KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

5月の成績発表

★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です!

「損せず焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)


▼下記URLから有料メルマガの成績などご確認後、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり3,150円〜。

相場が続く限りチャンスは無限大。
一度お試しいただければと思います。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今日は5月の成績発表です。5月はギリシャ危機再燃で、TOPIXはリーマンショック後の安値と指呼の間。そんな中で私のポートフォリオもしたたかにやられ、2割3割は当たり前、という感じでした。今から大反省会の開催です。


買い銘柄

ソネットエンタテインメント(3789)
333400円→276500円(22営業日保有 下落率17.3%)
5月はコンプガチャ問題でSNS関連株が大きく下落。同社も割合こそ小さいですがSNS関連という側面もあり売られました。ただ、実際は親会社として保有している株式、特にDeNA(2432)の株価下落が大きく、時価評価の下落だけで1株あたり10万円分下落した計算になっています。

本来ディフェンシブ性の強い銘柄ですから、このコンプガチャ問題で受けたダメージは間接的ながらも深刻です。例えば同社の業績に大きく寄与する子会社エムスリー(2413)は今月の下落率は7%、同業のIIJ(3774)も下落率は5.5%。対してTOPIXは12%弱の下落。地合の悪さで下落した分は、今月の下落率の半分以下というところでしょう。

ちょっとDeNAの株価の回復が見込み辛い中では、今後の回復局面においても上値は重くなりそうです。親会社のソニー(6758)も1000円割れはほぼ避けられない状況になっており、自社株買いとか何らかの株主還元策が出ないことには、上がりようもありません。


みずほFG(8411)
127円→113円(22営業日保有 下落率11.0%)
欧州危機再燃を受けて、最もダメージを受けるとされる金融株の上値が重く。ただ前月に続き地銀が売られるよりはマシという感じでもありました。

もう言い飽きましたが、欧州の金融機関がダメージを受ければ、相対的に邦銀の安全性、健全性が意識されます。実際に各行共に今後は金利上昇が見込まれる債券売買は止め、融資という本業で稼いでいくことを決算で宣言。

これは今後の金融市場を睨んで、非常に理に適った判断とも言えます。日銀が実質的なインフレ目標を導入すると2月に宣言した以上、今後は国策として金利上昇が考えられます。であれば、国債価格下落によって債券売買益は稼ぎ辛くなりますし、一方で融資の金利が引き上げられることから、利ざやが稼ぎやすくなります。

ただ、そうは言ってもリスクオフの動きで外国人売りが止まない今の相場の前では無力。外国人買いが戻ってくれば戻りは早いと思いますが、さしあたって6月前半はもう少しジメジメした動きが続きそうです。


GCAサヴィアンG(2174)
83500円→59300円(22営業日保有 下落率29.0%)
今月はきつい下げに見舞われ、上場来安値更新の動き。特にマザーズ指数がSNS関連を中心に急落する中で、マザーズ主力株の同社も無事では済まない動きになりました。

HPで更新される実績一覧を見ると、4・5月はとにかく仕事をいっぱいこなしています。規模としてもアスクル(2678)の330億円増資や、ITCネットワーク(9422)のパナソニックテレコムとの合併など、市場でも話題の比較的大きな案件を手がけています。

ただ残念なことに今の地合は業績全く無視ですから、この雰囲気が払拭されるまでは需給悪に従って落ちるところまで落ちてスッキリする他ありません。買えば下がる負の連鎖が終わって横ばいが続けば、ようやく需給面の不安は片付きますから、それから東証1部に上場するなり、業績上方修正を出すなりしてくれれば有り難いですね。


コンドーテック(7438)
585円→402円(22営業日保有 下落率31.3%)
これが今月の癌。損切り500円を明示していなかったので、評価上はまだ生き残っている形に。先月まで比較的しっかりと値を保っていたこともあって、月間の下落率は同社始まって以来の大きさとなりました。当然含み益も消し飛んだ格好。

これも地合が回復するまでは、戻しようがありません。「業績が・・・」「利回りが・・・」などと言っても全く無力。値動きの軽い銘柄ですから戻り始めれば戻りも早いでしょうが、今月は戻り待ち売りのスタンスで見ていきます。


三和HD(5929)
303円→306円(22営業日保有 上昇率1.0%)
なんと今月唯一の利益確保銘柄に。こちらは業績の大幅な伸びが今期も続くということで、何とか買いが入りました。上昇トレンドも唯一守っています・・・が、結構厳しい段階にあることは否定できないですね。

戻り局面になったらなったで、特にこの銘柄は選好されないでしょうし、ちょっと妙味は薄いかも知れません。シャッター株全般に仕手っぽさがありますから、その辺りに期待する他ないでしょう。


NEC(6701)
145円→108円(22営業日保有 下落率25.5%)
これは今月の話題株にもなるほどの急落に。決算は個人的にはかなり評価していましたが、残念ながら市場はそうは見てくれず。すねかじりのルネサス(6723)に足を引っ張られ、100円割れも視野に。ちなみに同社は支援を否定しているものの、ルネサスは主要株主に三顧の礼を尽くして嘆願中。

