KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

12月の成績発表

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本日は今年最後の12月の成績発表です。12月は半ばに一度急落したものの、選挙を無事通過したことや掉尾の一振の期待感などから巻き返し→高値警戒感などから結局掉尾の一振不発。月足は陽線をキープしましたが、大納会は安値引けとなりました。そんな中で私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。


買い銘柄

みずほFG(8411)
204.5円→202.5円(21営業日保有 下落率1.1%)

上旬には一時上抜けの機運も出ましたが、結局最後は売りに押される展開になりました。他のメガバンクはそれぞれ増配や自社株買いなど景気の良い話が出ていますが、同社はその余力も無い感じ。ただ引き続き配当利回りは3.5%と高いですから、個人投資家のNISA買いに期待。なんだかんだで信用買い残も2.4億株まで整理が進んできましたから、来年こそ上昇トレンド回帰に期待。


日本製紙(3863)
1733円→1762円(19営業日保有 上昇率1.7%)

こちらも優待を合わせた利回りの高さからNISA買いの期待もありましたが、業績観測報道も受けて1800円で頭打ち。一応は円安デメリット銘柄でもあることから、大人しく損切りとしました。個人的には製紙業界も来年再編機運が高まると思いますから、業界自体は注目しておいて良さそうです。


WOWOW(4839)
5200円→5030円(21営業日保有 下落率3.3%)

月次動向では引き続き高水準の契約者数を維持しており、今期の業績は堅調なものが見込めます。足元でも広告宣伝に力を入れており、年末年始の視聴者取り込みに各社共に躍起。そういう意味では株価も高値圏を維持していますし、まだ上値余地があるとは思いますが、とりあえずポートフォリオの再構築の観点から利食い終了としました。錦織選手の引き続きの活躍にも期待大ですが、その分放映権獲得のための費用増加は気になるところです。


酉島製作所(6363)
840円→867円(21営業日保有 上昇率3.2%)

今年は株価下落の流れであったことから、12月になってようやく底打ち感が出てきました。シェールガス向けポンプなどは原油安の逆風がありますが、株価には既に織り込まれた感があります。むしろ、足元で発生しているマレーシアやタイの洪水を受けて、災害関連という側面が注目されつつあります。PBRの低さ、配当利回りの高さなどもポイントです。


ファーストリテイリング(9983)
43205円→45000円(17営業日保有 上昇率4.2%)

全国的に寒い時期に入り、衣料品各社の月次動向も改善基調。冬と言えばヒートテックの同社もしっかり買われ、無事目標達成となりました。例年1月になると地合の悪化と共に同社の株価も落ち込む傾向があるので、良いところでの利食いができたと思います。


コーセー(4922)
4170円→4725円(21営業日保有 上昇率13.3%)

エントリー直後に急落でヒヤヒヤさせられましたが、やはりしっかり高値を更新して目標株価5000円手前まで。わずかに届きませんでしたが、ポートフォリオ再構築の観点から年内で利食い終了としました。こちらもNISA買いが期待でき、また売り長の高値更新銘柄ですから、需給バランスは良好です。


スルガ銀行(8358)
2255円→2223円(21営業日保有 下落率1.4%)

地銀株は引き続き再編機運が高く高値更新銘柄も多くありますが、同行はイマイチパッとせず。住宅ローン向けなどに強みがあるので、住宅ローン減税延長や贈与非課税枠拡充などもテーマ性としてあると思うのですが。来年はゆうちょの上場が金融株全般に売り要因となりそうですが、同行はゆうちょ銀行と提携しており、その辺りのメリットデメリットが相殺できる立場にあると言え、他の地銀に比べると何かと有利な感触はあります。


ライオン(4912)
12/2より 665円→630円(19営業日保有 下落率5.3%)

訪日外国人関連、原油安メリットなどからエントリー。エントリー直後は順調に年初来高値を追いましたが、その後は権利取りに向けてむしろ売られる流れに。権利落ち後はようやく下げ止まり感も出つつある形になっています。引き続き訪日外国人の増加・原油安はテーマとして継続しており、信用残高を見ても売り長の状態ですから、底堅さはありそうです。


GCAサヴィアンG(2174)
12/4より 1216円→1156円(17営業日保有 下落率4.9%)

世界的にM&Aの増加基調を受けてエントリー。アメリカでは金額ベースで過去最大規模となっていることで、日米が主戦場の同社にとっては恩恵が大きそうです。とりあえず年内で自社株買いは終了となりましたが、同社は株主還元率100%でROEの向上を標榜していますから、2月の本決算発表時には再度の自社株買い発表となりそうです。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
0.11(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 11/28終値 17459円→17450円(21営業日 下落率0.1%)0.01(%/営業日) 
TOPIX  11/28終値 1410  →1407 (21営業日 下落率0.2%)0.01(%/営業日)

