KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

後場から怒濤の切り返し!

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日経平均は反発。前日のNYは建機大手キャタピラーの決算が期待を下回ったことなどを受けて軟調。それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。昨日の引け味が悪かったことや為替の円高が更に進んだことで、引き続き売られる流れになりました。

ただ10時45分にHSBCによる中国PMIが発表され、事前予想を上回る50.9と伝わると下げ渋りの動き。為替も円安に進んで下支えとなりました。その後は一進一退ながらも下値を固めると14時以降はまた機関投資家の買い戻しが進んで一気にプラス転換に。14500円には届かなかったものの、高値圏で引けました。売買高は23億株台、売買代金は1.9兆円弱と小さめでした。


投資判断は「強気の買い」。一週間経っても風邪が完治せずにまだ咳が出て喉が痛いですが、無理しないペースでブログを更新していきたいと思っています。

昨日は昼休み時間中に先物が突然崩れると、後場はそのまま売りが止まない感じになりました。 原因は中国の金利引き締め話が伝わって上海株が下落したこと、為替が円高に振れたことなど色々言われています。確かに為替が円高に進んだことで、昨日のNYの上昇ほど前場は上がらず上値が抑えられ、そこに上海の下落が先物下落のスイッチを入れた感じになっています。

ただ私は一番の本質は昨日の日経にもあった「日生が下期の運用を国債中心に回帰」というニュースと、世界的な債券の利回り低下にあるように思えます。世界的な金融緩和継続により、債券価格が安定してきたことで、出来高の薄くなった株式市場よりも運用がしやすい、と運用担当者は考えている様子。実際、本日も10年国債が一時145円を付け、5月の高値水準を上回ってきました。

これが何を意味するかというと、今まで「グレートローテーション」と言われてきた債券→株への資金移動の巻き戻し、つまり株から債券へとお金が逃げて行っているということです。出来高が薄く買い手不在の中、換金売りだけが嵩みました。

お陰で日経平均のチャートは崩れてしまい、昨日は直近4日間分の足をまとめて飲み込む大陰線となりました。本当はそれほど大したものでも無いのですが、ここまでの商いが薄く、小さなコマのような日足が続いていたものですから、今日くらいの陰線で一気に包まれてしまいました。

この感じ、非常に5/23とよく似ています。スケールこそ全然小さいですが、その意味することは「直近4日間で株を買ったものの本日逃げ遅れた人を随分作ってしまった」ということです。なので、このままズルズル下落していくと上値にしこりを残し、しばらく下落が続くことになります。あれから丁度5ヶ月目ということも、何となく連想を呼び起こします。

ただし、私は今回はそこまで深刻に考える必要は無いと考えています。何故かというとまずはそもそもスケールが全然小さいこと。また5/23の急落は起こるべくして起こったものです。当時は日経平均裁定取引を中心にファーストリテイリング(9983)を買い上げ、明らかに無理矢理な相場形成がなされていました。

その日の前場段階では指数寄与度の高いソフトバンク(9984)やファーストリテイリングだけ買われ、値上がり率ランキング上位にランクイン。しかし日経平均は数百円高だったのに、その他の銘柄はほとんど下落しているという歪な状態でした。

ただ今回はまずそこまで無理に株高が演出されていません。確かに朝方はソフトバンクが買われていましたが、ソフトバンクに関しては最近の積極的な海外戦略やアリババ株の保有など、買われるべく材料があったので買われていました。別に無理に指数を押し上げるために買われていたわけではありません(無論、その意図が0とは思いませんが、割合は極めて小さいでしょう)

また裁定買い残も3.5兆円弱と当時の4.3兆円に比べて極端に膨らんではいません。ただし当時は流動性が高く売買代金も前日の5/22には4兆円近くありましたから、今の倍以上の水準です。そういう意味で言えば、返済売りのインパクトは今の方が大きいかも知れません。しかしその割にはボラは5/23の上下幅1500円安までには遠く及びません。そんなに投げるほどの返済売りも出ていないということです。

更に当時は日銀の金融政策決定会合で何も出なかったことや、FRBが金融緩和終了を示唆したという大きな「きっかけ」がありました。今回は遅れていたアメリカの雇用統計が出てきただけで、しかもむしろ緩和継続が見込まれるような内容でしたから、何も売られる必要はありません。

あと、5/23と最大に異なる点は「これから」決算が出揃ってくること。5/23の際は決算、しかも一年で一番重要な本決算が全て出尽くしてこれ以上材料が出ないタイミングでした。しかし今は二番目に重要とされる中間決算が出てくるタイミングです。しかも、その中間決算は良いものと見られています。

