KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

7月の成績発表

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今日は7月の成績発表です。7月は目立った悪材料が出たわけではないですが、世界的なリスクオフムードの中、薄商いでじり安の相場となりました。そんな中で私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。


買い銘柄

ソネットエンタテインメント(3789)
315500円→324500円(24営業日保有 上昇率2.9%)

親会社ソニー(6758)が歴史的な安値に沈む一方で、同社の子会社エムスリー(2413)は好業績を背景に順調な高値追い。悲喜こもごもの展開になりましたが、同社はそんなエムスリーの頑張りもあり、好決算継続で比較的しっかりした値動きでした。8月も引き続き円高が続きそうな中で、内需好業績株買いの動きに期待します。


みずほFG(8411)
134円→131円(24営業日保有 下落率2.2%)

決算はメガバンクの中で最も良い内容でしたが、各国の金融政策が期待ハズレ。追加緩和の発表はありませんでした。

前回も示したように、同社に関しては「当面は115円〜130円の間の推移となりそう」です。というのも、130円は10年7月の公募価格、114円は昨年8月の公募価格だからです。130円を超えてくると、次の増資懸念が台頭してくるため、積極的には上値が追い辛くなりそうです。

上放れには各国の金融緩和拡大、または「相対的優位性を持つ邦銀」に対してしっかり外国人買いが入ってくることが必要条件でしょう。今はそのどれも欠けているので、8月に上放れる可能性は残念ながら小さそうです。


GCAサヴィアンG(2174)
70700円→70300円(24営業日保有 下落率0.7%)

出てきた決算は期待はずれな感じ。ところが前回の決算発表同様に、むしろ株価はその後しっかりした動きが続いています。よくわからんですね。経営陣の強気な見通しなどが支援材料になっている様子。

ただ事業環境が悪い中で、大手証券の不祥事や各国大手金融機関の不振・リストラなどにより、同社の存在感が増しているのも確か。ここからの景気底打ちにより、M&A環境が改善してくることに期待です。


三和HD(5929)
344円→325円(22営業日保有 下落率5.5%)

三角持ち合い上放れの動きが出たことでもっとガンガン上値を追っていくと思っていましたが・・・「見た目」の悪い決算数字を受けて勢いが続かず。残念ながら利の乗っているうちに撤退としました。同社は内需銘柄のようで海外比率も大きい銘柄ですから、上値追いには為替の安定が必要でしょう。好業績銘柄ですから、また再度買いタイミングを図っていきます。


NEC(6701)
123円→108円(24営業日保有 下落率10.6%)

決算を受けて急反発しましたが、金曜はシャープ(6753)やソニー(6758)と言った総合電機メーカーの急落につられて反落。この辺りは十把一絡げで売られる感じになっています。これはどう考えてもちゃんとした個別評価を受けていません。

他の総合電機メーカーに関しては売られる理由が決算の中にも見出せますし、将来に対する事業展望もイマイチはっきり見えてきません。それに対して同社は大きく事業の内容を変貌させようとしています。以前のようにPCのハードを作って売るメーカーから、ITサービスメーカーへ。より負債を抱えずに人的資源中心の事業形態へ。それはIBMの轍を踏む流れです。

以前も書きましたが、IBMはPC創世の最大の功労者と言える存在。ところが1990年後半から業績が悪化し、遂には04年に中国レノボにPC事業の売却まで行い、ハード事業の大部分を売り払ってしまいました。

結果、株価はその半年後の05年4月に底を打つと、リーマンショックによる急落場面はあったものの、その後は右肩上がりの回復基調。今では株価も2.5倍の水準まで回復しています。

私はNECも十分その素地があると考えています。海外のITサービス事業を積極的に買収し、ITサービスの比率を高めて、ソフトで稼いでいく会社に変身しようとしています。これは、他の株価低迷に苦しんでいる総合電機各社と比較しても、スピード感のある変革です。

特に今回の決算では同社を含めたSI(システムインテグレーション)系の企業が好調です。先日ストップ高まで買われたITHD(3626)を筆頭に、CTC(4739)やSCSK(9719)もやはり買われました。その他NTTデータ(9613)や大塚商会(4768)なども良いです。円高にも直接関係の薄いITサービス業界は、不況にあえぐ日本企業の中でラストリゾートとなっている感もあります。

配当利回りも4%に接近する高水準。赤字幅も大きく改善されており、いきなり減配という愚にも転じないでしょう。株価水準としても圧倒的な割安感があります。

しかし残念ながら今の相場はまともではありませんから、その辺りを強く論じても全くの無力。「96円くらいまで下がる余地がある」と書いたら、たまたまその値が底値となってここまできていますが、私は地合も考慮に入れて、残念ながら8月はもう少し緩やかな下落トレンドが続くと見ています。

