KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

金融緩和せず

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足下の反発局面は投資のチャンス!
天与の買い場を逃さないようにしましょう。


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日経平均は続落。前日のNYは先週末の雇用統計の数字が悪かったことを反映して急落。ただ売り一巡後は下げ渋りを見せたことで、日本市場に良いパスを繋いだ格好。FRBからQE3に対する言及が無かったことで、為替はやや円安方向に振れていました。

それを受けて日経平均は朝方買いが先行。昨日までの急落の反動や、本日の日銀金融政策決定会合の結果に対する期待感から、不動産株や輸出関連株が買われることで指数を押し上げていました。一時100円を超す上げ幅に。

しかし昼に日銀の政策が現状維持と伝わると、先物が売られる展開に。あっという間に本日の上げ幅を打ち消して、結局はマイナス転換。何とか9500円を維持するのが精一杯でした。


投資判断は「中立」に。5日のブログでも示した「水準的なものとしてはまず3/7の安値9500円が一つの目処」という一つの条件はクリアしてきた格好です。なので、とりあえず投資判断は一段階引き上げて元に戻しておきました。

ただ大体私が想定する目処は勢い余って突破されることが多いので、実際には9400円前半くらいまでの下値を見ておくべきだと考えています。なので、イメージ的には「やや売り」というような姿勢だと見てください。

また同時に「来週いっぱいまで少なくとも東証1部の大型株は手控える」としたように、調整の期間としても今週いっぱい位見ておく必要があるでしょう。週末のSQが大体9500円辺りを狙っているのであれば、足下の9500円での下げ渋りの動きは合点がいくものと言えます。

ところで、どうも先物や為替の動きは素人臭いと言うか何と言うか。前回「株価でいくら催促しても日銀は動かない」としましたが、普通に考えればこの結論に辿り着くはずです。なのに追加緩和があるのではないか、と期待した買いが入ってくること自体、どうも安直だなぁという気がします。そしてその後の反動も。

そもそも前回の緩和分すらまだ実質的には実施されていません。3月のマネタリーベースの数字はむしろ前月との比較でも減少に歯止めがかかっていないのですから。そこにまた口約束で緩和する、という意味がそもそもありません。なので、まずは実質的に市中にお金が流れて、そこの影響を見極めてからで無いと、日銀も次の一手を示す気にすらならないでしょう。

また、この円高株安タイミングで追加緩和をやってしまうと「日銀は物価ではなく、市場を重視するのか」と、投資家になめられ、今後政策決定会合の前に催促相場が起きやすくなってしまうため、心情的にもやりたくはないはずです。

しかし、一方で政府が金融緩和否定派の河野氏を日銀審議委員として入れさせなかったことや、日銀法改正に向けた政治的圧力もあり、日銀としても頑なに緩和拒否もできません。

今月は月末にも金融政策決定会合があり、私はその連休前のタイミングで追加金融緩和を実施してくるのではないかと見ています。そうすればとりあえず市場の圧力に屈したようには見えませんから。

それにしても、Googleで「日銀」と入れると「日銀 白川 無能」などという検索候補が出てきますが、私はそれはちょっと酷評だと思います。一応は2月14日に緩和する、ということを決めた時点で、ボールは政府側に投げられているのです。

よくアメリカのFRBと比較され、バーナンキさんは緩和に積極的でよくやっているように見えますが、それはオバマさんもよくやっているからです。景気への好影響は、金融・財政の両輪がしっかりすることでようやく作用します。金融だけで、すなわち水を流すだけで何とかなると思ったら大間違い。

水がどこに流れるかを決めるのは財政政策であり、政府の仕事です。その政府が機能不全に何年も何年も陥っているから、ずっとデフレが続いているのです。確かに緩和に動くのが遅すぎたとは私も思いますけれど、政府が実質無政府状態のままでは、早期にやっていたとしても結果は変わらなかったでしょう。

済んだことはともかく、今晩のアメリカではアルミ大手アルコアを皮切りに決算が始まります。事前予測では金融などは好調な決算が見込まれていますが、ほとんどの業種においてあまり良い数字が出てこないと言われています。

それを株価は事前に織り込んでいるはずですが、いずれにせよ更に上値を追うような原動力にならない点も確か。まずは今回の決算シーズンを占う上で、明日の決算を受けたアルコアの時間外での値動きに注目です。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に軟調。主力株に売りが集まったことで、指数としては弱い流れとなりました。共に後場からマイナス圏に転じて、東証1部の値動きに沿った形。

足下でなかなか新興市場で核となる銘柄が出てこないところが痛いですが、最近はまたバイオ株に小さな材料がちらほら出てきている印象を受けます。今の相場手詰まり感の中で、バイオ株に火が付けば、マザーズ指数辺りを押し上げてくれそうな感じがします。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は反発。本日は日銀の追加緩和期待から、金融株や不動産株に朝方から買いが集まりました。しかし後場には結局水を差された格好になりました。

