KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ソフトバンク(9984)の反発で大幅高!

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日経平均は続伸。前日のNYは小売売上高がiPhone5効果で良かったこと、またシティの決算が予想を上回ったことで金融株が軒並み高かったことなどを受けて堅調。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。昨日スプリントネクステルの買収を正式発表したソフトバンク(9984)が増資懸念の後退などから買い気配スタートとなると、先物主導で買われる動き。

為替が円安に振れていること、アジア株がしっかりしていることも追い風となって後場一段高の展開に。そのまま引けまで高値を維持し、8700円回復となりました。売買高は15億株台、売買代金は1兆円超えとそこそこ膨らみましたが、前日に比べると少し細りました。


投資判断は「中立」。今週に入ってから少し雰囲気が良くなってきました。結果、TOPIXの方は下値支持線を回復してきたことから、売り転換は何とか避けようとしている雰囲気です。

ただ上がっている理由が明確になっていないですし、本日の上げもチャート上の価格帯出来高の薄いところを戻っているだけという印象。私も買い戻しが主体だとは思っているのですが、あまりにも市井のアナリストが皆が皆「所詮買い戻しに過ぎない」と言っているので、おや?それなら逆に実需の買いなのでは?と思ったりしていますが、確証が掴み辛いところです。

元々日本株の出遅れ感は強く、例えばアメリカは元より、ドイツDAXなどと4ヶ月間の推移を比較しても、ドイツは約12%上昇しているのに対してTOPIXはわずか4%しか上昇していません。しかもその間ユーロは8%以上高くなっているので、その乖離は実質的にはもっと大きくなっています。

それ以外にもアジアと比較しても、確かに上海総合指数は若干のマイナスとなっていますが、香港ハンセン指数はやはり10%高、韓国KOSPもほぼ同様で、日本は上海に次ぐパフォーマンスの悪さとなっています。

ですから、足下で買いが先行しても何ら不思議ではありません。なのにこの4ヶ月世界とパフォーマンスの差はどんどん拡がるばかりでした。ソフトバンクの巨額買収から円安トレンドが明確化してきており、ようやく日本の元気に気付いた外国人投資家による買いから、乖離縮小に向けた動きが出てきたのかも知れません。

ドル円で言えば、例年10月中頃までは円高が進みやすく、大体12月〜1月頃までは円安トレンドが続きやすい時期でもあります。昨年も10月末に、大幅な為替介入があったからでもありますが、最高値を付けた後に円安に向いています。従って、そろそろ決算での下方修正などを出尽くし材料として、外需が買われても良い地合なのでは、と思っています。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に堅調。東証1部もしっかりしてきたのでバイオ株もそろそろ限界か、と思ったのですが、それでも強いバイオ株。引き続きiPS細胞ど真ん中のタカラバイオ(4974)はストップ高、JASDAQでもコスモ・バイオ(3386)がストップ高手前など、それぞれの市場の売買代金上位をバイオ株が占めています。

例年秋口は低位株の乱舞で個人投資家の財布を潤しますが、今年はバイオがそれに取って代わったようです。この流れが続けば出遅れ株物色などが盛んになり、昨年のような年末高を再現できるかも知れません。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続伸。上述のようにアメリカで金融株が買われたことで、日本にも金融株買いの流れが波及。テクニカル的には一度下放れかけた流れを再度引き戻しています。

海外では特に金融株がしっかりしているにもかかわらず、日本のメガバンクの出遅れが目立ちます。本当にお金ジャブジャブの世界的な緩和が実現してきた場合、金融相場が到来するはずなのですが果たして。なお同社に関しては傘下のみずほ証券が今回のソフトバンクのスプリント買収のFAに選定されたこともあり、明るい材料も出てきました。


NEC(6701)は小動き。ただ足下は25日線や一目均衡表の基準線を下値に控えて、下げ止まりの雰囲気が垣間見れます。ストキャスが好転し、5日線も越えてきたことから、とりあえず短期調整トレンドはこれで終焉した感じ。ここから再度5日高値139円越えに向かう動きになると思います。


さて、今回は一銘柄売りポートフォリオに入れたい銘柄があります。日本電産(6594)です。

モーター製造で特にHDD用小型モーターで世界首位の同社ですが、今期は増収増益を見込んでいます。昨年タイ洪水被害で打撃を受けて大きく落ち込んだ分、増益率も大きくなる見込み。

ただ同社の主力とするHDD用モーターの見通しに甘さを感じます。本日の日経産業新聞一面では「電子部品価格、特にパソコン用部材は在庫調整が進まず供給過多。HDDの受注個数は10年を下回る低水準」とありました。

