KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

週末後場の大地震が嫌な連想を生む

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日経平均は金曜反落。前日のNYはベライゾンの決算が予想を下回ったことで通信株を中心に売られる展開。原油が反落したことも重石になりました。一方ECB理事会終了後のドラギ総裁の会見において「量的緩和の延長について議論しなかった」と伝わりユーロは結果的に安くなりましたが、ドル円は104円台に乗せる展開に。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。前日高値引けした余勢を駆って買われて始まりましたが、利食い売りに押される格好。ただ前日終値付近まで売られて窓を埋めたところで、前引けにかけて買い戻しの動きが強まりました。

後場は週末を要因もあって上値の重い展開に。前日終値近辺でのもみ合いが続きました。ところが14時過ぎに鳥取震度6弱の大地震が発生すると、条件反射的に円高に。それを受けて株も売られ、安値圏で引けました。日経平均は6日ぶりの反落に。売買高は18億株台、売買代金は2兆円ちょっとと引き続き薄商いでした。


投資判断は「やや買い」。金曜のNYは原油価格の下落から下げて始まったものの、その後は原油の戻りと歩調を合わせてほぼ前日比横ばいの位置。日経平均先物は17230円となっており、月曜は小高い水準でのスタートが予想されます。

しかしアメリカ大統領選挙の様子を見れば、結局どこの政治も2流、それを選ぶ国民も3流というのがよくわかります。これだけ情報化社会と言われながら結局人は自分の信じたい情報しか見ないし、ネット社会になってその傾向がより顕著になっています。そんなつかみ所の無い有権者の関心をどう掴めば良いのか、そんな小手先のテクニックばかりが弄されているような印象が、世界の政治舞台で行われています。

ですから市場の雰囲気にのまれず、淡々と目の前の材料を客観的に見つめ、分析していくことが大事なのは間違い無いでしょう。自分の意見が正しいのかどうかちゃんと裏を取る。そして疑問の外堀を少しずつ埋めていく作業が冬の陣に勝つために必要な努力なのだろうと思います。


新興市場も「やや買い」。本日は両指数共に軟調そーせいG(4565)野村證券による「Buy」格付けを受けて買われ指数を牽引しましたが、引けにかけては値を消しました。ただ全般的に出遅れ感が強いため、今は新興市場を仕込みやすいターンに入ってきたのかなと思っています。


ポートフォリオ銘柄】
日本プロロジスリート投資法人(3283)は続落。19日に突然東証REIT指数の仕組みの変更が発表され、売られる銘柄と買われる銘柄に明暗が分かれる格好に。

というのは、今までREIT指数は個別REIT時価総額ベースで指数に組み込まれていました。ところが、来年から浮動株比率に応じて組み入れる、つまりTOPIXと同じような形になる、ということです。
http://www.jpx.co.jp/rules-participants/public-comment/detail/d3/nlsgeu000001zmxp-att/data_j.pdf

この結果、スポンサー大和証券系の割合が強い(=浮動株比率が低い)大和証券オフィス投資法人(8976)が急落。プロロジスリートもスポンサーの保有比率が約15%で、日本ビルファンド(8951)のスポンサー三井不動産(8801)の同3.4%、ジャパンリアルエステイト(8952)のスポンサー三菱地所(8802)、三井物産(8031)の計1.5%などと比べて高い割合になります。

大体規模の小さいところの方がスポンサーがガッチリ引き受けて安定感と信用力を出しているわけですが、それが今回の変更で裏目に出た格好。うーん、売り時を失いましたね。REITは大体月末にかけて戻る癖があるので、月末まで引っ張って戻り売りのタイミングを見計らいます。


日本セラミック(6929)は続落。地合が戻る中でもイマイチな動きが続いていますが、同社は鳥取が本社の珍しい銘柄。金曜は鳥取で大地震があった影響で引けにかけて売られました。ただこういうケースは大概一過性ですから、この後の余震で大きなものが無ければ戻っていくとは思います。しかし付近にお住まいの方は十分ご注意ください。


