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株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ドイツ総選挙を睨んで様子見ムード

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直近一ヶ月の成績のうち主なものは
9/9  電通(4324)       3450円→3815円  10.6%上昇
9/2  日本冶金工業(5480)   165円→200円    21.2%上昇
8/28 【売り】ヤマダ電機(8136) 3250円→2907円  10.6%下落
8/27 ぐるなび(2440)      1280円→1498円  17.0%上昇
8/12 グリー(3632)       820円→1023円   24.8%上昇 

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※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
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日経平均は金曜反落。前日のNYは小反落。それを受けた日経平均は為替の円安や法人税引き下げ報道を好感し朝方こそ買いが先行。14800円回復のスタートとなりました。しかしその後は前日終値を挟んで一進一退の展開。3連休と本日のドイツ総選挙の結果を睨んで、利益確定の売りが出てきました。

後場も弱い動きが続き、結局プラス圏には回復できず。ただTOPIXの方は3日続伸となりました。売買高は34億株台、売買代金は2.2兆円台とそれなりに膨らみました。


投資判断は「強気の買い」。一週間ほどお休みいただきましたが、その間サマーズさんは次期議長レースから降り、FOMCでは緩和縮小無しと株価の(少なくとも短期的には)強気材料がアメリカで立て続きました。NYダウやS&Pは史上最高値を更新し、それをもって日本株も上伸したことは極自然な流れと言えます。

一方で為替には円高圧力があり、ドル円の方はなかなか100円を超えられません。アメリカの金融緩和継続がドル安に繋がり、円高となっているためです。一方のユーロは133円という上値の節をようやくブレイクしてきたことで、チャート的には上放れの機運が高まってきました。この流れがドイツ総選挙の結果で変わらなければ、当面足元の良い流れは維持されそうです。

金曜のNYはFRB当局者の「10月にも緩和縮小が有り得る」発言を受けて軟調。ドイツ総選挙に対する様子見ムードも出て久しぶりの大幅安となりました。月曜は日本はお休みのため、ドイツ総選挙の結果などを織り込んだ形で火曜からのスタートを迎えるわけですが、これで秋口のめぼしいイベントは全て終了となるため、ここを見極めてから今週以降の戦略を考えたいところです。

チャート的にも日経平均TOPIX共に三角持ち合いを上放れていることから、ハッキリ言って現段階で売り材料は全く見あたらない状態になっています。アベノミクス相場第二幕はとっくに開幕しており、大部分を買い持ちして良いような地合。

値上がり率ランキング上位を見ると低位株がズラリと幅を効かせており、ここだけを見ると正直あまり雰囲気が良いように見えません。ただこれは先週が3連休に挟まれた谷間であったことを考えると、多少致し方無い感じもします。むしろこれだけ低位株の回転が効いていることで、個人投資家の熱は良い状態で保たれていると言えます。

今週のイベントとしては9月中間権利落ちがあるため、そこで一服はあるかも知れません。また、来年からの証券増税を機に、利益確定売りがこの辺りから次第に意識されてくると思われます。中には最後の権利取りを終えて、投資から撤退する人が出てくるかも知れません。

ただ幸いなことにオリンピックが決定し、外部環境も好転していることから、そういった離脱組を引き留める口実はたくさん出てきましたし、NISAという「不思議な」キーワードに引きつけられ、今まで投資に無関心だった新規の投資家も増えてきたのは確かです。事実、私の周りにもチラホラ出てきました(ただし、筆者はNISA口座に対して否定的ですが)。

というわけで、証券増税の影響は何とか軽微に済むのではないかと見ています。あとは増資などが相次ぐ中で、いかに個人投資家の資金を株式市場に呼び込める魅力ある市場を作っていけるかが重要と思います。今はさしずめオリンピック関連の投資信託が受け皿でしょうか。


新興市場は「やや買い」。金曜は両指数共に堅調。上述のように個人投資家の資金が良い流れで回転している中で、新興市場にもその資金が流入してきた形。また春先のような相場の再来と考えると、東証1部銘柄などより先に5月上旬に天井を付けた新興市場の方に先行感が出てくるかも知れません。この辺りも勿論注目です。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続伸。同社を始めとするメガバンク株は相対的な出遅れ感が強く、上値抵抗線をそれぞれ抜けてきました。「メガバンク中心に中小企業向け融資に反転増加の兆しが見えてきた」という報道もあって、ようやく本業に光が差し始めた感じ。

終値ベースでは7月の戻り高値水準に並んできました。もっとも外国人投資家などに人気の高い三井住友FG(8316)の方はとっくに終値ベースで約5年ぶりの高値を付けてきており、基本的にはその他のメガバンクもそれに追随していく流れと見ます。

同じく明るさが差し始めた鉄鋼株のように、高値を抜ければ今までの鬱憤を晴らすような上昇を期待できます。特にみずほは配当利回りが高いこと、そして最大の懸案材料である信用買い残が3億株を割り込んで、今年1月以来の低水準となっています。ここからちょっと期待できそうです。


船井電機(6839)も続伸。テクニカル的にずっと75日線と一目均衡表の厚い雲に上値を抑えられていましたが、雲が薄くなったところでようやくチャンス到来とばかりに上放れの機運が高まってきました。雲上限と遅行線が接する1150円くらいまでは問題なく上伸しそうです。

