KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

枯れざくら~昔の防衛大学校物語 射撃予行

また間が空いて遅れてしまいましたが、新入生の皆様ご入校おめでとうございます今頃どんな毎日を過ごされているでしょうか。嫌なことがあった時は、このブログを読んで「あるある」と思っていただければ幸いですそんな防衛大学校話の続きです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20210317.html


そしていよいよ小銃での射撃訓練が開始されます順序としてはまずは空砲で予行演習を行います。姿勢や照準の合わせ方など実弾射撃の本番に向けて練習し、翌日いよいよ実弾での本番となります。

ただ空砲といっても侮ってはいけません。空砲の風圧も相当なもので、万一銃口付近に指を置こうものならば、指が吹き飛ぶと言われていますですから当然助教は最大限に厳しいいわゆる「鬼軍曹」となり、自動車教習所なんかよりも100倍厳しいです(当たり前)一挙手一投足に厳しい目が向けられ、少しでも間違おうものならば怒号が飛んで来ます

(以下、もう四半世紀前の体験なので正確ではないと思いますが、記憶を頼りに。)
射撃の態勢に入るには、まず直立不動で立った状態から小銃を腰の高さにまで引き上げ、そして身体をかがめて左肘から地面について伏せます。そして小銃の二脚を立てて銃を固定。照準を立ち上げて右肩に銃床を乗せ、頬を小銃の横に合わせると、照準から的まで一直線になるように視線を合わせます。足はハの字型に開いて地面にベッタリと張り付き、安全装置をゆっくりと解除・・・

そして諸々の準備が整い照準を的の中心に合わせると引き金を引きます。すると「ドン」という鈍くて大きな音と共に、右肩に強い反動が加わります空砲でも十分な音と反動の衝撃です。

その際、硝煙の臭いと共に薬莢が小銃から飛び出しますが、バディ(相方)が決められていて、一人は小型の柄の短い虫取り網のようなもので、どこか遠くに飛んでいかないように射出部分を抑えてキャッチします。薬莢が出た直後を素手で触ろうものならば、熱くて火傷してしまいます

二発目からは薬莢同士が網の中でぶつかる「チャリン」という音も加わります。無論、実戦の際にはこのような配慮は必要ありませんが、この薬莢も紛失してしまうと大問題です

一通り空砲を撃ち終わると、伏せた時の逆手順で立ち上がります。一つ一つの動作を確認しながら、重要な動作は大声で確認。慌てて間違うのが最大の御法度です

順序を一つでも間違えたり、姿勢が悪かったりすると、助教から容赦無い「蹴り」が飛びます私は3回蹴られた思い出がありますしかし実際問題、装填されている銃を持っている相手を蹴る助教の方が、なかなか勇気が要るのではないかと思うのですが・・・(また間が空くと思いますが、つづく)