KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

大発会が大発破に

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大発会日経平均は大幅安。お休みの間の海外市場の動きを受けて、朝方から売り先行のスタート。一方、サウジとイランの国交断絶を受けてWTI先物の方は大幅高のスタートに。

その後はご祝儀買いなどもあって、次第に下げ幅を縮める動きとなりました。ただ中国のPMIが48.2と市場予想49.0を下回ったことで、ここ最近しっかりしていた中国株に懸念が台頭。1日に政府が発表した数字は50は割り込んでいたものの、前月はわずかに上回っていましたが、本日の民間調査の数字は前月の48.6を下回りました。中国株が売られると、日本株も再度下げ幅を拡大する動き。昨年12月安値を割り込んで、10/23に開けた窓を完全に閉め切りました。

後場は日銀のETF買いが入るものの、中国の方で今年から導入されたサーキットブレーカーが早速発動する急落に。15分の取引停止後、再開しても再度売りが殺到したことから、結局日本時間の14時半には通常より90分早く今日の立ち会いが終了となりました。

そうなると開いている日本市場に一旦売りが集中し、一時600円以上下げる場面がありました。引けにかけては買い戻しも入りましたが、最終的には3%を超える下げ幅に。売買高は20億株弱、売買代金は2.2兆円台と昨年末よりは膨らみました。


投資判断は「やや売り」に。まずは新年あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。今年は4日間しか休みが無いので、GWやシルバーウィークよりも休みが少なく、あんまり特別感は感じませんでした。

それはともかく早速本題に入っていきますが、31日のNYダウは続落。結局年間では7年ぶりのマイナス、そして「大統領選挙の前年は強い」という1943年以降17回連続で続いたアノマリーは記録が遂に途絶えました。それだけ今回の利上げのインパクトは大きかったということかも知れません。

そういう下地があって、新年早々お正月気分を吹き飛ばす本日の下げに繋がったのだろうと思います。中国のPMIが悪かったところで、今更反応する程の話でも無いでしょう。地合が良ければ一笑に付させる程度の話でした。ところが、最近の株式市場で持ち直し基調があったのが中国、そして高値圏で踏みとどまっているのがアメリカでした。欧州や日本は12月の金融政策以降崩れてきています。

その一翼である中国が攻められました。正確には売り方の標的になりました。中国は今年から金融市場正常化の一貫として、8月以降禁止にしていた大株主の売却を認めました。その矢先ということで「解禁したのにすぐまた禁止にはできないだろう」という売り方の思惑はあったかも知れませんね。もっとも、また逮捕されるのかも知れませんが。

そんなわけでまた下落のスイッチが入ってしまった感じがしたので、とりあえず投資判断を早速ですが一段階引き下げました。本日の空売り比率が40%超えということで、昨年の年始を彷彿とさせます。ただ一昨年は12月高値で終わっていましたから、翌1月に下げても我慢はできました。それを考えると今年は割に合わない感じもしますが。

個人的には中国株よりも、今年も引き続きアメリカ株に注意していきたいところです。現状11月以降の高値を結んでできる上値抵抗線に沿って下値切り下げの動きが続いています。11月以降月初の雇用統計の結果は良好なものの、それが上値ブレイクする程の力を持ち得ず、それ以外に買い材料が無いのでずるずると下がってきている、という動きが続いています。

既に利上げが行われたので、今週末の雇用統計の結果が株式市場に与える影響力は今までよりは弱くなったと思いますが、今後は利上げのペースがどうなるか。現状年4回の利上げは無理だと私も思っていますが、株式市場的にはここから雇用統計の数字が悪くなる方が、悪影響になると思います。つまり利上げ実施後もアメリカ経済が強いということを示し続けられるような数字が必要です。

あと無視できないのはAppleの株価下落。結局Apple株が12/18の出来高を伴った下落の水準を下回り、105ドルを割り込んでしまったのがダウのチャートを崩しているという言い方ができます。最近市場ではFANG(Facebook,Amazon,Netflix,Google)が注目されていますが、Appleはすっかりバリュー株扱い。成長株とは見られていません。