アメリカの量的緩和縮小が先延ばしになったことも、同社が次にターゲットにしている新興国の復調に寄与しています。ただ足元でドル円が100円を前に足踏みしているのは若干上値の重石要因。上がるには上がるでしょうが、今の地合であえて同社が選ばれる理由は少ないかも知れません。


ソフトクリエイトHD(3371)は反発。今月に入ってから権利取り狙いの動きが出て上放れの機運が高まっています。ただ今週いよいよ権利落ちですから、素直に権利付き最終日で一回売っておいた方が良いとは思います。25日引値で利確とします。


そして今回は一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。それは岡三証券G(8609)です。やはりここから株式市場が復調していくことを考えると、証券株をポートフォリオに入れない訳にはいかないでしょう。

NISA口座の獲得競争が激しさを増したり、システム投資や人件費の上昇などコスト面のマイナスもありますが、足元でオリンピックの決定が投信の組成・募集に大きく寄与することや、低位建設株の売買が膨らんで個人投資家の売買手数料収入増などが見込めるとなると、証券株全般に強烈なフォローの風が吹いていると思われます。

なのでぶっちゃけ証券株なら何でも良いとも思うのですが、特に岡三である理由はまずは適度な中小型で値動きがありそうなところ。また同じように独立系の丸三証券(8613)が株式消却と配当を一気に2.5円→30円に増配。発表翌日にはストップ高比例配分となりました。

増配に関しては恐らく来年から税率がアップするので、安いうちに出来るだけ配当をしてしまおう、という作戦だと思われます。丁度昨年末にアメリカでも似たような動きがありました。金曜も水戸証券(8622)が中間配当実施を発表。証券株全般にその流れがあります。

それはやはり株主に報いる、というニュアンスが強いですが、大株主に対する意向が大きいと思います。つまり大株主に誰がいる会社か、というところを見たいのですが、今回丸三の筆頭株主は日本生命で、大株主の末尾には会長の一族らしき人が名前を連ねています。岡三証券の方も筆頭株主は日本生命。大株主に会長の名前は見あたりませんけれど、社長も同じ加藤さんで同族でしょうから、それなりの株は持っているはずです。

と言うわけで、狙うなら丸三に名前も近い岡三じゃないかと。例えば光世証券(8617)は大株主に一族の管理会社っぽいのがズラっと並んでいますが、逆に証券税制引き上げの前に株を売り出す可能性の方が強いので、それはそれで危険な感じがあります。

テクニカル的には7月の戻り高値をまだ抜け切れておらず、証券株の中でも出遅れ感が強いです。25日線と75日線のゴールデンクロスも迫っているので、今週もし押す場面があれば最後の拾い場となりそう。売買単価が100万円近くになっているので、NISA絡みの分割も期待できるのではないでしょうか。

目標株価は5月高値の1200円に。火曜の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


【注目銘柄】
電通(4324)は小動き。こちらは前回も当欄で紹介しましたが、オリンピック決定の際有料メルマガで配信。そこからほぼ一貫した上昇トレンドが続き、10%以上の上昇率を達成して、とりあえず投資期間を終えました。

そんなわけで、以下に取り上げ根拠を記します。

「国内首位の広告代理店。イギリスイージス社買収により世界でも5位。今期は買収効果もあって増収も、のれん代償却などもあって経常減益の見込み。第一四半期決算も営業赤字転落となった。買収分を差し引いても5%近い減益に。

しかし元々第一四半期は季節性要因的に弱い時期でもある。また6日に発表された月次でも、主力のテレビ広告が景気回復期待感から着実に伸びていることが確認された。また来期以降はイージス社買収効果が本格寄与してくることで、よりグローバルでの業績拡大が期待される。加えて、2020年東京オリンピックの開催が決定したことで、海外企業に対する営業もかけやすくなってきた。新規顧客開拓の材料に。

テクニカル的には75日までの移動平均線を下回ってきたものの、今回のオリンピック効果で反転すればまとめて抜き返すことができる程度のレベル。MACDパラボリックは好転しており、一目均衡表は雲抜けが近い水準。ストキャスは暗転ながらも、ボリンジャーバンドは-2σが徐々に切り上がっていることで下値不安は小さいところ。

需給面では中期的には5月以降横ばい推移が続いており、煮詰まり感が強いところ。8月下旬には公募の受け渡しも済んでいることから、一定程度の売り一巡感も出たものと考えられる。信用買い残は差し引き46万株程度で、基本売り長銘柄であった同社にとっては過去最大水準ではあるものの、日々の出来高に比べると小さな数字にはなっており返済売りも十分こなせるレベル。

予想PERは49.2倍で同業の博報堂DYHD(2433)の17.2倍との比較では割高。PBRも1.4倍で同1.2倍との比較では割高である。予想ROEは3.2%で同7.0%との比較では低い。ただしこれらの数字は来期以降大幅に改善する見込み。配当利回りも1.0%で市場平均の1.7%との比較では低い。

買値はオリンピック効果で買い気配スタートになることを見越しつつ、直近高値3400円を上回るところでかつあまり高過ぎないところで。目標は年初来高値水準に。損切りは金曜の安値を割り込む3250円割れで」


その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。