個人的には引き続きこの決算の数字、今後の事業戦略、株式価値のどれをとってもここまで売り込まれる筋合いは無いと思っています。ところが、株式需給の悪さの前には100の正論も無力な感じ。

特に一番のカギを握るのは事業戦略でしょう。今後同社はかつての「ものつくり」で得たブランド力を捨て、ITサービスに特化していこうとしています。それはすなわち、アメリカIBMが辿ったものとほぼ同義。

IBMはPC創世の最大の功労者と言える存在です。ところが1990年後半から業績が悪化。様々な事業を切り売りしましたが、ついには04年に中国レノボにPC事業の売却まで行い、ハード事業の大部分を売り払ってしまいました。ちなみに現在は法人向けサーバーや半導体部品などの一部のみ手がけています。

結果、株価はその半年後の05年4月に底を打つと、リーマンショックによる急落場面はあったものの、その後は右肩上がりの回復基調。今ではウォーレンバフェバフェ(※きゃりーぱみゅぱみゅ風)の株式購入もあって、2.5倍の水準まで回復しています。

私はNECは十分その素地があると考えています。先日もオーストラリアのITサービス事業を200億円で買収すると発表。ITサービスの比率を高めて、ソフトで稼いでいく会社に変身しようとしています。これは、他の株価低迷に苦しんでいる総合電機各社と比較しても、スピード感のある変革です。

また先月の決算で4円復配を発表。配当利回りは4%に接近する高水準となっています。やると言ったからには少なくとも今期は出しますから、利回りの高さからも十分株価水準は割安と見ます。

そう考えるとルネサスを救うための理由・余裕は同社に無く、会社側の発表通り突っぱねるものだと思います。相場が落ち着きを取り戻し、為替が円安反転した際に真っ先に買い戻されるのは同社でしょう。100円割れを実現してしまえば一番スッキリしますが、割り込めば積極的に買っていって良い銘柄だと思います。


売り銘柄

ファーストリテイリング(9983)
5/3より 16730円→17770円(20営業日保有 上昇率5.9%)

こちらは今月唯一のポートフォリオ入れした銘柄で、地合悪化を見込んで売りにした銘柄ですが、むしろ逆行高するという非常に残念な結果に。

背景にはメジャーSQを睨んでオプション行使価格などを高く持っていきたい筋が、指数寄与度の高い同社やファナック(6954)、ソフトバンク(9984)などを高値維持させていることが挙げられます。

それに耐えかねた売り方の買い戻しもあって、逆行高する場面が続いています。円高による内需選好の動きも後押しに。結果、需給が良いのでプランタン銀座に出店というどうでも良い材料にまで反応してしまいます。近くに旗艦店があるにもかかわらず。

これはかなり誤算でしたが、個人的には全く心配はしていません。結果NT倍率は過去最高水準にまで接近していますが、市場の歪さは必ず最後に解消されますから、ほっとけばいずれ下がってくると見ています。現在は我慢比べの段階に。

月曜に5月月次が発表されますが、先行して発表したハニーズ(2792)は前年同月比プラスは維持したもののわずかに0.9%と、今年に入って最低の伸びに。

ユニクロに関しては感謝祭などの効果もあって前月よりはマシな数字が出てくると思いますが、それらも十分織り込み済みでしょう。余程サプライズのあるものを出してこないといけません。来週は週末のメジャーSQもあって、変化点となる可能性の高い週と言えましょう。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
-0.89(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 4/27終値 9520円→8440円(22営業日 下落率11.3%) -0.55(%/営業日) 

TOPIX 4/27終値 804→708(22営業日 下落率11.9%) -0.58(%/営業日)

今月はベンチマークにも大敗。敗因を探っても言い訳にしかなりません。有料メルマガにおいては売りは金曜もカメイ(8037)、ウエストHD(1407)が各市場で揃って下落率1位となるなど絶好調ですが、買いは全滅状態(ただ、損切りをしっかりしているので被害の拡大は食い止められています)。

本当は売り銘柄ももっとポートフォリオ銘柄に入れるべきなのですが、売り銘柄は短期利食いがほとんどなので、長期目的のポートフォリオ銘柄とは相容れにくいです。

また、買い銘柄も損切りをしっかりすべきなのですが、色々と身の回りが忙しくなったこともあって、以前のように毎日更新とはできなくなった関係上、タイミングを逸することばかりです・・・という言い訳でした。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数312.4ポイント
となりました。約16%毀損し、算出以来過去2番目にひどい下落率となりました。6月は絶対にリベンジします。


さて6月の相場見通しですが、まずいきなり金曜の雇用統計が大コケ。結局「Sell in May」の正しさが今年も証明されてしまいました。

TOPIXの方はいよいよ700ポイント割れが迫ってきており、バブル後の最安値更新が視野に入ってきました。何と値動きはあのイタリアとほぼイコール。いつの間に日本はEU加盟国になったのでしょうか?

指数が安値を割り込んでくると、今度はやれ仕組み債のノックイン価格など、需給を悪くする材料が取りざたされます。

文字数が足りないので尻切れで続きは月曜にまた書きますが、予告としてはかなり明るいことを書くつもりです。なので希望を捨てずに相場を注視してください。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。