KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

11月の成績発表

今日は11月の成績発表です。11月は全体相場が悲観ムードに包まれる中、最後の一週間で帳尻を合わせたような動きでした。とりあえず中身を検証してみましょう。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→819円(先月)→798円(23営業日保有 下落率2.6%)
全体相場の動きとは無関係に「下げ相場でも特に下げず、上げ相場にも反応しない」という同社固有の動きが特徴的です。アメリカはクリスマス商戦を迎えて、ECサイトは例年のように前年を上回る利用率。業界環境は引き続き成長期にあります。クラウドコンピューティングの概念が定着してきた昨今、こちらの分野に取り組む事が同社の次なる課題と言えるのではないでしょうか。同社にとって12月は特段材料も出ず例年動きの無い月ですから、年内の動意は期待薄か。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→199400円(先月)→200000円(23営業日保有 上昇率0.3%)
前月から子会社DeNA(2432)が急上昇中。往年の勢いを見せつけています。それに対して大株主である同社の評価はイマイチ。USEN(4842)からのISP事業譲渡という好材料もありましたが、本来もっと評価されても良いと思います。いつもの上場株式のみで評価した一株当たりの株価も36.4万円と乖離は更に拡大しており、この辺りの乖離縮小を期待して一番投資妙味のある銘柄という見解は引き続き。20万円突破は達成してきたので、次は225000円を超えてきたら昨年10月以来の長期三角持ち合いを突破する事になり、中期的な上昇トレンド転換を見込めます。

ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→2175円(先月)→2155円(23営業日保有 下落率0.9%)
今月は調整と見込んでいましたが、何とか75日線を支持線として高値維持。3度目の高値更新を伺うポジションとなっています。テクニカル的にはMACDの好転も示すように中短期で上昇トレンド。一転素直に買いで見ていって良いと思われます。良い方向に予想を裏切られました。

メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より (200分割考慮)585円→657円(先月)→610円(23営業日保有 下落率7.2%)
11月もイマイチな決算を受けて非常に素直な下落相場が続きました。ただようやく底打ち感も出始めており、週足で見ると52週線や一目均衡表の雲上限を支持線としてトレンド転換の気配があります。先日発表された中期経営計画は四季報予想等に比べると見劣りするものながら、M&A分は含んでいないという保守的な中身から、実際には更なる上ブレは必至な内容。引き続き長期的な観点からの緩やかな規模拡大・成長に期待です。

ダイハツ(7262)
2008年3月25日より 1141円→944円(先月)→902円(23営業日保有 下落率4.4%)
このところ軽自動車販売回復を背景に見直し買いが入ってきている状況で急反発。円高の一服も自動車株にとっては支援材料。テクニカル的には一旦ここから日柄調整が必要な地合ながらも、販売動向に裏付けされた業績に対する心理的な不安は随分と改善されてきているようです。新興国といえば最早中国・インドからブラジル・インドネシアへと関心が移ってきているのですが、同社はインドネシアで特に強みがありその辺りも次第に材料視されてくるものと思われます。

みずほFG(8411)
2008年4月15日より (1000分割考慮)433円→183円(先月)→169円(23営業日保有 下落率7.7%)
モラトリアム、JAL(9205)再建問題、と続いてドバイショックまで飛び出した金融株。しかしそのドバイショックが契機となって政府の危機感を引き出し、大幅反発となったのは皮肉な感じ。個人的にはメジャーSQ通過後の大反発相場を予想していましたが、2週間早まってしまいました。ここにきて2003年に一兆円増資した優先株の転換が話題になってきていますが、未転換の6000億円分の優先株は下限取得価格303円の半分である152円辺りが減損の分かれ目だとか。そこでこの辺りが当面の株価の下値支持と見られており、それを考慮すればこれ以上下がるよりは上がる可能性の方が高いようです。

SEH&I(9478)
2008年5月28日より 13000円→12200円(先月)→9700円(23営業日保有 下落率20.5%)
下落は止まる事無く、一時は9000円丁度まで。その後は1万円との間で動いています。お陰でPBRは0.4倍にまで低下し、株価水準はかなり割安になってきました。しかし正直敢えてこの銘柄を買う理由は見あたらない状況です。昨年10月からずっと下値は8000円前後で推移してきており、これを勘案すれば上値余地は大きく下値余地は乏しいと見れますが、材料が出ない限りは上昇要因も薄そうです。

東芝(6502)
8月18日より 455円→530円(先月)→486円(23営業日保有 下落率8.3%)
10月は相場の柱だった同社も、決算通過後は人気が離散。思いの外弱いというのが正直な印象です。ただ為替が90円台に入ってきたことから、国内の外需関連株にとっては支援材料に。ここから再度息を吹き返す可能性は十分あります。テクニカル的には5・25・75日線の重なる重要ポイントを上抜けようとしている段階で、ここを超えれば年内にもう一度高値更新も狙えます。

