KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

G20を控えて様子見ムード

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日経平均は反発。前日のNYはオバマ大統領の一般教書演説を受けて高安マチマチ。それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。引き続き重要人物の為替に関する発言に左右されますが、昨日の下落の反動が出ました。

昼に日銀の金融政策決定会合の結果が出て、今年のバレンタイン緩和は無かったものの、市場も何も期待していなかったため反応は無し。明日以降のG20に関心が向かう中で様子見ムードが広がりTOPIXの方は下落。

一方の日経平均はバレンタインは上げの特異日というアノマリー通りプラス引け。売買高は36億株台、売買代金は2.1兆円と、ここ最近の中では盛り上がりに欠けました。


投資判断は「やや買い」。市場は神経質な動きが続きますが、基本はG20通過後にまた上がっていくものと見ています。為替に関しては既にアメリカのお墨付きを貰っており、これ以上の庇護は無いでしょう。決算を大方通過したので個別ではそれぞれ売り買いの判断をすべきですが、総じて上がり調子の地合に変化は無さそうです。

また明日にも日銀総裁人事が出るでしょうから、これにも注目が集まるところです。丁度G20と重なることから、選ばれる方はある種世界から賛同を得られる人物、という言い方もできるかも知れません。それに刃向かうのなら、民主党は世界を敵に回すことになるのかも知れませんね。

一方、自民党がしっかりやっているかどうかというとまたそれはそれで疑問符です。新しいことをやるというよりも、民主党のやった事を否定する方向に終始している感じで、議員定数削減も見直すとか。おいおい、早速約束反故かよ、という感じですが、それでも支持率が上がっているので「アベノミクス」という造語の魔法は効果絶大ということでしょうか。

ただ支持率が高いうちは良いですが、丁度他国のように外に敵を作ることで支持率を上げているような節も見え隠れ。まあその辺りは株と直接関係無いので言及を避けますが、上手く国民が魔法にかかっているうちに、満足のいく政策を打ってもらいたいものです。

TPP参加交渉もその一つ。議論の是非はともかくとして、株式市場的には参加の方がプラス寄与が大きくなるわけですが、体感的には我々の食生活にも影響してくる話です。

アベノミクスで物価が上がる→だから給料を上げろ、と企業に言うのは順番が逆のような気もしますが、先に「物価が上がる」が来ると国民の中に「本当に円安で良いのか?」論がドンドン高まってくる可能性があります。

既に我が家でも「最近豚肉が高い」という話になっていて、私が「これからアベノミクスでもっと高くなるよ」と言うと、嫁は「ダメじゃん!アベノミクス!」と言ってました。これがごく普通の家庭の肌感覚だと思います。

ですから、まず直接的に感じる食料品価格の安定にも寄与するTPP参加は、少なくとも安倍政権的には必須なはず。また円安が本当に進んでいくのなら、同時に外国産に対する一定の歯止めも効きます。

今後はまたこのTPP参加に対する進捗が株式市場的にもテーマになってきそうですが、基本は参加していく方向になっていくでしょう。今回も為替の件でアメリカにお世話になりつつあり、また今後は国防でもより関係を深めていかないといけない以上、避けては通れない話と思います。

であれば、やはり株は上がりますし、海外で物が売れさえすれば企業も賃上げに応じる姿勢を見せやすくなります。明らかに3ヶ月前と日本の雰囲気は変わってきており、今はまだ将来に期待を持っても良い時期でしょう。

株式の需給的には引き続き企業側の買い意欲も衰えません。昨日は村田製作所(6981)による東光(6801)へのTOB東京電波(6900)への株式交換と相次いでいます。株価のインフレに対応する企業側の素早い動きはさすがですが、今後もシナジー効果の見込める企業やキャッシュリッチ企業などに対する買収の動きは次々出てくるものと思われます。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に堅調。特にマザーズは日経1面に「iPS、初の臨床研究」と踊ったことで、バイオ株がわかりやすく急騰。ど真ん中のタカラバイオ(4974)を筆頭に昨日ストップ安のユーグレナ(2931)も早々に切り返し、昨日IPOで値付かずのメドレックス(4586)も初値形成後はストップ高まで買われました。

と言うよりも、本日上場のIPO2社ビューティガレージ(3180)と買取王国(3181)も共に初値形成後大きく買われました。今年もIPO相場は活況で、その良い流れが新興市場全体を暖めています。

マザーズ、JASDAQ共に既に良い調整を入れたため、とりあえず明日も東証1部が様子見ムードが出る中では、IPOセカンダリなどを核として上昇基調が続きそうです。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続落。懸念していた需給要因は、やはり流動性の低下と共に顕在化し、小休止の流れになりました。一度200円を割る場面があるかも知れませんが、基本は上げ地合ですから、まだまだ上を目指していきそうです。天井感は出ていません。


