KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

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日経平均は金曜反発。前日のNYが日本の暴落を受けても小幅安程度と落ち着いた値動きだったことで、朝方からリバ狙いの買いが集まる形に。

ただ15000円が上値を抑えると、次第に伸び悩みの流れに。後場には日銀黒田総裁が衆議院財務金融委員会に急遽出席すると伝わると警戒感が漂う形となり、13時頃から仕掛け的な先物に入るとまたしても急落。一時14000円を割り込む格好になりました。

しかし14000円を割ると急速な買い戻しが入り、引けでは14612円とプラス引け。一日の値幅が1000円を超え、またしても波乱に富んだ値動きとなりました。

売買高は59億株弱、売買代金は4.8兆円と史上最高だった前日に続き高水準でした。


投資判断は「やや売り」に。金曜の値動きは予想外であり予想通りでした。

まず、NYの値動きが案外落ち着いていたこと。それで日本も安心感から朝方がまず買い気配スタートとなりました。前回「普通に考えて明日の寄り付きはまず下がる」としましたが、いきなり買いで入ったところが予想外でした。

しかし、個人的にはそれが逆にまずかったと思います。むしろ寄りは売られ、そこで売り一巡感を出すべきでした。結果「買い戻しの限界」を露呈する格好に。前日あんなにも下がったのに、翌日のリバウンドで15000円すら抜けきれない、という弱さを。

そこにつけ込まれる形で上述したように後場から先物に売り仕掛けが入りました。この辺りは有料メルマガでは何とか事前に警報を出すことができ、また下値も「超短期的には」前日夕方に瞬間的に付けた14000円がターゲットと指摘できました。その値で実際に取引が成立したのであれば、そこまで再度持っていこうとする意志が働きますからね。ここは上手く予想通りにいった点。


今回の上げ下げのポイントは色々ありますが、間違いなく主体は先物の動きにあります。そして今最も注意すべきは、ボラが上がったことによる先物証拠金の引き上げ。大証の定めるSPANパラメーターが上昇し、それを元に各証券会社が決める先物取引に要する証拠金の額が引き上がっています。

要はボラが高まると顧客が損失を出しやすくなり、各証券会社が取りっぱぐれることのないように予め証拠金を引き上げる動きが出ます。信用取引における増し担保規制のようなものです。

となると、同時に先物の発注可能数量が制限されることになります。余力が減るわけですから、注文が出し辛くなるわけです。なので先物を板を見るとわかる通り、非常に呼び値一つ一つの注文数が減っています。水曜までは一つの値に対して3桁の枚数が並んでいたのに、引き上げられた金曜以降は(値動きの大きさから各呼び値の取引が実際に成立してしまったことも要因としてあるでしょうが)2桁に落ち込んでいます。

と言うことは、より一層ボラが大きくなることを意味します。板がスカスカですから、注文を出すと値が動きやすくなります。そんなわけで金曜も値幅が1000円を超え、結果また月曜から証拠金の額は積み増されることになりました。

そうなると、やはりこれまでとは違い、一転リスク回避の姿勢が強くなります。何故なら人は「儲け損なう」よりも「実損を出す」方を嫌うので、ポジションを下げようとします。

ライブドアショック時にマネックス証券ライブドア関連株の担保評価を0にして相場の急落を加速させました。確かにあの時は予告も無く突然だったので、その動揺が特に個人投資家比率の高い新興市場銘柄に拡がったわけですが、間違いなく流動性は低下します。

であれば、これまで過剰流動性を株高要因として上げてきた地合にマイナスの影響が働くことは必至でしょう。また、先物市場で存在感の特に強いニューエッジは木曜大きく買い越しており、その反動が金曜に出たのは疑いようもありません。

また、先物の取引量が減る→先物の決済時に発生する裁定買いの売りが出てくることになり、相場の上値を押さえ込みます。久しく皆その数字を意図的に無視してきて、今は皆ほとんど関心が無くなってしまいましたが、裁定買い残は現在07年3月以来の4.3兆円乗せ。これの売りが出てきやすい流れになります。

ですから、来週以降も地合としてはどうしても下げやすい傾向が続くものと思われます。少なくともユーフォリア(非常に強い幸福感およびそれに伴う興奮)には氷水がかけられ「あぁ、やっぱり株って下がるんだ」という気持ちが次第に芽生え始めます。


チャートを見ると日経平均は木曜に見事な「高値形成後の包み陰線」を形成しました。しかも前日の値幅を飲み込む程度の包み陰線ではなく、ここ2週間分をまとめて包み込んでしまう程の壮大なスケールで。つまりあっという間に、ここ2週間で買った人のポートフォリオを含み損に変えてしまいました。

出来高が過去最大とはいえ、ここ2週間の出来高合計との比較では圧倒的に小さいですから、大部分の人が逃げ切れなかったと思います。金曜は寄り付きが高く始まったので、何とかそのヤレヤレ売りを一部吸収しましたが、結局リバ買いが続かずに終わってしまいました。結果、また新たなヤレヤレ売り予備軍を作り出すことに。

そんなわけで前回金曜に「陽のはらみ線」が出ればその後の展開もまた違うとしたのですが、それすら叶わず。大陰線連続形成は免れたものの、引けであんなに買い戻しても陰線は免れませんでした。これはちょっと尾を引きそうです。