今月もベンチマークに勝利!指数の方は大納会の下げでマイナス転換しましたが、何とかポートフォリオはプラス圏を維持して終えました。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数552.0ポイント
何とか550ポイントはクリア。来年は最高値更新を目指します。


さて来年1月のの相場展望ですが、とりあえず投資判断は一段階引き下げて「やや買い」にしておきます。掉尾の一振が空振りしたことで1月の下落は逆にマイルドになるとは思いますが、例年通り一旦少なくとも指数は売られる方向性を見ておきます。やはり投資主体別売買動向では外国人投資家の売りが出てきましたから、大型株は弱い印象を受けています。

為替も足元でユーロがロシアやギリシャの懸念で円高基調にあるのが、特に外需系銘柄にとって痛いところです。主だった銘柄に関しては、ドル建てでは為替リスクヘッジのために海外に工場を作ったりしますが、ユーロ建ては人件費が相対的に高いユーロ圏に敢えて工場を造るメリットが薄いので、感応度を抑えられていないところが目立ちます。その例がソニー(6758)であり、セイコーエプソン(6724)であったりします。

そんなことを嫌気して、大納会の引け後は先物が一段安。安値引けした余勢を駆っている感もあり、また日本がお休みの間に海外が3日間も動くので、リスクヘッジの売りが先行している格好です。

ただ個人的にはあまり気にしていません。ギリシャの問題はあくまで二番煎じですから、これで世界のトレンドが転換するとは思えません。何か大きなネガティブとして出てくるとしたら原油安でダメージを受けるインドネシアとか、ロシアを支える中国が支えきれなくなったとか、そんなところからでしょうか。そんなわけで、1月は少し弱いかも知れませんけれど下値は深くはならないと思います。

他方、年始ということで個人投資家の買い需要は期待できると思います。NISA買いが期待できるのもありますし、東証1部がだらしない分、相対的に個人投資家好みの新興市場などに資金が集まってきそうです。実際大納会新興市場はプラス圏で終えました。今年も1月は弱かった印象があるものの、マザーズ指数などは1/23まで買われ続けました。ですから、少なくとも1月は個人投資家の好きな銘柄に関して、堅調に推移する動きを期待できます。

そんなわけで、個人的には指数ベースでは一旦まごまごするタイミングにはなると思いますけれど、来年一年間を見ると引き続き上値追いの流れになっていく可能性が高いと見ています。

まず為替の円安基調はやはり続いていくのだろうと思います。ただ年前半くらいは120円辺りをウロチョロするのではないでしょうか。

株価にとっても為替感応度は徐々に弱くなってきています。ドル円114.20円を超えると連動性が薄まるとのことで、まずはドル建てベースの日経平均155ドル超えのための足場固めが必要です。それが成されれば円安に頼らずとも、第一次安倍政権時高値18300円超えは余裕でしょう。

円安以外にも、日本にとっての神風が原油安。資源を輸入に頼る日本にとってその影響は極めて大きく、上場企業のみならず中小企業に対する効果も絶大で、原油価格が10ドル下がれば全体で経常利益を2兆円押し上げるとのこと。当然個人にも恩恵があります。すなわち、その分の減税効果があるとも言えます。

その代わり、それで日本全体の赤字が縮小することで、やはり為替には円高圧力が起こりそうです。アメリカの利上げ、日本の緩和継続はもう十分織り込まれていますから、方向性としては一段と円安に向かうとは考え辛いです。

となると、円高・原油安が物価押し下げに働き、当然日本版QE3への期待が高まります。来年は追加緩和を期待する動きが全般的に蔓延しそうで、早ければ4月にも日銀が決断する可能性すらあります。そこからまた再度円安トレンドが形成されるのではないでしょうか。

チャート的にも日経平均の超長期上値抵抗線(96年の阪神大震災の復興需要を睨んだ高値、2000年のITバブルの高値、07年の小泉劇場の高値、それらを結んで今に続く超長期の延長線。現在15400円弱辺りに位置するもの)を約18年ぶりに明確に上抜けてきました。

株式の需給的にも何と言っても日銀のETF買いやGPIFの買いもあって、少なくとも下値は限定的です。法人減税の話もまとまってきましたし、少なくとも日本だけの話を見れば株価にとって明るさがあります。

問題は世界の盟主アメリカ。それが来年は中間選挙の翌年ということで、アノマリー的に最も株価パフォーマンスが高いですから、それに素直に従えば、順風満帆という感じですが・・・。さて、どうでしょうか?市場が「幸せ過ぎて怖い」と言い出さなければ良いのですが。

来年の未年は「未辛抱」と言われ、あまり株式市場にとっては良くない年とされています。ただ「午尻下がり」とはならず(強いて言えば昨日・今日と下がりましたが)、しっかり終値ベースでは15年ぶりの高値水準となりました。ですから、この辺りの格言は無視して良さそうです。

来年も皆様にとっても良い年でありますように。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。