KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

MSCIのリバランス売り圧力重く

★☆★☆ 高岡で投資セミナー開催!

テレビ東京ラジオNIKKEI日経CNBCなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :6月12日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
特に今回はコロナの影響で定員数は限定されていますのでお早めに!
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
https://kokucheese.com/event/index/610505/

当然私も参加します(^_^)/

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日経平均は本日反落。前日のNYはクオールFRB副総裁が「テーパリングの議論を始める用意がある。一方、引き続き忍耐も必要」と語ったことで、長期金利が1.58%まで上昇。概ねGAFAM系がしっかりしていたこともあり、このところ戻り歩調のNASDAQが買われました。VIX指数は17.4ポイントに低下。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。本日引けにMSCIリバランスに伴う5900億円の売り需要が意識され、断続的な売りから昨日安値を下回りました。その後は買い戻しの流れとなり、後場も一段と下げ幅を縮小。ただ前場高値を上回れずに28500円の攻防となっています。売買代金は13時15分時点で1.5兆円弱と低調。引け後に膨らむ公算です。


投資判断は「やや買い」。先週は日米共に落ち着きを取り戻した週と言えます。最大のトピックは仮想通貨の大暴落でした。ただ売り方にしてみれば、これで大して株価が下がらなかったので、これ以上不安を煽るのは無駄だと悟ったのではないでしょうか。

ただビットコインの値動きの派手さの影に隠れて変調してきているのは商品市況です。私は元々「Dr.Copper」と言われる程には景気の先行指標とは捉えていないのですが、銅価格の下落が続いています。

銅を扱う各社の決算を見ていても、今期の見通しで「更にこれから一段と高くなっていく」との前提で会社計画を立てているところは見当たりません。あくまで金融緩和による副作用で投機マネーが流入しているだけという認識ですし、私もそうだと思います。

この仮想通貨、商品市況共に冷やしたのが中国です。商品市況に関しても、特に鉄鉱石の価格抑制に動いています。アメリカは情報産業が主流ですが、中国は「世界の工場」として製品製造のウエイトが大きいですから、原料価格の上昇はモロに受けやすく、この辺り特に敏感にならざるを得ません。

中国は軍事、宇宙という最先端技術を必要とする産業に惜しみなく大金をつぎ込んでおり、特にアメリカとの対抗を意識する中で自国主義を強くしています。いつまでも「なんだmade in Chinaか」とバカにしているのは時代遅れです。そもそももう何年も前から日本製の電化製品の中身はmade in Chinaが主流。感情論の色眼鏡で見ていると、形勢を見誤ることになります。

そういった製造業の強さを感じとって、アメリカは中国に対して締め付けをきつくしているわけですが、ビジネスの世界ではお金に色がありません。なので対中包囲網を構築しても時間稼ぎに過ぎないか、あるいは逆に中国側の危機意識を強めさせてより自国産業の強化を早めてしまったのかも知れません。実際、昨年の半導体関連各社の地域別売上高は中国がダントツです。

その半導体という面でも、ここ最近特に台湾に対する注目度合いが高まっています。中国が香港を「国有化」したのに合わせて、次は台湾がターゲットになっているというのは全世界の共通認識であり、アメリカは北朝鮮問題よりも台湾の方が最大の関心事になっている印象。台湾周辺では軍事行動的にきな臭い動きが続いています。

また私は本来陰謀論は信じない主義のはずで無視してもらって構わないのですが、どうも最近の台湾にまつわる不幸な出来事には中国の工作ではないかと疑ったりしています。それは列車事故であったり、コロナの急拡大であったり。足元の半導体の水不足問題すら、中国の仕業じゃないのか・・・とまで行くといよいよ病的ですが。
https://diamond.jp/articles/-/267790

話を戻しまして、銅価格の他にも穀物、材木といったところが明らかにピークアウトしています。これらのマネーの流れが明確に変わったのが先週の特徴です。ドルインデックスに関しては下値切り下げの動きが続いていますが、にも関わらず商品市況が下落しているところは強い売り圧力を感じます。

今週のスケジュールとしては、本日はアメリカでは1-3月期GDP改定値。改定値なのであまりインパクトは無いでしょうけれど。

28日(金)は5月、11月決算銘柄の権利落ち日。そして受渡日ベースで6月相場入りとなります。アメリカで個人消費支出。インフレが気にされるところでは注目されそうです。

投資主体別売買動向では先々週は外国人投資家の売り越しが目立ちましたが、これは主に例のMSCIの除外を受けてだと言えます。これら大型株が買われている点からも、本質的には外国人買い基調は止んでいないと思います。

とはいえ、本日は引けにかけて5,900億円規模の売り圧力があるとされます。勿論当日にドカンと5,900億円を売るというよりは、先物空売りなどを通じて予め売っている分が実質的に差し引かれます。それでも全額予め売り手当てするということはまずないですから、影響は無視できず、もう少しだけ需給悪になるでしょう。逆に、これを通過すると便乗して「必要以上に売られた」分の巻き戻しが一定程度期待できます。

また週末金曜は毎月恒例の月末安を控えた前日。先んじて売っておこうという動きが出るのも仕方ありません。ただ先にも示したように、6月は株主総会やプライム市場に向けた最初の判定が6月末にあることから、6月は一転株高確度は高そうです。個別企業が頑張って株価を持ち上げようとする誘因が働きやすいので、自社株買いなどのニュースは増えるでしょう。


新興市場は「中立」。本日は高安マチマチ。NASDAQの強含みもあって昨日まで好調だったマザーズ指数はMSCIリバランスの影響を受け辛く、時価総額最大のメルカリ(4385)は組み入れ時価総額が上昇する銘柄なので買われる動き。ただ本日は指数ベースでさすがに一服の流れになっています。6月末にかけてはマザーズでも大型株がプライム市場を意識して買われやすいと見られ、二極化の動きが続きそうです。


ポートフォリオ銘柄】

MTG(7806)は大幅続伸。先般のBloombergの記事に加え、昨日は上場来初の自社株買いを実施。9月末までに50万株という規模なので、ここまで積み上がっていた133万株の信用買い残の需給の重石を緩和する意味ではプラスです。また、6月末のプライム市場判定基準に向けて、株高施策の方で対応してきたという点も安心感。

チャート的には昨年11月以降の高値を結んで形勢される上値抵抗線を突破し、三角持ち合いを上放れしてきました。ここから上の水準は株価急落に伴いスカスカの価格帯なので、まず2000円までの戻りは早そうです。


クレステック(7812)は続伸。配当落ちを考慮すれば19年以来の高値を回復してきました。それでもPBRは1倍に届かず。この銘柄にしては出来高も膨らんでおり、過熱感を冷ましながら着実な戻り相場を期待します。

・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。