KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

週末要因でNT倍率低下の巻き戻し

★☆★☆ 高岡で23回目となるセミナー開催!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :12月12日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
特に今回はコロナの影響で定員数は限定されていますのでお早めに!
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
https://kokucheese.com/event/index/604189/

当然私も参加します(^_^)/

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日経平均は本日続落。前日のNYは経済指標に弱いものが相次ぐ中で追加景気刺激策に対する期待感が高まり3指数揃って上昇。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。前日安値も下回り16日の急騰で空けた窓を埋めると、その後は25500円を挟みながら下値を少しずつ切り上げる動き。後場は一段安。ただ昨日同様に13時以降に買い戻しが入り下げ幅を縮小。マイナス圏からは逃れられかったものの、25500円台を回復して終えました。TOPIXはプラス転換で高値引け。売買代金は2.2兆円台と低調。


投資判断は「中立」。個人的にはコロナ拡大に関してはもうわかりきった上に二番煎じのネタなので、これで株価が下がるとはなかなか考え辛いと思っています。想定以上の事が起こるとすれば、バイデン氏が感染して就任が難しくなり、副大統領のハリス氏が大統領としてスタート・・・というくらいまで無いと株式市場へのサプライズは無さそうです。

毎回の繰り返しですが、結局中央銀行のバランスシートが拡大しているので、資金は株式市場に流れざるを得ないということです。これが根っこにあって、長期的にはダウが3万ドルであろうが4万ドルであろうが、あり得ない話ではありません。ただ瞬間的に全てを織り込んでそこまでワープすることは現実的ではないので、中短期では上げ下げを交えながら、ジワジワと時間を掛けてその方向性に向かっていくのでしょう。

先週はアメリカの債券入札ウィークだったので長期金利が上がるのでは無いか、そしてそれが中央銀行の緩和方針を引き締めに転じる圧力になるのではないか・・・と思ったのですが、それは杞憂に終わり、むしろ長期金利は先週下落(=債券買い)。長期金利は一転低下しました。

低下の原因としてはややリスクオフの流れが市場に出たのもありますが、一番大きいのは民主党が大統領と議会を制する「トリプルブルー」の状態から一段と遠ざかったことがあるでしょう。まだ上院の議席数は確定していないのですが、下院は民主党過半数であるものの議席数を減らして改選が確定的。

上院も結局共和党過半数が濃厚で「大統領以外は」むしろ共和党の支持が拡がった形になっています。事前の世論調査がアテにならないのは相変わらずの模様。上下院のねじれで民主党の反資本主義的な施策は採り辛くなった→マーケットフレンドリーになりやすいというロジックが強くなっています。

私なんかはねじれたらダメだろうと思っていたのですが、これ「も」正解だったようですね。追加景気刺激策は成立が難航しそうなのですが、それは嫌気されること無く。じゃあ選挙前の上げ下げはなんだったのか・・・。ともあれ、それが長期金利の上昇を抑えています。

また至極まともなコメントを書くと最新の景気指標は世界的に前月に比べて弱くなっているものが目立ちます。先週出たものだけでも、アメリカでは10月の消費者物価指数は横ばい(9月は+0.1%)、中国でも低下。日本でも10月機械受注が9月より悪化など、コロナ禍で最悪期を脱出→反動増の回復一巡というような流れが見えつつある形になっています。

ですから実体経済を評価して株を買うという教科書通りの行為は成り立ちません。まともな思考を持っている人ほど「今の株高はおかしい」と考え、そして何故かやられる相場になっていると言えます。

為替に関しては長期金利が下落したことでドルインデックスも売られる動きになりました。ドル人民元レートを見ると基調的には人民元高ドル安の流れが続いており、この辺りが引き続きアメリカの輸出競争力を強めています。中国では景気が回復している上に欧米のようなコロナ再拡大が(少なくとも伝わって)無いので、人民元高基調になりやすいとも言えます。

日本株に関しては外国人投資家主導での上昇となっており、裁定売り残も引き続き高水準。また日経ダブルインバース(1357)の信用買い残がまた1億口を超えてくるなど、需給面でも申し分はありません。例年10月下旬~11月初旬を底値に半年間ほど上昇相場になりやすい需給要因もあります。特に先週は日経平均が8連騰という伸びなりましたが、これだけ伸びておいて簡単に反落はしないのでしょう。

日経平均に関しては特にファーストリテイリング(9983)の寄与度が大きいです。最高値をグングン更新し牽引、月初の安値から1万円程上がって13.7%の上昇。これだけで日経平均を300円以上押し上げている計算になります。なので日経平均日本株の強弱を論じるのはあまり意味が無いようにも思いますし、もしバリュー株優位の展開になるならやはりTOPIXの方を気にするべきでしょう。

なお、あまり意味は無いついでですが、参考までに日経平均のEPSは決算シーズン前に比べると約4%上昇。株価が上がってきたことに関しては特に異論はありません。ただ「程度」では色々と異論を挟む余地はあるでしょうけれど。
https://nikkei225jp.com/data/per.php


新興市場は「やや買い」。本日は高安マチマチ。薄商いの週末特有要因として、週間の値動きの巻き戻しが出やすい金曜日。全般的に小型株が優位になりました。例年年末にかけて新興市場が強い癖があり、今年も特にコロナ禍がIT系の追い風になりそうですが、個人投資家が信用でガンガン買っているという話で、その投げ売りが上値を押さえる要因にもなりかねません。


ポートフォリオ銘柄】
日本KFCHD(9873)は続伸。引き続き好決算を受けて再評価の流れに。ライバルの日本マクドナルドHD(2702)は親会社による株式売却もあって上値は重いですが、やはりテイクアウト需要増加期待感から株価はしっかり。同社も書き入れ時のクリスマスに向けて注目度が高まっていく時期になっています。


はごろもフーズ(2831)は反発。18日に立ち会い外分売を発表。最近流行りで株安要因になっていますが、分売数量が4万株程度と反応薄。まあそれでいくら個人投資家が増えるかは微妙ですけれど、流動性向上や株主数増加で東証1部に少しでも近づくと考えると、むしろプラス材料とも受け取れます。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。