★☆★☆ 行動経済学について勉強してみませんか?
テレビ、日経新聞、日経CNBCなど様々なメディアでお馴染み、経済コラムニストの大江英樹氏が金沢で初の自主開催セミナーを開催されます!!
内容 :「その損の9割は避けられる」
(※人間が陥りがちな日常の不合理な行動について行動経済学の面から考え、その原因を探ると共にそうならないようにして損を避けるにはどうすればいいかを考える)
日時 :6月24日(金)19:30~21:00
場所 :石川県金沢市 ITビジネスプラザ武蔵
参加費:3000円
詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
http://www.kokuchpro.com/event/officelibertas/
大江氏の著書「その損の9割は避けられる:“後悔しない選択”ができる行動経済学」好評発売中!
「行動経済学」という名前の固さにとっつきにくさがあると思いますが、聞けば「あぁ、自分の身にも当てはまる」というわかりやすさと発見があり、必ず自身のトレードに役に立つと思います。
日本の行動経済学の大家である大江氏のご著書、是非ご一読ください!
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日経平均は本日大幅反落。前日のNYは世論調査の結果、離脱支持派が優勢になったことでイギリスのEU離脱懸念が再燃し軟調。
それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。為替が円高で返ってきたことや、昨日MSCIの買いで上がった分の反動売りが出ました。ただ売りが一巡する と、その後は少しずつ買い戻しの動き。朝方出た法人企業統計で設備投資が好調だったことや、中国の各PMIの指標が予想の範囲内だったことから安心感が広 がりました。
後場は日銀によるETF買いも入って底堅い動きが続いていましたが、14時になった途端急速に円高が進む格好。昨日MSCI組み入れが期待されて大幅高した上海総合指数が下げに転じると、一段と下げ足を速めました。
引け後の安倍首相の会見に対する様子見気分が台頭し、今年初の6連騰はならず。全業種マイナスの全面安でした。引けでは17000円をキープできませんでした。売買高は20億株弱、売買代金は2.1兆円台と2兆円は超えました。
投資判断は「やや売り」。そして本日夕方に安倍首相により「消費増税見送り、衆院解散無し」が正式発表されました。この辺り読売新聞報道通りの展開に。それを受けてドル円は再び円高進捗となり、日経平均先物は更に売られる展開になっています。
ともあれこれで国内のイベントは終わりましたから、次は今週最も注目度の高い2日のOPEC総会が焦点です。原油に関しては2年前から総会後は荒れやすく なっており、14年11月、15年6月、12月、それぞれその後の原油価格下落も演出しました。今回も総会前というタイミングに50ドルという節目を付け てきており、出尽くし感が高まるようなかなり恐い感じを受けます。
アメリカ商品先物取引委員会(CFTC)が発表した先物の建玉情報によると、24日時点での原油先物の買い越し幅は前週に比べて2万枚減ったものの尚 34.8万枚と昨年5月のピークを上回る水準になっています。つまりだいぶいっぱいいっぱいの印象で、先物の動きだけで更に上値を追っていけるような感じ ではありません。これが反転急落になると、また市場全体に不安感が広がりそうです。
また、同じくCFTCが円の買い越し幅は2.2万枚まで萎み、今年2番目の低水準。110円を超えたところで一気に4万枚のポジションが解消され、これま では円買いポジションの巻き戻しが円安水準維持に貢献してきましたが、今後はそれに期待できなくなりそうです。もっとも、円ポジションに関しては歴史的に 円売りポジションが恒常的なので、今後は円売りポジションの構築が円安圧力を強めるのかも知れません。
http://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=5070
この為替に関して影響が大きそうなのが次の雇用統計。足元のアメリカ堅調な指標や要人発言を鑑みて、6月利上げは随分織り込まれてきている印象はありま す。従って、今回の雇用統計は予想を下回る弱さが出てくると、素直に利上げできないリスクが意識され、売られる展開になると見ています。
ただ日本の消費増税延期とは異なり、アメリカの利上げに関しては本当に可能かどうかはまだ不透明な部分が大きいです。まず今回のOPEC総会の結果を受け て原油が急落することになるとどうなるか。またアメリカでも予想インフレ率の低下や、株安→逆資産効果から消費者心理を冷やし(本来原油安は消費者に恩恵 があるはずですが)、利上げ見送りになる可能性があります。
加えて次回FOMCの日程が15日ですが、翌週にはイギリスのEU離脱に向けた総選挙が行われます。これでもし本当にイギリス離脱となると、株価は大きく 売られるでしょうから、その場合アメリカの利上げが暴落に拍車をかけたと言われかねません。その責任をFRBが負えるのかどうか。
他方、その点日本の方はまだ気楽です。FOMC後に日銀金融政策決定会合を控えているので、アメリカが利上げをすれば円安に勢いを付けるため追加緩和をす れば良いだけですし、アメリカがやらないなら(解散総選挙も無ければ)日銀はやらなければ良いだけの話。消費増税も無しなのなら、黒田さんも今本気を出す つもりは無いかも知れません。この前のG7で各国と何か話が付いているのかどうか。
