KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

G20の結果を控えて様子見気分も

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日経平均は金曜続落。前日のNYは新規失業保険申請件数の増加など、経済指標の悪化を受けて軟調NASDAQは特にApple株の下落が響く格好に。

それを受けた日経平均は前日安かった反動もあって小幅高のスタートに。その後はG20の結果待ちや週末要因を受けて様子見気分が強まったものの、麻生財務大臣が「日本の金融緩和政策に対し各国から特に異論は出なかった」と発言したことを受けて為替が円安に振れ、それに歩調を合わせる形でじり高の展開になりました。

後場には前日同様、間もなくピークを打つと利益確定売りが出てきましたが、やがて切り返し。結局13300円を回復して引けました。出来高は35億株、売買代金は2.5兆円とここ最近では落ち着いた方でした。


投資判断は「売り」に。今週またしても更新できませんでしたが、ちょっと今月はまともに更新するのを諦めまして、GW明け後から通常モードに直していければ良いと思っています。不謹慎ながら早くアベノミクス相場が終わってくれないかと思う程の忙しさ・・・。


で、私は2月以降、方々で「色々なシナリオを想定しなければいけないけれど、一番メインのシナリオはGW前の大天井」と言ってきました。やはり水準云々よりも日柄・イベントなどで見ないといけません。

今まで散々書いてきましたから一つ一つ詳細には書きませんが、箇条書きにすると5月中旬までの間にこれだけの変化点が訪れます。
・日米の決算。特に日本は本決算が集中し、今期見通しが出てくる重要ポイント。
・アメリカ債務上限引き上げの期限
・Sell in May and Go Away(ヘッジファンドの45日前ルール期限5月15日も一応ある)
信用取引の絶対期日到来
・夏場から秋口にかけて参院選・TPP参加交渉・ドイツ総選挙と重要な政治イベントを控えた手控えムード

キーワードは以前も書いたように「期待→現実」と言えるでしょうか。例えば決算ですが、金曜は前日に好決算を出した安川電機(6506)が結局は下げに転じ、場中に発表された光世証券(8617)もやはり急落。

それぞれ事前に期待値の高さがだいぶ株価に織り込まれていた格好で、今後もそういった結果が相次ぐのではないかと見られます(ただし、日柄調整を経て良いところはやはり買い直される流れは来るでしょう)。業績回復は当然企業の利益に結びつきますが、一方円安による原料高、人件費の上昇も意識される段階になってきたことで、企業にとって良い面ばかりを都合よく捉える「期待」から、実際の経済活動の結果を見る「現実」への移行です。

それ以外にも相場の過熱感や、未だ燻るヨーロッパ懸念(イタリアなんて2ヶ月近く組閣できていないし大統領の選出もままならない)、アメリカの経済指標の鈍化懸念、アジア地域の情勢不安、急激に進捗する円安に対する懸念、商品市況の急落・・・などなど、いつ何時相場が転換してもおかしくない爆弾をいくつも抱えています。加えて地震やらテロやら爆発事故やら、新聞紙面は不安感を煽る内容ばかり。

上述のことは特に私だけが感じていることではなく、皆がつい三週間程前までは等しく思っていたことです。そこを強引に押し上げたのが黒田バズーカと言われる日銀の異次元の金融緩和。個人的には前にも言ったように全てをアメリカンサイズにしただけで異次元という程でも無いと思うのですが、とにかく短期的に株価を押し上げる効果があったのは間違い有りません。

結果、最近はまた強気論が息を吹き返し、為替はドル円120円、日経平均16000円論(国内外最大の証券会社である野村・GS)が出てきました。

正月に発売された日経ヴェリタスでは今年の日本株・為替を50人以上のアナリスト・エコノミストが予想していましたが、当時のほとんどの予想が日経平均10500円~11000円。1月終了の時点で大部分が外し、現時点では壊滅状態になっています。

まあ1万円にも行ってなかった昨年末時点でここまでの展開を想定していたのは誰もいなかったと思うので(私の知りうる限り、日経平均2万円論を展開する武者さんくらい)、別に彼らを責める筋合いは誰にも無いと思うのですが、一つ言えるのは目標株価というものの無意味さ。相場の方向性や雰囲気を推し量る上では使い道がありますが、数字自体にはあまり重きを置く必要は無いように思えます。

で、そのように皆が強気に宗旨替えしてきたので、余計に相場反転の信憑性が強くなってきた感じがしています。

それでG20の結果を受けて、金曜の夜間には再度円安が進捗。ドル円は100円を再度伺う流れになって、シカゴ225先物は13600円に乗せる格好に。シカゴ225先物とは乖離がありますが、それでも月曜は13500円スタートの可能性が高いです。

前回「ドル円が100円突破することにより、一時は高値を更新する場面がありそう」とした可能性が高まってきました。為替では100円に設定されたストップロスを巻き込むことを狙って、仕掛け的なドル買いがありそうな気がします。あるとすれば日本時間が始まる月曜の寄り前かも知れません。商いが薄いですから。

そうなれば日経平均TOPIX共に高値更新は十分あり、大きな花火が上がると思います。特にGW前を控えて逆日歩などが付いている銘柄には買い戻し圧力が強まるところでもありますから「高値更新売り長銘柄」といった需給の良い銘柄は、

