KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ユーロ安で反落

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日経平均は反落。前日のNYは前回のFOMC議事録が公表され「労働市場が改善する前に国債買い入れの停止が必要」と複数の参加者が述べた、と伝わり下落に。「出口戦略の入り口」が見えたことで、午後から値を消す展開となりました。

それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。中国の株式市場が大きく下落して始まると、日本株も次第安の流れになりました。後場も一段安となりTOPIXの方は下げ渋りの動きも見せましたが、日経平均は安値圏での引けに。売買高は27億株台、売買代金は1.8兆円弱と今週連日の2兆円割れが続いています。


投資判断は「やや買い」。昨日は11500円回復も見せましたが、本日はアメリカや中国といった外部環境の悪化を受けて売られました。ただ出来高が少ない中で売られているうちは、それ程深刻に考えなくても良いのかな、とは思います。

本日発表の投資主体別売買動向によると先週の外国人投資家は14週連続の買い越し。個人投資家も連続の買い越しとなっており、トレンドには大きな変化が見られていません。

最近は以前よりも為替との連動性が薄まったとはいえ、まだまだ為替の動きに一喜一憂する展開が続きます。特に本日はユーロが急速に円高方向に向かったことが相場を冷やしました。ユーロ円は足元で122円台に突入し、25日線を割り込んでしまいました。ユーロヘッジが出来ていない企業が多いことから、ユーロベースの円高の方が気がかりではあります。

一方、本日の日経一面では「年金の運用で日本株割合を高める」と伝わったことはグッドニュースでした。現状のままでは株価が上がってくると、運用資産に占める株式の割合が自動的に高まってくるので、将来リバランスのための売り要因になりかねませんでした。

また、前回「裁定買い残が6兆円まで積み上がった」と書きましたが、その直後に東証から「実際は2兆6138億円だった」と大幅に訂正されました。まさかの半分以下に。商いの盛り上がってきた時にはこういうトラブルがつきものでもありますが。

その他市場で話題になっているのは、月末に控えている野村の投信設定。「野村日本株投信」は日経平均先物を買うというものですが、前回昨年8月に同様の商品を設定したものは1200億円以上の資金を集めて、約12年ぶりの大型設定と話題も集めました。

目標も設定されており、もし基準価格が2割増となったら繰り上げ償還される、というものでしたが、日本株の好調を受けて今年の1月に無事繰り上げ償還と相成りました。投信価格も上がり、野村も新規設定による手数料収入が入るので、珍しく投信で投資家とwin-winの関係になった成功例でもあります。

そんなわけで、そこから1ヶ月しか経過していない中での再設定ですから、気を良くした投資家がまたこの新規設定の投信を購入する可能性が高いと言えます。であれば、再度1000億円以上の資金が集まってくることで、日経平均先物買いの公算も高まってくるものと見られます。

こういう感じで徐々に需給要因が改善してきており、再度高値更新のタイミングを伺っている段階と言えます。チャート的には11500円の上値がなかなか抜け切れませんが(先物は昨晩11560円までありましたが)、一方で下値には抵抗線がたくさんあることから、突破は時間の問題かと思われます。

前回も書きましたが引き続き横ばい気味で、ちょっとだけ高値を追うような感じの動きが続くと思われます。これまで物色の対象外だった中小型株のうちの好業績株に循環物色が回ってくる流れになりそうです。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に堅調。ここまで買われたガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)、クルーズ(2138)が売られて、バイオ株がしっかり。循環が続いている格好です。ガンホーは一時日本マクドナルドHD(2702)の時価総額も上回り、かなり象徴的な過熱感がありましたが、本日は利益確定売りに押されました。

前回も示したように、マザーズ・JASDAQのチャート的にはそれぞれ25日線までの調整を終えており、再度上値追いにかかっている感じです。個人投資家の物色意欲はまだまだ衰えないものと思われます。


ポートフォリオ銘柄】
NTTドコモ(9437)は続伸。配当利回りの高さから、親会社NTT(9432)共々注目され、昨年1月の年初来高値水準に接近しました。ただ昨日の寄り付きで目標株価14万円に到達してしまったので、利食い終了となっています。

流れが良いので、このまま15万円くらいまで伸びそうな雰囲気はあります。為替に影響されないところが良いですし、昨日も色々な新サービス形態を発表してもがいている様が見て取れます。ただ最近は他にも色々魅力的な銘柄が見つかってきましたから、ここでお役ご免としておきます。


学情(2301)も続伸。1月末の朝日新聞との提携発表後はさっぱりな展開が続いていましたが、チャート的に窓埋めをきちんと終えて反騰体勢が整ってきました。板の薄い銘柄ですから、ボラティリティが高くなれば短期資金も集まってきそうです。ここからの戻りは再注目。


ソリトンシステムズ(3040)は大幅続伸。本日は「アメリカ政府や企業を狙った中国軍のサイバーテロが相次いだ」という報道を受けて、セキュアヴェイル(3042)やラック(3857)といったJASDAQのネットセキュリティ関連株が軒並み急騰。同社もその一つとして物色されました。

