KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

欧米中の好材料を受けて大幅高に!

今週のお題「2012年の秋、やってみたいこと」
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日経平均は金曜大幅続伸。前日の海外市場ではECB理事会において政策金利が据え置かれたものの、国債の無制限買い取り策が決定。足下で再度不安が高まっているスペイン国債などの利回り低下に繋がると期待感が高まりました。

またアメリカの方でもADP雇用統計が3年ぶりの20万人以上の増加と予想を上回る内容。更に新規失業保険申請者件数の減少など好材料が相次ぎ、S&Pは一気に4年ぶりの高値水準を回復しました。為替もそれに応じて円安に。

それらを受けた日経平均も朝方から大きく買いが先行。ただ朝方買われた後はジリジリと戻り待ちの売りに押されて、重たい雰囲気になりました。一方、中国でも11兆円分のインフラ整備が行われるということで、ここまで安値を更新し続けていた上海株が暴騰。それに歩調を合わせる形で、10時半から日本株も押し目買いが優勢な展開に。

日本は11月末にも財源が枯渇するという瀬戸際であるにもかかわらず、欧米中といった外部要因の大きな改善から引っ張られる形になりました。ただ、夜の雇用統計を見極めたいという雰囲気から、一段と買い向かう動きは限定的。高値圏はキープしながらも、寄り間際に付けた高値を抜けきれないヤキモキした状態が続きました。

しかし結局引け間際に買い戻しの動きが強まり高値引け。TOPIXと共に2%を上回る上昇率で、売買高も20億株弱、売買代金も1兆円超えと久しぶりに商いも盛り上がりました。


投資判断は「強気の買い」。なかなか良いタイミングで最上位の投資判断に引き上げることができました。イベントが上手く通過した、という見方もありますが、私は本質的にはやはり空売り比率30%越えが大きな買い転換シグナルだったと思います。

私に言わせればECB理事会の内容もADP雇用統計の数字も、値上がり幅を増やす要因になっただけで、どう転んでも遅くとも来週頭には反発してきたのだと見ています。その他の理由も前回羅列した通り。結局株式市場は需給で決まるのですから、薄商いの中で買い戻しが入れば反発する、単純にただそれだけのことでしょう。

そして金曜のNYは注目の雇用統計が発表。出てきた数字は非農業部門雇用者数の増加が9.6万人ということで、今回もADP雇用統計の数字と大きな乖離に。それを受けてアメリカの金融緩和期待が高まったことで為替は一気に円高に振れました。ユーロもその直前には100円に乗せてきていましたが、再度100円割れの憂き目に。

それでも失業率は8.1%と前月よりも0.2%改善。それらを加味した結果、NYの各指数は小幅続伸で引け、木曜の勢いは持続された格好に。前回「雇用統計も良ければ景気回復期待で問題なし、悪ければ金融緩和期待が高くなりやっぱり問題なし」としましたが、大体そのような反応になったと思います。

結局足下の市場はECBがどうこうよりも、アメリカの景気指標次第という感じです。そう言えば先月もそんな感じでした。やはりアメリカは世界の盟主で、ヨーロッパ各国が束になっても敵わない。結局世界はアメリカさえしっかりしていれば良いのかも知れません。

事実、アメリカはしっかりしているのです。例えば人口構成にしてみても移民がいますから、先進国の中でも比較的高齢化が遅いです。また、足下ではオバマ政権の製造業回帰政策で、製造業従事者の労働コストは時給換算で以前の80ドルから足下は15ドル以下まで急激に安くなってきています。

結果、中国に工場を造って製造するよりも、アメリカ国内で工場を造った方が輸送コストなどを勘案してもトントンくらいになってきたそうです。更にはシェールガス革命で電気代も安くなってきた、ということで、製造業はどんどんアメリカ国内に回帰しています。

しかしその分稼ぎが少なくなっているじゃないか、というのは確かにあるでしょう。それでも仕事がある、ということで失業率は減りますし、失業率が減れば失業保険を支払う必要がなくなります。日本のように生活保護受給者が増え続けて財政を圧迫する、という事態は避けられますし、仕事があれば当然治安も良くなり万々歳。

そもそも収入もちゃんと安定しているようで、自動車ローンの貸し倒れ率もリーマンショック後はどうなるか、と懸念されていましたが、今では0.6%にまで落ち着いています。ですから先日の日経新聞の1面にあったように「トヨタ(7203)の利益の3割が金融」なんてことにもなってくるわけです。

