KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

SQ値に支えられて14500円回復!

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日経平均は金曜続伸。前日のNYがバーナンキ議長講演を受けて高値を更新する中で、日経平均も朝方は買いが先行。しかし為替がやや円高に振れると一時マイナス圏に転じる場面も。前日に決算を発表したファーストリテイリング(9983)が売られたことも重石になりました。

それでも後場は14500円を挟んで一進一退の展開に。中国株が後場からまた軟化しましたが、特に影響はありませんでした。引けでは14500円を回復。SQ値14410円が下支えとなって、割り込まずに推移できました。売買高は27億株弱、売買代金は2.3兆円とそこそこでした。


投資判断は「やや買い」。折角ブログを何とか通常更新に戻したと思ったら、また一週間更新をさぼってしまいました。先週は月曜から不眠症モードにかかってしまい、布団の中で5時間ほど寝れない日々が続いて、連日2時間睡眠になってやや体調が悪かったので。急に暑くなって寝苦しくなったからでしょうか。とりあえず今は少しずつ寝れるようになってきました。

それはそうと金曜のNYはJPモルガンなどの金融株の決算が良かったことで続伸。小幅ながらも高値を更新してきました。日本は3連休なので月曜のNYの動きも確認してみたいところですが、基本は参院選前でやや商いが細る中でも底堅く強い動きが続くと思います。

先般より「アメリカのチャートが崩れている」としていましたが、先々週の雇用統計、その後のバーナンキ議長の発言で「QE3の終了は9月」ということで市場が織り込んだ形になりました。結果、チャートは見事復活し高値となっていることで、海外不安がまた一つ消えたことが大きいです。

それを背景に投資部門別売買動向を見ると、外国人の買いが2週連続で4000億円超え。一方、個人は先々週も3000億円を超える売り越しと2週連続で大幅な売り越しとなり、さながら春先のような雰囲気になってきています。

アメリカ市場がしっかりしていること、また参院選で自民が圧勝することが想定線となっている中、外国人は安心して買ってくるでしょうからこの流れはまだまだ続いていくものと見られます。また究極的には為替と日経平均の連動性が高いですが、アメリカの緩和終了によるドル高が見込まれるのであればここから円安トレンドが見込まれ、つまりは株高が期待できます。

従ってアメリカが高値を更新しているならば、日経平均も5月急落前の高値を抜け、16000円を目指す動きになると考えるのが自然です。チャート的にも5/23の一日の急落で株価は16000円辺り→14500円まで1500円急落したわけですが、今週はその14500円での足踏みが続きました。

この辺り前回「14500円辺りに一定の抵抗力があるものの、その水準を上抜ければ上値追いのスピードは速まる」「基調は上向きで、参院選前も後も買っていって良い」としたものを踏襲しています。ここを上抜ければ、上値は価格帯出来高の薄いゾーンに入ると言えますから、上値は軽く進んでいけるものと見られます。

ただし、7月末辺りからまた上値が重くなると見ています。と言うのも3月決算銘柄の第一四半期決算が始まりますが、基本どの企業も大抵第一四半期は進捗率の悪い数字が出てきます。それは季節性要因からで、一般的に企業は最終四半期に売上を計上する傾向がある反動が第一四半期に出てくるからです。思った程業績回復の期待できない、という失望感が芽生えそうな頃合いです。

と言うわけで、例年夏場は決算を受けてちょっと弱含む流れになります。加えて夏枯れ相場の名前の通り、流動性が減少します。主力の外国人投資家が夏期休暇で日本人もお盆休みを取るから、とか甲子園が始まると皆株よりも高校野球を見るから、とか色々言われていますけど、実際問題として夏は株式市場的なイベントの少なさがあります。

流動性は株価を押し上げる一つの要因になりますが、その流動性が減るという事自体が逆にマイナス要因になります。そんなわけで、月間パフォーマンスも平均で夏場が最も悪く、特に8月は一年で一番パフォーマンスの悪い月。丁度季節的に為替が円高に振れやすい時期でもありますから、それを見越して7月下旬辺りから先回り売りが出やすい時期です。

なので「株は7月末に売って10月末に買い直すのがベストパフォーマンス」と昔からよく言われます。その8月頃にかけては注意が必要です。ただし、今の段階で8月が悪いと決めつけるのは、少なくとも今年に関してはまだ早いと見ています。

と言うのも、まず出来高が薄いということは、トレンドが変わりにくいということでもありますから、もし7月がこのまま上げ潮ムードで終われば、8月もその流れが続く可能性があります。特に足元で高値を再度抜けてくるようなら、その勢いは益々強くなりそうです。

今年は9月にアメリカのQE3が終わり、ドイツでは総選挙があります。また日本の消費増税が正式に決まるのも早ければ9月頃とされており、その辺りに国内外の大きなイベントが集中します。私は9月こそ今年の下半期で最も変化点の強い頃合いになると見ます。逆に言えば変化点となる9月までは、特にトレンドを変える手掛かりがなさそうです。

で、また色々書いたもののまとめとして「目先は参院選通過後まで買っていける段階。ただ決算期に突入すると一旦上値の重さが出てくるものの、7月の勢いのまま8月も高くなるのではないか」という感じです。ガンガン買っていく段階ではないけれども、程々に買っていくべきところ、という感じでしょうか。

