KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

雇用統計は無難に通過

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日経平均は金曜続落。前日のNYは3指数揃って上昇でまたNASDAQが最高値更新。新規失業保険申請件数は118.6万件となり、コロナ後では最も少ない数字に。継続受給者も予想よりも少なく、発表後はポジティブな反応になりました。半導体指数であるSOX指数は軟調

それらを受けた日経平均は朝方こそ買いが先行して始まったものの、すぐに失速。SOX指数がマイナスだったこともあり、指数寄与度の高い半導体株が売られるなどでマイナス圏に転じ、4日の上昇で空けた窓を埋める動きになりました。トランプ大統領が中国系SNS規制に対する大統領令に署名したことなどで中国株が下落したことも相場の重石に。

ただ後場も一段安となり窓を埋めきると、その後は買い戻しが優勢に。プラス圏への復帰はならなかったものの、後場の高値圏で終えました。売買高は11億株台、売買代金は2.2兆円台と低調。


投資判断は「中立」。金曜のNYは注目の雇用統計において、非農業部門雇用者数が前月からは大幅減少も、主要項目の全てで予想を上回りました。ただ与野党の追加コロナ対策協議が物別れに終わり、NASDAQ軟調。VIX指数は22.2ポイントとまた2/21以来の安値を更新。長期金利は0.57%に接近するまで回復しました。

アメリカの大統領選挙まで100日を切りましたが、日本の政局も気になってきています。日に日に政権支持率が低下する中で、勝てるうちに総選挙と考える安倍首相が解散に打って出る確率は上がってきている感じです。それを感じ取って旧民主党同士の再結合の動きが出て来ており、野党がまとまる前にやってしまおうと考えてもおかしくありません。各地が豪雨被害で苦しんでいても、政治家はその辺りはお構いなしでしょう。

非常に穿った見方をすれば「GoToトラベル」キャンペーンで東京を除外したのも、自民党の強い地方の高齢者に配慮したのか・・・とも思ったり。まあその辺りは考え過ぎとしても、詰将棋ばりに攻められ続ける自民党にとって、藤井棋聖もビックリの起死回生の一手が無いのなら、残る選択肢は解散総選挙しかないようにも思われます。

一般的に選挙は株高要因です。国民に耳障りの良い政策が与野党から次々出てくるからですし、現状株安政策を是とする政党が与党になる確率も低いです。その辺りの空気感を嗅ぎ取れば、外国人投資家は本格的に戻ってくるかも知れません。

ところで改めて振り返ってみると、結局感染拡大がもっとも深刻なアメリカが一番株高となっています。スペイン風邪が大流行した100年前の1918年のデータが役に立つかどうかは不明ですが、当時も16週間でNYダウが10%程下落し、結局安値から2ヶ月後に感染前の高値を上抜いていきました。繰り返しますが、当時は第一次大戦終結という要因の方が大きいような気もしますから、必ずしも状況は同じではありません。

これは先般も書きましたが、人道的にも看過できないような災厄に対して、結局「財政<人命」となりますから、財政不均衡には一時的に目を瞑って、後のことは後になったらまた考えれば良い・・・となりやすいです。特に民主国家ではその圧力が強くなります。確かに死んだら終わりで将来のことなんて何も考えている余裕がありません。今目の前を生き抜くことが精一杯なので、選挙では助けてくれる政治家に票が集まります。

需給面では半年前、つまり2月辺りはここ一年間では最も信用買い残が多かった時期。まあそんなに極端に膨らんだわけでもないのですが、1月のコロナ前の高値水準であり、そこで買ったまま損切りできずに持ち続けている投資家も比較的いるのかもしれません。その期限切れや決算を見た上で売りが出やすいタイミングという辺りも、今の相場の上値を重くしています。

他方、コロナワクチンに対して前向きな報道が出れば全体の底上げに繋がる可能性はあります。薬は開発初期段階が一番結果が良好で期待感があり、最後の最後のフェーズ3段階のハードルが異常に高くコケます。フェーズ1→承認までの確率は平均10%未満と言われ、病気の難易度によってもまた大きく変わります。

そういう意味ではまだ現在は開発の初期段階で、世界で数多の製薬会社がトライしているのですから、前向きな結果の方が出やすい段階であり、市場がそれに前向きに反応する間は安心です。特に世界の関心がコロナに集まっていて、米中対立に無関心になってきているのは不幸中の幸いと言えます。

今週は3連休なので、日本がお休みの間に突然何らかの事件が勃発する可能性は勿論あります。日本の長期連休中に米中対立が激化することは以前から度々ありますが、イレギュラーな4連休となった7月下旬も例に漏れず。米中双方の領事館閉鎖などが起こりました。

ただ米中対立に対する感応度は弱いです。またアメリカでは決算が概ね一巡しており、少なくとも急に思い出しように「すわっ、なんて景気が悪いんだ!」とばかりに売ってくるケースも考え辛いです。

ユーロドルはアメリカの金利低下もあって、グングンユーロ高が進む形。18年5月以来の水準になってきました。水準の絶対値としては歴史的に見ても全然低いのですが、ここ最近の上昇スピードが急で2ヶ月半で10%程の上昇となっています。上昇スピードとしては17年9月以来。シカゴ短期筋のユーロ買いポジションも一段と膨らんでおり、買い仕掛けの動きがあるように思われます。
https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=5173

このドル安が商品市況の上昇圧力に繋がっている面もあるでしょう。WTI原油も上値追い。また金価格も上昇が続き、12年以来の高値追い波動になっています。ついでに言えば銅価格も高止まりしています。


新興市場は「中立」。金曜は高安マチマチ。特にマザーズ時価総額トップのメルカリ(4385)が決算を受けて遂に初値奪還。その他フリー(4478)、弁護士ドットコム(6027)といった次点銘柄が軒並み大幅高。指数を押し上げる原動力になりました。引き続き円高東証1部が手がけにくい中で、こういう市場に資金がしっかり入ってくるところに今の相場の粘り腰が見えるようにも思います。


ポートフォリオ銘柄】
MTG(7806)は続伸。8月になってから突然生まれ変わったように陽線連続で来ているなと思ったら、まさかの3Q単独で営業黒字化を実現。通期見通しも最終損益トントン予想にまで上方修正しており、PTSでは怒濤のストップ高張り付きとなっています。うーん、巣ごもりフィットネスの恩恵はあると思っていましたが、ここまでとは。

皮肉を言えば、今回は有価証券報告書も同時に提出されていますから監査済みです。優待も人気商品Foot fitを出してきたことで、優待利回りが10%超に。9月末権利ですから、ここから1ヶ月間盛り上がる感じはありますね。ここまで売買代金も過去最低を更新してきて、誰も相手にしていなかった銘柄ですから、今後邪魔するヤレヤレ売りも少なそうです。


はごろもフーズ(2831)も続伸で地味に最高値更新。先月の急騰から点火し、少しずつ出来高を増やして大相場に向けた波動になりつつあります。13日の決算も巣ごもり需要を背景に良いでしょうね。更に予想を上回る超絶な決算を期待しましょう。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。