大型株では安川電機(6506)は決算が良かったのに売られましたが、日本電産(6594)は無茶苦茶良いわけではないけれども、結構買われた、という点で非常に良かったです。また大成建設(1801)や日立(6501)の決算も見事なものでした。

指数は個々の株価の集合体である以上、各企業が決算の結果を受けてちゃんと買われれば指数の上昇に繋がってきますから、ここからは「木を見て森を見る」作戦で戦っていくべきなのでしょう。

ただ本日の決算発表の主役であるキヤノン(7751)は残念ながら下方修正。足元のユーロ高を受けて多少は期待があったもののガッカリな感じでした。なので明日は週末要因もあって、日経平均は14500円手前での攻防になると思います。来週からの戻りに期待しましょう。

と言うことで全体的にまとまりが無くなってしまいましたが、要は過度な心配は必要なく、強気で行けるところは強気で行けば良い、ということです。ただ思いこみや未練は排除し、自身の損切りルールをしっかり守って損失を限定的にしつつ「守りながら勝つ」という姿勢が大事と思います。


新興市場は「やや買い」。本日は両指数共にしっかり。特にマザーズは前引け前くらいから一貫した上昇トレンドを見せ、うだうだとしている東証1部を見限った資金の受け皿となりました。引き続きJASDAQの値上がり率ランキングを見ると、小型株のストップ高がズラリと並んでいるのが目立ちます。

個人的には新興市場に関してはそろそろ警戒感を持って見てみた方が良いとは思っていますが、大体今までの経験則から私がそう思ってから2週間くらいは大丈夫だったりしますので、まあ今月いっぱいくらいは大丈夫そうです。ここから手出しするのは上級者だけにしておいた方が良いでしょう。


ポートフォリオ銘柄】
三井海洋開発(6269)は反発。最近はすっかりと大人しくなってしまった同社ですが、株価は3000円を挟んでウロウロ。昨日の日経では「三菱重工(7011)など5社がブラジル大手に出資し海洋資源船へ本格参入」と伝わり、三菱グループなどに得意分野・地域を攻められる感じになりました。ただ株価の反応は限定的。

最近は台風も頻繁に来ていますし、ちょっと海洋資源どころではないですね。ただ引き続き海洋資源の開発は日本にとって生命線でありますから、国策としての位置づけは変わりません。基本好業績銘柄ですから来月発表予定の決算にも期待。


ニトリ(9843)は反落。ただ21日の時点で無事9000円の戻りを達成したので利食い終了になっています。足元為替が円高に進んでいることで、円高メリット株としての見直しが進む感じ。また高値に近づく場面があれば、再投資を検討してみたいところです。


岡三証券G(8609)は反発。今日の地合の戻りから証券株にも下げ一服感が拡がりました。そんな中で地味に同社は戻りを試しつつあり、10月1日以来終値ベースで900円を回復。

足元で証券株の決算はポツポツ出てきていますが、本日も寄り前に出した松井証券(8628)や引け後に出たカブドットコム(8703)がなかなか良い数字。とりあえずネット専業各社は順調に数字を積み上げています。事前に出ている小型の証券株も四季報予想には届かないものの好決算を出しているところが多く、地合の戻りに合わせて証券株の上昇にも期待です。


月曜の寄り付きから買いポートフォリオ入れとなったテーオーシー(8841)は反発。ただ折角コツコツ上昇していた分を昨日の下げではき出してしまってやれやれな感じ。基本アメリカでも量的金融緩和の継続が見込まれていますから、不動産はやはり強気で見て良いでしょう。特にオフィス向け賃料の上昇圧力は強まりやすいと思います。


【注目銘柄】
オープンハウス(3288)は大幅反発で上場来高値更新。この銘柄はIPOにしては珍しく有料メルマガで上場日に取り上げ。ただ買値には届かず、ドンドン上がって行ってしまいました。

勢いが良かったのは上場2日間だけでその後は地合の悪化もあり値の重い展開が続いていましたが、足元で再動意の動き。今月末のTOPIX算入を控えて、買いに弾みが付いてきた感じです。

同社はIPO銘柄でありながらPERも13倍台と過熱感に乏しく、建設関連株ということで今の時流にも乗っています。本日新高値という新しいステージに突入したので、当分無いIPOの空白期間を埋める直近IPOとして積極的に名乗り出た格好。このまま3000円くらいは一気に行ってもらいたいものです。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。