KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

上値もみ合いも売買代金1.2兆円

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足下の反発局面は投資のチャンス!
天与の買い場を逃さないようにしましょう。

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日経平均は反発。前日のNYはギリシャの債務協議がまとまらないことで下落。ただ引けにかけては買い戻しが進み、小幅安で引けました。

それを受けた日経平均も売り先行のスタートとなりましたが、すぐに先物主導で切り返しの動き。寄り前に発表された鉱工業生産指数が予想を上ぶれたことを好感する買いが入りました。ただ為替が円高に振れたことで上値は重く、日経平均は辛うじてプラス引けとなったもののTOPIXは4日続落。

売買高は20億株越えで売買代金は1.2兆円と商いは膨らみました。売り買い交錯し、どちらかというと主力株の弱さの割には買い需要の大きさを感じる一日でした。


投資判断は「強気の買い」。ここ数日は上値が重い日が続いて、なかなかスパッと上昇してくれません。今日の底堅さは月末ということでドレッシング買いとの説明も多いですが、今月は順調に上昇していたのでドレッシングする必要性は小さいように感じます。なので実需買いと思われ、明日への反動も特に無いような印象です。そんなわけで1月は陽線となりました。

この前までポンポンと上がっていて騰落レシオなどに過熱感が出ていたため、足下の調整は自然なものではありますが、日々小幅な下落のため水準調整がまだ十分ではありません。26日のブログで「チャート的には一目均衡表と遅行線の関係から一旦8700円前半までの調整があってもおかしくなく、その程度までの調整は視野に入れておくべき」と指摘したように、ここまでは想定の範囲です。

一方日柄調整の方は十分なので、そろそろ反発に転じてもおかしくないタイミングになってきました。チャート的には25日線と75日線のゴールデンクロスが明後日にも成立することから、下値安心感は一段と強まる格好だと思います。

本日は月末で決算の一番の集中日でした。今週末にも本日と同程度の決算が出てきますが、主力株は大体出揃ったことで、いよいよ相場の方向性がハッキリしてくる段階だと思います。

今回はサプライズの出にくいシーズンと表現するのが適当かも知れません。それは良い方向にも悪い方向にも、という意味で、例えば大企業は円高やタイの洪水被害から当然悪いことが予想されていました。結果、下方修正するものが目立ち下落率ランキング上位にはそういった銘柄が並びます。

しかし、それらの銘柄も一旦売り込まれた後は出尽くしで買い戻される傾向が顕著です。それ故、下方修正が目立つのに指数に底堅さがあります。

一方で上方修正する銘柄も、既に中間期時点で業績好調なゲーム関連株やネット関連の一画など予め予想されていたもので、それぞれ妥当な数字が出てきています。結果、上方修正を出しても出尽くしで下がってしまいます。新興市場のサイバーエージェント(4751)やクルーズ(2138)がその代表と言えるでしょうか。

なので前回も書きましたが、今回の決算シーズンの攻略法は「下方修正銘柄の下値を丁寧に拾っていく」作戦が一番効率の良い対応法だと思います。結果的に来期へのハードルが下がることで業績変動率が大きくなることから、次回決算までの楽しみが残っている分、人気も集まりそうです。

ところであまりにも小安い日が続いて上値が重く感じるせいか、市場では「節分天井」という言葉がまことしやかに囁かれ始めました。ニュアンスとしては例年1月が新年さい先の良いスタートダッシュを切ることから、2月頃に一旦息切れ感が出ること、また決算が一旦様子見を誘うことから、当てはまりやすそうな雰囲気があります。

しかし冷静に日経平均の「節分天井彼岸底具合」を確認するため、1990年以降2月3日から春分の日までのデータを取ってみると、逆に上昇した年が10回で成否はほぼ半々と言えます。元々米相場発祥の格言ですし、これで統計的にも有意性があるとは言えないでしょう。

なので雰囲気に負けるべきではないと思います。今までの暴力的な下げを考えれば、ここ2週間で500円程上がったからといって何を不安がる必要があるのか。ひたすら強気に攻めていく場面だと思います。

あと、最近市場で感じるのはまたTOBが一段と増えてきた印象です。特に昨日のドコモ(9437)によるらでぃっしゅぼーや(3146)へのTOBはかなり意外感がありましたし、本日もNTTデータ(9613)によるJBISHD(3820)へのTOBが場中に報じられ、ストップ高気配で引けました。

ある種、昨今の割安低位株ブームを後講釈で裏付けるような動きでもあり、やはり今の株式市場が誰の目から見ても割安であるということなのでしょう。乗り遅れないためにも、今のうちに色々な銘柄を物色しておくべきタイミングだと思います。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に堅調。日経JASDAQ平均は10連騰で、マザーズ指数も朝方弱かったものの、何とか直近安値を割り込まずに反発できました。

新興市場では上述のようにネット関連株の中に決算の良い銘柄が目立つ割には、株価的に弱い動きが出ています。アメリカでFacebookの上場もあって、本来はもっと触発されて買われても良いと思うのですが、あまり波及がありません。

