KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

底堅いアメリカ市場を受けて日本株も75日線に食らいつき

今週のお題「2012年、夏の予定」
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日経平均は反発。前日のNYは朝方発表されたISM製造業景況感指数が予想を下回り、3年ぶりの50割れとなったことで大きく売られたものの、引けにかけては金融緩和期待が高まることで下げ幅を縮小。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。前日終値辺りでのスタートから、ジワジワと先物に小口買いが入って、少しずつ上値を追う形に。為替が落ち着いていたこと、また後述のように金融株がしっかりしていたことなどが下値を支えました。

結果、終値ベースでは5/8以来の高値に。ただ、売買代金は相変わらずの1兆円割れでした。


投資判断は「やや買い」。昨日のアメリカの動きを見ても7月入りの雰囲気は悪くありません。ただ今晩のNYが半ドン、明日は休みですから、ちょっと商いの盛り上がりに欠けます。

世界の株式市場は今や明らかな金融相場に移行しつつあります。すなわち、各国の成長性に期待は持てないけれども、金融緩和期待で株式や商品といったリスク性資産が買われるような地合だということです。

なんであれ、株が買われるのであればそれに素直に付いていくべきでしょう。引き続き9500円までの上昇は十分期待できると思います。

それにしても、昨日は川崎汽船(9107)が大型公募増資を発表しましたが、本日は全日空(9202)が2000億円規模の超大型公募増資を発表。3月にやはり増資したマツダ(7261)もそうですが、この株価水準でよく増資する気になるなーと思います。

まあ各々事情があるわけですが、足下増資に関わるインサイダー問題花盛りの中で、タイミングが良いと言えばタイミングが良い。全日空は先週末、月曜とやや出来高を増やして下落していますが、ここでまだインサイダーがあったとしたら、証券関係者というのは何と図太いことか。

市場は当然ながらそんな証券関係者を信用していないみたいで、レンディングマーケット(貸株市場)で貸株需要が多かった日本製紙G本社(3893)が次に来るんじゃないか、と勘繰られとばっちり。まあ確かに規模や業種的にもあってもおかしくない推理とは思いますが。

それはそうと、この一連の動きは、ここからの投資スタンスに一つの方向性を示していると思います。すなわちキャッシュリッチ企業への投資が選好されるのではないかと。

元々M&Aなど成長にも使える手元資金が豊富なのに越したことはないのですが、こういった話が立て続けに出てくると、負債の大きな企業は買い辛くなってきます。ですから、キャッシュリッチ企業に相対的な優位性が出てくる地合と言えるでしょう。


新興市場は「強気の買い」。本日は高安マチマチ。今日は楽天(4755)の「Kobo Touch」発売で、新興の電子ブック関連株の値上がりが目立ちました。

しかし、中でもITbook(3742)は電子書籍関係無いはずなのに名前で間違えて買われている様子。今は所詮その程度の相場とも言えます。ただITバブル時代は名前に「ドットコム」と付けば何でも上がっていたこともあり、行動心理学的にも合理的。この効果は強ちバカにできなかったりします。


ポートフォリオ銘柄】
ソネットエンタテインメント(3789)は続伸。マザーズ指数と連動しやすい性質もある同社ですが、本日も引き続きしっかり。子会社のエムスリー(2413)が強く、もう少しで上場来高値更新の水準までありました。それに牽引された格好に。

テクニカル的には6/29に包み陽線が表れ、好需給を示しています。本日も5日線に支えられる形で下ヒゲを形成。先高感の強いチャートと言えます。


みずほFG(8411)は反発。大和証券がメガバンク各社の投資判断を一斉に「2」から「1」に格上げ、それが本日の相場の下支えにもなりました。同社の目標株価も160円とのこと。

「堅調な業績動向との対比でバリュエーション面での割安感は鮮明、中長期的にも、欧州金融機関のバランスシート圧縮が続く中、海外展開加速による利益成長の期待が強まる」とのことですが、この辺りは昔から当ブログでも散々言っていることなので、今更ジローですね。

それでも当ブログより大和証券の影響力の方が100万倍以上大きいので、お陰で終値ベースでは4/2以来の高値に。また野村証券や大和証券のインサイダー問題に絡む敵失で、傘下のみずほ証券が発行引き受け業務などで恩恵がある、という見方も好材料でしょう。実際、既に足下でこれら問題証券に対し、社債発行の幹事を拒否する会社も出てきています。

ただ、前回も述べたように週足の一目均衡表の雲がありますから、上値はこの辺りで少し重くなると見ています。一方、日足の一目均衡表は丁度雲を抜けたのですが、超大型株ですから、週足の方が優先して見られるのではないかと思います。


GCAサヴィアンG(2174)は大幅続伸。今朝の日経1面で「日本企業による海外企業のM&Aが拡大している」と報じられたことを材料視。12年上期の件数はバブル期を上回り過去最高を更新とのこと。