そして上述で色々と書きましたけれど、最も大切なポイントは何かというと「アメリカ市場も崩れかけている」という点です。ここが最重要でしょう。

先のバーナンキ発言を受けて、NYダウやS&Pはそれぞれ高値陰線を示現。その後確かに下げ渋ってはいますけれど、少しずつ値を切り下げています。金曜も頑張りましたが、結局3日続落となりました。

個人的には例の「ヒンデンブルグオーメン(諸条件を満たすことで77%以上の確率で株価が5%以上下落する)」の期限が24日までだったということで、最後の金曜にも何かあるのかも、などと漠然と考えていましたが、結局何事も起こりませんでした。ただ月曜はアメリカ市場も休場なので、ちょっと連休明けの火曜の動きを確認するまで警戒は解かない方が良さそうですが。


あと、次に大きな要因として考えているのは、非常に単純に「16000円を達成したこと」が挙げられると思います。前々から指摘していたように、「日経平均超長期の上値抵抗線(96年、00年07年の高値を結ぶ線)」が現在16000円弱辺りに位置しています。そこにタッチしたので、下げたという見方が非常に有力かと思います。

と言うのも、あまりにも日経平均TOPIXの値動きに違いがあり過ぎるからです。木曜の前場上がっていたのは日経平均を構成する一部のファーストリテイリング(9983)やソフトバンク(9984)らだけでした。その他値下がり銘柄数は1000を越え、見事に残りの225銘柄が上がっていた「全面安の中での指数高」だったわけです。

その歪さが織りなす形で急落を誘ったのですが、なんでそこまで無理して16000円を付ける必要があったかと言えば、タッチ後の急落が演出しやすかったから、つまり「下げるために上げた」のでしょう。


で、金曜のアメリカの下げは引き続き限定的だったものの、やはり日経平均先物のボラは高いままです。金曜の夕方も一時14000円に接近する急落場面があり、ヒヤッとさせられる形になりました。

アメリカ以外にもイギリスなども休場のため、月曜は外国人投資家の参加も限定的でしょうから板が薄くなりそうです。逆に言うと買い主体の外国人がお休みなので、戻りも限定的と考えるべきでしょう。となると、上値が一段と重くなりそうな感じです。


一方、私が金曜の値動きを見て感じたのは新興市場の力強さ。正直「こんな時にまだ買いに行くかねぇ」と妙に関心させられたのがバイオ株の強さです。私は不動産と証券、そしてバイオというこれまで先行して買われてきた銘柄は弱い動きが続く、敢えて買われる理由が無いと思っていましたが、どうもバイオだけは雰囲気が違います。

ひょっとして引け後出たiPS関連のリプロセル(4978)の上場承認が事前に漏れていたのではないかと邪推されるのですが、ともあれ個人資金の受け皿として機能していました。(ちなみにリプロセルの大株主であるニプロ(8086)はPTSでストップ高)

と言うわけで、来週月曜は東証1部銘柄を尻目に新興、特にマザーズ市場はリプロセル上場記念祭が開催されそうな感じです。最近は食傷気味で材料が出ても個々の反応も弱くなりがちでしたが、ちょっと流れが変わるのかも知れません。


あと、私が一つどうしても指摘したいのは前回も書きましたが今回の急落に関して「どの解説者も皆が皆「潮目の変化ではない」と口を揃えて言う」こと。私が尊敬している人も逆指標として見ている人も本当に全員。本当は私もそう思っていたのですが、これがどうも引っかかります。大体皆が本当に一時的と思ってるなら、逆に何故木曜はあそこまでの下げになったのか?

確かに証券会社は営業の関係から相場が終わったとは言えませんし、プロがビビッてる、素人臭いと思われたら格好悪いですし(私なんてアマちゃんに毛の生えた者なので、変なプライドが無くて気楽ですが)。そこらを裏読みしてみる必要がありそうです。

まあ「一時的」という言い方も昨日・今日の一時的なのか、1年間というスパンで見た場合の一時的なのかにも因ってきますから、いくらでも言い訳がきくので何とも言えないのですが。


そして最後にポートフォリオ銘柄に上述のファーストリテイリング(9983)の売りを加えておきます。やはりPER、PBRを正当化できない異常な高値ですし、既に足元で発表されているライトオン(7445)など衣料品各社の月次も、天候不順のため悪いです。

加えて今やすっかり外需企業になったユニクロも円高に振れることで円換算利益が減ること、最大の買い要因であった「超売り長」による需給も、日証金の推移では直近の急落で急速に解消の流れが進んでいます。

月曜も一段と指数の下落が見込まれるのであれば、玉子が先になるのかニワトリが先になるのかわかりませんが、どちらにしろ同社の株価も押し下げが働くとみます。金曜も指数が急落する前に同社の株価は比較的弱く推移していました。つまり今までは上げる方に利用されてきた同社も、今回は下げる方に利用されているわけです。

目標はひとまず35000円にして、今月いっぱいくらいの短期勝負にしておきます。その後はまた流れを見て決めます。


・・・で、今回は文字数制限でこの辺で。

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