随分と長らくお休みをいただきまして、かなり久しぶりの更新になります。その辺りのご挨拶やら経緯やらは明日に回すとして、まずは宿題として残っている2月の成績発表から片づけてしまいましょう。かなりタイムラグがありますが、その辺はご容赦を。そして来週には3月分の成績発表が待っているんですけど・・・※株価は2/29時点のものを使って評価しています。
買い銘柄
ソフトクリエイト(3371)
2005年12月2日後場より 3470円→1159円(先月)→1130円(19営業日保有 下落率2.5%)
引き続き不人気株のままの状況が続いています。上場来ほぼ一貫しての下落基調は極まり、今月は遂に800円台に突入する場面もありました。それでも尚買いが集まって来ないのがこの銘柄の悲しいところ。先日発売された四季報でも、また同時期に発売された各社の投資情報誌でも同社に対するコメントは基本的に強気。しかし不人気。このアンビバレンツが解消されさえすればものすごい化学反応を起こすと思うのですが、一体いつの日になるやら。
ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→366000円(先月)→456000円(19営業日保有 上昇率24.6%)
1月の株価下落は何とか短期底打ち感が出て2月は切り返しを見せてくれました。ゲームポッドを完全子会社化して、組織力の向上を目指しているところ。同社もやはり全体相場下落の影響は避けて通れず3月に入ってからやや失速しましたが、ここにきて盛り返し局面。毎月恒例の上場持ち株で評価した一株あたりの株価・・・は来週に持ち越します。
オプトロム(7824)
5月25日より 59円→31円(先月)→29円(19営業日保有 下落率6.5%)
ある種世間の株安ムードなどドコ吹く風。元々業績が悪く株価水準も倒産銘柄レベルになっている同社にとっては今更何の影響もありゃしません。ただ四季報等を見ると案外悪い評価ではない様子で、やや風向きが変わってきているのかなという感じがしています。GFI技術が確立して、安価に機密情報保護を提供できるDVDが量産できれば、一発逆転の可能性も残されています。ここからの下値よりも上値に期待してみるという作戦も案外悪くないのかも知れません。ただ引き続きオススメは致しません。こういう銘柄もあるんだなという程度の付き合い方が良いかと。
ソフトバンク(9984)
10月5日より 2400円→1904円(先月)→2075円(19営業日保有 上昇率9.0%)
携帯電話の純増数は引き続きトップ。ソフトバンク陣営にはディズニーが、ドコモ陣営にはイーモバイルがという構図ができあがり、携帯戦線は益々混迷の度合いを増す状況。ただ如何せん全体相場が不透明な中では上昇力も限られ、目下株価は下落傾向。信用倍率で見る需給が日増しに悪化しているところが弁慶の泣き所。
メディカルシステムネットワーク(4350)
10月15日より 117000円→117000円(先月)→120000円(19営業日保有 上昇率2.6%)
あまりの動きのない銘柄ですが、四季報のコメントがあまり良くなかった事も受けて薄商いのまま10万円割れの場面も。それでも増益基調には変わりありませんから、この水準であれば黙って買いでいけると思うのですが。
JR東海(9022)
1月9日より 965000円→994000円(先月)→1050000円(6営業日保有 上昇率5.6%)
先月時点で目標達成によりポートフォリオから外れた銘柄ですが、直近ではほぼ完璧な高値水準で、非常に満足のいく結果に終わりました。こういう銘柄ばかりだと良いのですが・・・
セプテーニHD(4293)
1月19日より 161000円→171000円(先月)→200000円(7営業日保有 上昇率17.0%)
これも先月時点で目標達成によりポートフォリオから外れた銘柄ですが、直近ではほぼ完璧な高値水準で、非常に満足のいく結果でした。最近はようやく短期的な底打ち感も見えてきましたから25日線突破のあかつきには再度買いポートフォリオ入れしても良いと思っています。
住金(5405)
1月29日より 517円→500円(先月)→510円(1営業日保有 上昇率2.0%)
なんだかやばそうな雰囲気が見えたので前回の成績発表時に早々に損切り宣言を出して、翌日損切りとなった銘柄。その後株価は無事(?)下落局面に。何とか被害は最小限に食い止める事ができました。
不二製油(2607)
2月17日より 968円→918円(10営業日保有 下落率5.2%)
比較的ディフェンシブな性格と需給面での良好感から買いポートフォリオに入れましたが、結果的に直近高値での買いとなってしまいました。その後下落傾向を辿って最近ではようやく反発局面に。先週末の下方修正発表で本日は大幅安からスタートしましたが、内情は減損会計による下方修正であり、また材料出尽くし感から短期振るい落とし完了ムードへ。明日からの動きに注目。
デジタルアドベンチャー(4772)
2月21日より 203円→170円(4営業日保有 下落率16.3%)
勢いを信じて買いポートフォリオ入れとしましたが、結果的に大失敗。その後も順調に下落トレンドとなっていますから、早めに損切りで正解でしたが火傷でした。反省。
売り銘柄
JT(2914)
1月22日より 607000円→548000円→531000円(19営業日保有 下落率3.2%)
