KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

9月の成績発表

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最近どうも体調がイマイチで更新をサボっていましたが、本日は9月の成績発表です。9月は日経平均16000円超えと調子良く上がっていたものの、中間権利落ち後は厳しい下げに。そんな中で私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。


買い銘柄

みずほFG(8411)
197.9円→194.1円(23営業日保有 下落率1.9%)

地合はじり高歩調の中でも弱い動き。メガバンクはG20において資本規制の一段の強化が議題に挙げられ、増資リスクが嫌気されました。地銀株が地方創生や再編機運で軒並み高値を取っている中、対照的な動き。信用買い残は尚3.5億株と過剰で、増資リスクの高まりだけでも需給面のマイナスですが、これで自社株買いや消却といった需給緩和策が採れなくなったことも更に痛いです。なお中間配当は3.5円出ているので、実質的にはほぼ横ばいでした。


三井海洋開発(6269)
2841円→2745円(23営業日保有 下落率3.8%)

地政学リスクは色々あったものの、ドル高が続いたことで9月も全般的に原油価格が下落基調。今月はメタンハイドレートに関して試掘地域の拡大報道や、日本海洋掘削(1606)らが新会社設立など久しぶりに話題が色々あったのですが特段反応は無く。昨年滞在が長かった3000円が壁として意識された格好です。足元で同社の得意とするブラジルが現職大統領の再選懸念から売られており、その辺りはリスク要因かも知れません。


日本製紙(3863)
1678円→1565円(23営業日保有 下落率6.7%)

6月に大王製紙(3880)が公募を発表して以来、紙パセクターのとばっちり売りが続いています。ようやく1700円での下値固めの動きが出た・・・と思いきや、中間権利落ち後はまた下落モードに。利回りの高さで維持されていた株価が崩れてしまいました。中間決算の観測報道は既に出ており、25%増益ながらも会社計画は下回った模様。企業の広告費抑制や円安による原料高が逆風に。

一方で同社がトップシェアを握るコピー用紙は7%程度の値上げで決着。輸入紙の円安による値上がりで、国産紙も値上げしやすい環境になりました。6月の高値から株価は27%以上下落しており、そろそろ出遅れセクターの反撃開始といきたいところです。


KNT-CTHD(9726)
179円→173円(23営業日保有 下落率3.4%)

9月も海外の地政学リスクの高まりなど、引き続き旅行関連株には受難な月でしたが、最近はアメリカでエボラ出血熱患者が出たということで、一層旅行需要の減衰に繋がっています。足元円安が進捗していることで訪日外国人観光客が過去最高ペースで増加しているのは良いですが、逆に日本の海外旅行者減少が痛し痒しという感じ。なお本日の日経では最大手のJTBシンガポールのツアー会社買収と伝わり、競争激化懸念が高まりつつあります。


WOWOW(4839)
4455円→4435円(23営業日保有 下落率0.4%)

今月は錦織効果で加入者数が過去最大に。事前の話では「今回の特需で1万件増くらい」と言われていたのに、蓋を開けてみたら12万件の大幅増加。しかも当月解約も懸念よりは抑えられており、今期の計画(3万件増)を既に大きく越える格好になりました。単純に考えてこの一ヶ月だけで2.5億円くらいの視聴料収入で、ほぼそのまま利益になりますから、上方修正期待は否応にも高まります。しかしその割には株価の反応は薄く。

実際に私が行っている床屋でも加入していましたし、加入世帯が増えればそれ自体が宣伝になるので相乗効果も期待できます。オリジナルドラマやライブ映像などもクオリティが高くなっていますし、着実な積み上げ型で過去最高益更新に期待。なお、同社は中間配当はありませんでしたが、優待が2000円分のクオカードですから実質横ばいでした。


セブン銀行(8410)
9/1より 418円→435円(22営業日保有 上昇率4.1%)

セブンイレブンの勢力拡大や外国人観光客の利便性などを期待してエントリー。その後は地道に高値を追い続け、足元では上場来高値を更新の流れに。10月に入ってからは地合の悪化で売られたものの、木曜に出た親会社7&iHD(3382)の中間決算は増収増益。苦戦が続くイオン(8267)とは対照的で、消費増税後の不振が懸念される小売業の中で光りました。

元々浮動株比率も低い銘柄で持ち上げられやすい体質を持っています。また足元では上述のように地銀株を筆頭とした銀行株が買われやすく、同社もセクター的に買われています。まだまだセブン銀行ATMにも拡大余地があり、高値追いの動きは継続していくものと見ています。


酉島製作所(6363)
9/24より 930円→881円(7営業日保有 下落率5.3%)

立て続けに発生した豪雨災害や、アジアでの豊富な水インフラ需要の取り込みを期待してエントリー。ただエントリー後は自社株買いの終了と権利落ちによる売りなどで下放れの動きに。足元では劣勢な感じですが、現状はまだ下放れが決定的ではありませんから、来週からの立て直しの動きに期待。