ただ私も、中でもSNSを始めとした「スマホの成長に頼ったビジネスモデルの銘柄」はこの先厳しいと見ています。

まずは昨年十分底堅い動きが見られたこと。既に成長性は十分織り込まれていると言えます。そして爆進的な成長の影に、リスクが次第に意識されるようになってきたことです。

一番大きなリスクは、いよいよ通信に対する何らかの制限が待ったなしの状況になりつつあること。docomoは通信障害を半年で5回も発生させて役員が減給となりましたが、原因の大半はスマホの通信量が想定を上回ったということ。品質No.1を謳ってきた同社にとっては良い面の皮という感じになりました。

片方でKDDI(9433)も先日障害を起こし、各社共に通信設備の増強を企図していますが、これは単なるいたちごっこに過ぎません。シェア拡大のためにスマホの販売を抑えることはできませんし、抑えたとしても通信量は増え続けるでしょう。

何故ならスマホを実際に使っている方ならおわかりでしょうが、マルチタスクというやつで、たくさんのアプリを同時に使用することができるのですが、そのアプリがとにかく利便性を追求すればするほど、ユーザーが意識しない間に放っておいても通信し続けるからです。

なので、ちょっと面白いアプリが無料でダウンロードできるから、といってドンドンダウンロードして使われると、通信会社はほとほと困った状況になるわけです。もしドコモはこれ以上障害を起こそうものなら、いよいよ総務省から大目玉です。プラチナバンド獲得のためわざと通信帯域の逼迫を演出している・・・とは考えすぎでしょうけれど。

ともかく、そう言った政府からのプレッシャーもあって、通信会社は無尽蔵に増え続ける通信量に対して一定の歯止めをかけなければなりません。となると、海外で既に取り入れられている従量制の料金体系がいよいよ本格化してくることになります。

この導入が一番現実味を帯びるのは巨人ドコモがまず実施するというシナリオ。そうすれば他社は追随しやすいです。ドコモさんがやっているから・・・で、説得力を持って右にならうことができます。

そして、今が一番その状態に接近していると言えましょう。ドコモも最も重要視している通信品質をこれ以上貶めることで、信用を失うわけにはいきません。

ここまで長々と状況説明をしてきて、一番ダメージを受けるのがスマホの成長に合わせて業績を急拡大する業態、つまりSNSなどの会社、ということになります。昨年震災後も一番上昇率の良かったこの業種が、今年はコケる年になると思っています。一方トレードオフの関係で、設備投資で恩恵を受ける会社が上がりやすいと思います。

もう一つの切り口として、コンテンツ作成側のフリーライド(ただ乗り)という問題があることも一つ提示しておきます。これは通信料金は消費者側が払うけれども、一番恩恵を受けている(儲けている)コンテンツ提供側が通信料を負担していないという問題です。

今の料金システムは当然のように成り立っていますが、もし消費者に遠慮して従量課金という料金体系をとれないのであれば、設備投資負担をコンテンツ提供側に求めるという概念です。こういった動きになったとしても、やはりコンテンツ作成側は何らかの費用負担が生じてきて、成長の鈍化に繋がります。

また、過度の競争による人員獲得合戦も、将来的な成長鈍化の際には大きな負担になってくることでしょう。この辺りはIT人材バブルがいつまで続くか、というところです。

ちなみにDeNA(2432)が今度はグリー(3632)を逆提訴と伝わっており、二巨頭が本当に仲が悪い。お互いに切磋琢磨していかないと業界は発展していきませんが、この両社に関しては単に足を引っ張り合っているだけの感じで、全然Win-Winの相乗効果が望めません。そんな業界に本当に投資魅力があるのかどうか疑問です。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は小動き。本日引け後に第三四半期決算の発表。出てきた決算は案の定内容の悪い数字でしたが、市場コンセンサスより若干マシな数字ということもあって、予定通り株価に与える影響は中立だと思います。

逆にアク抜け感に繋がることで上値が軽くなることも期待できます。日柄調整も整いましたから、ここからの反転上昇に期待。配当利回りも大型株の中では高めなところにも注目です。

GCAサヴィアンG(2174)は反落。昨日は相方の日本M&Aセンター(2127)の決算期待から両社共に大きく株価が上昇しましたが、その決算は悪くないもののイマイチ。それを受けて本日大きく売られる形になりました。一方同社は比較的値を保っていました。

同社は既に先んじて下方修正を出しているので、上述のように出尽くし感が先行しやすい相場に当てはまっていると言えるでしょう。テクニカル的には一目均衡表の雲の中に実線も遅行線も入り込むことに成功。現値水準をキープしつつ2月の本決算を通過すれば、いよいよ長期トレンド転換のタイミングがやってくるものと思われます。


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前回有料メルマガのお問い合わせが増えた、と書きましたが、先週末から一段と増えて有り難いことに登録会員数が過去最高となりました。最悪期通過から着実に増えてきており、特に「減らない」という部分に強みを感じています。この場を借りて皆様にお礼申し上げます。本当に有難うございます。

そんなわけで先週から株のブログも毎日きちんと更新していこう・・・と思ったのですが、昨日は早速忙しさにかまけて休んでしまいました。富山に雪が積もってきて、家の前だけでなくお隣のおじいさんの分や実家まで手伝わないといけないのでほとほと疲れてしまいましたので。

雪は明日がピークということで、多分明日も株ブログはお休みすると思います。申し訳ございませんが予めご了承ください。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。