三井海洋開発(6269)
9月10日より 1933円→1847円(先月)→1630円(19営業日保有 下落率11.7%)
好決算が出たものの、株価はそれ程反応してくれず。その後ドバイショックもあり、原油相場が崩れると見たため損切りとしました。が、結果的に現段階では一番悪い時期に損切りしてしまったようで、少し反省。2度目のポートフォリオ入れは失敗。業績は良いようですから、再度機を見て参戦を考えたいと思っています。

ヤクルト(2267)
10月3日より 2240円→2380円(先月)→2780(23営業日保有 上昇率16.8%)
ディフェンシブ性・円高耐性・新興国というテーマに加えて右肩上がりのチャートが綺麗な同銘柄も、先週高値2890円まで付けました。信用倍率で見る需給面も良好で、まだまだ上昇トレンドは続きそうですが、概ね目標を達成したこと、そしてこれからの回復相場の中では相対的に売られるリスクが高い事から、月曜の寄り付きをもって利益確定の売りとします。今月の一番の稼ぎ頭でしたが、引き際が肝心かと。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果−0.23(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計10で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均 10/30終値10034円→10022円(23営業日 下落率0.1%) −0.01(%/営業日) 

TOPIX 10/30終値894→889(23営業日 下落率0.6%) −0.02(%/営業日)

今月はベンチマークに敗北。しかも今月はポートフォリオ入れ銘柄が0でした。試験で忙しかった事と出張等があって忙しかったものですから・・・。すみません。ただその分欄外で短期参考買い銘柄をいくつか紹介しました。ポートフォリオ入れが叶わなかったオプトロム(7824)を始め、サイボウズ(4776)、中小企業信用(8489)、近畿日本ツーリスト(9726)はそれぞれ紹介時から値を上げていっていますから、少しは参考にできたかな・・・と。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数332.3ポイント

となりました。今年も残りあと一ヶ月。何とか最高値を更新できるように頑張りたいと思います。

さて12月の株式市場は投資判断を「買い」に引き上げ堅調推移を想定。10月から当ブログで言っていたのは「12月上旬まで9000円を目指す動きになり、メジャーSQ通過後から反発相場が始まる」という事でした。結果を自分で評するなら、何とか方向性は当たっていたものの、時期はドバイショックの影響から2週間程早まってしまったという感じです。

金曜発表されたアメリカの雇用統計は市場予想を大きく上回り、改善傾向を見せました。これを受けてNYダウも一時100ドルを超える上昇をみせましたが、10500ドルという壁に跳ね返された格好になっています。ここが目先NYダウの限界でしょう。

一方それを受けて為替は90円台を回復。NYの上昇が止まるのならば、資金の流れは出遅れ感の強い日本株に向かい、引き続き買いが入ってくる形となりそうです。来週末に予定しているメジャーSQは10000円を意識した動きになってくるのではないでしょうか。そしてその後の上昇は3月まで続くと見ています。

ところで今回は一銘柄売りでポートフォリオ入れしたい銘柄があります。近畿車輛(7122)です。相場全体は上昇ムードながら、敢えて売り銘柄として入れます。

大昔(2007年)に買いでポートフォリオ入れした同社ですが、その後の大相場を迎える前にポジションを外してしまいました。当時から海外での日本の鉄道需要を期待して入れていたのですが、時代を先取りし過ぎてしまって非常に残念な結果に。

今でも変わらず好業績を期待できる同社ですが、実際には期待感が先行し過ぎ、上昇し過ぎだと思っています。昨年10月の安値から1年間で株価は3倍以上に達しました。その後は8月の高値から下降に転じ、先月の業績上方修正を受けてもトレンドは変わらず、現在も下落傾向が続いています。

加えて出てきたのが11月末のドバイショック。中東での今後の事業拡大期待が縮小してしまう事から失望売り。同時に過剰に上昇した同社の売りのきっかけを作る事にも繋がりました。

絶対水準で見ると、信用倍率から占う需給面や業績に関しては否定する部分はありません。信用倍率は1倍台と需給バランスを崩す程ではありませんし、業績は海外からの受注残高が引き続き多い事から好調でしょう。ただ方向性としては需給バランスは崩れてきていますし(8月の0.5倍から直近1.2倍に)、業績面も前回の上方修正時の株価反応から見ると、だいぶ好業績は織り込んでいると言わざるを得ないでしょう。

テクニカル的には75日線が上値を抑える要因となっていて、先月末のドバイショックを受けて下値支持線であった750円を下回ってしまいました。であれば次は同価格帯が上値抵抗線となってくる可能性が高いです。MACDパラボリックの好転が近いですが、間もなく拒否される流れでしょう。

目標株価は550円。明日の寄り付きから売りポートフォリオ入れとします。

いよいよ残りあと一ヶ月。最近の値動きの激しさを反映して他にもポートフォリオ入れ銘柄予備軍、短期参考銘柄予備軍も色々チェックしていますから、またタイミングが来たら紹介したいと思います。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。