KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

世の中に無駄なんてものは無いのでは

今週のお題ゴールデンウィーク
一応母の入院話はまだ続くのですが、だいぶ良いところまできたので一回お休みしまして。

昨日GWに入ったところで、関越自動車道で高速バスが運転手の居眠りで大事故を起こし、7人の死亡者を含む大変痛ましい事故がありましたが、実はうちの嫁の職場の同僚が巻き込まれ、その方は重傷。そしてお母さんがお亡くなりになられたとのこと。

加えて、たまたま同乗していた同じ会社所属の方も若いのにお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈りすると共に、怪我された方の一日も早い回復をお祈り致します。

http://mainichi.jp/select/news/20120430k0000m040084000c.html?inb=yt

正直、今まではこういったニュースを見ても「あぁ・・・」とは思ってもそれは一時の話で、次のニュースを見ている間に忘れてしまう程度のものでした。ところが、今回はそれだけには止まらず、私自身は会ったことも無いのですけれど、やはり普通のニュースよりは衝撃が大きかったです。嫁はニュースを見て涙していました。

最初は同僚の方から「千葉の方に行く」という話だけを聞いていたそうで、事故のニュースを聞いた時に「まさかバスに乗っていないよね」と職場で話し合っていたそうです。そこに家族の方から理由は告げずに「しばらくお休みさせてください」という電話があったとのこと。

そして実際にニュースに名前が出て愕然とし、たまたま同乗していた別の方の名前も見てもう一度驚き。早速本日は勤務先に取材が来て、大忙しだったそうです。いつも家族の話ばかりする大変家族思いの方らしく、それだけに突然の悪夢が身体に受けた怪我よりも痛いものであることは、想像に難くありません。

京都の自動車暴走事故が2件起こったと思ったら、今度はこういう事故。今回の事故は運転手自身も被害者なのかも知れません。しかし、いずれにせよ皆車を運転するということに慣れすぎて、なめているのではないかと思ったりします。

私に言わせれば、車を運転するということは包丁を振り回しながら天下の公道を往来しているものと同義だと思っています。ですから、私はきっちり制限速度を守りながら注意深く運転しています。一度の事故で自分の人生だけでなく、色々な人の人生が狂ってくるのです。

この前も私が金沢のバイパスを60kmで走っていましたら、後ろのベンツにパッシングされました。ヤーさんか単なる傲慢なおっさんか誰か知りませんが、別に車線は2車線あるのですから、勝手に抜いていけば宜しいのに。

大型トラックも車間距離1mも無い程にピッタリ後ろのくっついて煽ってきたりしますが、お前ら頭おかしいんじゃないか!?そんなに急いでるなら高速使えよ、などと思います。

もう少し、その辺りを皆意識すべきです。保険に入っているから大丈夫ということではありません。これら事故を起こした人たちは決して特別ではなく、この前まで普通に生活していて、翌日に自分が世間の人に知れ渡る大事故を起こすなんて夢にも思っていなかった人たちでしょう。

また、今回の事故に関してもよりによって何故・・・という気持ちが拭えません。人生本当に何がどう災いするかわかりません。例えばあと0.5秒程度事故発生が遅れれば、せめて防音壁には突っ込まずに済んだのではないか、などと考えると、先日の母のこともあり、人生なんて紙一重の中でギリギリ存在しているんだなぁと痛感させられます。

そして、今の世の中本当に余裕が無い世の中だなぁと思ったりします。今回の運行会社も運転手一人で運行させることでコストを徹底的に追及しています。私が昔学生の頃に富山→東京の高速バスは片道8000円でそれでも安いと思っていたのですが、今回のバスはその半額以下の3500円ということだったそうです。時期が時期ならば2000円というのもあるとか。

8000円の高速バスはちゃんと乗務員が二人居て、交代で運転していました。ところが今回は一人で往復とのこと。昼に寝れる時間はあったようですが、一人ってどうなの?と思ったりします。もしその運転手に体調不良が発生しても、替わることができないのです。

多分私もそのような状況だったら、多少無理してでも出発すると思います。仕事に対する責任感と会社側の自分に対する評価とを天秤にかけ、「今まで大丈夫だったんだから、今回も大丈夫だろう」と考える人がほとんどではないでしょうか。ですから、そういう誤った選択を促す「システム」こそが問題なわけです。

そして、バス自体も燃料費を抑えるために軽量化に軽量化を重ねたバスだったようです。その結果、あんなあり得ない感じの壊れ方になって、被害が拡大しました。

やはり8000円という金額は、本来これ以上削るべきではない最低限のコストだったのでしょう。そりゃ結果論ですけれど、原発事故にしろなににしろ、起こってからでは遅いのです。

そう考えると何でもかんでもコストカットで良いのかな、と思います。消費者の側もやはり色々と考えなければなりません。エネルギーから食べ物まで、もう一度コストと安全性のバランスをきちんと検証してみないといけないのでしょう。

「そんなことを言っても、給料も上がらないし、安いものを選ぶしかない」というのは、安易な思考停止の言い訳なだけかも知れません。

コストカットをしなければ安い海外の商品・サービスに負けてしまうかも知れません。しかし企業側にそのような選択をさせるのも、安さだけで選んでしまう消費者なのかも知れません。いつまで日本は安全で治安の良い国を保っていられるか。人の命は確か地球よりも重いはずです。