KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

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日経平均は金曜大幅続落。前日のNYはECBドラギ総裁の「ユーロ圏の回復が弱い」という発言を受けて小安い展開。それを受けた日経平均はユーロ安を受けて前日同様朝方から売りが先行。寄り前の外資系証券の注文動向が売り越しとなったことで、これまで株価を先導していた外国人からの売りが膨らみました。

ただSQの値決めの際、大商い時恒例の誤発注が出たという話もあって、SQ値が11151円と随分下の値で決まると、その後は買い戻しの注文が入り急速に切り返しの動き。少々波乱含みの展開となりました。

しかし買い一巡後は3連休を控えて利益確定売りが続く流れに。結局大きく下で付いたSQ値も割り込んでほぼ安値圏での引け。残念ながら13週連続高は途絶えました。ただTOPIXの方は13週連続高を達成し、引き続き相場の強さを示しています。売買高は42億株台でしたが売買代金は2.7兆円超と前日と変わらないレベルでした。


投資判断は「中立」。前回投資判断を引き下げましたが、早速きつめの下げになりました。やはり11500円の目標達成感と外国人の姿勢に若干の変化、また決算があらかた出揃ってきたことで、単純な上値追いステージが一旦終了し、第二上昇ステージに入る前の休憩段階に移ったと考えています。最後の出遅れ大物NTT(9432)の続伸も終盤局面を象徴。

金曜のNYは貿易赤字の縮小を受けて、景気回復期待が強まり堅調。NASDAQはITバブル以来の高値を更新してきました。ダウは14000ドル回復までは届きませんでしたが、S&Pは07年以来の高値水準。あの破滅博士ルービニ教授も最近は楽観に転じ、強いアメリカ復活を印象付けています。それを受けたシカゴ225先物は11170円の水準に。

アメリカはいよいよシェールガス革命の効果が現実化してきたことで、将来に明るさが出てきました。一方、我が国は為替が円安に進んでいることで6重苦と言われたうちの一つは解消されつつありますが、それ以外目立った改善は見られていません。

特に企業は円高対抗自衛策として、既に海外にたくさん工場を造っていました。そして海外の製造品を日本に輸入する形で円高メリットを享受できる仕組み作りをしていただけに、今はそれが裏目に出ている部分もあります。

それが進んでいなかったのは主にユーロ地域であり、実際に業績に与える影響を考えると、実はユーロ高円安のメリットの方が大きいとも言われています。ですから、11月以降の円安進捗で株価が上がってきたのは、どちらかというとドルよりもユーロ高によるニュアンスの方が強いと言えます。

そのユーロがドラギ総裁の発言によってやや円高方向に振れ始めたのは警戒すべきでしょう。アメリカが強い、中国もしっかりなのは安心感がありますが、外部環境が良い間に日本もどれだけ株式的な需給を好転できるかが重要です。

その需給の面を見ると、株式市場はだいぶ改善してきた感じがあります。先週は週間ベースで過去最大の出来高を記録しましたし、実際にリーマンショック後の高値を超えてきたわけですから、その間増資などを行った企業の増資価格は大部分で上回ったと言えます。

例えば後述のみずほFGやマツダ(7261)などは、むしろその増資で増えた流動性によって今の株価上昇要因に繋がっている感じすらあります。

以前であれば、2月頃になると3月末の持ち合い解消売りが意識される時期でした。それが節分天井の格言に説得力を与えていた面もあったのですが、今では金融機関の株式の保有残高も随分減ってきており、総資産に占める株式の保有割合は各機関毎に1割もありません(銀行に至っては0.7%)。

足元でもせっせと売ってはいますが(株価が上昇してきたことで資産に占めるウェイトが少し上昇した皮肉な結果もあり)、一説では昨年で峠も越えたと言われています。持ち合い解消売りという言葉は早晩死語になっていくのでしょう。

一方、せっせと買っているのがご存じのように外国人ですが、同時に企業も買っています。前回も書きましたが足元でTOBが連日のように発表されています。理由は簡単で、企業側が株価がこれからドンドン上がっていってしまう、と感じているからです。

これは株価がいち早くデフレを脱却してインフレに移行した証拠です。以前よく報道されていたように、企業は不景気に備えて現金を多く貯めこんでいました。金融緩和でジャブジャブになっているはずのお金が市中に流れてこないのは、一端には企業がしっかりと貯めこんでいたからという面もあります。それ故銀行の貸し付けが増えなかったので。

ところが、本当に日銀がインフレターゲットを設定して今後インフレが進行していくのであれば、折角貯めこんだ虎の子の現預金はみるみる価値が目減りしていくことになります。であれば、今のうちに使ったもん勝ち、という流れに変わってきているのです。

また話をまとめて私の相場観を述べますと「基本は4月までの上昇トレンドを想定している姿勢に変化無し。それでも目先は一旦利確の時期。決算を通過して個別の選別色が強まってきている」という感じでしょうか。足元は調整局面とは見ますが、大きな流れで見ると株価のインフレは始まったばかりです。

今まで相場を見てきた経験から言うと、これだけ上がってきたらさすがに途中で肝を冷やすようなふるい落としの下落が何回か訪れます。しかし、世界的な資金の流れがどう変わったのかという本質を理解していれば、積極的に拾っていく勇気を持つことができます。