あさひ(3333)は反落。安値からは戻してきたところで、足元円安の環境が続くと見込まれることから、大人しく来週月曜の寄り付きで損切りとします。円高局面で力を出してくれると思っていたのですが・・・。


【注目銘柄】
ファーストブラザーズ(3454)は反落。こちらは先般も当欄で取り上げましたが、18日配信の有料メルマガで買いで取り上げ。そして20日にはさっさと目標株価達成の大幅利食いとなりました。久しぶりにバシッと決まりました。

というわけで、久しぶりに取り上げ根拠を以下に記します。

「△ファーストブラザーズ(3454) 東証マザーズ 売買単位100株
1549円 出来高119500株

10/19買値 1550円以下
10/28までの目標株価 1800円
損切り 1490円割れ


【評価】
業績      ○
テクニカル  ○
需給     ○
同業他社比 ◎
流動性    △

その他ポイント 東証1部指定替え、記念配当期待


不動産を中心とした独立系投資運用会社。今期は大幅な増収増益を見込む。第三四半期の段階では大幅増収ながらも減益。柱の一つである投資銀行事業は大幅に伸びたものの、投資運用事業において前期に大型案件の売却があった反動が出た。ただ賃貸不動産の売却が想定を上回っていることを主因に、通期見通しを上方修正。過去最高益の大幅更新のメドが立った。

国内不動産環境においては日銀のマイナス金利深掘り停止によるピークアウト感があり、また今期に前倒しで物件の売却が出たことから、来期は反動が出やすいとは見られる。ただ足元では東証1部指定替えが決まったことで、信用力増によるビジネスチャンスの拡大に弾みが付くこと、また金融緩和政策自体は続くことから、大きな落ち込みにはならないと見られる。

テクニカル的には各移動平均線を上回り、上値が軽いところ。昨年8月の急落以後は1500円を挟んだ推移が続いており、この水準を明確に上回れれば、昨年8月にわずか2営業日で急落した価格帯(1700円~2150円)を含めて上値は価格帯出来高が薄いゾーン。上値余地は一気に拡がっていく公算。

MACDパラボリックは好転。一目均衡表も三役好転の形となっており、ストキャスは割高感が出つつあるものの、ボリンジャーバンドは+2σを出来高を伴って上回ってきていることから、今後次第に上値余地が拡がっていく流れ。週足でもそれぞれ上昇トレンド継続を示唆。

需給面では上場以後右肩下がりの展開が続いており総じて悪い流れ。ただ2月に安値を形成して以後は下値切り上げの展開が続いており、売り一巡感が出つつあるところ。3月末の戻り高値水準から半年の信用期日を通過していることからも、戻り売りが出辛い印象。また本日終値ベースで年初来高値水準を付けており、1500円の価格帯出来高の多いゾーンを明確に上抜けられれば、需給は一気に好転する公算。

信用買い残は26万株で日々の出来高との比較では返済売りがやや重石になる印象。ただ来月末に向けてTOPIX算入に絡んだ買い需要が発生してくる。

予想PERは5.7倍で同業のケネディクス(4321)の11.2倍との比較では割安。来期の反動減を見込んでも7倍台程度は確保できるとみられ、やはり割安である。PBRは1.3倍で同1.3倍との比較では同水準。予想ROEは21.4%で同11.2%との比較では高い。

配当は無配だが、東証1部昇格により記念配当が期待できる。その場合、同社は11月決算であることから、権利取りまでの期間が短いことで、インパクトも大きくなるものと考えられる。

目標は投資期間内に行けるところまでの意味合いで。損切りは昨日の安値を割り込む1490円割れで」

金曜から東証1部となったことで出尽くしの売りとはなりましたが、個人的にはまだ行けると思います。また落ち着いた頃に改めて取り上げてみたいと思います。


・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。