ともあれ本日から6月ですが、6月はとりあえず日経平均が上がりやすい月で、戦後の勝敗では1月に次いで勝率が高く44勝23敗。昨年は下落しましたが、アベノミクス最高値を記録したのが昨年6月です。
もう一つのアノマリーとして、6月は特に最終週に強いという話。と言うのも株主総会が集中すること(今年も例年通り月末一日前の6/29に現在788社が 予定)で、株高の誘因が働きやすいという面があるようです。また、6月末は12月期決算の中間期ということもあり、年末の掉尾の一振に近いドレッシング買 いが働くとも言われます。
ところが、アメリカの方は9月に次いで弱い月となっているのだとか。国内で解散総選挙でも決まれば日本独自の要因で強含んだ可能性もあったかもしれません が、その芽は無くなりました。となると、日本株も連れ安するリスクは残ります。戦後はともかく、現在は間違い無くアメリカの株価の影響を受けやすい時代に なってきましたから。
逆に言えば、6月は重要イベントが続く中、それらのイベントを上手く乗り切ることができれば、月末にかけて帳尻合わせの上昇が見られるかも知れません。つまり先月のような動きですね。そんなナイーブな状況ですから、商いが細るのは当然かも知れません。
一方、中国の方は5年3ヶ月ぶりの元安水準で、一段の元安に。中国人は自国通貨から逃げ出してビットコインを爆買いする、という流れになっており、結果ビットコインが2年ぶりの高値なのだとか。この辺りそろそろ当局が規制してくると思いますが。
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/2-23.php
またBloombergが伝えたところによると、昨日中国の先物が誤発注っぽい注文で一時10%安になったとのこと。幸い現物市場に大きな影響を及ぼさなかったそうですが、実は5月中に2回あったらしいんですね。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-31/O80XPO6JIJUO01
1度なら単なる誤発注かも知れませんが、立て続けに起こるということは偶然というよりも、それが起こった背景が気になってきます。
すなわち、その誤発注をさばききれない程商いが閑散としている(普段も一定の確率で起こる誤発注が、薄商いの中で超目立つ結果になる)、もしくは実は売り たくて売りたくてウズウズしている大口投資家がいる、あるいは何らかの商品と連動する注文となっているが(例えば人民元とか)その発動条件のトリガーに しょっちゅう引っかかるほどもう片方の商品の価格が臨界点を下回ってきている・・・etc。
そもそも何故現物株と連動しないのかも気になりますが、こういう変化にもちょっと神経質になっておくべき時期ではないかと思います。それが商いが薄い時期に起こりやすい偶発性の衝撃に繋がります。
実際、中国に対して弱気な見方は多く、先月は中国に対して空売りが多く入ってきて、1年ぶりの高水準となったのだとか。原油と中国は非常に気にして見ておかないといけないでしょう。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-31/O80PYH6TTDS501
新興市場は「売り」。本日は各指数共に軟調。途中までは共にしっかりしていましたが、14時以降は東証1部と歩調を合わせて突然崩れました。ストップ安の 幅が倍になっても収まらないアキュセラインク(4589)の話はもう飽きて、本日はLINEの来月上場が市場を盛り上げました。
ただ個人的にはもうLINEはオワコンだと思っており、上場のタイミングは完全に逸したと思います。前社長の森川さんが辞めた時点で、もうピークは過ぎた でしょう。関連株も散々しゃぶり尽くされましたし、今更でしょうね。それだけを理由に追いかけるのは止めた方が良いと思います。
【ポートフォリオ銘柄】
売りポートフォリオのソフトバンクG(9984)は続伸。アリババ株の一部を 売却すると伝わったことで、財務体質の改善期待感から朝方大きく買われ、そして本日年初来高値更新となってきたので、あえなく損切りとなりました。あぁ、 これで売り銘柄3連敗ですね・・・。そしてその後は地合の急落に合わせて鎮火していきました。
しかしアリババ上場時は「売らない」と言っていたのに、あっさり変節しましたね。個人的にはもっと早く売っておくべきだったと思うのですが、それでも16 年で2000万ドルが670億ドルにまで大膨張したのですから、外野が偉そうにあれこれ言えるレベルの成功ではありませんね。
それにしても最近はゲーム会社のスーパーセルを売却するなど、急に現金化が進んでいるような感じです。これは世界経済の変調を読み取ったのか、それともス プリントに費やす費用が膨らむのか。もし後者なら本来スプリントの株式の方を何とかしないといけないのかも知れませんが。
・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。
その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html
そして次回は5月の成績発表です。5月は正直売り方に早い段階から傾けすぎて、損切り連発でしたから成績は悪いと思います。この辺りを清算して次に進みたいと思いますが、ともあれお楽しみに!
※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。