KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

閉塞感の中で反発のきっかけが見えず

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日経平均は金曜続伸。前日のNYが高安マチマチだったことを受けて、朝方はひとまず買いが先行。ユーロに下げ止まりの流れが出たことも買い安心感に繋がりました。しかし週末を控えて積極的な買いは入らず、商いも閑散。方向感に乏しい展開で、引けで何とかプラスを維持するのがやっとでした。

TOPIXは反落で、下げ止まりの雰囲気は出ていない状態。日経平均も結局8週連続の下落で、約20年ぶりの記録に。


投資判断は「中立」。金曜のNYはS&Pによるスペインの銀行格下げなどを受けて、また欧州不安が高まり軟調。連休を前に引けにかけて売りが集まる流れとなりました。ただ、アメリカ自体の経済指標はミシガン大学消費者信頼感指数の4年ぶり高水準などを受けて好調を確認。

今はとりあえずアメリカ、そして我が国日本の経済指標は悪くありません。むしろ個別企業の決算などを見ても良い数字が出ています。それなのに株価は下げ止まりが見られない。こうなってくると、何を判断の拠り所にすれば良いのやら、という感じです。

株式水準が指標面では割安なのは先週からずっと言われていることで、騰落レシオが連日120を越えていた2月以降の日々が遠い昔のように感じられます。その反動・裏返しが続いているというのであれば、もう一ヶ月はこのままの状態であっても不思議ではないということにもなり、実際に市場を覆う倦怠感みたいなものも、それに裏付けられている感じです。

これを払拭するには、繰り返し言っていますが何らかのきっかけが必要です。日銀はとりあえずそのチャンスを放棄してしまったので、後は海外に任せる他無いのですが、今週の予定を見るとまず月曜はいきなりNYが休場なので、月曜の日本株は薄商いの中、安値圏キープがほぼ確定しています。

こうなってくると週末の雇用統計がまた一つ大きなイベントとして鎮座しており、それ以外は相場を反転させる程に力を持ったものには成り得ない感じなので、5月中はまだまだこの閉塞感は続きそうな感じです。

その間も、離脱するはずのないギリシャにまた皆やきもきする展開になるのでしょう(個人的にはさっさと離脱してくれれば良いと思っているのですが)。薄商いの中では要人発言などで一喜一憂する展開になり、上がれば下がり、下がれば上がりを繰り返していく形になると思います。

6月になれば上述の雇用統計、翌週はメジャーSQ、その翌週にはギリシャ再選挙を控えて・・・と重要なイベントが入ってきますから、色々と反転のタイミングはありそうです。

何とか日米共に後場は下落→陰線という呪いは解け始めていますが、まだそれをもって反発近しとも言わせてくれない雰囲気です。これから株主総会の季節を控えて、各企業に自社株買いやらMBOやらがもっと出てくれば少しは需給も変わってきそうですが、今のところは思った程出ていません。


新興市場は「強気の買い」。金曜は高安マチマチ。値上がり率上位を見るとそれなりにストップ高を付けている銘柄は多いのですが、どれも流動性が極端に薄い時価総額の小さい銘柄ばかり。あまりにも相場が薄いので、提灯を狙ってみようという仕掛け的な買いばかりが目立ちます。

確かにミハイル氏が掲示板に出てきてからというもの、ちょっと万年放置株を仕掛けてヤフー掲示板など宣伝し、まことしやかに買いを集める銘柄が増えてきました。アキナジスタ(2495)なんて銘柄は今まで聞いたことすらありませんでしたが、今ではヤフー掲示板投稿数No.1。

・・・と思ったら、銘柄コードに見覚えアリ。実はかつてのイージーユーズだったんですね。私が昔SEH&I(9478)を追い掛けていた時の子会社でしたが、今では資本関係も無くなった様子。

しかし親もかつて「Google Apps」の販売開始という報道でストップ高連発となり、09年4月には株価が6倍超になりました。そしてそのかつての子も、FC2が筆頭株主になるということで、一ヶ月半で30倍になるという超大相場になっています。

こういう相場の結末が悲惨な末路になることは皆わかっているのですが、一体どこでそれが終わるのかがわかりません。正に典型的なバブル状態と言えましょう。確かなのは日本橋梁(5912)のように、既存の大株主がこれを機にドンドン売ってきていること。

そこに暗躍するのがマイルストーン・キャピタル・マネジメント。直近の大量保有報告書を見ると、新株予約権も駆使しながら4月以降バンバン売ってきています。それが結果的に市場に流動性を与えて良い方向に作用し、今回の歴史的な暴騰を生み出しました。マイルストーンは他の銘柄でも色々狡猾に仕掛けていますが、それはまた後述します。

また、市場が札証アンビシャスというところが、色んな調査や規制が入り辛く、筋の仕掛けやすいところも上手くマッチしたのでしょう。元々仕掛けたのも多分ココなんでしょうが。こういう銘柄が出るところに、今の市場の閉塞感が表れているような気もします。


ポートフォリオ銘柄】
GCAサヴィアンG(2174)は続落。先が見えない相場の中で、上値の重さからジリジリと値を下げていく動きに。下値の目処がはっきりせず、需給が好転しないうちは5万円台突入も覚悟しておくべきなのでしょう。