何か久しぶりにM&A絡みの明るい話が出た感じで、相方の日本M&Aセンター(2127)も年初来高値更新としっかりでした。正直、チャート的にもこちらの方が良い感じですが、海外向けM&Aということでは、同社の方に直接的な優位性があります。

前回「次の関門は75000円」としましたが、今回の好材料であっさり突破してきました。それでもちょっと上がり過ぎなので、正直明日は反落も覚悟しなければなりませんが、一応一度突破できたという点は心強い。抵抗線をまた一つ剥くことができたので、次は82000円というところが意識されそうです。

その辺りの水準になると4月の横ばい水準であり、一目均衡表の雲上限でもあり、遅行線が雲下限と接する段階になります。6月安値から既に1.5倍近く上昇してきたこともあって、一旦は調整に入ってもおかしくない感じです。

ただ、他の新興銘柄では派手に値を飛ばす銘柄も多いですし、案外勢いのまま雨後の筍のようにグングン伸びていくかも知れません。10年末の大相場から、特に浮動株比率の小さい同社にもその素質は十分あると言えそうです。


売り銘柄のファーストリテイリング(9983)は反落。昨日の月次やシティの目標株価引き下げが響いて、朝方から売りが先行。本日の日経平均を10円近く押し下げ、TOPIXとのパフォーマンスに差をつける要因となりました。

ただ、市場の目は既に週末の決算に向いている感じ。足下の月次が悪いことで、今期の見通しも既に辛い感じになっていますから、逆に決算でアク抜けが出るかも知れません。危険を感じる場合は、一旦ポジションを外しておいた方が無難でしょう。


本日の寄り付きから買いポートフォリオ入れとなったマネックスGHD(8698)は堅調。ただ、市場の上昇に比べると上げ幅は限定的でした。昼にカブドットコム証券(8703)が発表した月次では、手数料収入の減少が止まっていなかったことで、ネット証券の上値が重くなりました。

ネット証券大手の同社ですが、前期に買収したアメリカ証券の「トレーディングステーション」が通期寄与することで、今期は増収増益は確保の見通し。

テクニカル的には上向いてきた25日線に下値を支えられる格好で何とか踏み止まる程度の弱さですが、足下の地合好転から証券株に妙味がありそうです。特に同業他社に比べて戻りが弱く、他のネット証券大手が6月安値から20%以上戻しているのに対し、同社は12%に止まります。より正確に言えば、27日以降の戻りが弱くなっています。

需給は3月下旬以降下落トレンドが続いて悪いですが、4月下旬の17000円以降は一貫した下落トレンドで、また価格帯出来高が全般的に薄く、上値に変なしこりがありません。

予想PERは15.7倍で同業の松井証券(8628)の26.1倍との比較では割安。東証1部の証券業の平均は赤字である中で、大きく健闘しています。PBRも0.5倍で、松井証券の1.6倍や東証1部平均は0.6倍との比較でも割安です。

目標株価は3/21高値19690円→6/4安値11630円の半値戻し水準の15660円辺りが上値を重くしそうなので15000円で。


そして本日も一銘柄買いポートフォリオに加えたい銘柄があります。クロミル(3730)です。

ネットを利用した調査会社で首位の同社ですが、現在はヤフー(4689)傘下入り。直近の第三四半期決算は1-3月期の業績が良かったことで大幅な増収増益。営業利益の進捗率は93%弱に達して、四季報でも上方修正、増配期待が見込まれています。

また4月からは電通(4324)との提携も強化。ヤフーのバックボーンや今年からアジア地域も買収子会社を通じて範囲を拡げたことなど、材料は豊富と言えます。

1/20以降緩やかな上昇トレンドが保たれており需給バランスは良好。自社株買いも昨年から1年間かけて少しずつ買われており、さり気なく下支えを演出しています。

目標株価は昨年5月以降の上値抵抗線として意識されている950円に。明日の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。



【注目銘柄】
DeNA(2432)は続伸。昨日も当欄で取り上げましたが、本日も引き続きしっかり買われて、有料メルマガで取り上げてから2日間で10%近い上昇率になりました。以前取り上げたクルーズ(2138)も大幅高で、DeNA陣営はしっかりしています。共にチャート上の窓埋めに入っていることが、上値の軽さの要因に。

一方グリー(3632)や、同陣営のKLab(3656)は軟調。共に75日線が上値を押さえ込んでいる格好だから対比的になりました。逆にもしグリーが75日線を上抜いてくるようであれば乗り換えを検討してみても面白いかも知れませんが、いずれにしてもまだまだDeNAには上値妙味があると思います。


ケネディクス(4321)は反落。昨日「高値越えくらいはありそうですが、かなり良いところまできて上値余地も小さい」とした通りの動きになってきました。中期的にはまだ上昇余地はあると思いますが、目先は一旦ここで離れて、ちょっと他の銘柄に浮気してきた方が効率的だと思います。


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他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。