足元で新高値銘柄も48銘柄と連日じわり増えてきています。これが大証との併合でやや嵩上げされることにはなりますけれど、それでも100を越えてくるようなら結果的に指数も十分5月高値更新を目指すと思います。


新興市場も「やや買い」。金曜は両指数共に堅調。金曜は全般的に小型株がしっかりしてくることで、新興市場にも買いが集まりました。高値から見ると戻りが弱いですが、この辺りは上述のように個人投資家の売り越し基調が続いているところに起因するのかも知れません。

ただ少しずつ東証1部銘柄の決算が始まるにつれ、大型株に買い辛さが出てくると、夏場は大抵仕手株や新興銘柄に物色が集まるもの。仕込みの時期としては結構良いタイミングかも知れません。


ポートフォリオ銘柄】
船井電機(6839)は反発。今週から東証と大証の統合となり、重複上場していた同社のような銘柄に関してはTOPIX算入といった直接的な恩恵は無いものの、それでも2市場に分かれていた流動性が一つにまとまるわけですから、それだけでも売買のしやすさが拡がります。

加えて同社はそれなりに時価総額の大きい銘柄ですから、今後アナリストなどのレポートが増えることで、より身近な銘柄になってきます。そうなってくると、特にPBR0.3倍という割安感、保有現金残の多さに注目が集まりそうです。


NPC(6255)は反落。先週発表の決算は10年に買収したドイツマイヤー社を清算し、その他海外拠点を相次いで間引きする、ということで大幅な赤字への下方修正に。本業の売上が思うように伸びないというのも痛手でした。個人的にはこれだけ太陽光業界が期待→実績に向いて好調な中、 赤字縮小を期待していたのですが。

マイヤー社の清算はわずか3年足らずで大失敗と決断したわけですが、これに関してはシャープ(6753)の亀山工場に同様、遅かれ早かれ切ってしまわないといけないものだったと思います。これだけ急いだのは欧州での急速な需要の減少と、今後の事業構造を今までの太陽電池モジュール製造販売から、直接受託して加工する事業へと転換する決意表明とも取れます。

一方、決算短信を見ると受注残の増加が凄まじく伸びています。ただこの受注残は今までのような製造装置の受注ではなく、加工業の数字ですから、下請けになる分利益率は大きく減少します。また複数年契約での数字ですし、実際にどの程度加工をこなすキャパがあるか、更に上積みできるのかは今のところ未知数です。

四季報速報の予想でも、残念ながら来期も赤字が続くとの見通し。来期にアク抜け感が出るなら今が買いとも言えるのですが、来期も黒字転換が微妙となると・・・ちょっと苦しいですね。

幸い株価は250円を下値に、6/27の安値を割り込まないレベルで推移しています。上手くいけば売り一巡感が出てそのまま切り上がっていく形もイメージできますし、何かまた太陽光関連が話題になれば突発高する可能性はあります。

ただ、太陽光関連株はここ1年くらいの短期勝負が妥当と思われる銘柄です。やはり太陽光の買取制度は世界的に成功例が無い以上、ドイツの二の舞になるのは目に見えています。一応ドイツなどが始めた時に比べて機器自体の性能が向上、また価格も安くなっているので、まだマシとは思えますが、それでも国民の懐具合に余裕が無い時期の電気料金引き上げは長続きしないでしょう。

買取制度が続く間に業績が著しく改善して、次の新産業に向けた投資が出来るのなら話は別ですが、それが出来ない以上は明るい未来予想図はなかなか描けません。

そんなわけで足元の水準が丁度買値水準でもあるうちに今回はポートフォリオ銘柄から外し、火曜の寄り付きでの売りとします。結局は同社を取り上げる前に持っていた印象「今後この銘柄を買うことはない」という思いを良い意味で裏切れませんでした。残念。


日新電機(6641)は続伸。ようやく動き出した感じがあり、5月、6月に続いて3度目の680円突破に向けたトライとなっています。引き続き足元では太陽光向けパワコンメーカーが強く、高値を更新する銘柄が目立っており、同社には特に出遅れ感が強いです。

また今週は今回のパワコンメーカーの好調さの火付け役となった安川電機(6506)の決算発表が予定されています。ここで再度パワコンの好調さが確認できれば、他のメーカーにも流れが波及していくものと期待されます。


【注目銘柄】
グローリー(6457)は反発。こちらはの銘柄は4日の有料メルマガにて買いで取り上げ。以後は横ばいの動きが続いていますが、金曜はようやく上値の節目である2400円を突破。上放れの動きが出始めました。75日線も上向いているため、突破は時間の問題でしょう。

元々日本金銭機械(6418)の方を取り上げようと見ていたのですが、比較してみるとグローリーの方が良さそうだったので挙げたのですが・・・結果的には日本金銭機械の方が上放れの流れが鮮明になってきています。

東証と大証の統合による効果や、参院選後にまたカジノ関連が取り沙汰されてくるものと見て、今辺りの水準は多いに仕込み時と考えています。当然ながら目標株価はまだまだ上の水準ですから、これからの動きに大いに期待しています。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。