というわけで、アメリカはしっかりしてきました。どこかの国のように指標を操作して、大統領選挙前だから良く見せようとしているわけではないようです。もし何かの指標を操作すれば、他の指標に矛盾が生じてきますから、嘘を嘘で塗り固めることになりますし。

製造業回帰ということは、当然今後世界のお客さんがしっかりしないとアメリカの輸出も伸びないわけですが、そもそもまずは自国がしっかりしないと、お客さんがどうの言う以前の問題になってきます。

これは日本も見習うべきですし、リーダーシップのある者がしっかりと政策を行えば、日本だって負のスパイラルから十分抜け出すことが可能であることを教えてくれています。ただリーダーシップのある者が必要ですが・・・。日本国のCEOもサラリーマン首相ではなく、外国人のプロフェッショナルを雇わないといけませんか?

それはともかく、ユーロ円も終値ベースでは100円台を回復し、シカゴ225先物も金曜終値と同水準程度。来週の日本株はこれらイベント通過による安心感から、次のイベントである「FOMCの政策金利発表」の木曜辺りまでは、恐る恐るの買いが続くものと思われます。また週末にメジャーSQも控えていますから、先物に振られやすい展開となるでしょう。

いずれにせよ、色々な材料が通過することで市場を覆う不安感は少しずつ取り除かれていますから、基調は反転したと見て間違いなさそうです。

ただ為替には注意が必要です。ユーロの方は反発の機運が出てきましたが、ドルの方は引き続きアメリカの追加緩和期待があるので簡単に円安反転しなさそうです。例年8月から始まる円高基調は(今年は円安気味でしたが)、大体10月中頃まで続く傾向があります。

ドル円は下値余地が乏しいことで何とか値が保たれる形になりそうですが、予算が枯渇という日本の財政状態の中で、介入期待は急速に萎むことになりそうです。となると、一度ドル売りに勢いが付き始めると、厄介なことにもなりかねません。

個人的には長期的なドル円チャートは円安トレンドに入ったことから、78円の壁はしっかりしていると見ています。ただここを瞬間的にも割り込むと、ストップロスなどを巻き込んで一気に下抜けしてしまいますから注意が必要だと思っています。


新興市場は「強気の買い」。金曜は両指数共に反発。ただしマザーズ指数は引き続きサイバーエージェント(4751)が弱かったことでギリギリプラスのレベルでした。

金曜は為替が円安に振れて外需株に買い戻しが入ったこともあって、人気はさすがに東証1部の方にとられてしまいました。来週も前半はそのような動きが続くと思いますが、段々と新興市場の方の出遅れ感が強くなってくることで見直し買いが入ってくる、という段取りだと思います。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続伸。ECBによる国債無制限買い取りを受けて、ヨーロッパの金融株は全面高。その流れに乗って日本の金融株も買い戻しが先行しました。

個人的には金融相場に入った、というのはまだ来週のFOMCを見てから判断したいですが、実質的には8月の雌伏を経て、いよいよ上昇していくタイミングだと思っています。もう少しだけ時間をかけてじっくり130円を超えていければ良いでしょう。


GCAサヴィアンG(2174)は反発。東証1部上場後に初めてのプラス引けというところですが、引き続き200日線を意識した値動き。金曜は地合の強さの割には弱かったですが、上値のしこりの大きさを考えればまずまずの底堅さと思います。来週直近高値84000円を超えてくれば、長期トレンド転換と見られるでしょう。


マネックスG(8698)は大幅続伸。株式市場の大きめの上昇を受けて、金曜は業種別値上がり率で証券株が上位。同社だけでなく、その他の証券株もここぞとばかりに一斉高となりました。

まあ株式市場の商いは相変わらず閑散ですし、正直実際の業績がどの程度改善するかどうかは別として、次の決算発表までも時間がありますし、純粋に株価が上がれば証券株も上がります。さしあたって上述のように金融相場入りを認定するには状況証拠が足りませんから、今は銀行株よりも証券株の方が取りやすい地合と言えましょう。


【注目銘柄】
ビットアイル(3811)は反落。前回当欄で「個人的にはやはりちょっと上がり過ぎな気がします。少しでも油断すると、下方に開いている窓に吸い込まれていきそう」とし、有料メルマガでは「むしろ売りで見ていくべき」としました。結果、金曜の全体相場がしっかりしている地合の中で弱さが目立ってJASDAQ下落率上位に。

個人的にはやはり同社のデータセンターに対する設備投資計画には疑問符がありますし、以前から決まっていたにしても、いくらでも変更の余地があったのではないかと思います。果たして計画通りの利益を上げ続けていけるのか。買いが続かなかったのは、投資家もその辺りに疑問を持った証左だと思います。


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他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。