KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

雇用統計を受けてドル円が101円回復!

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日経平均は金曜反発。前日のNYはお休みだったものの、ECBによる金利据え置き・緩和継続を受けて、ヨーロッパ株が前日の下落を打ち消す上昇に。金利の引き上げも有り得ると見られていたところに、むしろ金利引き下げも示唆する格好でサプライズとなりました。

それを受けた日経平均も朝方から買いが先行。値動きこそ小さいものの、朝方から14200円を挟んだ値動きになりました。後場には上放れの動きが出ると、そのままスルスルと値を上げる展開に。雇用統計に対する警戒感も特に出ず、事前に良いとされた期待感がそのまま織り込まれた形となりました。

結局高値引けとなり、5月以来の14300円を回復。売買高は28億株台、売買代金は2兆円ちょっとと、前日に比べてやや膨らみました。


投資判断は「やや買い」に。金曜のNYは注目の雇用統計が予想を上回って良かったことを受けて堅調。ドル円が一気に101円まで円安に進みました。それを受けてシカゴ225は14500円に接近。そこまでは行かなくとも、週明けの日経平均は堅調スタートになることが見込まれています。

ついこの前までは雇用統計の結果が良い=金融緩和の終了と捉えられて、経済統計の数字が悪い方が株高に繋がる奇妙な状態が続いていました。ところが、前回も言及したように、7月以降はきちんと経済指標が良い→株高に繋がる「順の関係」に戻っています。これは結局材料が株価にどう反応するかなんて、その時の市場の雰囲気で如何様にも変化する、という証左でもあります。

ともあれ、何とか「ジブリの法則」も無事乗り越え、これで世界的にアメリカの金融緩和が9月に終了することが織り込まれた感じです。また例年通り8月末が近づくとジャクソンホールでのバーナンキ議長の講演が注目されるのでしょうけれど、当面アメリカの金融政策に対する投資家の不安感は去ったと見て良いと思います。

こうして考えると今の株式市場は強いの一言。中国のシャドーバンキング問題も長引かずに過ぎた、ポルトガル不安もECBの政策であっさり封じ込まれた、そして今回アメリカの金融政策に関しても市場は織り込んだ。目先日本の参院選に向けて特に不安材料が無い感じになっています。そんなわけで投資判断は「やや買い」に戻しました。

チャート的には5月高値を超えられるかどうかが焦点で、5月高値まで幅がありますから、参院選前に越えられると考えるのはちょっと楽観に過ぎると思います。それでも日経平均で14500円辺りを上抜けると、それより上の価格帯はわずか一日で急落したゾーンですから、比較的しこりが小さく需給的に軽いと考えられます。(逆に売り損ねた投資家のやれやれ売りが出やすいゾーンでもありますが)

と言うわけで、一番確率が高いシナリオとして考えられるのが「14500円辺りに一定の抵抗力があるものの、その水準を上抜ければ上値追いのスピードは速まる」というものです。基調は上向きで、参院選前も後も買っていって良いのではないでしょうか。

その見極めをどこでするかと言えば、個別株を見て「5月高値を抜ける銘柄がどれだけ増えてくるか」、つまり年初来高値銘柄がどれだけ今後増えてくるかに注目すべきと思います。普段は「森を見て木を見る」を是としていますが、今回は「木を見て森を見る」作戦が有効と見ます。

当然ながら指数は個別株の集合体でありますから、高値更新銘柄数は指数の先高感を示します。特に高値更新状態となると確変モードに変わり、上値追いが入りやすくなります(戻り待ちの売りが出ないため)。足元で東証1部の年初来高値更新銘柄が38銘柄あり、これが100を越えてくるようなら指数も十分5月高値更新を目指すと思います。

足元の不安材料は原油価格の上昇とアメリカ株の下落トレンドです。ただ原油価格の上昇に関しては昨今のエジプト情勢を反映しての要素が強いですが、実はエジプト軍にアメリカが年間13億ドルもの支援を続けている、とのこと。ですから、アメリカの威光は十分通用する、所詮はアメリカの手のひらの上で踊るレベルのクーデター、と言えるでしょう。

そんなわけで、イランの時のような「いらん心配」は必要なさそうです。と考えると、後は「アメリカ株下落トレンドの継続」だけが目下の懸念材料。今回の雇用統計に対する市場の反応を楽観視するならば、下落トレンドには一旦楔が打たれ、15000ドルを挟んだ持ち合いに移行できるのではないかと見ています。

それのカギを握るのが来週からスタートするアメリカの中間決算。これで各企業の業績の伸びがどこまで見られるかで、今後のアメリカのチャートが上に行くか下に行くかが決まってくると思います。

難しいのはアメリカの企業のチャートが良く成り過ぎると、むしろ資金をアメリカ株投資に取られて日本株に外国人の買いが入ってこなくなる恐れです。なので、日本株にとって一番ベストなのは「アメリカの金利がじわじわ上がって(=債券が売られ)株は横ばい」。いずれにしてもアメリカの金融緩和終了は出口が見えてきたので、アメリカの金利上昇→円安路線は規定路線と言えます。

であれば、日本株の買いは今後も継続しやすい環境にあると言えるでしょう。参院選で無事自公が63議席以上確保できれば、外国人による日本への資金流入も継続できると思います。そしてそれも想定線であるならば、目先は買いやすい環境が続きそうです。


