KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

相場見通しと注目銘柄

今週のお題「ちょっとしたぜいたく」
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足下の株価急落は投資のチャンス!
間もなく天与の買い場がやってきます。
今の内から情報を集めて、反転のタイミングに乗り遅れないようにしましょう。

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日経平均は反落。前日のNYは欧州債務危機に対する懸念復活や、アメリカの景気後退懸念、Appleの株価が決算を受けて下落していることなどを背景に軟調。ダウは11700ドル、S&Pは1230ポイントという8月末の戻り高値水準に上値を抑えられている恰好で、VIX指数もまた上昇。

それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。このところのアメリカが安ければ日本も安いという写真相場が本日も続いており、特に切り返す気力もなく。アジア株安も重石に。

商いは引き続き薄く15億株弱。売買代金も9000億に届かず。一日の値幅は60円ちょっとで、これで10営業日連続で100円以下という薄商い続き。本日は結局8700円を割り込んで引けました。

投資判断は「中立」。世界の株価がここまで順調に値を戻してきたこともあって、とりあえず一服という動きは特に不自然でもありません。むしろ欧州のセーフティネットが色々と決まる前に市場の期待値が高まり過ぎているのを、各国首脳が敢えてネガティブ発言を出して抑えようとしている雰囲気すらあります。

日本の決算で気がかりなのは主要産業である自動車産業の数字です。震災のダメージから下期復活を見込んでいたのに、タイの洪水被害によってサプライチェーン寸断の悪夢がまた蘇ってきました。他にもレンズメーカーの操業停止が相次いでおり、オリンパス(7733)の話も絡んでこの辺りにわかに脚光が集まっています。

テクニカル的にはTOPIXの方が25日線を割り込んでしまい、8/16、9/30の高値を結ぶ上値抵抗線に負けてしまっています。一目均衡表の雲もどんどん厚くなってきており、上値は相当重い印象です。

朗報としては外資の売り越しが止まり、12週ぶりに買い越しに転じたという知らせ。ただし今回のオリンパスの一件を受けて、日本という国の企業全体のガバナンスに対して猜疑の目を向けられている状況です。

他にもカルテルで先日の古河電工(5801)に続き、旭硝子(5201)、日本電気硝子(5214)も罰金を科せられており、この辺り日本株を忌避する動きに繋がっている模様。来週は(今週分は)早速売り越しに逆戻りのような気がします。


新興市場は「強気の買い」。本日は2指数共に軟調IPOとしてシンバイオ製薬(4582)が上場しましたが、公開価格を20%下回ったところで寄り付くと、そのままストップ安まで急降下。IPOに当選して持ちこした人は、いきなり価値が2/3に減じてしまいました。

久しぶりに大コケのIPOとなりましたが、バイオベンチャーの場合は上がる方が珍しいので仕方ありません。本日は地合も悪かったのが災いしました。

ただ10月下旬は久々のIPOラッシュとも言える状況で、明日は日本管理センター(3276)が、来週は月曜のスリー・ディー・マトリックス(7777)を始めとして4社が新規上場となります。この辺りを刺激材料にして、新興市場もトレンド転換といきたいところです。


ポートフォリオ銘柄】
今回はあまりにも手持ちのポートフォリオ銘柄に目立った動きが無いので、既存銘柄のコメントは割愛します。その代わり一銘柄売りポートフォリオに入れたい銘柄があります。ソフトバンク(9984)です。

iPhone人気でソフトバンクモバイルの契約純増数は着実に伸びつつあり、今期は過去最高益更新見込みの同社ですが、一方で加入者の増加により通信設備の投資負担が増えるのが悩みの種。

懸念されている財務体質は急改善。アメリカヤフー株を手放し、また信用力の上昇により金利負担も減少しています。ただ、これは昨今国レベルで議論されているものと同様に「財政規律を正せば、収益力を犠牲にせざるを得ない」という二律背反があり、将来の成長性を犠牲にしているものとも言えます。

また保有株式については、世界的な株安の中でその資産価値が急減。同社の実質的な純資産を減ずる形に繋がっています。

今回はauからiPhone4Sが同日発売され、顧客流出懸念も根強く残ります。販売台数は若干ソフトバンクの方が上回っているという状況ですが、同社の方は買い換えがほとんどであり、その数字は「足止めに成功した契約数」ということに過ぎません。

