となっています。目先一目均衡表の雲上限（＝本日高値）を明確に超えてくるかどうかが焦点になってきますが、信用倍率もやや売り優勢の状態になっており、需給面でも好回転が期待できそうです。
ソフトバンク（９９８４）は続落。昨日は包み陰線を出してMACD好転拒否の格好。もっとすんなり上昇してくれるものと思っていましたが、一転雰囲気が悪くなっています。ちょっと７５日線割れも覚悟しておく必要がありそう。一目均衡表の雲にも入り込んでしまったので、下値は雲下限、週足の基準線、７／８に空けた窓の上限が位置する２３００円前半になってくると思われます。
ダイハツ（７２６２）は反発。やはり円高で安く沈んでいる自動車株の中で異彩高となっており、別格です。本日はシティによる目標株価１５００円への引き上げが奏功した格好。引き続き信用倍率は圧倒的な売り長で、追証発生による売り方の投げも需給面で買い圧力として働いています。
みずほFG（８４１１）は反落。しかしドイツ証券が目標株価を引き下げた割には内需系銘柄として今回の相場の中では比較的しっかりした足取りとなっており、容易に公募価格を割り込むような事はありません。これが何とか日本株を首の皮一枚で繋げている材料とも言えましょう。
トヨタ（７２０３）は続落。為替の円高をモロに嫌気し、３０００円割れの水準で動いています。この辺り政府の無策ぶりを呪うしかないのですが致し方ないという感じもします。世界的な景気減速や補助金打ち切りを考えると、先高感はあまり望めそうにないですね。残念ながら月内に損切りを検討していくべき水準と考えています。
JT（２９１４）も続落。ディフェンシブ性に注目して買いポートフォリオ入れしたのですが、残念ながら資金が回ってくるような感じもありません。８／４に設定した損切りライン２６６０００円を割り込んでしまったため、損切りとなりました。無念。
【注目銘柄】
ニッセンHD（８２４８）は小動き。こちらは昨日婦人服通販で中国進出という報道が材料難の市場の中で光り、４営業日堅調推移した銘柄ですが、木曜の引け後に有料メルマガにてご案内した銘柄でもあります。目標株価を５／１９に空けた窓３６５円に設定したのですが、たまたま出た好材料に上手く乗って昨日は３７２円までありました。小幅でしたけど全体相場がこんな雰囲気の中で５％近く取れたのは良かったと思います。
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