KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

5月の成績発表

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今日は5月の成績発表です。5月は後半に波乱の展開を見せ、今なおその余震が続いている状態です。そんな中、私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。


買い銘柄

みずほFG(8411)
215円→195円(19営業日保有 下落率9.3%)

5月中旬までは地合にも乗り好調で、グレートローテーションによる過剰流動性が銀行株にも流れ込む・・・と思われた矢先に市場の急落に飲まれました。下落が続く債券市場を嫌気するセクターの代表格として、不動産・金融株が売られています。

5/13の出来高を伴った上昇で、これまでの上値抵抗線であった220円を明確に突破→そのまま流動性相場に乗っていけると思ったのですが、結果的にはメガバンク株ほどの巨大株に資金が流れ込んだことこそが、相場終焉のサインだったのかも知れません。

こうなってくると、上述の突破の流れはダマシとなってしまい、一層220円の上値が重くなったような感じです。信用買い残4.6億株も流動性が減少する中では上値を押さえ込む要因になり、需給的にも苦しさが目立ちます。

個人的に債券市場は「VaRショック」の再来と見ており、金利水準2%程度になるまでは下げ止まらないような印象です。政府も日銀も現在のところ静観の構えであり、底打ちの兆しは見られません。

株式市場が好調な時にはこれらが「債券→株」への資金シフトの象徴と捉えられましたが、意識的に債券を「売る」のと、売らざるを得なくなり「売る」のとでは意味合いが大きく異なります。現在はどちらかというと後者のニュアンスが強まっていることから、始末が悪い感じです。

更に国内外での金利上昇から、相対的に高配当利回り株が逆風下にあるのもここにきてマイナス。同社は利回り3.1%の高配当銘柄ですが、成長性が見えてこないと利回りだけを拠り所にはなかなか買われないものと思われます。

そんなわけで、今は残念ながら同社を買うべき理由が見あたらない状態。まずは底値を確認するところから始めないといけないでしょう。チャート的には11月からの上昇の半値押し水準(177円辺り)で200日線にも接近しますから、ひとまずその辺りでの反発に期待。ただ現実的には債券市場、アメリカ市場に因るところが大きいので、本質的にはそれぞれの市場の安定が先決です。


アライドテレシスHD(6835)
92円→102円(4営業日保有 上昇率10.9%)

前回当欄で「例年、同社は通期決算は楽観的な見通しを出しますから上昇しますが、第一四半期決算時には現実を見て下落する流れになります」「(決算発表のある)10日の寄り付きまで引っ張って売却」としたので、10日の寄りで終了となっています。結果、見事に天井圏で売れました。来年もまたこのパターンに期待したいと思います。


三井海洋開発(6269)
2754円→3150円(19営業日保有 上昇率14.4%)

こちらも前回当欄で「(底打ち反転のきっかけは)13日に予定されている第一四半期決算」とした通り、ドカンと上放れる展開になりました。ようやく日柄調整を終えて、3月に大盛り上がりした高値を相方の日本海洋掘削(1606)と共に上抜ける展開に。

今は地合に押される形で一旦押し目を形成していますが、この銘柄に関してはまだまだ大丈夫だと思われます。何と言っても海洋資源開発は国策。しかも日本のみならず、同社が得意としているブラジルでもそうですし、他の国々も先進国、新興国問わずエネルギー資源の開発に躍起になっています。

需給的にも3月の出来高が大きく盛り上がった水準を上回り、また高値更新時もあまり出来高が膨らんでいないことから、上値のしこりは小さい感じ。その傾向は特に日本海洋掘削に顕著ですが、これらの銘柄に関しては6月中にも地合と乖離する形で再度上値追いの流れになると見ています。6月の成長戦略第三弾に対する思惑にも期待。


日立メディコ(6910)
5/3より 1573円→1369円(19営業日保有 下落率13.0%)

ロシア関連や親会社のTOB期待でエントリー。しかしながら株価は結局下がり続け、全然良いところがありませんでした。それぞれの材料も旬を過ぎてしまった感があるため、1400円までの戻りを見てから損切り終了とします。チャート的には崩れてしまったのでもう少し下値を見る必要があると思いますが、一定程度の戻りは期待できるでしょう。


田淵電機(6624)
5/7より 252円→400円(10営業日保有 上昇率58.7%)

他の太陽光向けパワコンメーカーの決算が軒並み良かったためエントリー。そして同社も見事超絶に良い決算を発表。大幅続伸となり、あっという間に目標株価をクリアしてくれました。これは久々にキレイに決まったと思います。

足元では地合に押されて調整が続いていますが、ここまで急騰した割には他のパワコン各社(安川電機(6506)、山洋電気(6516)、ダイヘン(6622)、日新電機(6641)など)も揃って値持ちが良い状態です。良い押し目買いの好機と捉えられているのでしょう。

