KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

本日の株式市況と注目銘柄

今週のお題東北地方太平洋沖地震

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(※それぞれの株価は提示値、提示投資期間終値等による実際の売買値です。)
★3/15  ブイ・テクノロジー(7717)  550000円→700000円 上昇率27.3%
★3/9  ジーンズメイト(7448)    303円→350円    上昇率15.5%
★3/3  日本ミクロコーティング(6624)172円→200円    上昇率16.3%
★2/28  アルファ(3434)       1030円→1105円   上昇率7.3%
★2/22  アイレックス(6944)     88円→109円     上昇率28.4%

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日経平均は続落。前日のNYは朝方こそ欧州の財務懸念を元に売られたものの、素材株中心に買われて切り返し。ダウは震災前の数字に戻ってきました。

それを受けた日経平均は売り買いが交錯する動き。寄り前の外資系証券の注文動向は7営業日連続の買い越し。それを背景に小幅高でスタートしたものの上値の重い展開となって、前日終値を挟んだ値動きに。値幅も上下幅90円とここ最近では珍しいボラティリティの低さ。ただ引けにかけては売りに押され、小幅安で引けました。

投資判断は「中立」に。個人的にはもう少し上まで戻せると思っていたのですが、東京の水道汚染に対する追い打ちは、株式市場の上値を重くしてしまいました。中でも一番痛いのは本日の値動きの小ささ、エネルギーの少なさです。

出来高こそ本日は30億株を超えましたが、売買代金は2兆円割れと売買単価が減少。投資家に手詰まり感が台頭し、手がけ辛さが漂っています。その証拠に東証1部の値上がり率上位30傑はストップ高比例配分銘柄を除けば全て300円以下の低位株。こんな露骨なランキングを私は今まで見た事がありません。

また本日は昨日に引き続き日本鋳鉄管(5612)、前澤工業(6489)、ホッカンHD(5902)といった水関連の銘柄、ダイセキ環境ソリューション(1712)、環境管理センター(4657)、新鋼環境ソリューション(6299)といった名前に「環境」と付いている銘柄、大末建設(1814)、若築建設(1888)、デイ・シイ(5234)といった震災後の復興需要を期待する建設株のぶり返し・・・などが軒並みストップ高となり、ちょっと異常感も強かったです。つまりはやはり手詰まり感の裏返しであると言えましょう。

本当に皆が日本株を割安と思っているのであれば、ここで積極的に買っていくべきなのですが、その動きも見あたらない。復興需要が過剰に期待される低位の建設株が買われ、期末権利取りの買いが消極的に相場を下支えするのみで、未だ原発から発せられる放射能と悪材料に振り回される。まだ「災後ではない」というような、腫れ物に振れる状況です。なので投資判断をとりあえず一段階引き下げて、ちょっと様子見としました。

その中心にある東京電力(9501)に関しては前回「売りでも良い」とした通り、また1000円を大きく割り込む下落となってきました。引き続き良いニュースが続かず、迷惑は拡大していく一方。恐らくは来期も無配でしょうし、株価はまだまだ割高です。戻りで各機関投資家もやれやれと売ってきたでしょうし、需給は完全に崩れました。年初来安値は再度更新する公算が高いと思われます。

あと、ついでに証券業界に対しての雑感。先日の急落の際各証券会社で大幅な立替金が発生したというニュースがありましたが、あれ程日頃から「投資家にリスク管理はしっかりと」と啓蒙しているにも関わらず、結局自身のリスク管理ができていないんじゃないか、とも思いました。

その中で最たるものがひまわり証券を傘下に持つひまわりHD(8738)で、あまりにも顧客の立替金での損失が大きかった事から証券事業から撤退し、FX に専念するとか。これって説明的にどうなんですかね?狼を追いやって虎を引き入れるような、より一層リスクが高いと思うんですが。

そんなわけで株式市場において同社株は売られ、リバウンドも無く下落し、当然の帰結となっています。これで先日の急激な円高で更にFX顧客での損失が膨らんでいたら、証券会社としてあまりにも見通しがお粗末としか思えないですね。

個人的には日本の証券業界が日本株の将来を信じないでどうするのか、という気持ちが強いです。証券会社が本来の「仲介」という機能の他に「情報提供」という機能をおざなりにし、投資家を無視して利益の追求に比重を置きすぎた結果、一時的には業績が急激に膨らんだものの、継続企業としての役割が果たせなくなったのだと思います。