ただ、その後の持続力に関しては上述のような理由から疑問符です。そういう意味合いから投資判断をここで「売り」にしておきます。どうせまた来週もなかなか更新できないでしょうし、今の内に。

先週時点の投資主体別売買動向を見ると、外国人の買い越し額は史上最高の1.6兆円弱。黒田バズーカを受けて慌てて買ってきた外国人はめいっぱい買ってきた感じです。対して個人の売越額も史上最高の8800億円強。天下分け目の合戦の様相を呈してきました。

そういった伏線があり、大口買いの目立ったみずほFG(8411)。先般から「みずほの三尊天井突破なるかに注目」としていましたが、木曜一時高値を更新してきたものの、その後すぐに売りが入って上ヒゲ。

まだ確定はできませんが、個人的には木曜の上げはダマシのような感じがします。チャート的にはMACDなどを見ても、来週早々にも再度高値にトライをしないと、当分上値超えのチャンスを失うような印象です。

一方、個人の中で元気な資金はマザーズ市場の徹底買い。業種・業態・業績は無視でコード番号が近い同時期のIPO銘柄が買われるなど、やや無茶苦茶な買われ方をしています。決算前とはいえ、今の地合は「何も考えていない値動きだけの地合」ということがよくわかります。

どうもその辺りを見ると、末期的な状況に見えます。一番極めつけなのはアメリカ株のチャートが崩れてしまったこと。金曜は引けにかけて何とかプラスに戻し、超短期的には火曜辺りまでは一旦戻りの場面があるかも知れません。しかし主力の金融株の決算が総じて予想に届かず、相場全体に暗い影を落としています。

まだ決算が出されていないApple株の下落も顕著で、遂に11年以来の400ドル割れ。他の銘柄にも悪影響を及ぼしています。一般的に株式市場には「本社を新しくすると株価下落のアノマリー」がありますが、あの宇宙船を模した総工費50億ドルの新社屋建設の話が、皮肉にもそのサインとなりました。確かに将来Appleに経営危機が起きても転売できませんし、実利は薄そうです。

一方、ハイテク関連にはやや明るさが出てきているのが今回特徴的ですが、一説には「ヒンデンブルグ・オーメン」と呼ばれる急落のシグナルも出てしまったようです。雇用統計以後続く予想を下回る弱い経済指標がその裏付けとなっています。

何度も繰り返しているように「アメリカ株がこけても日本株は無事」なんてことはありません。ここまでの相場が究極的には円安と外国人の二つのキーワードだけで買われていることを考えると、そのどちらも止まってしまって流動性の低下から巻き戻しが発生すると、大量の信用買い残・裁定買い残が控えている、という事実に目を背けるわけにはいきません。

と言うわけで、戻りは売りで対応すべきと思います。その代わり、万が一思惑が外れた場合は、一転ドテン買いが有効と思います。というのは、やはり私のように考えていた少数派が既に売ってしまった以上、もう誰も売ってこないからです。その場合は後は上がっていくだけ。なので引き続き市場から目は離せません。


新興市場は「強気の買い」。金曜は両指数共に堅調。前回「マザーズ指数の方は3月以降、650ポイント辺りで三尊天井形成の形。ここを抜けると一段買われそうな感じ」としましたが、今週はそのような動きになってきました。

これから東証1部の決算が本格化する前に個人の資金は引き続き逃避的な意味合いも込めて新興市場に集まりそうですが、もし東証1部が崩れた場合は新興市場も無事では済みません。今や新興市場の銘柄と言えども時価総額が増えてきたことで外資やファンドなどが入りやすくなっており、それが加速度的な上昇を助長している面もあります。

であれば、総合的にリスクオフの流れに転じた場合は特に注意が必要です。上述のようにいよいよ新興市場の方は短期的にバブル化の様相を呈してきました。ただ新興市場に関してはマザーズ指数も算出開始の1000ポイントにすら達しておらず、大天井はまだまだ先だと思いますが、過熱感を冷やす暴落の一、二度は起きても不思議ではありません。

さしあたり今の余勢を駆って火曜辺りまでは買われる流れになりそうですが、週央辺りからはやや注意が必要でしょうか。ピンポイントで変化点を掴むのは難しそうですが、値動きの激しい市場ですから、参加するには細心の注意を払う必要がありそうです。


ポートフォリオ銘柄】
GCAサヴィアン(2174)は反落。ただ木曜は同業の日本M&Aセンター(2127)が上方修正を受けて大きく買われ、その恩恵を受ける格好でむしろ同社の方が値上がり率が高くなる場面もあり年初来高値更新。

木曜に大きな上ヒゲを付けてしまい、信用買い残も増えてきていることから、短期的には需給が悪くなってしまった形。それでも11年8月以来の高値水準であり、1300円辺りまでは価格帯出来高の薄いゾーンです。戻り出すと早そうです。

また週足で見る中期的な流れでは1100円(昨年3月、11月、今年2月)をトップにした三尊天井を明確に上放れ、MACDも好転。下値不安が小さくなってきたことで、買い安心感は強まる情勢になってきました。


で、今回も文字数の都合上ここまで。


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