KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

3連休前にもかかわらず尚強さ持続!

今週のお題「私の冬支度」
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日経平均は木曜続伸。前日のNYはイスラエルとハマスの停戦合意を材料に、感謝祭前の薄商いの中堅調。それを受けた日経平均も朝方から買いが先行。ドル円で82円半ば、ユーロ円で106円台まで一段と進んだ円安を背景に外需株が買われ、全面高の流れになってきました。いきなり9300円を突破し、GWの急落で開けた窓を埋めに行く動きに。

3連休を控えて様子見のムードから値幅は50円程度に収まっていたものの、引けにかけては根負けした売り方の買い戻しが入りジワジワと値を上げる展開に。結局は高値引けとなりました。売買高は20億株越え、売買代金は1.2兆円弱とNYがお休みの割には膨らみました。


投資判断は「やや売り」。結局投資判断を解散総選挙決定後も維持してしまった結果、15日以降の日経平均で約700円近い上昇相場に乗れませんでした。あまりにもまともに考え過ぎ、9月の戻り相場の時と同じような失敗をしてしまいました。大いに反省です。

とりあえず需給に関しては間違いなく好転しています。前回「TOPIXの方は三角持ち合いを上放れてきており、一皮剥けた印象」という点は大きく、これで下値は750ポイント辺りまでで固まったのではないでしょうか。

金曜のNYは半ドンでしたが、ギリシャ向けの支援話が進展したと見られ大幅高。それを受けてシカゴ225先物も9430円辺りとなっており、週明けの日本株は一段高のスタートとなることは約束されているような感じです。

しかしチャート上の窓埋めによる目標達成感や週替わりで雰囲気がガラリと変わる可能性があります。また金曜の日経でも紹介されたように、オプションの買いが盛り上がっていることで、売り手が必死の押さえ込みを図る可能性を考えると、なかなか強気に転じられません(ただし、押さえ込みに失敗した場合は更なる上伸に繋がりますが)。臆病との誹りを受けても、押し目を待ちたいところです。

ましてチャート上には「四空」の状態になっていますから、下がり出すと早い感じです。ただ、この点に関しては四空だから下がるとは言いません。逆に四空出来る程に強い、という印象の方が強いからです。下がり始めた時の警戒感だけを持つべき、ボラティリティの高さを注意すべき、という感じです。

一方、為替に関しての見通しに関しては、2/14のバレンタイン緩和の時のブログに示したように、歴史的な円安トレンドに入ったという見方は的中していたと思います。ただドル円の方は11年4月、12年3月の高値を結んだ上値抵抗線(大体83円辺り)が近づいており、一旦抵抗力を感じる場面になりそうです。無論、超長期的な円安トレンドには変化ありません。

もう一つユーロの方は確証が無かったのですが、09年10月、11年4月、12年3月の高値を結ぶ上値抵抗線を今週明確に上抜けたことから「歴史的な」とまでは言いませんが、長期円安トレンド転換入りしたと言って差し支えないと思います。

ここからはまだ随分と先の話なので現段階で考慮する必要はありませんが、今は皆「円安が正義」と思っていますが、生活レベルでのダメージが段々と大きくなってくると、今度は「円安是正論」が高まってきかねません。

その時に緩和でジャブジャブになった資金を吸収するための利上げもなかなかできず、今度は「悪い円安」が止まらなくなるおそれがあります。世界の経済は今や強くリンクしているので、日本だけが緩和を止めても、その流れはなかなか効果が出にくいでしょうから、多分止まりません。

それは丁度お隣韓国が今抱えている問題。大企業だけが通貨安を恩恵を受けて、個人レベルでは受けられない。中小の町工場も既に海外に取引先を拡大している大企業からの注文が思うように増えない、なんてことになりかねません。(そのため、私は大企業からの利益配分を受け取れる株式投資を皆がしっかりやるべきだと思っているのですが。)

ですから、安部総裁の「建設国債日銀引き受け」はすべきではありません。本来は。しかし、現実的にはしてもしなくても、海外が既に無茶苦茶お札を刷っているから、日本だけが財政規律を守っても正直意味がありません。

どうせ海外の資金がいずれ何らかの形で入り込んでくるのなら(既についこの前までは安全資産として円買いが続いていました)、せめて日本自らがイニシアチブを取るような政策をして、コントロールを試みるべきです。そういう観点から「後ろ向きに」私は日銀の国債引き受けを肯定します。あとは株に関わる者としてのポジショントークとして。

もう一つもう少し先のお話として、アメリカはやはり配当税率引き上げの影響から来年の株価が弱いことは約束されていると考えられます。足下で企業が増税前に「特別配当」と称して、株主還元を強めています。それが今のNY株の下支えになっている面もあります。

ですから、その反動がほぼ間違いなく出てくるものと思われます。ただ、さしあたってはそのことを忘れて、楽観論に乗った方が得策かも知れません。

アメリカのチャートはダウは崩れてしまったのですが(上述のように配当税率引き上げの影響で、特に配当の大きいダウ構成銘柄が売られてしまったため)、S&Pの方はまだ昨年8月からの下値支持線を下支えに、しっかりした動きが続いています。ただ中期的には今年9月の高値から上値が切り下がっており、まず短期的には11月高値1435ポイント辺りを抜けられるかどうかでしょう。