毒餃子問題は未だ沈静化したとは言い難く、中国という国に対する不信感の象徴となっています。ただ今回の一件は同社だけの問題ではないという消極的な点で同社に対する風当たりも落ち着いてきており、株価的には最早過去の話。とはいえ世界同時株安の影響から逃れる事もできず、目標株価に到達するのも時間の問題。ただ案外しぶといなという印象もぬぐい去れず。もう少しでたわわに実った果実を採れる範囲にまで枝がしなってきている状況。
任天堂(7974)
2月26日より 58800円→53400円(3営業日保有 下落率10.1%)
為替は12年ぶりの95円台に突入。円高に対して弱い同社ですが、その割には正直健闘していると言えましょう。こちらは直近高値で売り仕掛ける事に成功し、3月の今ではノーポジションになっています。
以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
結果0.41(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計12で割り(同銘柄の複数売買は一度の取引として加減)、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。
ちなみにその間
日経平均 2/1終値13497円→13603円(19営業日 上昇率%) 0.04(%/営業日)
TOPIX 2/1終値1336→1324(19営業日 下落率9.4%) −0.05(%/営業日)
今月も売り銘柄が好調だった他、昨年中既に下落していた銘柄のリバウンドもあり、ベンチマークには快勝。日経平均に比べて10倍超のパフォーマンスです!!(・・・と言えば聞こえは良いですが、実際には大した事ない。こういう数字のトリックは胡散臭い有料情報サイトでしばしば利用されますのでご注意を)。
そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。
KA指数164.1ポイント
となりました。
それにしても随分と長い事お休みして申し訳ありませんでした。世界の金融情勢はその間激動の風雲急を告げており、遂に11000円台に突入、為替は95円台に突入、原油価格は110ドル台に突入、金価格は1000ドル台に突入・・・と全てにおいて驚きの価格で提供中となりました。
不謹慎かも知れませんが、こんなにも面白い状況の中で、リアルタイムのコメントできなかったのが非常に残念でなりません。ただその鬱憤を晴らすつもりで言わせてもらうと、ここからは素直に日本株は「強気の買い」で見ていく場面だと思われます。下値は再度11500円程度まで見ておく必要があると思いますから、完全に底を打ったというつもりはありません。ただもう明らかに下値よりは上値の方が余地のある状況です。ここから新規に売り建てて行くよりは素直に買いで対応し、早晩やってくるであろう相場の大転換点に乗る作戦が一番手堅いと思われます。その転換点は前回成績発表時にもお伝えした5月までの期間にあると思います。
そこでこれから買うにはどういう銘柄が良いかと言うことですが、狙い目は非常にベタで申し訳ありませんが金融関連セクターであると思われます。やはり売られた時の主役は買い戻し時の主役になるはずだからです。
今回はそこから金融セクターの中から証券株を選んで、新光証券(8606)を買いポートフォリオ入れとしたいと思います。
理由は昨今の株式市場の低迷により随分売られてきた証券株ですが、間もなくサブプラ問題の収束や商品市況の落ち着きにより株式市場に資金が戻ってくるものと想定され、半年以上先の景気を見通すと言われる証券市場感応度の一番高い点がまず証券セクターを選んだ理由。その証券セクターの中で材料性、ニュース性があって投資家の人気と需給のバランスに最も妙味のある銘柄が新光証券です。
それは先日発表されたみずほ証券との合併再延期がこの銘柄にとってはプラスだからです。市場的にはそれがマイナス評価され、ニュース発表当日は売られてしまいました。しかし以前私が新光証券を「売り」としていたのは正にそのみずほ証券との合併のタイミングが新光証券にとって最悪のタイミングだったからです。そしてそのタイミングは「最悪期」こそ脱したものの、まだ「悪い」タイミングであると個人的に思っています。ですから合併再延期の話は今はこの銘柄にとって悪いニュースとして受け止められているかも知れませんが、後々市場の受け止め方が変わってくるものと思います。アメリカ大手証券のベアースターンズがあんな状態になっているのに、手放しで合併を喜んではいられません。
そもそも規模が大きくなればそれで良いという論理はグッドウィル(4723)によるクリスタル買収の一件で市場は懲りているはずです。きちんとみずほ証券のサブプラ問題による損失額を見極めて新光証券既存株主にとって有利な合併案でないと、目先は期待感が膨らむかも知れませんが、すぐボロが出てきます。結果丸一年統合が延期される結果となりましたが、その分ゆっくりと下準備をして統合後のシステム等の混乱を極力回避できれば尚更良いのではないでしょうか。よって私は合併再延期を是とし、現在その情報で売られている同社を買いのタイミングであると見ています。明日の寄り付きから買いポートフォリオ入れとし、目標株価はひとまず450円とします。
本当はもっともっと今までの鬱憤を晴らしたいのですが、文字数の関係がありますので、続きはまた明日にでも。
※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。