アメリカでもPC販売不振が伝わっており、一部ではWindows8発売前の買い控えとも言われていますが、実際にはタブレット端末に顧客を奪われているからでしょう。確かにHDDは何もパソコンだけではなく、最近はデータセンター需要が旺盛ですが、第一四半期の進捗状況などを見ても、とかく強気になるべき材料は無いようです。

テクニカル的には各移動平均線を下回って直近で年初来安値も更新しており、下落トレンドは未だ継続中の段階。5500円程度までのリバは見込まれますが、25日線や9月安値などを抵抗線として、再度下落していく形を想定します。大底を打った感じは特に出ていません。

需給面でも下落トレンドが続いていることで、上値のしこりが意識されるところ。信用買い残も昨年7月以来の高水準に積み上がっており、今後の売り需要が大きそうです。

一方、現在自社株買いを実施中で、来年の2月までの一年間が取得期間となっていますが、9月末時点で枠の85%近くまで消化。10月は一段と株価の下落が進んでいることもあって、間もなく自社株買いが終わることも予想されます。

ただ自社株買いに関しては、終了と同時に新規設定もあるかも知れません。いずれにせよ自社株買いによってトレンドが変わる例は少なく、設定期間が長く、または発行済株式総数の割合に対して取得率が小さければ尚更です。むしろ下手な延命治療によって株価下落が長引くケースも散見されます。

買収で経営拡大を図ってきた永守会長は日本を代表するカリスマ経営者ですが、今話題の孫社長の前ではちょっと霞んでしまうかも知れません。個人的にはこういう経営者達を応援していきたいですが、それと株はまた別問題。

リスクとしては来年1月に迫った東証と大証の合併で、同社が将来的な日経平均採用銘柄になるか、というのがありますが、そういった話題が出てくる前に手仕舞うつもりで。目標株価は年初来安値更新の4500円辺りに。明日の寄り付きから売りポートフォリオ入れとします。


【注目銘柄】
バンダイナムコHD(7832)は反発。こちらは先週から有料メルマガで買いで取り上げていましたが、設定した買値に到達せず。その後も下落を待っていましたが、どうもそのまま上がっていきそうな雰囲気。

そんなわけで折角書いた取り上げ根拠などが勿体ないので、また例によって下記に示して有効利用します。また参考にしてみてください。

「△バンダイナムコHD(7832) 東証1部 売買単位100株
1239円 出来高801400株

10/11買値 1225円割れ
10/17までの目標株価 1425円

【評価】
業績    ○
テクニカル ○
需給    ○
同業他社比 ○
その他ポイント 内需好業績株

おもちゃのバンダイとゲームのナムコが経営統合した持株会社。今期は増収増益。コンプガチャ問題に対する対応をこなして、増益を確保できる見込み。主力キャラクターガンダムも、お台場での人気や、キャラクターの各種食品人気でもわかる通り根強くダントツの人気で、第一四半期も大幅増収増益の好スタート。上方修正期待も。

テクニカル的には9/28の高値から地合に飲まれる形で調整が続いているものの、75日線辺りでの下げ渋りに期待したい。MACDパラボリックは暗転しているものの、一目均衡表では下方に大きな雲があり下支え期待。ボリンジャーバンド-2σを拡げかかっている点がやや気になるものの、ストキャスは割安圏を示して短期リバウンド期待が持たれる。

一方週足ではパラボリックは暗転してしまったものの、MACD一目均衡表では上昇トレンドが続いており、ストキャスも割安。長期的には良い流れできている。

需給面では10年以降長期的にも上昇トレンドが続いており、総じて良い流れに。特に5月の下落で投げが一巡している感じ。9/28の高値陰線も特に出来高が膨らんでおらず、幸いしこりが残っていない。今回の調整は一時的なものと考えられそう。

信用買い残は差し引き2万株で8月以来の高水準ではあるものの、ほぼ売り買い拮抗していることで大した重石にはならない印象。

予想PERは12.8倍で同業のスクウェア・エニックスHD(9684)の14.2倍との比較では割安。PBRは1.3倍で同0.9倍との比較では割高である。予想ROEは9.8%で同6.9%の比較でも高く、配当利回りは1.9%で同2.7%よりは小さい。ただし同社には株主優待があるため、それを加味すれば上回る。

買値はなるべく75日線に引きつけるところで。目標は投資期間の範囲内で行けるところまで、というようなニュアンスで。損切りは買値から4%程度下の水準で適宜」


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。