本日引け後にインド最大手の携帯電話会社バーティエアテルとの合弁会社設立を発表。元々会長がソフトバンクの取締役をしているということもあって結びつきが強かったところですが、インドの有望なモバイルネット関連企業に投資することで、潜在力の大きいインド市場を開拓しようという目論みのようです。

ただ、こちらは当然ながら遠い未来に効果の出る話でもあり、現段階では未知数なので市場に織り込まれるのはもう少し具体的な数字が出てからの話だと思います。世界的に景気減速感の強い中で、新興国経済も以前のように一方的に良くなっていくとは見辛くなっています。

9/28に株価急落から再度自社株買いが決議され、少しずつ戻りを見せましたが、それでも9/22のiPhoneがauから発売のショックによる急落で開けた窓は埋め切れませんでした。

テクニカル的には日足・週足共に移動平均線は全て上値に位置していて、下支えがありません。一目均衡表も双方共に三役暗転のままで具合は悪いです。

需給面では9/22〜27の連続陰線で実際にはすごく悪い形ですが、自社株買いで強引に改善させました。その分、今は反動が出てきているような格好でもあります。信用買い残は増加傾向であり、差し引き900万株に。5月以降急増した分が、残り約2週間で信用期日到来を迎え、順に上値の重石要因になっていきそうです。

四季報予想を元にしたPERは7.7倍と低めで、正直来週発表の決算も好決算が見込まれることから、実質的に一段と低下できる含みはあります。PBRは4.2倍と見かけ上は高いものの、保有株式の含み益を加算した実質的なPBRは約1.7倍と試算。ただそれでも市場平均PBR0.8倍や、ドコモ(9437)の1.2倍、KDDI(9433)の1.1倍と比較しても割高と言えそうです。

なお同社の株価は日経平均採用銘柄の中でも指数寄与度が高いので、指数を操りたい筋に振り回される傾向が強く注意が必要です。指数が下げ場面では強く下げる一方で、上がり局面では逆に買われやすくなるリスクも考慮しなければいけません。

目標株価は直近の安値を割り込んで2100円に設定。ただし来週の決算前に業績観測などが出ることで一度強含む場面があるかも知れないので要注意。慎重に期するならば、それが出た後の方が良いかも知れません。

ただそれでも同社の株価が丁度3年サイクルで上昇、下降を繰り返しているのは長期のチャートを見ればわかる通りですが、それによると現在は下降トレンドのただ中です。ある程度良好な決算が出てもそれが覆るようなことは無いと見ます。なので明日の寄り付きから売りポートフォリオ入れとしておきます。


【注目銘柄】
セラーテムテクノロジー(4330)は大幅反落。ここまで順調に値を飛ばしてきた同社ですが、本日はさすがに一服となっています。昨年は中国での事業展開のIRが立て続けに出たことや、スマートグリッド関連銘柄として派手に値を飛ばしていましたが、足下では特段材料も無く、値頃感が出てきたことで買われた模様。

実は今年初めのレポートで同社を取り上げましたが、その際にも参考リンクとして挙げさせてもらった月刊誌「FACTA」がこのところの市場の話題を一手に引き受けています。同誌が得意とするのは独自の取材網で大手マスコミが取り上げない企業の暗部に鋭く突っ込むというもの。

同誌が今回のオリンパス(7733)のスキャンダルを既に7月の時点で指摘しており、それによってすっかりと知名度が上がりました。その結果、最新号で同誌がすっぱ抜いた鹿島(1812)の東北復興における談合疑惑に市場の疑念の目が向き、昨日は鹿島が大幅安となりました。

その流れでいくと、同誌が昨年来ずっと追いかけ続けているセラーテムの中国企業による裏口上場疑惑が次に注目を浴びてくる可能性も高そうです。同社に関しては現在空売りが禁止になっているので積極的な売り浴びせは無いかも知れませんが、同社の大株主となっている中国系企業が売り抜けのために直近の株高を演出している可能性もあります。ここからの追いかけ買いは危険と見るべきでしょう。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。