その後実家に移動し、お茶を飲みながら家系図を描いて我々の知る限りの先祖のルーツを伝えました。兄にしてみれば今後会うであろう様々な親戚の立ち位置を知っておく必要もありますし、自分の出自は知りたいでしょう。
そして肝心の登記に関して説明。我々子供は全員相続を放棄し、家の権利を母に譲るという形をとりました。各自の保有用に遺産分割協議書を4通用意して、それぞれに全員判を押し、あっさりと円満無事話し合いは終わりました。
ちなみに兄と姉は誕生日がたったの6日しか違わないことが発覚兄と姉は両親が共に違うわけですからあり得る話ですが、何か妙な縁があります。ちなみに誕生月で言えば3人共に同じ11月というのも奇妙な縁
その日の夜は和食屋で会食兄は父に似てお酒好きということで、酒を飲みながら胸襟を開いて話すことができました。そこで来年子供が産まれる、という話をすると「自分達は3年前に結婚して、もうお互い年なので子供は諦めている。是非丈夫な子供を産んで父のDNAを継いで欲しい」とエールを受けました。全く余談ですが、兄は晩婚なようですけれど、奥さんといつもラブラブな感じなので、実に幸せそうで良かったです
そしてまた翌年、つまり今年の一周忌に来て貰うことを約してお別れしました。元々富山には毎年のように来ているということなので、毎年お盆の季節には父の墓に来てお参りしてくれるということでした。
その約束通り、今年兄に一周忌に参列してもらい、2度目の対面となりました。正直まだ相変わらず「遠くの親戚」な感じで、直系の兄という実感は沸きません。
その一周忌の席上で、初めて他の親戚の前で紹介。そして互いに挨拶を交わしました。今父の兄弟で存命なのは弟、つまり私の叔父さんだけですが、親戚の中で一番関係が深いと言える叔父さんは、これまで会わなかった甥っ子の半生を聞いて感銘を受けていました。
最後にまたしても全くの余談ですが、兄と今年も一緒に墓参りに行きました。実はその際に兄のお母さんも一緒にお参りしてくれました。つまり前妻です。前妻、後妻二人の女にお参りしてもらうとは・・・男として本望(?)なのかも知れません父は高次脳機能障害を煩い、我ら家族の固有名詞を間違えることもありましたが、その際一度だけ「○○子」と前妻の名前を呼んだこと、多分母は根に持っています(完)