一方、業績の方はHPの実績一覧が次々と書き加えられていっており絶好調。このペースでいくと四半期ベースで過去最高のアドバイザリ売上を計上しそうな勢いになっています。本業好調の流れは相方の日本M&Aセンター(2127)も同様で、事業環境は間違いなく良い感じ。しかし今は残念ながらそういった業績が評価される相場ではありません。

具体的に上方修正などを会社が出してくれば耳目を集めることもできるのですが、今は地合が悪いですから、出したとしても一過性なもので終わってしまいます。相場の雰囲気が良くなってきた頃に出してくれれば、買いを一気に加速するブースターとして期待できそうで、タイミングは重要でしょうね。

ただ気になるのはこの前のJT(2914)による欧州のたばこ会社買収案件。500億円規模のそれなりの大型案件にもかかわらず、JTはFAを付けなかったんですね。これはJTの買収巧者としての自信の表れか。

いずれにせよ、世の中の流れが専門家との業務分担にあるので、同社の需要が無くなることはまずありません。しかし、競争激化による単価の下落はリスクとして認識しておかなければならないでしょう。

一方、海外ではfacebookなどIT企業が持つ現金保有残高は巨額に。この前のIPOfacebookは約1.3兆円獲得しましたが、これだけで数字上は時価総額1兆円ちょっとのソニー(6758)や野村HD(8604)なんかを買収することができます。実に日本の上場企業で買収されないのは上位40社のみ。

実際に買収することは無いでしょうけれど、何か一時代の変化を示すセンセーショナルな買収話が出てくれば、市場全体にも割安感の機運や、企業側の株価に対する姿勢も変わってくるのでしょうね。そういう噂でも市場に流れ始めれば、それだけでしめたものですが。


三和HD(5929)は続伸。木曜は突発高がありましたが、引けまで値を保つことができず。それでも金曜は何とかもう一度踏ん張りました。同業の東洋シヤツター(5936)も値上がり率上位にランクイン。シャッター株は揃って業績が良いので、もう少し注目されても良いと思います。


売り銘柄のファーストリテイリング(9983)は続伸。やはり地合の悪さの中で逆相関の上昇が炸裂。なかなかしぶとい動きが出ています。引き続き一目均衡表の遅行線と雲の関係を注視すべき流れ。もう一息のところまでは来ているのですが。


【注目銘柄】
サムティ(3244)軟調。この銘柄は20日の有料メルマガで売り銘柄として取り上げ、その後ジリジリと値を下げていってくれました。

ただ金曜の日経一面に「GSが4年ぶりに不動産投資を再開」と報道。都心部のオフィス中心に投資をするということなので、関西の住宅用中心の同社にとってはほとんど関係無いのですが、これを受けて新興不動産が上がろうものなら影響を受けやすそうだったので、とりあえず一旦終了にしました。

結果的には金曜も下がったので、早まった感はありますが、ここで不発なら再度下落の流れを見込んで大丈夫そうです。取り上げ根拠は以下に記したような感じです。

「関西地盤で投資用の不動産開発、再生などを行う。4月13日に出した第一四半期決算は増収減益に。決算自体は中立の内容で、むしろ地合悪化に伴って、同社の株価も下落基調を辿っている。

そこに、17日にマイルストーンターンアラウンドマネジメントを割当先とした総額18億円の優先株発行を発表。実質的には最大30%近い希薄化を伴う普通株取得請求権が付いており、行使条件面からもほぼ通常の割り当て増資に近い形となっている。株価はそれを受けて前日の急反発から一転急反落に。

テクニカル的には足下200日線に下支えされているものの、75日線と25日線のデッドクロスが間近に迫っており上値が重い。MACDは暗転継続の一方、パラボリックは好転してきたが、明日にも再度暗転の可能性が強い。一目均衡表では三役暗転の形になっており、遅行線も雲割れに差し掛かる段階に。ボリンジャーバンドは-2σに沿った下落が続いている。

需給面では3月上旬に高値を付けた際に出来高が膨らんで、その後商いを伴わずに下落が続いていることで、上値にしこりが残っている形。信用買い残は差し引き6000株以上残っており、昨年12月以降増加の一途。日々の出来高に比べて重い状態に。

予想PERは4.5倍で、東証の不動産業平均26.4倍との比較では割安。PBRは0.3倍で同1.1倍との比較ではやはり割安ではある」

そもそも今回の根拠の最たるものが、上述にも出てきた「マイルストーン」でした。同社は過去にもマイルストーンに第三者割り当てを行っており、その後は一旦下落→以後新株予約権の転換価格到達及び売り抜けのため持ち上げという動きになりました。結果的に、それは既存株主にとってもwin-winな関係で終えられたのかも知れません。

しかし今回の増資は手が込んでおり「A種優先株発行」だの「マイルストーンが用意したシンガポール上場予定の子会社」だの、非常に胡散臭さが増しています。

FACTAあたりが取り上げてくれれば一発でドボンなんでしょうけど、今までマイルストーンが絡んだ銘柄の行く末を見れば、遅かれ早かれ何かやらかしてくれるんだろうなと思っています。やりたい放題ですね。


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他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。