そんなだらしなさから、私のような一介のアナリスト崩れが出しゃばってレポートなどを書く必要性が生まれてきました。そういう意味では個人的には仕事ができて有り難いですけれど、一方で腹立たしさを感じる事も事実です。

そんな流れもあって、来週から先物の取引証拠金(プライス・スキャンレンジ)が大幅に引き上げられる事になり、これで大部分の参加者が取引量の減少を余儀なくされます。この辺りFXにしても何にしてもいつもこれの繰り返し、つまり緩和の後の規制です。

一方、これで多少は先物に値を振らされる事が減って、現物投資の方に流動性が増すと考えれば、ちょっとは市場がまともになると言えるのかも知れません。そこにかすかな期待を持っておきましょう。

新興市場は「強気の買い」。本日は2指数共に下落。ただ下落幅も小幅に止まり、こちらは東証1部銘柄と異なって先高感が期待できる状態。本日引け後にマザーズで派手に値を飛ばしたUBIC(2158)が上方修正、MCJ(6670)の自己株消却が出ており、またこういった値動きの軽い銘柄が狙い撃ちされる可能性が高くなってきました。

引き続き原油高や為替リスクが高まる中で、そういうものの悪影響を直接的には受け辛い市場というところもメリット。明日以降の値動きに注目です。


ポートフォリオ銘柄】
ソフトクリエイト(3371)は反落。震災に直接的な被害を受けない業種であり、また様々な社会不安の中で巣ごもり消費が増えるという見方をすれば、ECサイト構築の同社にとってはむしろ恩恵を受ける業種とも言えます。そんな背景もあって、株価は震災前の値まで戻してきました。

ただ来週はいよいよ権利落ち。半期配当分25円の他に優待分(大目に見て10円分)は理論的に落ちますが、需給バランスが一時的に大きく崩れることで、例年結局それ以上の下落幅になることが常になっています。東証1部上場により流動性は明らかに高まりましたが、今回も倍の70円程度の下落は見ておく必要があると見ています。

なので、この時期毎度の事ながらも、保有している方は短期的には一旦売却して安いところを拾い直した方が良いと思います。ただし来月末にはTOPIX算入需要もありますし、業績も増益見通しですから、上昇トレンドが崩されるものにはなりません。東証1部の好利回りの銘柄を組み入れるファンドにも入れられていると思いますし。

アコム(8572)も反落。本日の日経で2月の返還請求件数は3社合計で前年同月比4割増の4万7000件強と過去最高になったと報道され、消費者金融株が売られる展開に。2月は経営破綻した武富士への利息返還の受付期限と重なり、同業大手への請求も同時に膨らんだとのこと。

返金額は同社が約124億円で3月も大手3社の利息返還請求件数と返還金は高止まりしているとのこと。この辺りの話はなかなか落ち着いてきませんね。ただ震災前と比較して、TOPIXは8%程度の下落なのに同社の下落率は17%と、今回の一件を加味しても過剰です。

本日はプロミス(8574)が東電を除けば実質的な下落率2位となっており、不安定な相場の中でリスク要因は徹底的に売られるという格好になっています。これに比べると同社は昨日の安値も下回らず、5日線もキープしていますから、まだ命脈を保っている状況。戻りが弱かった事が逆に幸いしているという感じなのかも知れません。悪材料出尽くしによる外国人の買い戻しに期待。

本日の寄り付きより売りポートフォリオ入れとなったコロワイド(7616)は続落。全体相場の雰囲気の悪さと同時に、権利落ち後の下落を意識した形になっています。同時に首都圏付近の外食は、今回の水道水放射性汚染の影響によって、命綱の水の確保にもコストがかかってくる見込みに。益々逆風となってきました。本日は同業他社のワタミ(7522)も同様の観点から下落率上位に。

テクニカル的にも戻り一服による下落局面で、特に支持線として見られる水準も見あたらず、苦しい展開が続きそうです。


【注目銘柄】
ユアサ商事(8074)は大幅高。今週日曜のレポートで同社を取り上げましたが、あっさりと100円に乗せてきました。震災関連銘柄という部分がもてはやされている事に加えて、本日の低位株物色の流れにも上手く乗った格好です。

水準的には想定通りのラインに乗せてきましたが、レポート内にも書いたように、このまま相場の手詰まり感が強まって低位株物色の流れが出るようであれば、更に一段高い水準もあり得ると思います。まだ読まれていない方はご一読ください。

http://www.ric.hi-ho.ne.jp/man-dollar/report.html

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。