新興市場も「やや買い」。金曜は両指数共に堅調。大型株市場がしっかりしていることで、新興市場にも買い安心感が拡がる形となりました。また来週もIPO夢展望(3185)、フォトクリエイト(6075)が共にマザーズ上場を控えており、注目される展開になってくるものと思われます。


ポートフォリオ銘柄】
船井電機(6839)は続伸。薄商いながらも地味に需給が改善しつつあります。引き続き統合を控えた大証銘柄に注目が集まりやすい環境であること、また素直に出遅れ感や0.3倍の超低いPBRが買い材料になるものと見られます。


NPC(6255)は大幅続伸。急落後に信用買い残がだいぶ整理されたことから、戻りが軽くなっています。足元でパナソニック(6752)が「ハンガリー太陽電池工場を閉鎖」と報道。今後は国内工場に重点を置く、ということで、同社にとっても事業環境が次第に良くなってきている感触です。


日新電機(6641)は反発。足元でダイヘン(6622)や山洋電気(6516)、田淵電機(6624)といった太陽光向けパワコンメーカーがバカ売れを背景に高値を更新してきていますが、同社だけ出遅れ感が著しいです。

そんな中で、同社の親会社である住友電工(5802)が開発した新型大容量蓄電池「レドックスフロー電池」が北海道電力(9509)に採用されるとのこと。それを受けて金曜は住友電工がしっかりしていました。これは昨今の「メガソーラーを建設しても、地元の電力会社に買取を拒否される」問題を解決する一つの手掛かりになります。

と言うわけで、こういうような蓄電技術が拡がれば当然同社にとっても恩恵があります。出遅れ感の強い同社への見直し買いは、いい加減入ってきてもおかしくないでしょう。


【注目銘柄】
前澤工業(6489)は大幅高。こちらは前回も当欄で取り上げましたが、先週末に有料メルマガにて買いで取り上げ。前日に発表した4月に次ぐ二度目の大規模上方修正が素直に好感され、朝方から買いが殺到の展開になりました。

そんなわけで成功記念に取り上げ根拠を以下に記します。

「△前澤工業(6489) 東証1部 売買単位100株
358円 出来高73300株

7/1買値 360円以上
7/12までの目標株価 530円
損切り 340円割れ

【評価】
業績    ○
テクニカル ○
需給    △(360円を超えてきたら○)
同業他社比 △
その他ポイント TPP関連の切り口

上下水道用機械専業で大手。第三四半期決算までは減収減益で赤字幅拡大ではあるが、元々最終四半期に季節性要因のある事業構造になっており、前期は増収増益着地の見込み。足元で復興需要が顕著に拡大し豊富な受注残を保持していることや増配を予定していることから、信憑性のある見込みとなっている。今期もその流れは続く見通し。

市場テーマとしては復興需要もさることながら、農業用水も関連していることでTPP絡みという面も。株価は信用規制が入ったことで一変し調整を続けてきたが、75日線を支持線に下値切り上げの展開に。ここから再度決算を見越した上値追いになってくるものと見たい。

テクニカル的には25日線を上回れば各移動平均線を上回り、5/14,6/24の高値を結ぶ上値抵抗線も360円辺りに重なってくることから、その水準を上抜けることを確認してからのエントリーとしたい。MACDパラボリックは好転。一方で一目均衡表は三役暗転の形。ストキャスは割安感を示している。

需給面では、上述の上値抵抗線と4/4,4/12,6/14の安値を結ぶ下値支持線で三角持ち合いが形成され、だいぶ煮詰まってきている感じ。上下ブレイクした方向に流れができそうなタイミングである。それでも4/16に最も出来高が膨らんだ水準や6/20に盛り上がったところも概ね上回ってきており、一方400円以上の水準では出来高がとくに膨らんでおらずしこりは小さい。よって上にブレイクする可能性が高そう。

信用買い残は差し引き約31万株で、5月の高値水準以来の改善傾向が見られる。ただ日々の出来高との比較ではやや重石に感じられる程度か。

予想PERは13.9倍で同業の月島機械(6332)の14.7倍との比較ではやや割安。PBRも0.5倍で同0.9倍との比較では割安。予想ROEは4.1%で同6.0%との比較では低い。配当利回りは1.7%で、市場平均の1.7%との比較では同水準。ただし同社の権利は5月末に落ちてしまっているため、利回り面での妙味は薄い。

買値は上述のように上値の抵抗線を抜けたところで。目標は5月の高値水準に。本決算が12日に控えていることで、近づくにつれて思惑で買われる流れに期待。損切りは75日線を割り込む340円割れで」


ただ今回の上方修正の内容は主に退職給付費用の減少による人件費の減少で、ちょっと本業とは関係無いですね。来週金曜の本決算で出される今期見通しのハードルも上がってしまいました。

そんなわけで、メルマガでは木曜の好決算を受けて「あまり窓を開けて上昇する(寄り付きからいきなり400円を超える)場合は、一回利益確定をしてしまった方が良い」としました。一応一週間で17.2%の利益が取れたので由としましょう。


セリア(2782)は反落。こちらは先日来当欄で紹介していますが、25日より有料メルマガでやはり買いで取り上げ。金曜で投資期間終了となりました。結果11.1%の利益に。ただこちらは引き続き好取組が続いていますから、もう少し粘っても良さそうです。


その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。