KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

薄商いの中、低位株物色が旺盛に

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日経平均は続落。前日のNYは独立記念日の前日で半ドンでしたが、ADP雇用統計や新規失業保険申請件数などの数字が良かったことで堅調。ポルトガル不安などでヨーロッパにまた火が付き始めた嫌な感じをあっさりと吹っ切りました。


それを受けた日経平均は、為替が円高方向に振れたことを嫌気して軟調スタート。ただ外国人投資家の参加率が低い中で前日終値を挟んだ推移が続き、値動きは小幅。明日のアメリカ雇用統計に対する警戒感も手控え要因で、結局引けまで14000円を挟んだところでの一進一退が続きました。売買高は24億株台、売買代金は2兆円割れ。TOPIXも6日ぶりの反落となりました。


投資判断は「中立」。前回「メドとしては5/23高値15942円→6/13安値12415円の半値戻し水準である14178円辺り」としましたが、昨日はその辺りで上値の限界を見せ、14000円近辺での推移となっています。ドル円の100円乗せにも達成感。

ただ、今日の動きはむしろ底堅い印象がありました。先月末の急騰を鑑みると、もう少し弱い動きに繋がっても良かったのですが。

そんな中で次第に光明が出てきているのは「チャートによる底打ち感」と「アメリカの金融緩和終了に対するソフトランディング感」です。

まずチャートに関しては、個別株などでもMACDが好転してきているものが増えていること。5/23以降の下落トレンド自体は、少なくともチャート上は終焉しています。「アメリカの金融緩和終了に対するソフトランディング感」に関しても、もう出口論に対する不安感が煽られてから2ヶ月近く経過し、だいぶ市場にも織り込まれてきました。

実際、先般より経済指標が「良い」にもかかわらず、それを受けてNYは高くなっています。つまり、金融緩和終了に対する恐怖よりも、景気回復に対する期待を素直に喜ぶ地合になってきたということです。流れが正常化していると言えるでしょう。

ただし、まだアメリカのチャートは崩れたままで「Sell in May」の流れが継続中です。そして中国不安とアメリカの出口論が「慣れてきた」ところで、新たな「ヨーロッパ不安再燃」は、ちょっと新鮮味があり厄介です。

もっともいつの世も、不安材料が全く無いなんてことは有り得ませんね。その不安材料が嫌気され株価をマイナスに導くか、大して影響せずに済むか、のどちらになっているかで、相場の体感温度は測れます。


個別では個人投資家好みの銘柄が「鬼の居ぬ間にトレード」で盛り上がっており、値上がり率ランキング上位を占めていました。特に低位株のマネーゲームが全市場において見られた感じ。恐らくは明日もこんな地合が続くものと思われます。


本日発表された投資部門別売買動向を見ると、先月末の急騰場面で外国人は現物・先物共に大幅な買い越し。一方、個人は大幅な売り越しになっています。丁度先週の信用買い残が震災直後の11年3月以来の水準で急減したことも合わせて考えると、個人投資家は余程懲りて、追撃買いする気も起きなかったということでしょう。

戻り場面でのやれやれ売りを外国人が取得した、という5月までの構図がまた再現された形になっています。つまり、押し目買いを待っていた個人投資家の大部分は波に乗れずにまた置いて行かれた形になっています。


新興市場は「やや買い」。本日は両指数共に軟調。朝方は昨日の流れを継いで非常にしっかりした地合でしたが10時頃から突然バイオ中心に崩れ出す流れに。「相場主」の気まぐれを感じる展開になりました。

ここまでの戻りが急ピッチだったことで利益確定売りと戻り待ちの売りが嵩んだものと思われますが、明日も地合が全般的に手控えモードであるならば、個人投資家中心の新興市場の方が妙味のあるものと思います。もう少し上値追いの余地はあるでしょう。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は小動き。外国人投資家の参加が限定的な中で値動きは小さくわずか二本値。それでも個人的にはよく高値圏で踏ん張っているなという印象があります。

テクニカル的には一目均衡表の雲下限に上値を抑えられている恰好ではありますが、その雲が今週末、来週頭にかけてねじれてくる部分に。突破するならこのタイミングというところに来ています。雰囲気的には上値の重さを感じるので、雇用統計次第というところか。一方で上放れれば今後は一転雲が下値支持をしてくれるので、安心感に変わります。


三井海洋開発(6269)は反発。本日は日経一面で「千代田化工建設(6366)がイギリスのエクソダス社を買収し海洋資源開発事業に参入」と報じられ、千代建の方は急騰。地合的に材料難な中、同社にも連想買いが波及するか・・・と思いましたが、反応は限定的でした。相方の日本海洋掘削(1606)の方は急伸しましたが。

ただこちらも何とか上値で値を保っており、需給バランスは崩れていません。引き続き高値をキープして、良いニュースが飛び込んでくるのを待つ流れです。


船井電機(6839)は続伸。昨日は地味に大証で値上がり率トップになったりしていました。特段目新しい材料は無いですが、素直に出遅れ感や0.3倍の超低いPBRが買い材料に。今後は東証と大証の現物市場統合を睨んで、大証銘柄が買われやすい地合が続くと思います。


【注目銘柄】
前澤工業(6489)は反発。こちらは先週末に有料メルマガにて買いで取り上げましたが、値動きは非常に小幅で、なかなか商いは盛り上がってくれません。一目均衡表の雲下限が上値の重石要因に。

ただ本日引け後に決算見通しの上方修正を発表。4月に続き連続の上方修正で、明日はようやく三角持ち合い上放れの動きが明確化してくるものと思われます。ここからの値動きに注目です。


セリア(2782)は反発。こちらは先日も当欄で紹介しましたが、25日より有料メルマガでやはり買いで取り上げ。きちんと上場来高値更新が続き、売り方の悲鳴を糧に上昇が続いています。ここまで15.1%の上昇に。まだまだ目標株価を上に見ているので、また目標達成し次第当欄にて取り上げます。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。