ですから押し場面は積極的に拾っていくべきでしょう。じゃあどこで拾えば良いかということになりますが、来週辺りからのポイントは日銀総裁が誰に決まるのか。これは特に外国人投資家が気をもんでいるところだと思われます。

なので、この人事に決着が見られた後の反応を見てから、というのが一番無難なような気がします。デフレファイターとして政府と協調していける人物が無事参議院(ズバリ民主党)ですんなり認められるかどうかが注目と言えそうです。その人事案が提示されるのが早くても今週末の見込みということなので、今週はちょっと様子見が妥当なところだと思います。

チャート的に言えば1月は三尊天井になりかけたところを強引に突破してきたことで、その上限である10900円台に抵抗線がありそうです。丁度そのラインに25日線も重なってくることから、今回の短期調整トレンドの下値は11000円割れ水準に見ておくのが素直な見方でしょう。

月曜は日本市場がお休みなので、週明けは海外の動向に注目です。アメリカが週替わりでも強気相場を維持できているのであれば、今回の短期調整局面は思いの外早く収束する可能性もあります。

ところで休日中に甘利さんが「日経平均13000円を目標」と言いましたが、目標ならばもっと高いところに置くべきでしょう。この人の発言は前回の為替発言にしろ、どうも市場とズレがあるようにも思えます。ただ政府関係者が「株を買うと良い」と言うと、どの国でも株価は上がりますから、その点だけは評価できます。竹中さんも昔そんなことを言いましたよね。


新興市場は「強気の買い」。金曜は両指数共に軟調。マザーズ、JASDAQ共に時価総額の大きい株やバイオ株に下落が目立ち、3連休を控えて個人投資家の間でも利益確定売りが拡がりました。JASDAQはともかくとして、マザーズ指数の方はチャートが崩れてしまったような感じです。

来週は特に新興市場の決算がメインになりますから、その結果を見るまでは今までのようにガシガシ買われるような感じは無さそうです。ただ長期的なトレンドは明らかにライブドアショック以後の新興停滞のイメージを払拭した感じ。

個人投資家の物色は循環しながら、日替わりヒーロー株を生み出していきそうです。例えばSNSゲーム関連では決算や報道を受けてガンホー(3765)からクルーズ(2138)に主役が交代したような感じに。まだ新興市場にバブル感は無く、こういった循環を生み出す余地があるところに強みがありそうです。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は反落。ただ前回「今後は185円~200円のレンジ相場が続きそう」としましたが、あっさり200円を上抜くと、金曜も年初来高値を突破してきました。強いですね。解散宣言直前の株価121円から1.7倍の水準にまで上昇してきました。

こうなってくると上値の節が見あたらず、せいぜい250円だの300円だの心理的な節目しかありません。ただ気がかりなのは今年に入って信用買い残がむしろ増え続けて、信用残高ベースでの需給に改善が見られない点。先週も日証金ベースで融資残が倍近くに増えています。

足元外国人買いが続いて、信用買い残高3億株を越える出来高が続いているので問題無いのですが、買いが止まると厄介ですね。空売りが増えないのは今の地合当然としても、せめて買い残が減るような流れになってくれないと、長期上昇トレンドが定着しません。

なのでこの銘柄にとって出来高増加は上昇トレンド維持の生命線。商いが減ったら株価も下がると見ておいた方が良いでしょう。チャート的には下値目処は200円を少し割ったところのように見えるのですが、また下がってきた時に考えましょう。


そしてポートフォリオ銘柄も目標達成で陣容が薄くなってきたので、また一銘柄買いに加えます。今回はメディア工房(3815)にします。

ネットで占いコンテンツを配信する同社ですが、足元スマホユーザーの拡大で先月15日に発表した決算も減収ながら大幅増益と好調。特に今流行りのスマホアプリ「LINE」内で有料課金サイトを運営しているとのことで、もしLINE絡みが市場の材料になる際には注目を集めそうです。

前年同月比で売上が減少傾向にあるものの、赤字続きの携帯電話販売事業を撤退したためによるもの。12月はその影響を加味すれば実質増収となっており、利益が大きく伸びたのもその切り離しによる影響が大きい状況です。

また1月は年の初めということで占いコンテンツの書き入れ時。中間期の見通しの時点で既に売上は1割減を見込んでいますが、こうした高利益体質に生まれ変わった点を考えると利益面は保守的な印象。上方修正も期待できそうです。

株価的には決算を受けて急騰した後に現値水準辺りでの横ばいが続いています。流動性の厚い銘柄に買われやすい地合の中で旬でないことが伸び悩みに繋がっている印象です。その代わり下げも見られないことから利食い売りも随分吸収されている感じです。

目先もう少し横ばい推移が続きそうですが、それが流動性の薄い同社の仕込みのタイミングを提供してくれそうです。足元で同業のザッパラス(3770)の株価も堅調に推移しており、相乗効果での上伸に期待。

目標株価は8万円に。火曜の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


・・・そんなわけでまた恒例の文字数制限に引っかかったので、本日はこの辺で。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。