上手く材料が出て追い風になりましたが、元々ネット選挙解禁もありますし、関心の高いテーマ性のある銘柄に違いありません。連日高値を更新してチャート・需給共に良好。決算も良かったですし、引き続き上がるべくして上がっている感じです。

あと、最近の値上がり率ランキングなどを見ると、特に流動性の薄い銘柄が狙い撃ちされている感があります。上述のセキュアヴェイルもそうですし、日本ファルコム(3723)や夢テクノロジー(2458)といった銘柄のストップ高連発が目立ちます。

これは今までは流動性の低い銘柄は「買っても売れなかったらどうしよう」という投資家の迷いが買いの手を引っ込めさせていた最大の要因ですが、信用無制限回転によっていつでも新たな買い手が現れる素地が出来たことで、より安心感が高まって流動性が高まり、それが更に買いに繋がる好循環が出来上がっている格好です。

なので、同社のような「材料のあって低流動性」銘柄は、リスクも大きいですが大化けする可能性も高そうです。と言うわけで、他のネットセキュリティ関連株などに比べて選好されるのではないかと期待しています。


【注目銘柄】
マーベラスAQL(7844)は連日の大幅続伸。こちらは前回も当欄で紹介しましたが、19日より有料メルマガにて買いで取り上げ。本日も大きく伸び、あっさりと5万円突破。無事短期間で目標達成となりました。非常にタイミング良く取り上げ、安いところを拾って効率が良かったと思います。上昇率は3日で15.8%に。

と言うわけで、取り上げ根拠を以下に記します。

「△マーベラスAQL(7844) 東証1部 売買単位1株
39850円 出来高7709株

2/19買値 39000円~40600円
3/1までの目標株価 47000円
損切り 38000円割れ
【評価】
業績    ○
テクニカル ○
需給    ○
同業他社比 ○
その他ポイント 合併効果の示現

アニメ、ゲーム、音楽などのコンテンツ製作。今期は大幅な増収増益を見込む。8日に発表した第三四半期は売上高がほぼ倍、営業利益が3.5倍と大きな伸びを記録。AQインタラクティブとの統合効果が完全に寄与してくる形で大きく伸びた。特にゲームが3DS用の携帯ゲーム、SNSゲーム共にヒット作に恵まれており、その他の音楽映像事業も十分利益をあげている格好で各事業共にバランスが良い。

ただ通期見通しは売上高を下方修正。一方利益面は据え置いて、最終利益は繰延税金資産の計上により上方修正。全般的にはやはり売上高の下方修正が嫌気される格好で利益確定売りが目立ったが、売り一巡後は再度騰勢を強める展開を想定したい。

テクニカル的には各移動平均線を上抜いて、上値は軽い格好。MACDパラボリックは暗転しているが、一目均衡表は三役好転の形が続いており、ストキャスは好転。ボリンジャーバンドも+2σが拡大し上昇し続けており上値余地が拡がっている。

需給面では合併後ここまでずっと上り調子で来ているため、総じて良い形。合併前とは単純比較できないものの、株価的には07年以来の高値水準となっているため上値のしこりが小さい印象。短期的にも高値で特に出来高が増えてはいないし、15日の下落で売り一巡感も感じられる形。

信用買い残は差し引き22000株で10月頃から大きな変化は見られていない。重さはあるものの足元の日々の出来高では十分こなせるレベル。

予想PERは12.3倍で同業のトーセ(4728)の24.1倍との比較では割安。一方PBRは2.3倍で同0.8倍との比較では割高である。予想ROEは17.2%で同3.5%に比べて高い。配当利回りは2.5%で市場平均の1.9%と比べても高い。

買値は5日線を越えるところで、高くなり過ぎないところに。目標は5万円までの上昇を見込むも、ひとまずは07年11月の戻り高値水準に。損切りは本日安値を割り込む38000円割れで」


一気に5万円まで抜けてしまったので、後は正直ちょっとわかりません。勢いのまま上に行ってもおかしくないですし、本日反落したコア銘柄ガンホーに連れ安する可能性もあります。いずれにせよ、また投資タイミングが来たら取り上げたいと思います。


モブキャスト(3664)は反発。こちらは昨日より有料メルマガにて売りで取り上げたのですが、タイミング悪く電通(4324)に対する第三者割り当て増資を発表。金額は2000万円程度で大したことありませんが、大手広告代理店との提携効果をポジティブに受け取られ、本日は買い気配スタートに。損切りラインを上回ってしまいました。残念です。

ただ現実的には電通と今後のテレビCMに対する独占契約を結んだようなもので、それが同社にとって良いことなのか悪いことなのか。SNS業界のコスト負担で大きいものは人件費と広告宣伝費ですから、電通側にイニシアチブを取られるようなら、多少割高な契約も結ばざるを得ないような。

今のテレビCM出稿量は1位2位がMobageGREEで、SNSに対する広告代理店の熱視線はかなり強いものですから、若い内に恩を売っておきたかったのだと思います。なので、今回の第三者割り当て増資は、どちらかというと電通側に意味のあるものだったのではないかと見ています。

そもそも現金が16億弱と十分にあり、有利子負債も4500万円と小さいのにこの割り当ては違和感があります。同社にとって本当に必要だったのでしょうか?


・・・で、いつもの文字数制限で本日はここまで。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。