それにしても衆院解散が決まっただけで、海外がどれだけ弱かろうが日本は独歩高している強烈な強さがあります。民主党が打つどんな経済対策よりも解散が効果的とは皮肉な話。皆どれだけ民主党が嫌いだったんだ・・・という感じもしますが。


新興市場は「強気の買い」。木曜は高安マチマチ。マザーズの方は東証1部の方がしっかりする中で、先日まで派手に値を飛ばしてきたバイオ株がお役ご免の失速気味に。直近IPOのエストラスト(3280)やキャリアリンク(6070)も弱く、良いところがありませんでした。

一方JASDAQの方は東芝(6502)の子会社化を好感したニューフレアテクノロジー(6256)が急騰したことなどを受けてしっかり。個別で買われる銘柄が目立った印象で、再度5日の高値に迫ってきました。

日経JASDAQ平均で1350円は7月以降三度目のトライ。日経平均の方は上抜けてきたので、こちらも5月高値1400円を目指してもバチは当たらなそうです。ただ、今は東証1部の方に妙味があるため、突破には少し時間がかかるのかも知れません。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は反発。地合の強さに引っ張られる形で、9月以来終値ベースで130円を回復してきました。しかし日証金などは融資残が増えており、特に需給の改善が見られないのが残念。

結局、私はこの銘柄を含めた日本のメガバンクがしっかり上がってきていないため、今の相場の持続性に疑問を感じているわけです。本格的な金融相場になって銀行株が上がる、心臓がしっかりと血液(お金)を流していけるような状態にならないと、景気回復期待は高まりませんし、つまり大相場は期待できません。

足下で翻ってみると、例えば日本板硝子(5202)やマツダ(7261)といった100円以下の低位株の盛り返しが強くなっています。その流れにすら乗れない同社株。物色が拡がって全面高になるのはもう少し先なのかも知れません。


売り銘柄のファーストリテイリング(9983)は続伸。地合の好転を受けてじり高歩調となっています。特に気温の急降下を受けて、ジーンズメイト(7448)は月次が良かったことで急騰。その他の衣料品株に波及しています。

同社も9月のもみ合い水準にまで株価を戻してきており、ちょっと売り方としては苦しい流れに。最近はここまで高かった内需株に一転売りが出てきていますが、その流れがくるか上放れが早いかのチキンレース状態となっています。

チャート上は8月下旬から10月上旬にかけて典型的なヘッドアンドショルダーになっていますから、上値は相当重い感じ。もし18500円を明確に上抜けるようなら撤退が必要です。


【注目銘柄】
JAL(9201)は続落。こちらは前回も当欄で取り上げましたが、8日の有料メルマガで売り銘柄として取り上げ。一応木曜で終了となりましたが、何とか下落率は5%を越えました。今地合がこれだけ良い中ではぼちぼちだったと思います。

一応、以下に取り上げ根拠を記します。

「▼JAL(9201) 東証1部 売買単位100株
3750円 出来高465200株(前引け)

11/8売値 3725円以上
11/22までの目標株価 3500円
損切り 3910円超え

【評価】
業績    どちらともいえない
テクニカル やや悪い
需給    かなり悪い
同業他社比 割安
その他ポイント ANAのチャートも崩れてきた点

国際線首位。2日に発表した決算は中間期の増収増益と通期見通しの上方修正。反日による減便などが足を引っ張るものの、引き続き経費削減に努めることで減益幅を最小限に抑える公算。

市場予想を下回ったものの、不透明要素が消えたことによるアク抜け感から買いが入り、6日には上場来高値面合わせの形となったものの、その後は2日続けての下落。買い支え圧力の低下から、下値切り下げが始まると資金の逃げ足は早まると見たい。

テクニカル的には25日線を割り込んで、早ければ明日にも5日線とのデッドクロスが示現しそうな流れ。MACDパラボリック、ストキャスも暗転している。

需給面では現値水準は初値3810円、公開価格3790円を共に割り込んでおり、上値が重い水準。また10/30のTOPIX算入イベントによる出来高急増水準も下回っていることで、3800円水準を下回ってしまったことは致命的。更に直近の外国人持ち株比率は37.3%と航空法による外国人保有規制水準を4%上回っていることで、今後の売り圧力として意識される形。

信用の取り組みは買い残が差し引き5万株とほぼ拮抗しているものの、10月以降は悪化傾向。日証金も取り扱い開始以来圧倒的な売り長が続いてきたが、足下ではその差が減少しつつある。

予想PERは3.6倍で全日空(9202)の14.5倍との比較では割安。PBRは1.4倍で同0.8倍との比較では割高。予想ROEは28.1%で同8.3%との比較では高く、配当利回りは2.7%で同2.4%との比較では高い。

目標は9/26の最安値3210円→11/6高値3905円の半値押し水準3555円、また9/26,9/27,10/3の終値が揃っている3530円前後、そして3500円の心理的節目を考慮して3500円辺りに。ここを割り込むと一段安が見込まれるものの、さしあたってはそこまで。損切りは高値更新となる3910円超えで」

引き続きトレンドは下落傾向と見ていますが、短期リバウンドがあってもおかしくない場面。3700円位まで戻ったら再度売りで取り上げると思います。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。