やはり125円前後がとりあえずの仕込み場という見方で、少なくとも大けがは無いような感じです。5日線を明確に越えてきたら、130円までの反発は早いでしょう。


コンドーテック(7438)は続落。元々買い板が薄い銘柄であったことも影響し、昨日は相場全体が売られる中で急落。ここまで比較的値を保っていたことも災いして、利益確定売りが値を崩した格好になりました。

チャート的には今年初めての25日線割れに。こうなってくると一旦は75日線手前辺りまでの下落、具体的には550円辺りまでの下落を余儀なくされそうです。ただし上値に達成感がありませんから、売り一巡後は急速に切り返す展開を予想します。


三和HD(5929)は反発。本日はやたら瞬間的に買われる動きが目立ちました。結果、胡散臭いですが包み陽線にはなりました。単純に見れば底打ち反転を期待できそうですが、誰かが玉を仕込んでいる動きがあるので、その人次第の相場展開、ということになるのでしょう。逆に言えば、地合に無関係なので強いという見方もできそうです。


【注目銘柄】
エヌ・ピー・シー(6255)は大幅安。こちらは昨日有料メルマガで売り銘柄として取り上げた銘柄ですが、ここ3日間の安値390円を割り込んだことで一気に急落。全市場でも値下がり率上位の銘柄となり、上場来安値を大きく更新してきました。

とりあえずまだ目標株価は下に見ているので、今回は取り上げ根拠の一部のみ抜粋して掲載します。また目標達成となったら全文掲載します。

太陽電池モジュール製造装置で世界首位。先週末に出した中間決算では売上が前年比半減の赤字継続。一方で下期での回復を見越して通期見通しは据え置いており、アク抜け感も出て本日は買い先行のスタートとなった。

しかしドイツでは大手Qセルズが破綻し、同社が10年に買収したドイツマイヤー社も先行きが厳しい。世界的に中国の太陽パネルメーカーが低価格でシェアを奪っている中で、引き続き国内外では苦戦が予想される。同社の通期見通しに関しては今後の下方修正は折り込み済みとしても、下期や来期に向けた回復の根拠に乏しい。恐らく太陽光パネルの製造に関しても、DRAM業界のように事業構造的な欠陥を抱えていると言えるだろう。

今後は下方修正による赤字転落リスク、それに伴う無配転落リスクがのしかかってくるものと思われる。また営業キャッシュフローも赤字が続いており、増資リスクも意識されよう。株価も本日は結局買い一巡後に伸び悩み、陰線を付けてきた。長い株価下落トレンドの反転のきっかけとして今回の決算に期待が高かったものの、不発に終わった格好。これで当面反転上昇のきっかけを喪失したことになり、5日以降の安値となっている上場来安値390円を割り込んでくるようであれば、追撃売りの好機と捉えたい。

テクニカル的にはMACDパラボリックが暗転し、一目均衡表では三役暗転の流れを継続。ストキャスは安値圏で再暗転し、ボリンジャーバンド-2σに沿う形で下落継続が見込まれる。週足などでも反発のきっかけは見出せない。

需給面では現値が上場来安値水準となっていることから、ほとんど全ての出来高が上値のしこりとなっていると言える。信用買い残も差し引き140万株の買い越しで、過去最高水準にまで積み上がっている。

現状の会社計画通りの数字で計算した場合のPERは18.7倍。ただし今期は赤字継続の見込みが強いものと思われる。PBRは1.0倍で割安感は無く、赤字で資本を削れば一段の悪化も」


シャープ(6753)は続落。先月は買いポートフォリオ銘柄として稼いだ銘柄ですが、今月は一転売り銘柄として認識。3日に有料メルマガにてドテン売り銘柄として推奨し、その後連日下げ続けています。本日は前期最終赤字拡大報道もあって、下落幅が一段と拡大する流れとなり、ここまでの下落率は10%超になりました。

こちらもまだ目標株価は下に見ているので、とりあえず取り上げ根拠の一部のみ掲載します。

「家電大手。液晶パネルの価格下落に歯止めがかからず、業績は急速に悪化。モバイル端末向けの中小型液晶に力点を置く戦略転換も不発に終わり、堺工場の減損リスク、増資リスクが上値を抑える恰好で売りが続いてきた。そこに先日台湾メーカーとの資本業務提携が発表され、それぞれの悪材料が解消されると、株価は急騰。一気に600円台を回復してきた。

しかし買い戻しが一巡すると、上値が重い流れに。業績は来期も回復のペースは鈍い。また本日は特に「薄型テレビ用液晶パネルの需要回復が遅れているため、テレビ大手との大口取引価格は5ヶ月連続で前年比横ばい」「太陽電池大手のドイツQセルズの破綻」が伝わり逆風となった。為替の円高も重石に」

そして本日引け後には報道を裏付けるような形で、会社側も正式に下方修正を発表。これでアク抜けになる・・・とはなかなか単純にはいかないと思います。


直近ではやはり売り方に妙味がある地合なので、売り銘柄を中心に積極的に取り上げ。近畿車輛(7122)やビックカメラ(3048)などは、取り上げ以後順調な値下がりが続いて、それぞれベストタイミングで取り上げられたと自負する流れとなっています。


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他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。