太陽光関連株は震災後に特に注目を浴び、期待→現実へと目線が移るに連れて調整する銘柄が増えました。ただ足元では調整も一巡し、今度は決算を受けて現実→実績へとシフトする流れになっています。実際に中国のJAソーラーを始めとした各社の決算を見ると、赤字は継続しているものの「日本での販売は好調だった」と口を揃えています。

そして31日に発表された日本の12年太陽電池出荷額は前年比2.7倍と大きな伸びを示しています。特に足元で電気料金の高止まりが続く中、消費増税前の住宅駆け込み需要に併せて屋根に太陽光パネルを設置する動きも続いていることから、サニックス(4651)やウエストHD(1407)といったところもしっかり。

ですから、私は例えばNPC(6255)も含めた太陽光関連株は今注目だと見ています。地合が落ち着けば真っ先に回復基調が出てくるのはこういった好事業環境銘柄でしょう。


船井電機(6839)
5/18より 1299円→1140円(10営業日保有)

チャート上の三角持ち合い上放れ期待や、自社株買い期待などでエントリー。ただ、地合に飲まれて一転下放れの流れとなってしまいました。ちょっと厳しいですが、経営戦略として黒物家電の売れない先進国から新興国向けにシフトする目的で、フィリップスの音響機器事業やレックスマークのプリンタ事業を次々と買収していることは良い判断と思っています。

また豊富にある現金残を背景に経営の自由度が高いですし、同時にPBRも0.3倍台と超割安株。あまりにも市場の低評価が続けば、自社株TOBなどで上場廃止でもしないものかと思ったりします。また秋口の東証・大証統合により、大証主力銘柄に妙味があるとも思います。


売り銘柄

ファーストリテイリング(9983)
5/25より 36200円→35000円(4営業日保有 下落率3.4%)

指数の下落継続を見越してエントリー。ただエントリー時の寄り付きから値を大きく下げてしまい、結果的に目標株価までの幅が小さくなって、あっという間に利食い終了。こんなことなら目標株価ももう少し下に見ておくべきでした。

金曜の値動きを見ていると、いかにも日経平均の「5月陽線」を狙ったごり押し買いが目立ちました。結果、同社は引けにかけて買い支えられたものの、月変わりの来週はその反動から大きく下げて始まるものと見ます。未だ相場の混乱が止まぬ中、同社も指数プレイに翻弄される展開が続きそうです。

なお、4日には月次動向を発表する見込みですが、他の衣料品株の推移を見ると天候不順から前年比割れが目立っています。同社も感謝祭などを月末に行って、少しでも数字をよくしようと躍起ですが、あまり良い数字にはならないものと思われます。

ただ最近マスコミによるネガティブキャンペーンが目立つのは広告出稿抑制のせいかも知れません。なら宣伝費抑制分、業績的にはプラスかも知れませんね。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
0.19(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ただし今月は保有期間が短く利益が乗った銘柄が多いですから、そのままだと上昇率が大きくなってしまうので、全て最長の19営業日保有として保守的に計算しています。一方、短期で下落した船井電機はそのまま10営業日で計算し、下落バイアスは強くなっています。もし普段通り計算した場合は0.91(%/営業日)でした。


ちなみにその間
日経平均 5/2終値 13694円→13774円(19営業日 上昇率0.6%) 0.03(%/営業日) 
TOPIX 5/2終値 1153→1135(19営業日 下落率1.6%) -0.08(%/営業日)

今月はベンチマークに圧勝!上手く目標株価に到達し、利食えたことで月末の急落に飲まれなかったことが勝因でしょう。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数585.0ポイント
またまた史上最高値を更新!もし保守的に評価しなかった場合は670ポイントで大幅な上昇となりました。まあ600ポイント台乗せの楽しみは翌月に取っておきます。


そして6月の相場展望ですが、投資判断は「やや売り」を継続。5月の日経平均月足は残念ながらまさかのギリギリ陰線となり、10ヶ月連続というバブル期にも成し得なかった記録達成はなりませんでした。

皆「今回の急落は一時的」と口を揃えて言っていましたが、結果はこんな感じです。私は皆日本株に注視し過ぎて、大事な点を見落としていると思っています。それは何と言ってもアメリカの動向。ひいては外国人投資家の投資動向です。

来週金曜は雇用統計があります。今回の雇用統計は特に重要で「良ければ」株価に大きなマイナス要因になります。何故なら金融緩和策の出口が意識されますから。

それを意識してNYのチャートは崩れ始めています。その点を無視して日本株の下落が一時的とは簡単に言えないでしょう。6月は3日新甫。かなりの大荒れが見込まれます。


最後に業務連絡なのですが、私実は生まれて初めて海外旅行に行ってきます!何とか出発前にもう一度くらい更新したいと思ってはいるのですが、念のため今の内にご報告を。で、行き先はバリなのですが・・・私が南の島に行くと株価が暴落するというジンクスがあります。その場合は投資家の皆様すみません。予め謝っておきます。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。