船井電機(6839)
9/27より 1151円→1083円(5営業日保有 下落率5.9%)

為替の円安メリットや来週から始まる「CEATEC JAPAN」関連株としてエントリー。プリンタ事業の説明会で失望を誘ったということから急落していましたが、75日線の下支えもあるからそろそろ良い頃合いと思い、落ちてくるナイフを掴んだところ手痛いダメージを受けました。金曜は社長の電撃辞任なども出て一段安。

もめているフィリップスの音響事業買収に絡んだ訴訟も、こちらも全く譲らずで解決の出口が見えてきません。ただスカイマーク(9204)で違約金の減額に成功したという報道もありましたが、同社も事前に伝わっている額(約240億円)より損失が膨らむことはなさそうですし、そもそも保有現金は456億円近くありますから、経営が立ち行かなくなるリスクは無さそうです。


売り銘柄

ファーストリテイリング(9983)
32550円→35000円(13営業日保有 上昇率7.0%)

地合の悪化を見込んで指数寄与度の高い銘柄の売りを仕込んでいましたが、様々な重要イベントを通過してむしろ地合が好転したので損切りとなりました。足元では裁定買い残の積み上がりに合わせて買われやすい地合。また秋物が売れたことで既に他の衣料品小売りも好調な月次が伝わっていましたが、同社も当然のように好調な月次を発表。それを受けて地合が弱い中でもしっかりした動きが続いており、孤軍奮闘しています。来週の決算にも期待が持たれる感じ。


ファナック(6954)
17400円→17400円(14営業日保有 上昇率10.6%)

ファーストリテイリングと同じようなヘッジ目的で仕込んでいましたが、地合の好転から最高値更新の動き。なのでこちらも損切りとなりました。そしてその後は超絶な上方修正を発表。それを契機に一段買われるか・・・と思いきや、陰線が続いて下落しています。よくわからないですね。ただ今のメインシナリオはファーストリテイリング同様、裁定買い残の積み上がり継続から買われる流れを想定しています。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
-0.39(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 8/29終値 15424円→15708円(23営業日 上昇率1.8%)0.08(%/営業日) 
TOPIX  8/29終値 1277  →1282 (23営業日 上昇率0.4%)0.02(%/営業日)

今月は大惨敗。先般既に大反省会をしましたが、16000円を超えてくるまで地合を完全に読み間違えていたのが痛かったです。上手くいったのはセブン銀行のみで、売り銘柄は上がるわ、歴代ナンバーワンの大失敗の月でした。保有期間が短い銘柄ほど大きく下がったのも痛恨。穴があったら入りたいですね。大きく期待外れですみません。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数492.8ポイント
なんと500ポイントを割り込んで、今年最低水準に。来月はしっかりします。


さて10月の相場展望ですが、投資判断は「やや買い」を継続します。

金曜のNYは雇用統計が予想を上回る内容だったことで大幅反発。前回悪かった反動もあり、元々良い数字が出てくることが期待されていましたが、失業率は5.9%と遂に6%を割り込んできました。それを受けてドル円は再度円安基調に戻り一時110円手前まで。シカゴ225先物は15960円ということで、来週は買い先行のスタートになることが想定されます。

元々16000円割れは自然な流れと思っていましたが、木曜寄り付きの段階で15900円を割り込んで、その後9月の上げ幅のほとんどを失うのは予想外でした。ただ原因を見ると、明らかにドル円110円達成を記念(?)した売り仕掛けだということがわかります。2日の先物は8/8の急落以来の出来高を記録しましたし、空売り比率は36%と今年最大級の水準でした。そして3日はそれぞれ上回り、空売り比率は36.5%と今年最大になりました。

ですから、月曜は相当な踏み挙げを期待して良さそうです。ドル円でも既に逆激が生じて一気に1円円安に振れましたが、それに見合う買い戻しが生ずると見込まれます。

火曜には日銀金融政策決定会合がありますが、それまでに株価が下がっていたのは催促相場としてむしろ好都合です。そしてそれを過ぎれば、週末にSQはあるとしても、下旬まで目立ったイベントはありません。

香港のデモは既に一ヶ月以上前から計画されていたのに今更悪材料になるのもおかしく、実際国慶節明け後の香港市場は反発しました。エボラも国内の関連株の反応が鈍く、また空気感染しませんから、悪影響は限定的でしょう。ヒンデンブルグオーメンもNYダウにしか通用しませんし条件もハッキリしないので、あんまり気にしなくて良いはずです。

今月は下旬にウクライナの選挙、FOMC、日銀展望リポートと重要イベントが目白押し。売り方がもし本気を出すならこの辺りでしょう。アメリカの決算やヘッジファンドの45日ルールなどを過ぎて、株式市場が安心しきった頃に売り仕掛ければ、より効果的でしょうから。ですから目先3週間くらいは大型株中心の上昇基調は続いていくものと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。