そのAppleですが、やはりiPhoneが劇的な変化を生み出さず、また結局Appleウォッチも失敗と言って良い状況になっていることが、あまり先高感を見い出せません。特にAppleウォッチは個人的には案外人気化すると思ったのですが、正直未だに付けている人に出会ったことがありません。いや、実際には密かに付けている人がいるのかも知れませんが、それを見る機会がありません。

例えばiPhoneの場合は電話がかかってきたりとか、何か時間を潰す時にポケットなどから取り出されるので「おっ、この人はiPhone使っているな」と他人に「見られる」ことができます。ところが、Appleウォッチは余程興味のある人以外、周りが気付かないですね。袖の下に隠れていたり。わざとらしく時間を見てくれれば気付くことがあるかも知れませんが。

となると「羨ましい」とか「私も欲しい」とかいう気持ちを喚起できず、そのままトレンドにならないという感じです。発売当初は良かったのですが、今では特に誰も話題にすらしません。ともすると「えー、あんな流行ってないもの身につけてるの?ダサイ」と言われかねません。

ここが携帯と腕時計の大きな違いのような気もします。正直、アメリカに行った時でもAppleウォッチを見たのは家電量販店「Best Buy」とAppleストアに行った時だけでした。つまり身につけている人には出会いませんでした。

今まではそれでも「iPhoneが中国で売れる」ということで、新規に買う人がいるから「Appleは成長する論」が成り立っていました。しかし中国は昨年8月の元安発生以後勢いを欠いています。そして本日中国の経済指標がまた一段悪くなったことが証明されました。

また次の新作は廉価版のiPhone6cという話が出ています。事前リークはお得意技ですから、この辺りはほぼ確定的なのでしょう。これはAppleにとっては一種の毒饅頭で、売れる程シェアは拡がるかも知れませんが、利益や将来の利益が損なわれます。勿論、シェアを拡大してくれればiTunesApple Payというツールの拡大に繋がり、ソフトの収益力が高まるという計算もあるのでしょうが。

加えて中国以外にも人口の多い国はあまたあれども、経済基盤が弱いためにアメリカの利上げが新興国通貨を揺さぶっています。実際、本日もベトナムが通貨基準値の引き下げを発表しました。つまり、昨年8月の中国と同じような状況になりました。そういった流れからも、Appleを成長株と見るのはなかなか難しい感じになってきました。

そしてこのバリュー株(ただしここではどちらかというと高利回り株の意味合い)はアメリカの利上げを受けて、一段とマイナスの影響が大きい分野と言えます。バリュー株は「あまり成長はしないけれど、安定的に配当を生み出すので、インカムゲインで稼がせてもらう」というものですが、アメリカが一応年間4回のペースで利上げを行うとすると、その都度存在価値が相対的に低下していくことになります。つまり先細り感が強い現況と言えます。

そして一般的に時価総額の大きい株はバリュー株であるものです。大企業が更に年率2桁の成長をするとなるとそれはもう化け物ですね。一つデカい化け物がいると、中小企業が100も200もシェアを奪われることになるわけですから、社会的にも色々と無理があるような感じになります。上述のように、今やApple株もバリュー株と見なされています。

そんな時価総額の大きい銘柄が、ある種より一層時価総額の大きいアメリカ国債というものに資金を奪われていく以上、大型株(=バリュー株)はやはり厳しい状況に追い込まれていく→指数は下落する、というロジックに繋がります。それがアメリカの利上げが持つ最もスタンダードな意味合い・反応です。

実際に利上げが行われる前までは私も「利上げがあればアメリカ株も上がっていく」としていました。その論拠には大きく二つあって、一つは今まで散々利上げすると言ってきたので株価的に織り込まれているということ、また利上げできる程アメリカが強いという証拠である、ということだからでした。実際、これまで利上げ局面ではアメリカ株は上昇を続けてきました。ただ残念ながら今のところそこまでアメリカは強くありません。


新興市場は「中立」に。本日は高安マチマチ。マザーズ指数は何とかプラスをキープできました。外部要因や為替などに影響されにくいマーケットで、今一番元気な(押し目買いを狙いやすい)個人投資家の主戦場ですからね。とは言うものの、NISAで長く持てるような割安感の強い銘柄は少ないですし、東証1部が弱ければ、さすがの新興市場もいつまでも無事ではいられません。そういう意味合いから新興市場の方も投資判断を一段階引き下げました。


・・・とか何とか書いているうちに、今年も早速文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。