チャートや信用買い残の多さなどを見ても、もう少し上値の重さが続きそうです。なので買い場は100円前後で、一方96円を割ることは無いと見ていますから、今は次の押し目を拾う準備段階でしょう。外国人買いが戻れば、一気に値を戻す銘柄だと思います。


任天堂(7974)
9180円→8310円(24営業日保有 下落率10.2%)

円高が続く中で残念ながら下げ止まらず。決算が出る度に安値を更新する流れになっていますが、残念ながら未だその流れから脱却出来ていません。ちょっと8月は円高が続くと見られるため、もうしばらく上値の重い展開が続きそうです。


マネックスG(8698)
7/2より 13040円→12510円(23営業日保有 下落率4.1%)

7月以降の株式市場回復局面に期待して取り上げましたが・・・残念ながらむしろ七夕天井のまま下落。また相次ぐ証券不祥事の中で、証券株はパッとしない展開が続きました。市場の商いも閑散とした夏枯れ相場が続く中で、同社の戻りももう少し時間がかかりそうな感じ。

それでも同社は攻めの姿勢を緩めません。前期のアメリカ証券会社買収に続き、ソニーバンク証券の買収も発表。縮小していく証券市場の中で、規模の拡大による生き残りを画策しています。

一方、同社の今の弱みは大株主に名前を連ねるソニーの存在かも知れません。元々ソニーと社長の松本氏との折半出資で始まったマネックスですが、今でこそソニーは12万株弱程度の保有しかありません。万一ソニーが資産圧縮で同社株を売却してきたとしても、自社株買いで十分対応できる規模で問題ありませんが、純粋にパートナーの弱体化は良い話ではありません。

チャート的には決算翌日に底値から大陽線を付けており、大底は打ったような感じになっています。13000円から14000円の間は抵抗力がありそうですが、そこを上抜ければ2万円までの道筋が開けてきますから、まずは時間をかけて相場の反転を待ちたいところです。


クロミル(3730)
7/3より 855円→876円(13営業日保有 上昇率2.5%)

内需好業績銘柄として買いポートフォリオ入れ。選挙関連株という位置付けもあって高値追いが続きましたが、反落の芽が出てきたので薄利で撤退。一応、有料メルマガで取り上げていた時代も含めれば、それなりの幅が取れたので由とします。


丸紅(8002)
7/12より 515円→512円(15営業日保有 下落率0.6%)

アメリカの干ばつ被害拡大から穀物首位の商社としてエントリー。ただ決算がイマイチだったこともあって、株価はなかなか上昇に転じません。配当利回りは5%近くに達し、PERは4倍台という絶対的な割安感があるにも関わらず上昇しないという、今の株式市場の異常を示す一つでもあります。

残念ながら干ばつ被害は拡大が続き、他方ロシアでも被害が拡がっています。世界最大の穀倉地帯がこぞって打撃を受けており、コーンや小麦の価格はジワジワと上昇。それに投機マネーが加わって、またバブル化懸念が浮上しています。

ガビロンを買収した同社がその恩恵を受けるにはもう少し時間がかかりそうですが、チャート的にも520円辺りで各移動平均線が集中しており上値抵抗力が感じられます。一方、下値も500円が固そうで、上述の割安感と合わせて下値余地は小さい印象。

なので、時間をかけて520円を明確に上放れることが出来れば、株式的な需給面からも上昇の道筋が見えてくるものと思われます。


売り銘柄

ファーストリテイリング(9983)
15260円→16170円(12営業日保有 上昇率1.8%)

案の定決算が悪く売られたものの、15000円の壁を突破するまでには至らず。売りあぐねるうちに株価反騰の動きが出てきたので、損の小さいうちに撤退としました。

それにしても相変わらず日経平均を動かすための道具として使われていますが、日経平均もこの辺りの不具合を早く修正しないと、適正な指標としての信頼度を失いかねません。いずれその動きが出てくるものと思われますが、まだそういう議論も見られないので、実現には時間がかかりそうです。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
-0.14(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 6/29終値 9006円→8555円(24営業日 下落率5.0%) -0.21(%/営業日) 

TOPIX 6/29終値 770→723(24営業日 下落率6.1%) -0.26(%/営業日)

ベンチマークには勝利したものの、残念ながらマイナス。もっと売り銘柄も取り入れて、リスクヘッジを図るべきですね。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数343.2ポイント
となりました。


さて、例によって文字数制限もあって残り少ないのですが、買いポートフォリオ銘柄としてソフトクリエイト(3371)を挙げておきます。

以前もブログで長期間取り上げていたこともあって、馴染みの深い銘柄なのですが、珍しく第一四半期決算の数字が良かったです。それ以外の根拠などの詳細はまた次回取り上げます。



※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。