GCAサヴィアンG(2174)は続伸。そして本日は引け後に本決算を発表。前期は事前発表の数字で着地。そして気になる今期見通しは未開示に。うーん、これは残念。

確かに足元の為替動向次第でM&A件数がどう推移するかは読み辛いでしょうけれど、少なくとも増収増益と確信が持てるレベルでは無いということでしょうね。今までも別に正確に収益動向を読んできたわけではなく、上方修正やら下方修正やら繰り返していたわけで。

何となく今期減益見通しを出すよりも、ネガティブな印象を受けました。残念ながらこれで株価が強含むことは無さそう。大和など同社をウォッチしているアナリストのレポートが気になるところです。

個人的には前回も指摘したように、景気回復期待でメザニンファンドの回収率が上がりそうなこと、アメリカは景気回復期待が明確に出ていますから、サヴィアン側の頑張りでアメリカでの買収案件が上手く積み上がっていかないかなーと。そして国内もインフレ前に目減りする保有現金を使った買収が既に足元でも増え始めていますから、事業環境は引き続き良いはずです。


さて、今回は1銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。それはアライドテレシスHD(6835)です。こちらは前回の注目銘柄で挙げましたが、今回は改めてポートフォリオ銘柄に入れます。

ネット関連機器の販売の持株会社で傘下にはコレガなどを持ち、国内と海外の売上比率は半々程度。先日発表された決算で、今期見通しは増収・営業増益とはなったものの、四季報予想を下回る内容になったことで、昨日・本日と売られてしまいました。

ただ同社の想定レートはドル円で90円でしたが、足元で更に円安が進行していることや、企業の設備投資意欲の回復などから今期はV字回復が見込まれそうですから、保守的過ぎな印象です。また前回も指摘したように、今春から無線LANの通信規格が国内で緩和されることで、無線LANルーターなどの買い換え特需にも期待したいところです。

なまじ先に前期決算の上方修正を出してしまい、12日に大幅高陰線となったことで、そのしこりができてしまいました。ただ昨日に同じくらいの商いをこなし、また日証金も連日で融資残が大きく減少していることから、売り一巡感が出るのも近いと思われます。長期線の75日線や200日線は上回っていることで、上昇トレンドも崩れたわけではありません。

需給面では昨年以降概ね60円~90円のボックス圏での推移となっており、短期的にも80円以下の価格帯が厚いため、下値は固そうです。

配当利回りは3.7%で高いのですが、12月一括配当のため、当分配当狙いの買いは入って来ないでしょう。その代わり、増資(MSCB)を連発して市場の信任を失った「禊ぎ」のための自社株買いをしょっちゅうやるため、今後もそれが期待できそうです。

あと、同社は例年4月頃にかけて株価が上がりやすい特性もあるので、今年もその流れに期待です。目標株価は110円に。明日の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。



【注目銘柄】
THK(6481)は大幅高。こちらの銘柄は昨日配信の有料メルマガで「決算上方修正を受けて本日大幅高。もみ合い水準を上放れた格好で、売り長銘柄ですからチャートと需給はすこぶる良い」としました。ただ、本命ではなかったのですが。

本日も日証金ベースでは貸株が増えて空売りが入った様子ですから、基本は上に推進力がありそうです。ただボリンジャーバンド+2σを大きく乖離してきたため、一度は5日線の追いつきを待つ必要がありそうです。


ソリトンシステムズ(3040)は堅調。セキュリティ対策ソフトとSI(システムインテグレーション)が柱の会社ですが、昨日決算を発表し、増収黒字転換を達成。通期の進捗率も営業利益ベースで82.3%と高く、上方修正期待も高まります。

足元でSI系の企業の受注状況が良いことと、特にセキュリティ関連は次の参院選からネットによる選挙活動が解禁されたことにより、今年はなかなか注目すべきテーマになると思います。実際「ホワイトハッカー(ハッカーのうち、特にその技術を善良な目的に活かす人)」育成のコンテストが先日日本でも初めて開催されました。

選挙では政治家もなりすまし対策などに本腰を入れるでしょうし、またお隣のならず者国家からのサイバー攻撃も今や立派な戦争・侵略行為です。それに対する国防意識も政治レベルで高まってくると思われます。それぞれの方面でテーマ性があります。

足元では同業のラック(3857)も好決算を受けてしっかりの動き。同社はラックに比べて流動性が薄いですが、昨年11月の急騰でチャート的には上昇スイッチが入った形になっており、これまでずっと低位放置されてきた分、上値にしこりもなくて良さそうです。

本日は朝から見ていて、誰も全然好決算に気付いて無いなーと思っていたのですが、14時頃から突然買われました。板が薄い分上に跳ねやすく、その後特に誰も付いていかなかったので行って来いになりましたけれど、3年半ぶりの高値水準となっており、まず09年の戻り高値レベル800円くらいは目指してくれそうな感じです。

余談ですが、遠隔操作事件で捕まった猫カフェの彼も(まだ真犯人と断定されたわけではありませんが)、是非その腕前を良い方向に生かしてくれれば良いと思いますね。


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お陰様で最近は成績も良いので、会員数が着実に伸びてきています。この場を借りてお礼申し上げます。

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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。