前回の謎編の続きです。
父がソリティアをクリアした後に何をしていたのか。結局わからないまま歳月は流れ、父は現在高次脳機能障害になり半寝たきりになって、受け答えも段々おぼつかなくなってきました。事件はこのまま迷宮入りの様相を呈しました。
あぁ、父はこの秘密をこのまま墓場まで持っていくのかな。それにしてもすごく気になる。元気な時に力づくでも聞いておけば良かった・・・と、日に日に後悔の念ばかり強まりました。
ところが先日。父の施設に行くと、普段は私の名前を弟の名前と間違って答える父が、私の名前をしっかり答えられる程に頭がスッキリしている様子。ひょっとして、今ならこの謎が解明されるのではないか?ダメもとで聞いてみました。
「父ちゃん、ソリティアって覚えてる?」
「うん」
「昔アホみたいにやってたやろ?あれクリアした後に4桁の数字を入れてたけれど、何を入れとったん?」
「・・・」
少し考え込むような仕草を見せる父。あぁ、やっぱりダメか。いずれ父の死後にイタコにでも頼んで聞き出さないといけないのかな・・・と思ったその時。
「何気なく」
と一言。えっ!?何気なく・・・って、意味が無いってこと?(・・;)
「うん」
「あの4桁には意味が無かったの!?(××)」
「適当や」
ガーン!!( ̄Д ̄;;ずーっと、ずーっと気になっていた父の謎が解けました。解けましたが、解けていないというか。あの思わせぶりな笑みは、そして今までのもやもやは何だったのか・・・orz
それでも推理作家が100人集まっても解けない謎がはっきりしたということを喜ぶべきか。世の中の謎の大半は、結構こんなもんかも知れません。(完)